輪島塗の復興を願って

NAKATA HANGERの特別バージョンとして輪島塗のハンガーを製作、販売をしています。日本の伝統工芸である輪島塗と洋服と共に西洋からやって来たハンガーのコラボレーション。

輪島塗をお願いしているのが岡垣漆器店(千舟堂)さん。お正月明けにさせていただいた支援のお礼にと岡垣祐吾社長が来社されました。

1月1日の能登半島大地震で甚大な被害を受けた輪島とお世話になっている岡垣漆器店さんと漆器塗りの職人さんたちを支援しようと、不足する緊急物資とわずかながらの支援金をお送りしました。

岡垣社長のお話で正月の地震の時「家具は倒れるのではなく、飛んでくる」という発言は衝撃でした。そして、その後の現地の復旧状況、今後の輪島塗の動向などのお聞きする。

資金的な援助も重要ですが、漆職人さんたちからは「しごと」が必要とのこと。完全復旧はまだずっと先になるけど、漆塗りを絶やさないためにも、仕事(漆塗りハンガー)の注文も継続することをお約束する。

豊岡高校校長室にて校長先生と

以前にもこのブログでご紹介しましたが、岡垣社長の曽祖父は兵庫県立豊岡高校の校歌を作詞した岡垣徹治氏

私の母校である豊高の校歌と共に何か深いご縁を感じます。

「宇宙品質」って凄い!〜東海バネ工業

日経新聞(2024/2/18付)の1面トップ記事は、
【「H3」打ち上げ再挑戦で成功〜宇宙開発競争に弾み】

昨年の打ち上げは失敗し、日本の宇宙開発が懸念される。
そんな中で、今回は見事に成功。
先日の月面着陸成功も含めて、今、日本の宇宙開発に注目が集まる。

3面の関連記事「日の丸宇宙技術 結集」の中に「東海バネ工業」が目に入る。工場は豊岡にある注目の会社。

前社長の渡辺良機氏とは懇意にさせていただき何度か工場見学もさせていただく。渡辺社長(当時)には但馬コネクションのゲストとしてお迎えし貴重なお話をお聞きしました。

第1段エンジンを切り離すのに使用されているのが東海バネ工業さんのバネと紹介されている。

過酷な環境でも耐えられる材質や加工技術を開発し「宇宙品質」に磨きをかけてきた。

「宇宙品質」にコミットとは凄い。
東海バネ工業さんの挑戦するバイタリティと企業理念に改めて敬服し、大いなる刺激をいただく。

能登半島地震被災から輪島塗りを応援します

千舟堂HPより

NAKATA HANGERの漆ハンガーでコラボしているパートナーは、輪島市の千舟堂(岡垣漆器店)さん。その輪島が今回の能登半島地震で壊滅的な被害を受け、多くの漆塗り職人さんたちも家の倒壊や職場を火災で消失し、避難生活を強いられていると、現地からの声が届く。

中日新聞(1/29 能登半島地震のニュース・生活情報)より

そんな中で『岡垣祐吾社長は2/4から開催されるニューヨークの展示会に予定通り出展する決断】との報道。『経済を回すことが復興へつながる』との判断。

地元を離れることの苦渋の判断、ためらいもあったと思いますが、岡垣社長のご判断を応援したいと思います。ニューヨークでのビジネスの成功を祈っています。

「価値組」宣言〜NAKATA HANGER

繊研新聞(ファッション業界新聞)の第一面【2024年 価値組 宣言!】(2024/01/25)
として弊社の記事が掲載されました。
『贈答、自家需要を掘り起こす〜消耗品から”福かける”道具へ』

創業(1946年)以来、木製ハンガーの専門メーカーとして、ファッションの店舗ディスプレイやホテル客室などの業務用を提供して来ました。現在もファッション業界に軸足を置きながら、新たにNAKATA HANGER ブランドで高付加価値ハンガーの提案を行なっている。

昨年、英ロンドンのサビル・ローで大々的にNAKATA HANGERを紹介していただく。イギリスを中心にヨーロッパ各国、アメリカ、アジアでは香港、シンガポール、台湾、ドバイ(UAE)などへ販路が広がっています。

製造現場では「自分たちが提供できる価値」の見直しを行い、生産性向上、利益率改善、残業減など事業の再構築を図っています。
「働きがいと働きやすさを実感できる会社」を目指す。

以上の内容が記事として掲載していただきました。

懐かしの”グロービス”時代

書斎の本棚が本と書類でいっぱい。
いよいよ一部移動しないと新たな本やファイルが収まらなくなってきた。

何を移動するか悩んだ末に、まずはグロービス時代の教材ケース・スタディを移動しよう。
もちろん捨てられない。

2001年〜2005年にビジネス・スクールのグロービス東京校に通う。
この5年間は集中して経営について学ぶ。1992年に先代社長(父)から経営を引き継ぐ。バブル崩壊の厳しい舵取りをしながら、改めて経営の基本を学びたいと言う思いでグロービスに入学。いわゆるMBAの教科を受講する東京通いが始まった。

1ヶ月に最低2回東京へ、と言う生活が始まる。
その2、3年前に借りていたマンションが大いに役立つ。一緒に学ぶのは基本的に大手企業の若手中堅ビジネスマン。名刺交換するとみんな知っている有名企業ばかり。三菱商事、伊藤忠、ゴールドマンサックス、ソニー、リクルート、ベネッセ、沖電気、新日鐵、伊勢丹、資生堂、、、、。特に三菱商事のS君とは、その後家族ぐるみで一緒にイタリア旅行に行ったりと、今でもかけがえのない仲間。毎回クラスが終わると近くの居酒屋でいっぱい飲んで帰ったのが懐かしい。

