ホルンコンサート〜ラドヴァン・ヴラトコヴィッチ

ラドヴァン・ヴラトコヴィッチ(Radovan Vlatkovie)ホルンコンサート。
ホルンのコンサートは初めてだ。

7月に我が家で合宿リハーサル但馬コネクションで公開リハーサルを行なったピアノの児嶋一江さんからのお誘い、ヴァイオリンはおんぷの祭典で毎年来演の須山暢大さんということもあり楽しみなコンサートとなりました。

ホルンの優しくて暖かい音色をイメージしながら会場の住友生命いずみホール(大阪市)に向かう。

ホルン、テノール、ヴァイオリン、ピアノのソロと組み合わせのプログラム。

ベートヴェン:ホルンとピアノの為のソナタ ヘ長調 op.17
シューベルト:「白鳥の歌」D957より《愛の使い》《セレナーデ》
シューマン :幻覚の変奏曲
シューベルト:《流れの上で》歌、ホルンとピアノの為に op.119 D943
ブリテン  :カンティクル第3番《それでも雨は降る》op.55
ブラームス :ホルン三重奏 変ホ長調op.40

初めて聴くブリテンのカンティクル(「聖歌」「讃美歌」)は特に印象に残る。副題「1940年の爆撃に」とあるように、ドイツ軍がイギリス本土に攻撃した情景が描かれている。ホルンの深みある時には激しく、神への祈りにも通じるテノール。

主催者(株)ドルチェ楽器さんと演奏者の打ち上げにも呼んでいただく。名古屋→東京→大阪と続いたツアー最終でもあり、大いなる乾杯でした。

テーブルの隣同士で今回のコンサート評や音楽談義。
私は「ブラームスがどうも分からない、嫌いではないが入り込めない」と隣のK氏に打ち明けると、お薦めの曲を皆さんからいただく。
ブラームス交響曲2番、1番、4番(この順で)
セレナーデ2番イ長調op16

「シューマン、ブルックナーも同様なんです」と打ち明けるとK氏から
交響曲7番(ただしウィーンフィルだよ!)とお薦め。

早速聴いてみよう。

近江八幡でもう1度

ピアノの児嶋一江さん宅でのホーム・コンサートにお招きいただく。

4年前に琵琶湖周辺ドライブ旅行依頼の2回目の近江八幡。旧市街地にある閑静な住宅街にある小島さん宅。趣きの異なる場所で、クリストフ・ヘンケルさん、高木和弘さん、児嶋一江さんの演奏を楽しみました。

タイトル「Nostalgy」(ノスタルジー)ち銘打った(文字通り)アットホームなホーム・コンサート。

『「ふるさと」の主題による7つの古典的変奏』(小林仁)のピアノ曲で始まる。J.S.バッハ『無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調」、パブロ・カザルス『鳥の歌』のチェロ。ヨゼフ・スークの『愛の歌』でヴァイオリン。最後にドヴォルザークの『ピアノトリオ「ドゥムキー」』

93歳の児嶋さんのお母様に捧げたホーム・コンサート。ご近所さんや一江さんを応援して来られた地元の方々など、心温まる素晴らしい演奏会でした。

コンサートの後は、市内のレストランで食事会。夕暮れの比叡山を眺めながら、近江の1日を満喫しました。

あっと言う間の1週間

クリストフ・ヘンケルさん、児嶋一江さん、高木和弘さん、田中佑子さん
素晴らしい演奏ありがとう。

音楽でより深く繋がった1週間でした。
ビールもワインも貢献してくれました。
See You soon.

弦楽三重奏リハーサル

弦楽三重奏(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)のリハーサル

朝10時から夕方5時までのリハーサル。
子どもたちがちょっと聴きに来たり、リハーサルの様子を見たり、参考にしたりしたい友人たちがやってきたり。

一日中、音楽が聴こえてくる日々が続く。

リハーサル始まる

朝10時。
いよいよリハーサルが始まる。
昨日にピアノの調律は終えたところ。

ヴァイオリンの高木さんと交代したり、トリオでリハーサル。
夕方4時まで続く。
途中で孫Kもソファに座って聴いている。
人生の良き体験になればいいね。

虹と満月と共に4人の音楽家がやってきた

「ドイツの至宝チェロ」と言われているチェリスト/クリストフ・ヘンケルさん。
ヘンケルさんと旧知のピアニスト/児嶋一江さん。
児嶋さんとは、25年前にドーモ・キニャーナでコントラバスのコンサート以来の知り合い。
大阪での児嶋一江さんのコンサートで共演されていたヴァイオリニスト/高木和弘さん。
高木さんのパートナーでもあるヴァイオリニスト・ヴィオラ奏者/田中佑子さん。

