鉄とサボテン、紅一点

今月初めに開催された「がっせぇアート応援チャリティ展」で購入したサボテンの寄せ植え。

今回の主役は、花器。錆びた鉄で造られたシンプルなもの。作家は丹波篠山の近藤鉄工房の近藤明さん

驚いたのは、気がつくと赤い花が咲いた。
最初は、何かにくっ付いていたプラスティック製のフェイクを誰かがいたずら心でくっ付けたのかと思ったが、なんとホンモノ。

鉄に囲まれて、紅一点。
周囲とマッチしているからお気に入り。
このサボテン、調べて見ないといけないな。

豊岡演劇祭へ向けて

実現に向けてstep-by-step。

「世界演劇祭」と(仮称)「国際観光芸術専門職大学」の関係はお互いを補完し合う素晴らしい構想。

実現に向けて着々と進む。

神鍋高原で世界演劇祭を夢見て

平田オリザさんと劇団「青年団」が豊岡市へ移住、移転と聞いた時は、感激と衝撃の二重奏だった。そして、旧豊岡市商工会館が劇団に払い下げられ、劇場に生まれ変わる2020年を機に、「世界演劇祭」を豊岡市、特に日高町を中心に開催しようとの企画がある。

現在、劇場周辺の江原駅前ゾーンの将来構想が語られているが、演劇祭の会場としては、神鍋高原も入っている。

「世界演劇祭」と言ってもピンと来ないのでは、と思い私が昨年体験した「利賀村演劇フェスティバル」の報告会を行った。

集まっていただいたのは、神鍋地域の民宿、ペンション、スキー場などのオーナー、経営者。そして、公民館の方、市の観光関連担当、興味を持つ神鍋住人の方々。

まずは、「利賀村って何?」ということで、その場所、演劇村となった劇団SCOTの主宰者で演出家の鈴木忠志氏を紹介。

「世界の果てからこんにちは」鈴木忠志・作演出

利賀芸術公園の中の野外劇場での公演の様子も報告。

グルメ館

演劇祭開催中の来場者の食事、歓談、集会場所となる。

グルメ館内部

「こんなの神鍋にあったらいいなあ」と報告。
神鍋によく似合う風景だ。

新利賀山房(磯崎新設計)

神鍋には茅葺きはないけど、どこか神鍋の風景とダブル。
神鍋高原で世界演劇祭を夢見て。

祝・鶴屋南北戯曲賞受賞〜平田オリザさん

平田オリザ氏(左)、光文文化財団理事長・武田真士男氏

「第22回日本ミステリー文学大賞」(光文文化財団)の贈呈式・祝賀会に出席。
「光文三賞」の他に、最優秀新作戯曲に贈られる「鶴屋南北戯曲賞」があり、平田オリザさんが受賞される。帝国ホテルの孔雀の間で盛大に開催されました。

平田オリザさん、受賞おめでとうございます。

受賞した戯曲は「日本文学盛衰史」(高橋源一郎・原作)。

北村透谷、正岡子規、二葉亭四迷、夏目漱石の4人の葬式の通夜の席を舞台に、日本近代文学の作家たちが集まり繰り広げられる。明治時代以降の国民国家形成とタブラせながら、文学者たちがユーモラスに、皮肉たっぷりに、その国民の本音をあぶり出す。

「この作品を城崎国際アートセンター(豊岡市)で制作しました」とご挨拶。「もっともっと過激な作品も手がけたい」と、これからの戯曲家としての意欲も表明。

私も、城崎国際アートセンターでの公演、そして原作者の高橋源一郎氏とのトークショーにも間近で楽しみました。

2021年からは「兵庫県立専門職大学」の学長としての活動も待ち受ける平田さん。公人として、私人としての活躍を益々期待しています。

「光文三賞」(光文文化財団)は、ミステリー文学の振興と演劇界の活性化を目的とするもの。

今回の受賞者は、写真右寄り
日本ミステリー文学大賞    綾辻行人
日本ミステリー文学大賞特別賞 権田萬治
日本ミステリー文学大賞新人賞 辻 寛之 「インソムニア」
鶴屋南北戯曲賞        平田オリザ「日本文学盛衰史」

