Miles Davis “BITCHES BREW”

Miles Davis “BITCHES BREW”

Miles Davis (tpt)
Wayne Shorter (ss)
Bennie Maupin (bcl)
John McLaughlin (g)
Chick Corea (el-p)
Josef Zawinul (el-p)
Dave Holland (b)
Harvey Brooks (el-b)
Jack DeJohnette (d)
Lenny White (d)
Charles Don Alias (d, perc)
Jumma Santos (perc)

1.Pharaoh’s Dance
2.Bitches Brew
3.Spanish Key
4.John McLaughlin
5.Miles Runs the Voodoo Down
6.Sanctuary

Recorded on August 19-21,1969

“Bitches Brew”。直訳すれば「あばずれ達のごった煮」。まさにそれまでのジャズへの挑発、混沌とした強烈なエネルギー。混乱する社会、ロック革命の時代にジャズの新しい方向性を示した。

私の中では(ジャズファンみんなそうだと思うけど)、ジャズの古典(クラシック)になっている。「swing」とか「funky、tight、cool」などと言う表現では説明しきれない。長時間の集団インプロヴィゼーション。その後のジャズの方向を示した。まさに今になっても、いつ聴いても凄まじいエネルギーを感じる。それがまた私は心地よい。天才マイルスだ。

以下、KOH’s VIEWの2005年記述

何て説明しようか?「マイルスでないとできない音楽」 「1960年代にこの演奏が存在するなんて」 「クール!」 「参加メンバーは1970年代以降に大活躍するミュージシャンばかり。マイルス・スクールの発祥だ」 

メンバーが凄い!キーボードにチック・コリアとジョー・ザビヌルが競演している。後に、それぞれ”Return To Forever”と”Wheater Report”を結成して1970年代をリードする。ウェイン・ショーター、ジョン・マクローリン、ジャック・デ・ジョネットのビッグ・ネームもある。

その生涯に渡って、様々な変貌を遂げてきたマイルス・デイビスの演奏スタイルの中でも、この”Bitches Brew”の時代の演奏は大好きだ。これはやがて『アガルタの凱歌』『パンゲア』に繋がっていく。
                  KOH’s VIEW 2005/06/07

Miles Davis “Kind of Blue”

今年は、ジャズの巨匠Miles Davis(マイルス・デイヴィス)の生誕100年。私がジャズを聴き始めて約50年になるが、おそらく一番たくさん聴いてきたのは、マイルス・デイヴィスのアルバムだろう。何百回、何千回も。

このブログ “KOH’s VIEW” でも、マイルスのアルバムはこれまでに、その曲目、演奏者、録音年月日、私の感想を交えながらアップしてきました。

生誕100年の年なので、改めて全マイルス・デイヴィスの全アルバムを聴き直すのを今年の目標(楽しみ)にしてみたい。
過去のブログ記事にもリンクしながら進めてみよう。

Miles Davis : 1926年〜1991年 (享年65歳)
        (誕生日/5月26日)
      : アメリカ・イリノイ州出身

“Kind of Blue”

Miles Davis: trumpet
John Coltrane : tenor sax
Julian Cannonball Adderley :alt sax
Bill Evans, Wynton Kelly : piano
Paul Chambers :bass
Jimmy Cobb : drums

1.So What
2.Freddie Freeloader
3.Blue in Green
4.All Blues
5.Flamenco Sketches
6.Flamenco Sketches [Alternate Take][*]

Rocorded on Apr 22, 1959

スタンダードだから聴くのか、いつも聴くからスタンダードなのか?そんなことどちらでも良いのだが、このKIND OF BLUEを聴くと、そんなことが頭に浮かぶ。何百回も聴いているのに飽きない。JAZZファンの多くが名盤中の名盤と言う。だからへそ曲げてやろうと思っても、やはりKIND OF BLUEは良い。ライナーノーツによると、マイルスは録音に当たって曲を譜面にしないで、5小節程度のスケッチだけでスタジオに入ったと言う。他のメンバーのスポンテイニアスなプレイを期待して。しかし、録音された演奏は完璧である。こんなこと書いているとマイルスから”So What?”(だからどうなんだ)と言う声が聞こえてきそうです。(^_^)
KOH’s VIEW 2005/05/12

恒例になったコウノトリ但馬空港クリスマス・ジャズ・コンサート

年々観客も増えて、これを楽しみに来る常連さんも多い。
演奏するのはボーカルのNandeeと「鳥取JAZZスペシャルクインテット」。

ピアノ菊池ひみこ、ギター松本正嗣、トランペット井上拓美、ベース國清晃生、ドラム植野友綺さんたち。


今回は特別に鳥取大学Jazz&Fusion研究会の現役学生のメンバが参加。
ビッグバンドの演奏が聴ける。

クリスマスソングを中心に歌うNandee。
あっという間のステージでもっと聴きたいと会場がざわめきながらアンコールで締めくる。
恒例になった感のある但馬空港ホールでのクリスマス・コンサート、ぜひ続けていただきたい。

