おんぷの祭典〜10周年に向けて(企画と忘年会)

おんぷの祭典(子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭)は、今年で9回目を終え、いよいよ来年の10周年アニバーサリーに向けて、企画を開始している。

この10年間(2020年コロナで中止)で、ウィーン東京、弦楽カルテット、木管クインテットの編成で豊岡市内のすべての小中学校を周り、各地で街角コンサート、そして最終日は豊岡市民会館でファイナルコンサートを開催してきました。

最初はチケット販売も儘ならないスタートでしたが、年々、この音楽祭を楽しみにしていただくファンも増えてきたことを実感。

そして迎える来年の10周年。これまでにない試みも入れながら、これまでの予算を増やし、より楽しめる企画をしようと考えています。

まずは今年1年間の活動を振り返りながらの忘年慰労会。東京から中澤宗幸さん(プロデューサー/ヴァイオリン修復家)、中澤きみ子さん(ヴァイオリニスト)、碓井俊樹さん(音楽監督/ピアニスト)をお迎えする。みんな10周年への期待を込めながら、大いに盛り上がりました。

豊岡市第5次行財政改革〜豊岡で暮らしてよかった、を目指して

第5次行財政改革の大綱が策定されました。
「行政コスト削減と公共サービス向上との両立」を目指す。

私は第1次〜第4次行革委員(第2次からは副委員長)を務めた関係で、その経緯も知り、改革が充分にできず忸怩たる思いもあります。第5次行革に期待するとともに、第4次までの取り組みが今後の行革に役立つのであれば幸いです。

豊岡市行革は2005年に1市5町が合併して現在の豊岡市になった翌年にスタート。
第1次は、合併により膨らんだ職員定数削減、補助金の削減。
第2次は、事務事業評価(市職員の職務内容をチェック。重複した職務、なくてもよい職務などの重要度評価)による事業削減。
第3次は、成果重視(効果の大きい項目を見つけ実践する)。
第4次は、持続可能な行政サービスのあり方を示す。歳入として、ふるさと納税の推進、玄武洞有料化など。歳出として、民間委託(学校給食など)、ICT活用による事務の効率化、職員の意識改革に取り組む。
しかし、その成果は中途半端で、明確な到達すべき目標も示されずに終わった感がある。

「コスト削減」と「サービス向上」は永遠の課題。
ぜひ、一歩でも、二歩でも前へ進んで行ってもらいたい。
そうなるように一市民として問題意識を持って協力していきたい。

「コスト」「サービス」は、現状の数値(実態)を少しでも小さくしたり、大きくしたりする工夫と努力の視点と、そもそも必要なものか、なくてもいいのではないか、違う方法があるのではないかというイノベーションの視点が必要。

行財政改革の根本は、後者にあると思う。
思い切った提案、実行、実施を期待したいところです。

芸観大生がやって来た!〜たじたび★但馬ツアー

「芸観大生」、つまり「兵庫県立芸術文化観光専門職大学」の略称。
英語名称は、「Professional College of Arts and Tourism」略称「CAT」(シーエーティー)

正式名称が長いので、普段なんて呼ぼう?どう書こう?結構悩む。
地元で関心を持っている人同士ではCATでほぼ通るが、CATと言ってもピンとこないのも現実。そんな意味で「芸観大」はいいですね。

余談から始まってしまいました。

芸観大の学生劇団「但馬旅人生活拠点。」が主催。
「但馬に演劇を届けたい、世界に但馬を届けたい」という想いで但馬産の作品創作をする学生たち。

3部構成となっている。

第一部は『反復かつ連続』という演劇作品。
撮影禁止なのでお見せできない。音楽で言えば多重録音で一人で演奏して曲を作っていくような作品。シュールな作品だが、3回反復した後、最後の反復でバッハの曲が流れ、過ぎ去った賑やかな日々を回顧するシーンで終わる。なかなか憎い(見事な)演出でした。

第二部はレクリエーション。
カードにそれぞれが「ウハハ」の体験をカードに書く。心で、身体で感じた「ウハハ」(嬉しい、ワクワク、予期せぬ感動など)を集めて「ウハハ・シティ」を最終公演で立ち上げる試み。

江原河畔劇場2階フロア

第三部は、おはなし会。
HIBOCOの会のメンバーが加わって、演劇のこと、大学のこと、地域のこと、ウハハのこと、などの情報交換。

地域の人はどんな学生たちなのか、知りたい、出会いたい。
学生は但馬こと知りたい、訪ねたい。

たびたじの但馬ツアーは始まったばかり。
12月但東、1月出石、養父、豊岡、2月竹野、香美、新温泉と続く。
詳しくはこちら(オンライン予約)

芸観大の学生たちと出会ってみてはいかがですか。

クリスマス・ジャズ&ゴスペル コンサートat 但馬空港

もう恒例となった年末の但馬空港でのジャズ・コンサート。出演はジャズ・シンガーのNandee。地元出身でバークリー音楽院で学び、東京のライブハウスで活躍し、故郷に戻りシンガーとして、またゴスペルやボーカルの指導者として大活躍。

私も「生徒」としてお世話になっています。でも、ほとんどジャズ談義で終わってしまう。楽しい時間を過ごすのが目的のようになってしまって。(まあ、いいか)

リズム隊は、白石宣政(ピアノ)、笹井”BJ”克彦(ベース)、吉川弾(ドラム)。ベースの白石さん、ドラムの吉川さんとは、東京時代に一緒に演奏活動した仲間だそうだ。こうして、豊岡で一緒にやれるのが嬉しいとNandee。いつもよりイキイキとしている感じ。安心感もあるんだろうな。

ジャズ・ピアノを目指して稽古している私にとって、ピアニストの手が見えるベストポジション。もともと後ろの席だったが、一番前の席で友人と会話している時に始まってしまって、戻れなくなってしまう。(まあ、ラッキーだったのですが)

それにしても白石さんのピアノはクール!柔らかな手首で弾いている動きはゆっくりに見えるが、演奏はエキサイティング、スイングしている。まさに名手のスローハンドと言ったところか。

最後は、Nandeeの指導しているゴスペルチームが登場し、会場と一体となって”We are The World を合唱。Nandeeの横に息子さんもステージに上がり、マイクで歌う。大盛り上がりで幕を閉じる。

但馬空港のホール、会場の設置も作り込み過ぎなくて、さりげなくて温かい雰囲気。
楽しいコンサートでした。

Beautiful horizon !