祝賀パーティでは、一気に盛り上がる。

選考委員の赤川次郎さんが、平田オリザさんのテーブルにやってきて、平田ファミリーとの記念撮影。さらに、原作者の高橋源一郎さんもお祝いに駈けつけて来られました。

さすが文学賞の祝賀パーティ。経済人のパーティとは、雰囲気が違う。

劇団「青年団」の人もたくさん参加し、豊岡市での再会を約束。一昨日の豊岡市での平田オリザさん新築地鎮祭の続き、今度は東京でのお目出度い席でご一緒させていただく。

アイヌと出会い、アイヌで出会う

3月但馬コネクション(No.54)「アイヌ文化に惹かれて」。
ゲストの吹田バーバラさんは、ご自身が収集されたアイヌ民族の工芸品、衣装、生活道具、関連図書など、たくさん持参していただいた。

写真は、アイヌ民族彫刻家の藤戸竹喜(ふじと・たけき)さん。残念ながら昨年10月に84才で亡くなられた。バーバラさんは藤戸さんとも親交がありました。
「藤戸竹喜の世界」(札幌芸術の森美術館)

ドイツ出身のバーバラさん。但馬在住のドイツ出身者集合だ!
大阪からは、アイヌ民族にとても興味を持っている高橋健三さん(但馬コネクションNo.17ゲスト)も参加でした。

いろんな人が集まって、出会い、議論し、新しいネットワークが広がる予感のセッションでした。

『武器になる知的教養 西洋美術鑑賞』秋元雄史・著

絵画の鑑賞法として、よく「感じたままに感性で観ればいい」という人がいます。もちろん、何の予備知識もなく偶然出会った絵に、心打たれるような体験をする人もいるでしょうが、多くの場合、何の予備知識もなければ「何を感じていいのかもわからない」状態になるはずです。」
『武器になる知的教養 西洋美術鑑賞』秋元雄史・著」(p216)

美術館常設の絵画や企画展などで、たくさんの絵画を鑑賞する時、「知らない」「分からない」作品と接すると、ただぼーっと鑑賞していることに気づく。

何かもっと楽しむ鑑賞法はないのかと思っていたところ「観たことをその場で言葉にしてみる」という指摘にピンと来た。

本書は、西洋美術史であるルネサンス→バロック→写実主義→印象派→フォーヴィズム→キュビスム→表現主義→抽象絵画→シュルレアリスム→ポップアートの順番で、わかりやすく解説。

さらに、それぞれの時代の代表的な絵画を2つのステップでまとめてあるのがいい。
〈ステップ1 表現で観る〉技法や色彩、モチーフなどのポイント
〈ステップ2 史実で観る〉制作当時の社会や思想的背景などのポイント

「武器」にはしなくても自分の楽しみの「増幅剤」としてオススメ。

南砺市(富山県)と豊岡市は共通点がたくさん

田中幹夫 南砺市市長(右側)

南砺市の田中市長を豊岡でお迎えする。

私にとって今年最大(まだ1ヶ月残っているけど確定している)の出来事は、4月に演出家・鈴木忠志さんとお会いできた事。40年余り前、早稲田小劇場の大ファンであった私にとって、鈴木忠志さんは憧れの的。まさか、豊岡でお会いできるとは思っていませんでした

(話せば長くなるので途中省略)9月には、鈴木忠志率いる「劇団SCOTサマーシーズン公演」観劇のため利賀村(富山県南砺市)へ行く。利賀村では、南砺市の田中市長にお会いし、たいへんお世話になりました。

田中市長曰く、「南砺市と豊岡市にはたくさんの共通点がある」と。

演劇(利賀村と城崎国際アートセンター)、スキー場、ボート競技場、市町村合併(8町村合併と1市5町)、温泉、食文化(蕎麦や栃もち)などなど。

今年初めてお会いさせていただいたにも関わらず、気さくな方で楽しい会話が弾む。

世界遺産「五箇山」合掌造り集落

来年(2019年8月23日〜9月23日)には、日本/ロシア共同開催が決定した「第9回シアター・オリンピックス」が、この南砺市利賀村と黒部で行われる。

豊岡市に引っ越してくる予定の平田オリザさん率いる「青年団」の出演も決定している。ぜひ、来年は豊岡市の仲間と一緒に、利賀村を再訪したいと思っています。

演劇に、ボートに、食文化に、お互いに情報を交換しながら、このご縁を大切にしていきたい。

“BOHEMIAN RHAPSODY”〜クイーン(Queen)を豊劇で

“Bohemian Rhapsody” ポストカード

今、話題の「ボヘミアン ラプソディ」(Bohemian Rhapsody)鑑賞。ボーカルのフレディ・マーキュリーの人生を描きながら、クイーンがスターダムにのし上がっていく過程を描いたミュージック・エンターテイメント。

