いよいよあと3ヶ月半〜第10回おんぷの祭典

第10回を迎える「子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭」(おんぷの祭典)。
アニバーサリーということで予算も増額、多くの市民に楽しんでいただきたいと力も入る。
企画の大詰め会議。日程、出演者、学校訪問・街角・イブニング・サロンのコンサートの基本的なところは決定している。

あとは、コンサートのプログラム、チケットの販売枚数と窓口、キッズコンサート・公開リハーサルの定員数などの詳細を詰める。

今回から芸術文化観光専門職大学の学生3名が新たに加わり、若者へのアピールや広報アイデアなど大いに期待したいところ。また、アートマネージメントを学んでいる学生にとっても良い経験になると思います。今後は、もっともっと実行委員の若返りも図っていきたい。

会議は豊岡市役所の3階庁議室。
カメラとPCを使ってオンライン参加もあり。
音楽監督の碓井俊樹さんはウィーンから参加。世界を飛び回っている碓井さんなので、オンライン出席の時は「今日はどこからですか?」と尋ねて始めるのが恒例になっている。

日程:2024年5月28日(火)〜6月2日(日)
会場:豊岡市民会館、稽古堂、但馬空港、各町の街角コンサート

詳細は4月中旬にポスター、チラシ、インターネットでご案内します。
多くの方のご来場をお待ちしています。

『地域の新しい移動のしくみ 豊岡ミーティング』

2月13日、江原河畔劇場にて開催された『地域の新しい移動のしくみ 豊岡ミーティング』に参加。
副題に「福祉×観光×交通」とあるので、地域の最大の関心事の一つ。
会場は満席、大勢の人が参加しました。

左より 進行/渡辺瑞帆  発表者/北嶋史誉・小柴徳明・秋山一平 氏

但馬地域では自家用車での移動がほとんどであり、公共交通機関の電車・バス・タクシーなどの経営は圧迫しその維持が危ぶまれる。高齢者の増加(免許返納も含めて)、福祉介護などでの移動手段に大きな課題を抱えている。

この現状を踏まえて、デイサービス、介護施設と病院との移動などの介護タクシーに、日常の買い物、通院、通園などの移動をサポートする仕組みができないか、という試みが始まっている。

最先端の取り組みをされている市町村のキーマンをお招きしてその実例を学び、但馬に活かせないかという意見交換会となりました。

招待者は北嶋史誉氏(群馬県前橋市/ソーシャルムーバー株式会社代表)、小柴徳名氏(富山県黒部市/一般社団法人SMARTふくしラボプロジェクトマネージャー)。そして豊岡ミーティング主催者でもある秋山一平氏(豊岡市/株式会社アンズケア代表)の3名のプレゼンで始まる。

第二部は、招待発表者に加えて、関心の高い地元住民も交えてのパネルディスカッション。

前田敦司氏(NPO法人かんなべ自然学校理事長、豊岡市市議会議員)、西田紫乃(INCREW代表理事)、志賀玲子氏(城崎国際アートセンター館長)の3氏。

それぞれの仕事、立場での現状を踏まえて、質疑応答が行われる。

タイトルにあるように福祉に留まらず、観光および一般交通までを視野に意見交換しましょう、との目標でありましたが、時間や参加者の制約でそこまで進めなかったのが少し残念でした。

地域の人口減少と高齢化を考えるとマイカー以外の全般的な移動手段はどうなるのだろう?年々来場者の増加する豊岡演劇祭の観客の会場移動(豊岡市の旧1市5町)はどうするのか?など、自分も含めた近未来の移動手段は、喫緊の重要課題。主催者の一般社団法人「新しいひろば」には、この課題の継続的な試行錯誤と市民への啓蒙を期待しています。

CAT学生による「江原101」「豊岡演劇祭」そしてこれから

シェアハウス「江原101」に住むCAT学生の思いを近隣地域の人たちに伝える集いを開催しました。会場は中田工芸(株)本社の2階会議室。

当初は、シェアハウスのご近所さん、江原区の区長さん、金融機関の日高支店長さんなどを想定して計画。普段、顔を合わし挨拶したり、地区の行事に誘ったり、空き家情報と学生とのマッチングなどをイメージ。

シェアハウスのM君がパワポでお話をする。

最初に、シェアハウス「江原101」の紹介。
・2022年8月ができた経緯
・2024年1月に新しくオープンしたシェアハウスの報告
・両シェアハウスに住むCAT学生の簡単な紹介。
・但馬コネクションの会場として。セッションの様子。
・2023年の江原地区の行事に参加。
 – 夏祭りの駅前広場で「お化け屋敷」
 – 秋祭りの御神輿担ぎ
 – 秋の地区別運動会で活躍