先週はこちらも恒例となった我が家のクリスマス・ホームコンサートでも一緒に楽しむ。実は、この空港コンサートとの日程調整も恒例になってきました。(^ ^)
いずれにしても楽しく年末を迎えることのできるコンサートです。

ホームコンサート2025

今年はビートルズの”Your Mother Should Know” 。
現代最高峰のジャズピアニストBrad Mehldauの全曲ビートルズのアルバム” Your mother Should Know”の表題曲。メルドーをコピーするなどと大それたチャレンジでした。
シンプルな演奏なんだけど、それが返って難しい。練習ではそこそこ(最後まで躓かないで下手でもなんとかだどり着くこと)なのに、本番にはどうも弱い。二人の「先生」に囲まれながらの奮闘でした。

いつものメンバーに今年は、レコード針の世界トップメーカーのN氏。N氏とお会いした時に、ピアノ稽古を始めたと聞いたのがきっかけで奥様とご一緒にお誘いする。そして今年から豊岡市の地域づくり協力隊で移住してきたO氏夫妻。O氏はプロの作曲家・打楽器奏者でドイツ生活が長い。そしてシェアハウスのCAT学生と息子家族。愉快で賑やかな夜となる。

コンサートとライブの日

「コンサート」なのか「ライブ」なのか使い分けはともかくとして、今日は私の二人の「先生」の演奏を聴かせていただく日。

日高文化体育館。文字通り、旧日高町時代、1987年に完成オープンした施設。
当時、各市町村単位で隣の町に負けるなと言わんばかりに、我が町にもと文化ホール、イベントホール、スポーツ施設が建築された時代。我が日高町(現豊岡市日高町)は、ホールと体育館機能を併せ持つ施設として完成しました。ただ、音楽を楽しむ施設としては、音響、客席、床シート、ステージなど無理が生じる。今回のコンサートは、施設ピアノのベーゼンドルファーを使用するためのピアノを使ったコンサート。なんとか使用頻度を上げて、楽しもうという企画と聞いています。

神鍋高原ペンション・スノーランドでのジャズライブ。
ボーカル やびきNandeeあきこ、ギター勝地哲平、ピアノ田中愛子、トランペットは鳥取ジャズの井上拓美の演奏。

スノーランドの北村泳子さんの料理とワインをいただきながらのジャズナイト。親しくしていただいているご夫妻と同じテーブルで、リラックスした夜を過ごす。

少しでも音楽を楽しむ機会を身近なところで増えていく事をもっともっと増やしていければいいなあ、と思いながら1日を過ごしました。

Brad Mehldau “Trio Japan Tour 2025”

待ちに待ったBrad Mehldau(ブラッド・メルドー)の来日公演。
会場はサンケイホールブリーゼ(大阪/梅田)。

前回行ったのは、2012年の来日公演でサントリーホール。クラシックのコンサートのような満席ながら静かに聴き入る雰囲気を思い出します。

今回は、サンケイホールブリーゼ(大阪/梅田)。私にとって初めてのホール。ステージも客席も黒に統一している。900席あまりの演劇空間にも向いてそうな空間。ジャズ演奏にもピッタリだ。

3人の登場をワクワクして待つ。メルドーのピアノ椅子が低いのが目につく。あのメルドー独特の姿勢で弾くんだな、と想像しながら。

ベースのChristian McBride(クリスチャン・マクブライド)は、70年の歴史ある「ニューポート・ジャズフェスティバル」の芸術監督に就任している。フェスティバル創設者のジョージ・ウィーン(2021年没)の指名で後継になる。ジャズ界でもその音楽性、実力、そして人望も厚いのでしょう。今や、ジャズベース界のトッププレイヤー。

マクブライドの演奏は何枚かのCDでよく聴く。2015年には神戸北野のジャズクラブ「サテンドール」(2016年閉店)でマクブライドのライブを聴き、少しの間お話ができたのが懐かしい。その時に、気さくなお人柄にすっかり魅了されました。
(今思うと、ウソのような夢のようなひと時)

今回の演奏も、ブラッド・メルドーと双頭と言っていいほどの熱演、存在感抜群の最高の演奏。

ドラムのMarcus Gilmore(マーカス・ギルモア)は初めてライブで聴く。調べると、祖父があの有名なロイ・ヘインズ。2010年代以降のモダンジャズドラマーに多大な影響、とある。派手さはないけど(抑え目)、音程を意識したドラミング(こんな表現あるのかな?)で、気持ちよく引き込まれる。

