静かな夕暮れ

夕方、自宅裏の堤防に立つ。
この季節、この時間、この場所。
毎年毎年繰り返す度に心が和む。

しばらく佇みくるりと振り返る。
夕闇が迫る。

「Friends(友達)」 〜 鳥の劇場×SPAC

鳥の劇場(鳥取市)での公演を観劇。

「Friends」(作=安部公房、演出=中島諒人)。鳥取の知人から「Friends」なかなか評判いいよ」との連絡を受け、出かけることに。鳥の劇場は2月の「新作公演2024」に行ったのが初めて。公演ももちろん、劇場のある鹿野町の街の佇まいもすっかりお気に入りでした。

前回は三島由紀夫の戯曲集、今回は安部公房の作品を中島諒人さんによる演出で上演。役者は鳥の劇場とSPAC(静岡県舞台芸術センター)の役者の共演。中島諒人(鳥の劇場)宮城聰(SPAC)の両演出家は、鈴木忠志(劇団SCOT、早稲田小劇場主宰者)を標榜する演劇人、と伺っている。(私の大好きな鈴木忠志派の演劇だ!!)

前回は議場劇場(元役場)での公演だったので、鳥の劇場で見るのは初めて。もともと学校だった校舎を利用しているので、小さな可愛いイスやテーブルがあったり。カフェの隣が劇場。

公演後のアフタートーク。出演した役者さん全員が並んで、観劇後の感想や質問を受け付ける。熱心な演劇ファンも多く、なかなか鋭い質問が飛ぶ。

『東京のど真ん中での無目的スペースの試み「三田の家」のことなど』熊倉敬聡 但馬コネクション#72

但馬コネクション5月セッションを開催。

ゲストは芸術文化観光専門職大学の教授である熊倉敬聡(くまくら・たかあき)氏。以前は、慶應義塾大学の教授もされていました。
テーマは「東京のど真ん中での無目的スペースの試み「三田の家」のことなど」という長いタイトル。私は、「東京のど真ん中」「無目的スペース」「三田の家」(三田商店街にある)のワードに反応。一体なんなんだろう?と興味津々。

私にはもう一つ熊倉氏に抱く関心は、ご専門が「美学」「フランス文学」「芸術論」「現代アート論」 などの著書もお書きになっているので、それにも触れてほしい。

その両方について、ご自身のこれまでの人生経験を交えながら赤裸々に語っていただく。深く、重く、ご自身の感ずるところを信じチャレンジし、キャリアをつんで来られたことに敬服。

熊倉さんが発する言葉「デザインしないデザイン」「余白を持つ」「作り込みすぎない」。これは芸術、建築、生活スタイルにも適用できる、私自身も最も共感するキーワード。

現役慶大生が熊倉氏に質問

「三田の家」の運営、集まる人たち、パーティ、コミュニケーションなど、どれも魅力的で、この会場となっているシェアハウス「江原101」にとっても大いに参考になる。まさに「三田の家」は「江原101」の先生だと思う。

熊倉氏の苦悩のパリ留学時代、実験的授業を次々と行った慶應義塾大学教授時代、どれも自由で、自分に忠実で、チャレンジングな話ばかり。参加者にみなさんも目を輝かせながら聴いているのがわかる。

鳥取と豊岡(江原)に滞在して9月に向けて演劇稽古をしている現役の東大生、慶大生など5人が参加。CAT学生も交えて、活発な意見交換。

魅力ある地域にしていくためのヒントが詰まり、現役学生にとっても大きな刺激になったセッションとなったのではないかと思う。

第70期へ〜経営方針大会

創業78年を迎えた会社は第70期を迎える。(法人化して70年)
3代目社長から経営方針が発表される。

10年前の経営方針大会で当時の幹部が発表した30年後のNAKATA HANGERとギターのマーティン社(アメリカ)というプレゼンを引き合いに、10年経っての評価を語る。