次に、「豊岡演劇祭2023」で江原101でのイベントについて報告。フリンジ公演、劇団出演者とのトーク、物販、コーヒ試飲会など1週間で900人近い人たちが訪れたのは驚きです。

最後に、今後の活動予定。
卒業後も豊岡に残って活動していく決意などのお話も出る。

数人の集いのつもりが、約25名の皆さんが集まり、プレゼン終了後もそれぞれが個別に情報交換をする。有意義な時間でした。

「但馬を結んで育つ会」(TMS)の集い

特定非営利活動法人「但馬を結んで育つ会」の懇親会に参加。
この日の集いは主に法人会員の団体代表、経営者が集まり、代表理事の千葉義幸氏(ちば内科・脳神経内科クリニック)より、但馬医療の実態と今後についてのプレゼン。

数年前に千葉さんが弊社に来られて「但馬の医療の現状と今後」の説明を受け、衝撃を受けた経験があります。今後10年以内には開業医がいなくなる町が出現する、豊岡病院はじめ公立病院も赤字が続くなど。今回のプレゼンでも現在の但馬開業医の平均年齢は70歳を超え、若い医師が但馬で開業することはすくなるとの報告。地域医療の崩壊とも言えることが差し迫っていると。

プレゼン後の立食の懇親会。
参加者は一同に「医療や介護の深刻な現実を自分ごととして考えなければならない」との思いをお互いに語りあう場面がテーブルごとに広がりました。

豊岡高校校歌〜作詞 岡垣徹治

突然ですが、我が母校の県立豊岡高校の校歌について。

作詞の岡垣徹治氏は、NAKATA HANGERの最高級ハンガーである漆塗りハンガーの仕上げをお願いしている輪島の岡垣漆器店の岡垣祐吾社長の曾祖父にあたる方。

🎵むら〜ぁやぁ〜まぁ〜の〜 と歌っていたのが懐かしい高校時代。
まさか、高校時代にいつも歌っていた校歌を作詞された方の子孫の方と仕事をしているとは不思議なご縁を感じる。

今、岡垣さんはじめ、能登半島地震で被災した輪島市は建物の倒壊、大火災で壊滅的な被害を受けている。輪島塗りの職人さんたちも多くが被災され、当社では支援金並びに全社員から生活物資を募り現地に届けています。これからもできる限りの支援をしていきます。

岡垣徹治                              

話は岡垣徹治氏に戻って、

調べてみると、岡垣徹治は明治23年に浜坂町(現新温泉町)で生まれる。アララギ派歌人、文学者とあります。豊岡中学校(現豊岡高校)を卒業、各地の女学校、中学校の教師校長を務め、豊岡高校の校長を最後に引退されている。(こんな経歴の方とは全く知りませんでした)
詳しくは新温泉町のHPで紹介されています

豊岡高校の校歌(昭和28年制定)の出来上がるまでの経緯も興味深い。
豊高18期生(私は25期生)の方たちのHPに掲載されている。完成までに5年もかかる難産だった経緯、さらに歌詞の解説もしてあります。

卒業生は必見の価値ありです。

学生演劇『四畳半神話大系』

小説家・森見登美彦の『四畳半神話大系』を芸観大(芸術文化観光専門職大学)の学生が舞台化。
会場:豊岡市民プラザ。
主催:但馬旅人生活拠点。

「新設大学一期生がぢ学生の苦悩を描く」
「本物の学生による笑って泣ける学生劇」
「当時私たちは、ピカピカの芸観大一回生であった」
学生演劇 『四畳半神話大系』チラシより

芸観大の学生8名(男子4名、女子4名)で繰り広げる四畳半の現実と幻想の世界。脚本・演出そして主役の「私」まで全てをやった尾崎元海さんが素晴らしい。3時間(休憩15分)の超大作をずっと舞台で演じ切る。膨大なセリフを機関銃のように吐き出し、舞台を上り下りする。そのクリエイティブでエネルギッシュな演出と演技に圧倒さる。

他の登場者7名の演技も素晴らしい。1期生から3期生まで混じっていると後で確認をしたが、それぞれ(たぶん)猛稽古した成果が出ている。演技に引き込まれていく。

芸観大の創設以来、キャンパスやこの市民プラザでやる学生の演劇を観てきたが、私が思うには今回の演劇はここまでの一つの到達点のような気がする。脚本・演出、舞台制作、役者は、それぞれ異なるが、この3年間の彼らの表現したい欲求、創造性、パワーの質、量とも上がってきているのは確実。これからも楽しみにしたい。

今年も来ました「のの花」

昨年に引き続きTBAの懇親会津居山港近くの『ファームハウス のの花』(豊岡市気比)で開く。津居山港に揚がったばかりの松葉ガニをいただくのには最高のお店。「のの花」のご主人も奥さんもとてみ丁寧な対応にさらに大満足。

松葉ガニもさることながら、お刺身も絶品。
この日は、ブリが大漁でご主人のオススメ。
エビ、シロイカ、松葉ガニのハサミ。
何も言うことありません!