東京と大阪でのコンサートのための「合宿」を我が家でお引き受けする。

まずは、3階ベランダでウェルカム・ドリンクでお迎えする。
皆さん、ビール、ワイン大好き。(もちろん私も妻も友人も)

乾杯と同時に通り雨が降り、去っていった後には虹。
みんな大喜び。

ウェルカムの乾杯の後は、2階ガーデンでバーベキュー。

満月を眺めながら、夜も更ける。
4人の音楽家との1週間が始まる。

おんぷの祭典〜10年節目のご挨拶

「ああ、11年前にアポなしで訪問したのが懐かしい」。
東京・千駄ヶ谷にある日本ヴァイオリンの工房。

今回は、2014年に始まった「子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭」(おんぷの祭典)が無事に10回を終え、音楽祭プロデューサーの中澤宗幸さん、ヴァイオリニストの中澤きみ子さんに感謝の意を伝える訪問。

西上豊岡市副市長より中澤夫妻に感謝のタテを贈呈

すべては中澤宗幸さんとの出会いから始まりました。

中澤氏は但馬出身(朝来市)、ヴァイオリン・ドクターとして世界の一流弦楽器奏者から絶大な信頼を得て楽器の修復・製作をされている。中澤夫妻はこれまで音楽祭をプロデュース、きみ子さんは演奏と国内外で活躍されてきました。

アンサンブル・ウィーン東京の弦楽四重奏楽団を中心に、豊岡市の小中学校訪問、街角、ホールでコンサートを開催。この10年でクラシック音楽ファンも確実に増え、音楽祭を楽しみに待つ市民もたくさんいらっしゃることを実感するところまで音楽祭も定着してきたと感じる。

訪問後は、新宿に出て(日本ヴァイオリンからは徒歩ですぐ)夕食会。
実行委員長を務めた岡本慎二さん、副実行委員長の卯野敦子さん、豊岡市役所からは西上副市長、観光文化部の米田部長と私(写真撮ってます)で、中澤夫妻に感謝の乾杯!

あっという間の10年間を思い出しながら会話は進む。お酒が進むとだんだんと「実はね、、、」などと普段しない話題も出て、10年間のお付き合いの濃さと大切さを感じる。

もちろん、10年経って終わりではない。これからも続く豊岡市音楽祭。
2027年には新市民ホールも竣工する予定。プロデューサーは碓井俊樹さん。ピアニストであり、世界を飛び回り演奏。国内外の音楽家同士のネットワークも広い。

益々、もっと多くの人たちに面白くて、為になって、楽しい音楽祭にしていきたい。どうぞ、また中澤宗幸さんも中澤きみ子さんもご招待しますので、お元気で活動を続けてくださることを祈っています。

たこ焼きとお菓子でウィーンの友人たちと交流だ

「この夏、ウィーンから友人が訪ねてくるから、たこ焼きパーティお誘いしますね」
と、友人Iさんから声をかけていただいていたその日がやってきました。

友人宅にやってきた家族は全員が音楽家。小さい女の子さんもいるよ、と聞いていたのでこちらも孫を連れてお邪魔する。

ビールで乾杯。目の前で焼いたたこ焼きはあっという間にお腹の中に。

大人は友人Iさんのお料理をいただきながらビール。
子どもたちは隣の部屋でおもちゃで遊んだり、追いかけっこしたり。
デザートのお菓子が出ると子どもたちも静かにテーブルへやってくる。

ウィーンからのお客様は、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のチェロ奏者ヘーデンボルク・直樹さん。奥様と2人の娘さんとご両親と一緒に豊岡へ。

今回招待していただいた友人の紹介で、いつかお会いしたいなと思っていたことが今夜実現しました。初対面なのにフレンドリーで和やかに会話が進む。直樹さんからは豊岡の音楽祭「おんぷの祭典」の始まった経緯や参加する演奏家などの質問がでてお話をする。中澤宗幸さんのことも当然ながらご存知。

ウィーンフィルと言えば、直樹さんと同じくチェロのシュテファン(シュテファン・ガルトマイヤー)」とは旧知のお友達。ウィーンに行った時には楽しい時間を過ごす。当然ながら直樹さんはシュテファンと同僚なので、豊岡の私たちのことを知っていてくれた。

音楽を介してご縁がどんどん繋がっていく。
また、これからが楽しみになってきました。
いつかお兄さん(和樹さん・ヴァイオリン)や弟さん(洋さん・ピアノ)にもお会できたら最高です。

これからもよろしく! >直樹さん

第10回を迎えて「おんぷの祭典祝祭管弦楽団」結成!