2023年にロンドン・サビルロウで紹介されたNAKATA HANGERは、その後順調に顧客(ファン)を伸ばしている。

本年度より取り入れる「マイスター制度」の説明。生産現場からスタートし、営業職にも取り入れる。技術だけでなく、態度、信頼も重要な要素となることを説明する。

チャレンジなくして、何も始まらない(生まれない)。
本年度のスローガンは「やってみよう」。

和泉市久保惣記念美術館

まず、和泉市から。
大阪府南部の泉州に位置する人口約18万6千人、泉州で唯一大阪湾に面していない内陸の市。大阪市都心から約25km。

和泉市久保惣美術館は、明治時代創業の綿業で大きく発展した「久保惣」(現・久保惣株式会社)が和泉市に敷地、建物、美術品、基金を寄贈し、1982年(昭和57年)に開館した美術館。さらにその後、久保家、久保惣関係者から音楽ホール、市民ギャラリー、研究棟などが追贈され、現在は約5000坪の敷地を有する。

初めての訪れたが、まず正面から見た立派な建物に驚く。明治時代にこの地で綿業を起こし、発展してきた歴史を感じる。

エントランスを入って本館へ向かう途の美しい庭園。

現在は、「近世絵画と久保惣の名品〜源氏・応挙・若冲〜」の特別展。(6/16まで)

桃山時代のやまと絵画壇をリードした土佐光吉による「源氏物語手鏡」、宮本武蔵「枯木鳴鵙図」は、共に重要文化財。

音楽ホール「久保惣市民ホール」は、新しい建物だが、市民ギャラリーはかつての倉庫だったのだろうか歴史を感じる立派な建物。

歴史を保存し活用すること。和泉市の姿勢(市政)が伝わってくる素晴らしい美術館でした。

東アジア窯址分布図を眺めながら

東洋陶磁美術館にある東アジア窯趾の分布図。
茶の湯の陶器を知り、学ぶにはとても役にたつ地図。

かつて「茶の湯文化学会」の中国ツアーで訪ねた窯趾を思い出しながら眺めると、位置とその光景を思い出す。

南昌→吉州窯→長沙→洞庭湖→鄱陽湖→景徳鎮

旅は南昌から始まった(2011/11/23)
憧れの廬山(2011/11/24)
中国最大の窯業地(2011/11/25)

今年の秋には、韓国南部の窯趾を回って見たいと考えているので、大いに参考になります。
慶州、釜山を拠点に訪ねてみたい。

これをみて、日本にもこれだけのたくさんの窯元があるのだから。全部は無理かもしれないけど、それをテーマに国内を車で旅する、ってのもありかな。

2019年には車で九州北部を旅する。
唐津→有田焼
芦屋釜の里(こちらは「窯」ではなく「釜」)
星野村 (玉露で有名)

シン・東洋陶磁〜東洋陶磁美術館

4月12 日にリニューアル・オープンした東洋陶磁美術館。(大阪市北区中之島)リニューアルしてから初めて行きました。増築部分のガラスに囲まれたエントランスが気持ち良い。

現在、リニューアルオープン記念特別展「シン・東洋陶磁 MOCOコレクション」開催中。
(2024.4.12〜9.29)

「シン」は、「新」「真」「心」を現す。

東洋陶磁美術館は、住友グループから寄贈された「安宅コレクション」、韓国陶磁の「李秉昌(イ・ビョンチャン)コレクション」、民藝運動の中心作家の「濱田庄司」作品が館蔵されている。東洋陶磁としての世界第一級のコレクション。

「MOCO」(もこ)。ちょっと変な発音が気になるが、the Museum of Oriental Ceramics Osakaの頭文字をとったもの。

東洋陶磁美術館と言えば、
国宝「油滴天目茶碗」(南宋時代・12〜13世紀、建窯)

ハンズオンコントローラーというシステムがあり、箱の中に手を入れ茶碗を動かすことで、画面に天目茶碗をあたかも持って上から下からぐるりと観ることができる。

国宝「飛青磁花生」(元時代・14世紀、竜泉窯)

これら二つの国宝や重要文化財として指定されている東洋陶磁が多数。

中国、朝鮮半島の青磁の色合いの移り変わりなど、一堂に鑑賞でき、歴史の変遷と合わせてとても興味深い。

Diana Krall Japan Tour 2024

ダイアナ・クラールの大阪公演へ行く。

ダイアナ・クラールは、以前より気になるジャズシンガー?ピアニスト?なので、今回のコンサートはとても楽しみ。アルバムのジャケットを見てもビジュアル系、エンタテイメント系のコンサートになるのかな、なんて想像もしていたけど、約2時間をトリオとソロでじっくりと聴かす演奏でとても好感が持てました。