クイーンのメンバー4人のソックリさんを揃えた俳優陣にまずびっくり。フレディ役のラミ・マレック(Rami Malek)は、役作りに1年をかけたという。確かに、本物のフレディかラミ・マレックか判らないシーンがいくつかあった。

残念ながら、生(なま)フレディをライブで見た事はないけど、2014年の「クイーン+アダム・ランバート(Queen + Adam Lambert Live in Japan)の来日公演に行った。ギターのブライアン・メイ、ドラムのロジャー・テイラーは健在。ボーカルは、アダム・ランバート。なかなか迫力があって素晴らしいステージだ。

伝説のフレディとアダムを比較するのはナンセンス。ブライアンのギターは、現役クイーン時代のフレーズそのままに、メロディアスでエモーショナル。忘れられない武道館コンサートとなった。

豊劇で「ボヘミアン・ラプソディ」ってのもなかなかの組み合わせ。

フレディに自分の青春時代を投影して鑑賞している人が多そう。かく言う私も1970〜1980年代の自分や取り巻く世界・日本の状況を思い出しながらの鑑賞であった。

「第11回 永楽館歌舞伎」〜新たな歴史を重ねる

「今年も永楽館歌舞伎がやってきた」。

このフレーズって「昔、お祭りにサーカスやお化け屋敷がやってきた」みたいで、今私の気持ちがうまく表れていると思う。

片岡愛之助、中村壱太郎のコンビは第1回目からずっとこの永楽館歌舞伎に出演。と、言うよりもこのお二人の成長と人気上昇と共に永楽館がここまで来られたと言った方が正しいだろう。

例年は11月初旬の1週間だが、今年は京都南座での顔見せ興行があるので10月のこの時期になった。

昨年10年の節目を終え、新たな次の10年が始まる。

今年の演目は、
『御所桜堀川夜討〜弁慶上使』
『神の鳥』

弁慶上使は、義太夫狂言の人気演目。愛之助さんにとって初役。弁慶を上方役者が演じるのは38年ぶりという。忠義のために娘の首をとる、夫婦、親子の情愛、家臣が自害する忠義。地味だが、歌舞伎らしい物語の演目である。

『神の鳥』は、(こうのとり』と読み、ご当地・豊岡市のシンボル。水口一夫氏 作・演出の創作歌舞伎。過去10回で上演された22演目の中から人気投票(公募)で選ばれたアンコール上演。出石神社を背景に、優雅な舞踊、愛之助さんの早替りなど、華やかな歌舞伎衣装が舞台で舞う。

今回、初「永楽館」の大谷佳三さんは、妻の大学時代の同級生。受付横には、妻が大谷さんに贈ったお花がありました。

ドレスデン〜東ドイツ復興の町

ドレスデン駅に到着。
プラハから鉄道で再びドイツへ。
(鉄道の旅は本当に楽しい)

ホテルにチェックインして、さっそく散策へ。

ツヴィンガー宮殿。
17世紀、ザクセン王フリードリッヒ・アウグスト1世(アウグスト強王)の時代に建てられる。バロック建築。

 

ツヴィンガー宮殿内にある「アルテ・マイスター絵画館」へ。

『聖母子と聖ヨハネ』(ボッティチェリ)

『The Virgin and Child with the Young Saint John the Baptist』
(ボッティチェリ)

『遣り手婆』(フェルメール)

ヤン・ブリューゲル(父)

ツヴィンガー宮殿を出てエルベ川へ向かう途中にある「三位一体大聖堂」。
ザクセン州最大の教会建築。
亡きアウグスト強王の心臓が銀製の小箱に保存安置され、美女がそばを通り過ぎると鼓動を始めると伝えられている。

レジデンツ宮殿の中庭には『君主の行列』が描かれている。
戦災から奇跡的に残った。

第2次世界大戦の空襲で壊滅したドレスデン。ツヴィンガー宮殿も教会も破壊された瓦礫を使って再建され、それは今も続いているという。