5月13日大阪公演のセットリスト。
最後の2曲、”Monk’s Dream”(セロニアス・モンク)と”Golden Lady”(スティービー・ワンダー)がアンコール曲。

“Miyako”(ウェイン・ショーター)でのマクブライドの弓で弾くベース、”Young And Foolish”のメルドーのピアノ。バラードの演奏はもう最高。

このグラミー賞受賞3人衆のトリオアルバム、やって欲しいなあと期待してます。

Inspired Swing Quintet in Tango(ジャズピアニスト椎名豊)

丹後半島の町にある「シャープス&フラッツの館」(京丹後市大宮町)であったジャズピアニスト椎名豊さんのコンサートに出かける。

「シャープス&フラッツの館」は後藤さんのご自宅。これまでも3回ほどこちらでのコンサートに来たことがある。後藤さんは「原信夫とシャープス&フラッツ」の原信夫さんのファンでこれまで何度もご自宅に招きコンサートをされてきました。

後藤さんは丹後でのジャズファンの第一人者。元高校の教師というキャリアも活かされ、地元の高校生に本物のジャズを聴く機会を作り、さらに地元FMでも番組を持っていらっしゃる。但馬コネクションにも何度も参加していただきかれこれ10年以上のお付き合いになる。

ご自宅の設計は、元象設計集団の建築家「サン計画」さん。私の自宅の設計以来もう30年以上前からの旧知の中。ドーモ・キニャーナの改修、隣接の建物の設計も依頼しました。

夕方6時30分開演のコンサートは夜10時を超えての大熱演。ピアノの椎名豊さんは、アルトサックスの大山日出男(元シャープス&フラッツ所属)さんのクインテットなどのピアニストとしてこれまで何度か後藤さん宅で演奏されている。会場オーナーとの深い繋がり故の熱演でもあるのでしょう。

椎名さんの演奏はマッコイ・タイナーを連想させるところもあり私好みのピアノ。大満足感動のコンサートでした。

フランスを代表するピエリック・ペドロン(as)、篠原正樹(tp)、パット・グリン(b)、広瀬潤次(ds)のメンバーもノリノリで素晴らしい演奏。

帰宅したのは夜11時半。
心地の良い疲れと共にビール飲んでぐっすり(ぐったり)と眠りに。

AKI TAKAHASHI plays HYPER BEATLES

AKI TAKAHASHI plays HYPER BEATLES

高橋アキ : piano

  1. 1. Norwegian Wood(P.オリヴェロス)
    2. Golden Slumbers(武満徹)
    3. Michelle(B.モンク・フェルドマン)
    4. Black Bird(P.ノアゴー)
    5. Yesterday(三宅榛名)
    6. Do You Want To Know A Secret(J.テニー)
    7. Because(西村朗)
    8. Happiness Is A Warm Gun(K.ヴォランス)
    9. Julia(B.マーカス)
    10. Let It Be (三輪眞弘)
    11. Give Peace A Change(F.ジェフスキー)
    12. Across The Universe(内藤明美)
    13. Come together & Happiness Is A Warm Gun(K.サーリアホ)
    14. Blue Jay Way(Z.クラウゼ)
    15. AKI 2.2(坂本龍一)
     ※ (     ) 編曲者
  2. Recorded in Oct. 2016

ピアニスト高橋アキの “HYPER BEATLES” の再録音したアルバム。
このブログでもご紹介した1989年〜1992年録音の”HYPER BEATLES”シリーズ

“HYPER BEATLES” 高橋アキ
“HYPER BEATLES 2” 高橋アキ
Norwegian Wood : HYPER MUSIC from Lennon & McCartney 高橋アキ
Let It Be : HYPER MUSIC from Lennon & McCartney 高橋アキ

この4枚のCDは廃盤で入手しにくくなり、その人気に応えるために2016年に再録される。4枚で演奏された楽曲から15曲を選び再演される。

1990年当時、現代音楽の作曲家(世界14カ国、47人)編曲、高橋アキさんの演奏は30年経っても異彩を放ち、とても新鮮です。

おぉ懐かしい!〜ジャズ喫茶マスター 茂串さん

日経新聞 文化欄の記事(2025/1/29付)。

ジャズという文字と顔写真が目に入っただけで「茂串さん?!」とすぐに分かる。
(自分でも凄いね、って内心思ってしまった)