もともと、どっちという問いかけはナンセンスですが、シンガー&ピアニストであることを実感。ハスキーボイスの歌はグッと迫ってくるのは実感していたけど、ピアノの演奏が堪能できたのが大収穫。

ベース(アコースティック & エレクトリック)はトニー・ガルニエ。ドラムはマット・チェンバレン。トニーは、ボブ・ディラン、トム・ウェイツ共演、マットは、ブラッド・メルドー、デヴィッド・ボウイなどとの売れっ子セッションマン。

ステージ中央近くに3人が揃い、お互いを確認しながら演奏が続く。シンプルなライティングと生音をナチュラルに拾うPAも素晴らしい。2700人入る大ホールだが、ライブハウスで聴いているような演出も良かった。

大阪のフェスティバルホールは、2012年に2代目ホールとして開館したのは知っていたが、私は初めてのホール。

ボックス席、バルコニー席含め全2700席の大ホール。
今回のダイアナ・クラールのコンサートでは、ステージ中央にセットされている。

神鍋高原ツアー〜CAT学生を案内

但馬ドーム

今年で3回目となる芸術文化観光専門職大学(CAT)の新入生を対象としたツアー。全国から豊岡へやって来た学生に、豊岡市の海、山、川の豊な自然。歴史、温泉、野外活動など観光や地域の営みを知ってもらおうと、1期生を迎えた2021年から始めました。
(昨年は開催できなかったので、今回は2期生、3期生も対象に)

あくまで自主的な催しですが、私は豊岡市日高町に生まれ住んでいる者として、神鍋高原ファンとして、ぜひ案内をしたいと思い立った自主的な催し。神鍋の友人、知人の協力あってのツアーです。

今回は天候が不安定なのでまずは但馬ドームの見学から。案内していただくのは小野山直樹艦長。小野山さんは県の森林組合関連の仕事をされていたので、自然を愛し森の活用などを積極的に行動されている。ご自身の趣味で木工も凄い腕。作品がドーム内の施設でも見られる。

但馬ドーム見学が終わると、ちょうど雨も上がり、なんとか行けるのでは!と、リフトに乗り神鍋の噴火口のある頂上へ。強い風と時々小雨が降るので長居はできなかったけど、ツアーメインの頂上へは、学生を案内することができて良かった。

下山は、噴火口跡を周りながら、ふもとにある道の駅「神鍋高原」へ。

ツアー最後は植村直己冒険館を案内する。
吉谷館長が直々に植村直己の人となりを解説をしてくださり、その後映像で植村直己の実績を辿る。名前は知っていたけど、実際にどんな人物だったのか、知らなかった学生たちは熱心に視聴していたのが印象的。

1日の行程を終えて、バスでシェアハウス「江原101」へ移動。案内役をお願いした飯田勇太郎さん(民宿「志ん屋」)も一緒に、神鍋ツアーの感想を述べ合う。天候が悪く、爽快な気分は味わえなかったかもしれないけど、バスの中や施設見学の途中で、神鍋の課題やこれから観光としてどのような取り組みをしたら良いのか、など学生たちの意見も出され、有意義なツアーとなりました。

今年で1期生から4期生まで全学年が揃う。豊岡市日高町を紹介する私の役割(勝手に自分でそう思っている)は一旦、一区切りですが、来年からは「江原101」の先輩住民が企画して、案内するのが良いのではと考えています。

『照らす』 魚返明未

「照らす」 魚返明未

魚返明未 :p
高橋陸  :b
中村海斗 :ds

1.曇り空
2.洞窟
3.照らす
4.アルコールジェル
5.間奏曲 Ⅰ
6.棘
7.Normal Temperature
8.間奏曲Ⅱ
9.昨日の雨
10.夏の駅
11.かけら

ジャズ・ピアニストの魚返明未の新作。

私は、デュオ・アルバム「魚返明未&井上銘」で初めて二人の演奏を知り、魚返明未さんのピアノに惚れ込む。(もちろん井上銘さんのギターも最高です)。それから3度のライブに足を運び、その度に演奏に酔いしれる。

Live at KIWA
Live at Mister Kelly’s
Live at PIT INN

今回はトリオ演奏。全てが魚返さんのオリジナル曲。1曲1曲の曲想は異なるが、じっくり聴くとそこには魚返さんがいる。

まずは、1曲目の「曇り空」(音声)をじっくりと聴いてみよう。