ムクゲ〜白赤黄の絶妙の美

ムクゲ(アオイ科)
韓国の国花。一日花だが次々と咲き、漢名の木槿花(もくきんか)が、韓国では無窮花(永久の花)に通じると愛される。栽培は中国で始まり、前九〜六世紀の「詩経」では、「舜」の名で載り、花を女性の顔に例える。日本には平安時代に渡来、『倭名類聚抄』に木波知春と載る。木蓮の意味。耐寒性はあるが、ハイビスカス属。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

我が家では池の脇で木や笹や草の密集した中でひっそりと咲いている。ひっそりと感じるのだが、花そのものは艶やかというか派手というか、なんとも言えず美しい。

中国が原産。韓国の国花で無窮花(ムグンファ)と言う。日本には平安時代に渡来し、千宗旦(千利休の孫)が好んだので「宗旦木槿」(そうたんむくげ)とも呼ばれる。

なんともいろんな呼び名や各国にそれぞれの言い伝えがあったり。
やはり、この怪しい美しさの所為なのだろうか。

マジョラム〜2階ガーデンの隅っこで

マジョラム(シソ科)
ハーブとして様々な用途に用いられる。和名はマヨラナ。オレガノなど同じ属の他の種と区別するためスイート・マジョラム( sweet marjoram)、あるいはノッテッド・マジョラム( knotted marjoram)とも呼ばれている。30センチメートル程度の茂みに育ち、赤みがかった枝に、対になった丸く白い葉がつく。初夏に、先端に白い花を多数つける。ハーブのオレガノは同属。マージョラムとも表記される。肉料理の香りづけに使われるハーブとしても知られる。
Wikipedia より

3年前に植えたマジョラムは、多年草なので季節が終わるとあまり特徴もなく、目立たなくなる。秋〜冬の間に枯れた茎や葉を除去する時に、一見ミントと似ているので抜くかどうか迷う。

オレガノはマジョラムと同属なので肉料理に使うが、ピザやトマトソース、そしてハーブティにも合う、と書けばまるで料理の達人のように思われるが、イタリアンは妻の十八番(おはこ)なので、私自身がマジョラムを使った料理はしたことはない。
(正確に書いておかないと)
(でも、今日のブログ書いていて、マジョラム使って料理してよう、っとなりそう。

矢車霍香(ヤグルマカッコウ)〜別名ワイルドベルガモット

ヤグルマカッコウ (シソ科)
矢車霍香の花の蜜はミツバチやチョウに人気があり、開花期も比較的長いことから、養蜂では蜜源植物として利用されます。同属のタイマツバナ(モナルダ・ディディマ)とともに園芸用に植えられますが、本種の薄いラベンダー色の花にはよりナチュラルな雰囲気があります。両者をかけ合わせた品種改良も行われています。
PictureThis

「矢車霍香難」
なんとも難しい名前。まず「翟」の字がわからない。
やっと調べて「てき」と読む。
=「キジの尾羽。また中国の舞楽で、舞人が右手に持つキジの尾羽。」
との解説。
なんでこの植物が??? です。

ワイルドベルガモットも難しい。
ベルガモットって、常緑低木樹の柑橘類ですよね。
どうも、オレンジの香りがする種類があるので、ワイルドベルガモットと名付けられたということか。ベルガモットと言うとアールグレイのティを思い出すが、これこそオレンジの香りですよね。

結局、腑に落ちないまま。
誰かお分かりの方、教えていただければありがたいです。

ラベンダー〜あちこち移動してゴメンなさい

ラベンダー(シソ科)
近くよりも、遠くで見るまとまりが美しい。ふうつ花は小さく、一本一本の花穂もさほどでもないが、広く群生すれば、紫の海になる。ラベンダーはラテン語の洗うから変化。古代のギリシャ、ローマで浴用剤として疲労回復に用いたのによるという。地中海沿岸に数種が自生。
『花おりおり その2』 湯浅浩史・著

フェンス側に生えていたのを3年前に手前に移植。植え方が悪かったのか斜めに傾いて伸びる。普段は大人しくしていてあまり目立たないが、紫の花が咲くと爽やかな気分を届けてくれる。

ハナショウブ〜前からあったっけ

ハナショウブ(アヤメ科)
世界でも数少ない水湿地の栽培花。原種は湿原のノハナショウブ。この性質を引き継いだ。平安時代までは文学にも現れない。生け花の最古書、室町中期の『仙伝抄』が初出だが、江戸後期に至り一気に品種は増え江戸・伊勢・肥後の三系に分化した。現在品種数は千余。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

カキツバタはこれまでブログで何回か紹介したけど、これは迂闊にもこれまで紹介していないかも。
迂闊(うかつ)と書いたのは、同じこの池の向こう側にはカキツバタが群生。(花が終わり増えすぎた株を間引き済み)こちら側に咲いたのは初めての気がする。

初めて気づく。
植えた記憶がないけど、どうなんだろう。
そもそもこの植物の同定はハナショウブでいいのかな。

なんとも落ち着かない。

オオキンケイギク〜綺麗だねでは済まない特定外来生物

今、車で走っていて目につくのは鮮やかな黄色い花。道路法面、河川敷で今満開の時期を迎えている。

繁殖力が強く在来種を駆逐し、日本の植物生態系に重大な影響を及ぼす恐れがあり、「特定外来生物」に指定されている。栽培や運搬、販売、野外に放つことなどが原則禁止されている。

これまでにも私のブログでも取り上げました。迂闊にも簡単に処理できないルールもあります。

やばい!オオキンケイギクがいっぱい(2016/6/3)
オオキンケイギク駆除(但馬コネクションプラス)(2017/5/16)

フリージア〜どこからやってきたの?