10周年記念ということで、今年は小オーケストラ編成の演奏も聴ける。
名付けて「おんぷの祭典祝祭管弦楽団」

楽団メンバーには豊岡市出身の演奏家も加わる。
大江 慧(チェロ)、土出真梨子(フルート)、由利友樹子(フルート)

音楽祭を続けながら、やがて豊岡出身の演奏家が加わる日を楽しみにしていました。土出さんは前々回から加わっていましたが、10回目にして3名が加わりました。

本番の写真は撮れないのでリハーサルの画像です。

「いつか、おんぷの祭典でメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を」と夢見ていたのが叶いました。しかもヴァイオリンは、1回目参加の辻 彩奈さん(当時、高校2年生)。その後、辻さんはモントリオール国際音楽コンクール第1位に輝き、今最も活躍する若手ヴァイオリニストに成長。おんぷの祭典のホープです。

ファイナルコンサートの演奏曲目
・シベリウス    フィンランディア
ピアノ:ヘンリ・シーグフリードソン
・ヴィヴァルディ   ヴァイオリン協奏曲「四季」
ヴァイオリン:中澤きみ子
・アザラシヴィリ  ピアノ協奏曲第2番
ピアノ:碓井俊樹
・メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64
ヴァイオリン:辻彩奈
・ベートーヴェン  交響曲第7番イ長調 作品92

無事に10回目を終えました。
2027年(予定)には、新・豊岡市民ホールがオープン予定。市民の音楽サークルもそれぞれ活発に演奏会など開催し、ジャズもロックも盛んになってきました。芸術文化観光専門職大学の学生にも音楽サークルがあったり、実行委員にもなってもらっている。

「おんぷの祭典」の環境が変わる中、
これまでの10年を大切にしながら、これからの10年に繋げていきたい。

10th Anniversary 〜 おんぷの祭典

5月28日に開幕した「子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭」(おんぷの祭典)。連日、学校訪問、街角コンサートを市内のあちこちで開催。中でも人気は豊岡市役所の稽古堂で行なうイブニング・コンサート。

シュバシコウ・カルテット(弦楽四重奏)、こうのとり・クインテット(木管五重奏)、アンサンブル・ウィーン東京(弦楽四重奏)、地元の演奏家が、毎日入れ替わって演奏する。

10周年を迎えて感じるのは、年々、この音楽祭を楽しみにしていただく市民が増えてきていること。この稽古堂は全て満席、街角コンサートも各会場ほぼ満席、ファイナルも市民会館第ホールの8割以上が埋まる。初期にはファイナルコンサートのチケットの売れ行きが気になってなって仕方なかったのが懐かしいぐらい。

プロデューサーの中澤宗幸さん、ヴァイオリンの中澤きみ子さん、音楽監督でピアニストの碓井俊樹さんとは、打合せも兼ねて普段から時々お会いする親しいお付き合いをいただく。毎回出演の演奏家の皆さんとも、食事に招いたり、一緒に飲んだり、コンサートのお手伝いをしたり、本当に親しくしていただいている。

第1回目のおんぷの祭典を迎えた時を思い起こす
こんな時もあったのだと、感慨深い。

10年という年月の重みを噛み締める。継続することの大切さ、凄さをしみじみ感じる。

稽古堂のコンサートを終えた中澤宗幸、きみ子夫妻とアンサンブル・ウィーン東京のメンバー、ピアノのヘンリ・シーグフリードソンさん、碓井俊樹さんも交え、夕食を共にする。

この日(5/31)は、きみ子さんの誕生日、そしてあるテレビ局の取材でロンドンへ行かねばならない宗幸さんの出発前夜ということこあり、この夜の夕食会となった。

2013年9月にノーアポ(飛び込み)で、千駄ヶ谷にある日本ヴァイオリンに中澤宗幸さんを訪ねたのが最初の出会い。クラシック音楽をもっと身近に楽しめる音楽祭をしたい、21世紀は一流の音楽家こそが市中で演奏し、市民と交流することが大切と、持論をおっしゃる中澤さんと意気投合。

2014年1月の但馬コネクションのゲストにお招きし、豊岡の仲間とも中澤さんの音楽への想いに共感できたのも大きな後押しになりました。

今夜は、当時の豊岡市長の中貝宗治君を呼んで、一緒に10周年を祝う集いになりました。

誕生日のお祝いケーキがウェディング・ケーキに変わった夜でもありました。(^_^)/

中澤宗幸さん、きみ子さん、ありがとうございました。
良き出会いをいつまでも。