超・オススメのお店です。

Xmas Concert 〜 音の窓 サロンコンサートvol.1

但馬出身、在住の但馬地域で活動する音楽家が結成した『但馬クラシック音楽協会 音の窓』をご存知ですか。

年に1回の定期演奏会、但馬各地での訪問コンサートを企画開催、イベントやコンサートの出演依頼にも応える。

その第1回目のサロンコンサートに行ってみました。

会場は「長寿の郷 音楽堂」(養父市)。
高い天井、立派な梁、土壁のホールは、小規模のコンサートをするのにはぴったりの空間。お客様は約25名。小さなコンサートをあちこちで開催していくという。ぜひ定着して音楽ファンが楽しめる機会が増えるを期待しています。

コンサートは高内祥子さん(協会代表、ソプラノ歌手)のご挨拶(会の趣旨)で始まり、まず高内さんの歌唱、オーボエ、フルート、サックスと続くプログラム。

フルートの土出真梨子さん、ピアノの中嶋由紀さんは、3日前のおんぷの祭典の忘年会でも一緒。企画したり、演奏したり、大活躍だ。

たの楽器演奏家は足立かおり(オーボエ)、波多野千詠(サックス)、中村恵理(ピアノ)。

おんぷの祭典〜10周年に向けて(企画と忘年会)

おんぷの祭典(子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭)は、今年で9回目を終え、いよいよ来年の10周年アニバーサリーに向けて、企画を開始している。

この10年間(2020年コロナで中止)で、ウィーン東京、弦楽カルテット、木管クインテットの編成で豊岡市内のすべての小中学校を周り、各地で街角コンサート、そして最終日は豊岡市民会館でファイナルコンサートを開催してきました。

最初はチケット販売も儘ならないスタートでしたが、年々、この音楽祭を楽しみにしていただくファンも増えてきたことを実感。

そして迎える来年の10周年。これまでにない試みも入れながら、これまでの予算を増やし、より楽しめる企画をしようと考えています。

まずは今年1年間の活動を振り返りながらの忘年慰労会。東京から中澤宗幸さん(プロデューサー/ヴァイオリン修復家)、中澤きみ子さん(ヴァイオリニスト)、碓井俊樹さん(音楽監督/ピアニスト)をお迎えする。みんな10周年への期待を込めながら、大いに盛り上がりました。

豊岡市第5次行財政改革〜豊岡で暮らしてよかった、を目指して

第5次行財政改革の大綱が策定されました。
「行政コスト削減と公共サービス向上との両立」を目指す。

私は第1次〜第4次行革委員(第2次からは副委員長)を務めた関係で、その経緯も知り、改革が充分にできず忸怩たる思いもあります。第5次行革に期待するとともに、第4次までの取り組みが今後の行革に役立つのであれば幸いです。

豊岡市行革は2005年に1市5町が合併して現在の豊岡市になった翌年にスタート。
第1次は、合併により膨らんだ職員定数削減、補助金の削減。
第2次は、事務事業評価(市職員の職務内容をチェック。重複した職務、なくてもよい職務などの重要度評価)による事業削減。
第3次は、成果重視(効果の大きい項目を見つけ実践する)。
第4次は、持続可能な行政サービスのあり方を示す。歳入として、ふるさと納税の推進、玄武洞有料化など。歳出として、民間委託(学校給食など)、ICT活用による事務の効率化、職員の意識改革に取り組む。
しかし、その成果は中途半端で、明確な到達すべき目標も示されずに終わった感がある。

「コスト削減」と「サービス向上」は永遠の課題。
ぜひ、一歩でも、二歩でも前へ進んで行ってもらいたい。
そうなるように一市民として問題意識を持って協力していきたい。

「コスト」「サービス」は、現状の数値(実態)を少しでも小さくしたり、大きくしたりする工夫と努力の視点と、そもそも必要なものか、なくてもいいのではないか、違う方法があるのではないかというイノベーションの視点が必要。

行財政改革の根本は、後者にあると思う。
思い切った提案、実行、実施を期待したいところです。