フリージア(アヤメ科)
甘い香りを放つアヤメ科の球茎花。暖地で生産された早咲きの花は、香りと明るい色で春を運んでくる。花は白、黄、ピンク、赤、紫の各系統があり多彩。八重咲きや大輪も作られる。ただ、ただ、八重咲きや大輪の花は改良の過程で芳香が弱くなる傾向も。原種は南アフリカ・ケープ地方に数種類知られる。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

広場の一番隅っこに見つけたフリージア。
鮮やかな黄色が目に入らなかったらおそらく気づかなかったかも。
周囲にはカラスノエンドウやササやドクダミや蔓植物が蔓延している。
植えた覚えがないが、どこからやってきたのだろうか。

「森の薬草店 iroca」って?

時々通る道の傍にある普通の民家。特に注目するわけでもなく通り過ぎる。そんな田舎のなんでもない場所にオープンしたのが、

「森の薬草店 iroca」
兵庫県豊岡市日高町荒川254-2
0796-21-9138

“森の薬草店 iroca
日本の四季から生まれる多彩な色と豊かな香りを探求し、自然の植物を活用した商品や生活の知恵を皆様にご提供します。 また、個別カウンセリングなどを行なっています。 食事・栄養のこと、植物療法でのケアの相談も受けています。”
「facebook」 より

経営するのは「一般社団法人 ソーシャルデザインリガレッセ」(代表 大槻恭子)。
隣接地で、
・訪問看護
・看護小規模多機能居宅介護
の事業をされている。
大槻さんは、地域に対して積極的に働きかけて、介護福祉、医療連携、健康促進などの事業を展開。とても気になる存在。リガレッセの建物は、古民家をリノベーションした素敵な空間。

民家のリノベーションを設計したのは、若手建築家集団「ガラージュ」。シェアハウス「江原101」など、豊岡地区でも積極的に建築設計を展開しています。コンセプトと設計プロセスを大切しながら、素敵な空間を創りだす。

オープンのこの日は、エントランスでダンス・パフォーマンス。出演は、CAT学生の山瀬茉莉さん。シェアハウス「江原101」の住民でもある。
ハーブ・野菜畑を背景に舞う水の妖精。音楽は、同じくCAT学生、江原101住民の櫻井拓斗くん。

サクラ満開の中「薬草店 iroca」オープンに相応しい、清々しく爽やかなタクマリのパフォーマンスでした。

ヒメオドリコソウ〜早春に踊る

ヒメオドリコソウ(シソ科)
裏作がされない田畑で、ところによっては、春に本種の花畑が出現する。古くからそこに存在するように溶けこんでいるが、明治の中頃に、ヨーロッパからやって来た帰化植物。花が小さいながら踊り子を思わせるあでやかさ。抜くには忍びなかったのだろうが、名に似合わず、繁殖力は旺盛である。
『花おりおり その二』 湯浅浩史・著

裏の広場にニョキニョキと出現。淡い紫色の「踊り子たち」が地面を覆うように咲いている。

もう少し離れてみるとこんな感じ。

クリスマスローズ〜どうしてクリスマス?

クリスマスローズ (キンポウゲ科)
ローズといってもバラではない。クリスマスごろに花を咲かせる種があるので、そう呼ばれるが、むしろ春咲きが多い。キンポウゲ科の多年草で、花びらのように大きいのは萼片。花弁は、花の中心にある黄色の小さな部分。蜜を出す鱗片は長く姿をとどめ、緑色に変わる。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

クリスマスと言いながら、2〜3月の早春に咲き、ローズと言いながらバラではない。
なんとも理解しにくい名前ですね。いろいろ調べてみるとレンテンローズと呼ぶべきか。

レンテンローズは春咲きのクリスマスローズで、花言葉は「大切な人」です。クリスマスに咲く「クリスマス・ローズ」と呼ばれるヘレボルス・ニゲル(学名)とよく似ています。
レンテンローズは、キリスト教の受難節(レント)の時期に咲くことから名付けられました。ヨーロッパ原産で、2月から3月頃に白やピンク色の花を咲かせます。

日本の園芸市場では、「レンテンローズ」と呼ばれるヘレボルス・オリエンタリス (Helleborus orientalis、ハルザキクリスマスローズ) なども「クリスマスローズ」の名前で出回る。別名雪起こし、寒芍薬(カンシャクヤク)の和名も持つ。
Wikipedia

強健で育てやすい、とあるがそれは実感する。
ほぼほうったらかし。猛暑を耐え抜き、雪に埋もれようがこの時期になると大きな花を咲かせてくれる。