東京・高田馬場にあるジャズ喫茶「イントロ」の記事。「1975年開店して50年」というテーマで記事なっている。これには個人的にとても思い入れがある。

私は、まさに1975年の「イントロ」開店日にお店の一番客として行ったのです。大学の授業の帰りに、早稲田大学から高田馬場の駅に向かってブラブラと歩いて向かっている時に、ふとビルの脇にジャズ喫茶「イントロ」の看板が目に入る。これまで見たことなかったので、ジャズ好きの友人と一緒でもあったので地下に降りて入ってみる。真新しいテーブルと椅子に内装。カウンターの背には多数のジャズ・レコード。居るのは店主の茂串邦明さん。「初めまして。ジャズファンです」なって言いながらコーヒーを頼む。(なんでこんなにはっきりと覚えているんだろうと自分でも不思議だ)

当時は、ジャズレコードを掛けているだけで、昼はコーヒー、夜はウィスキー(サントリーホワイト)の水割りをよく飲んだものでした。ここで聴いたレコードは結構私の心に残っている。ケニー・ドリューとニールス・ペデルセンのデュオ、アート・ペッパー、アメリカ西海岸のジャズなど、なぜかよく覚えている。

記事では、毎夜ジャズ・セッションバーと化し、茂串さん自身もいつしかドラムを叩きだしたとある。ジャムセッションにも「絶対手を抜かない。毎曲命がけ」だそうだ。

できるだけ早い機会にまた「イントロ」に行ってみよう。
茂串さんは私のことはおそらく覚えていらっしゃらないとは思うが、ぜひ、会ってみたくなリました。

Let It Be : HYPER MUSIC from Lennon & McCartney

Let It Be : HYPER MUSIC from Lennon & McCartney

高橋アキ : piano

1 Golden Slumbers  (武満 徹)
2 Misery  (Rashid Kalimullin)
3 Norwegian Wood   (Rashid Kalimullin)
4 Monkey Fingers, Velvet Hand (Come Together & Happiness Is A Warm Gun)(Kaija Saariaho)
5 Blue Jay Way    (Zygmunt Krauze)
6 Love Me Do     (James Tenney)
7 Do You Want To Know A Secret   (James Tenney)
8 Let It Be —Asian Tour   (三輪真弘)
9 Mother Mary Comes To Me (Let It Be)  (柿沼 唯)
10 Snapshot (Hello, Goodbye)  (Maarten Altena)
11 Girl  (Otto Sidharta)
12 George Took The Wrong Plane (Within You Without You)
(Jan Rokus Van Roosendael)
13 I Will  (谷川賢作)
14 Yesterday   (Johannes Fritsch)
15 Aki 2.2  (坂本龍一

1992年に録音されたシリーズ最後、4枚目のアルバム。

いずれにせよ高橋アキさんの人望と、彼女に寄せられた厚い信頼によって実にCD四枚分の優しい音楽が生まれたことに感謝したい。もう一度繰り返すが、素晴らしい演奏こそが感動を呼びおこすのである。この中の何曲もがいずれたくさんの人々によって愛され、また弾かれる日がやって来るだろう。
「ビートルズと高橋アキに対する愛情に溢れた秀れた新しい作品群」原田節
ライナーノートより)

本当にそう思う。高橋アキさんという現代音楽に精通したピアニスト。私は現代音楽の作曲家をほとんど知らない。世界14か国・47人の現代作曲家が、高橋アキさんおオファーに応えてこれだけの個性豊かな作品(編曲)が寄せられるのだから、高橋アキさんの音楽家としての実力と音楽仲間同士の信頼は推して知るべし。

僕が初めてビートルズにみちびかれたのは、ある朝、家の庭で立話をしていた際に、武満徹さんがビートルズのメロディーと和音の美しさをなにか茫然としたような面持でいわれた時からだ。 (中略)
高橋アキさんのピアノは、あれからの武満さんの生涯の時の奥行きをしっかりと受けとめさせるので、僕の感動は複雑な翳りをもおびる。ここにおさめられたすべての曲に、それぞれの作曲家の、ビートルズ経験にかさねて、かれらのいちいちの生涯がきらめくようではないか?それがアキさんのピアノ演奏の特質だと思う。
「地下を流れるビートルズの川」大江健三郎 ライナーノートより)

得られる音源があれば紹介したいのですが(私が持っているCDから、なんらかの方法でアップも可能かもしれないけれど)、CDは廃盤、YouTube musicにもない。(再録盤はあり)

欧米でも高い評価を受け、廃盤後も根強いファンからのリクエストもあり、2016年に再録音されたアルバムがリリースされていルので、そちらも紹介していきたいと思います。

幼い頃からビートルズが大好きで、ギター弾き語りでカセットテープ(当時)に録音したり。そんなビートルズを今、高橋アキのピアノ演奏を聴いて楽しんでいる。
音楽っていいですね。