日本海を眺める。

ロンドンからのお客様を送り、
今日からテキサスからのお客様を迎える。

寒気が入り込み、冬の様相。
テキサスの知人は Beautiful ! を連発。

どんな冬がやってくるのだろう?
青の濃淡が美しい。
そして緑。

重なる山のグラデーションが美しい

大岡山ゴルフ場からの眺め。

空とのハーモニーも抜群。

稜線の上に飛行機?飛行船?

いいえ、船です!
これだけハッキリ見えるので観光船でしょうか。

大岡山の頂上から眺めると、稜線の上に日本海が見える。

海と山と陸の三重奏。

おんぷの祭典実行委員会〜キーウでの演奏会報告も

来年10回目を迎える「豊岡で子どもたちが世界と出会う音楽祭」(おんぷの祭典)の企画会議を行なう。2014年に始めた音楽祭も来年が10年のアニバーサリーを迎える。

今回は、音楽祭音楽監督の碓井俊樹さんもリアルに参加。
チャリティコンサートで募ったウクライナ支援の募金で行われたキーウでのコンサートの報告がある。緊迫した情勢の中で事前に開催日を知らせることをせず、水面下で準備をし、開催前日に公表。共同通信など取材もありメディアにも報道されました。私たちのほんのささやかな募金ですがウクライナ人たちへ心寄せる思いをお届けたとしたら幸いです。

10回目を一つの節目として、11回目以降の開催をどうするのか?子どもたちへクラシック音楽を届けることには、私たちも豊岡市も大いに賛成だが、大人向けのホールでコンサート、街角、サロンコンサートなどの運営をどうするのか(市の負担が大きい)など、今後へ向けて協議をする。まだ、公表するわけにはいきませんが、前向きに進んでいけそうな報告もあり、より充実し、市民にも愛されるそんな音楽祭として続けていけることを願います。

江原駅西側の小さな土地(コミュニティの場所として)

JR山陰本線江原駅西出口を出るとすぐのところに、三角形の小さな土地がある。もう40年ぐらい前、駅西側の道路新設のために提供した土地の残り。わずか20坪もないぐらいの会社名義の土地。これまでは、近所でボランティア活動しているKさんにフラワーガーデンとして手入れし、管理していただいていました。

食品スーパー「ガンピー穀物倉庫」の駐車場だったところへ、日本赤十字社血液センターの豊岡出張所が引越ししてくるタイミングで、ガーデンを閉じることになりました。

今後の予定も、Kさんがいろいろと考え、市民のコミュニティの場所としての企画があるようなので、引き続きお願いし、楽しみにしています。豊岡演劇祭のフリンジや、地元の行事などに使っていただくのも良さそうです。

「みんなのけんちく学校」プロジェクトを豊岡で検討

鎌倉の一般社団法人「木和堂」さんが鎌倉で実施している「鎌倉 みんなのけんちく学校」を関心のある全国の自治体に広めようと、豊岡でできないかと検討を始める。

「けんちく学校」の目的は、「森の恵み、木の良さを見て、嗅いで、触って体験する」「職人の技と知恵を知り学ぶ」「自分の手を使ったものづくりの面白さに気づく」こと。

林業、製材、設計、大工、左官、建具などのそれぞれの職人が講師となって、子どもたちと共に体験を通して伝えていくのが大きな特徴。

鎌倉から木和堂のお二人も来られて、鎌倉での活動を紹介していただく。これまでの3回(年間に8回のワークショップを行なう)の実績と課題などを聞き、豊岡での可能性を探る。

個人的に親しくしていただいている市役所職員と地域活動で子どもたちの学びと遊びを提供しているKさん、地元で民家再生を手がけているIさんなど、多様なバックグランドを持った友人、知人と相談を始めました。

相談会場となった「里やま工房」の池口さんとは30年来の知人。こんなテーマで再会できるのも嬉しい。初めて訪問した「里やま工房」からの風景もなかなか素晴らしい。

「けんちく学校」開校に向けて頑張りたい。

永楽館歌舞伎が戻ってきた

コロナ禍で中断していた永楽館歌舞伎が4年ぶりに再開されました。
コロナ影響で日程調整が困難。片岡愛之助さんの日程に合わせて、今回は9月になりました。
待ちに待ったファンが連日詰めかけ、全ての公演はチケット完売。

この永楽館の空間が良い。
「お帰りなさい、愛之助さん」の気持ちで開演を待つ観客。

今年の演目は、
一、菅原伝授手習鏡(車引)
二、お目見得 口上
三、釣 女 (常磐津連中)

抹茶を一服。
歌舞伎の休憩、自席でいただくのもなかなかおつなもの。

お水(これはこれで美味しい)はペットボトル。
折りたためる茶杓。
コンパクト収納の茶筅。
道具も大事!

なんやかやと永楽館歌舞伎は面白い。
愛之助さんも「ライフワーク」として永楽館での歌舞伎を続けていくと宣言。
なんとか、これからも続けてもらいたいものです。