KOH’s VIEW 「グロービスで学ぶ」 2005/4/21

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2週間毎にクラスがあり、最終講はレポートを提出して3ヶ月で1教科が終了する。

教材はすべてハーバード・ビジネス・スクールのケース・スタディ。
英語原本もすべて配布されるが、日本語訳のものでクラスは進む。

人生で何かに集中して取り組むことはいくつかあるが、40代のこの時期はこのグロービスにコミット。ケース毎に「あなたがこの会社の社長ならどうする?」と言う形式。ケースを読み、データを読み込み、着目点を決め、実行するための戦略・戦術を練る。週末の土日はほとんどケースと向き合い、結論を導き出し、次回のクラスに臨む。クラスではディベート形式でそれぞれの意見を述べ合う。正解はない。

これはBusiness Strategy(経営戦略)の私の最終回レポート。(思い出いっぱい!)
「英国EMIのスキャナー事業はアメリカにいかに進出すべきか?」と言うケース。

今回の移動は、このケース・スタディの教材とそれに対するレポート。今、久しぶりにパラパラとページを繰って見ると、これだけやったのかと我ながらに驚く。

私にとって有意義に過ごした大切な人生の1ページ。

New York Times で紹介されました

New York Times(Nov.18,2023)にNAKATA HANGERの紹介をしていただきました。

現社長(3代目の社長として)が、これまでのハンガービジネスの変遷を紹介。ファッション業界で認められた美しいデザイン、仕上げ、フィット感。それは洋服を正しく保つための曲面、湾曲、厚みなどを伴った技術の裏付けがあることなど、記事で紹介いただきました。

The gift concept was Mr.Nakata’s idea, but he was influenced by his grandfather’s company motto : Fuku wo kakeru, or “Hanging clothes is happiness.

Mr.Nakata, the third generation to head the company, became president in 2017 and has realized one of his farther’s dreams by selling its products to the rest of the world.

創業以来代々の「世界へ」との想いを書いてくれているのも嬉しい。

ロンドンの知人から「読んでるよ!」と写真入りでメールが届く。
香港のビジネスパートナーからも連絡が入る。
リアルタイムで世界に繋がっているだと実感できる。
New York Timesに感謝です。

4年ぶりの会社忘年会

コロナで中断していた会社の忘年会。4年ぶりなので、初めて参加する新人社員も多い。協力会社さんも参加していただき、大いに盛り上がる。

宴会幹事さんの入念な準備でアトラクションが大ウケ。

5人ずつのチームに分かれてクイズに答える。問題は会社に関するものを3択から選ぶ。「人気のスタンドハンガーGiorunoの「ジョルノ」はどこからヒントを得たか?」「中堅社員の名前を4名出して、この4年の勤続年数を足すと何年?」「NAKATA HANGERの在庫ハンガーは何種類ある?」「今年1年間の生産指示書は何枚発行したか?」など、どれも普段の業務なのだが、こんなクイズにすると意外に面白いし、みんなワイワイ言いながら真剣だ。
優勝は? もちろん私がいるチーム。(^ ^)v

ベテランと若手、本社と工場に分かれている社員同士が一緒に食べ、飲み、話す。
最後は三本締めで、今年の健闘を讃え、確認する。
気持ちの良い1年の締めくくりとなりました。

経営方針大会〜69期下期

69期下期経営方針大会を開催。
社長よりジェンダー平等を念頭に「働きがいのある職場」実現に向けて力強い宣言が発表される。数年前からジェンダー・ギャップ解消の取組みは行っているが、一朝一夕には行かない難しい課題もあり、一つ一つ乗り越えてきました。

社長の経営方針発表。

全体を見る「鳥の目」、細部を見る「虫の目」、そして流れを見る「魚の目」。
現実を多面的に見て判断することが大切である、とのコメント。

後半は、中堅幹部によるディスカッション。
1990年代にファッション業界・ホテル業界へ業務用としてハンガーを生産していた頃の会社の実態、2000年代に入って、NAKATA HANGERブランドで個人用ハンガーを生産・販売を始めてからの変化など。
新人社員にとって、幹部から聞く会社歴史は具体的でリアルな印象を持てることが良い。

下期経営方針で再確認したことの一つは「ボーダーレス」。
社内の組織、運営に留まらず、マーケット、ジャンル、国境を超えていくこと。

最後に、先日取材を受けた「ニューヨークタイムズ」の記事が翌日掲載されることを知らせる。国境を超えていくことを実感できるエピソードの報告となりました。

NAKATA HANGER取材、無事終了の打ち上げは

1週間に及んだ取材と撮影が無事終了。
ロンドンで歓待していただいたお返しに、西村屋ホテル招月庭にて和食で打ち上げ。

1人は温泉に入って浴衣姿。1人はお風呂をパスして温泉街を楽しむ。
会社からは、1週間ハンガー製作の技を披露した職人、撮影のサポート隊も参加。
勢揃い。さあ、始めるぞ!

主役はもちろん11/6漁解禁したばかりの松葉ガニ。
茹であげで、刺身で、焼きで、蟹味噌も。
和牛の鉄板焼きも最高でした。
(失礼な言い方ですが、お膳の上で固定燃料で焼くお肉はどの旅館でもだす定番。なんですが、今夜の招月庭のお肉は最高に美味しい)

お料理とお酒が進むにつれて、会話も弾む。
映像作家は日本が初めて。しかも、関空から直接車で豊岡へ。
見るもの、聞くもの、食べるもの、初、初、初。
めちゃくちゃ気に入ったようで、来年の桜のシーズンにまた来ると。
もちろん大歓迎するよ、と返答。

気づくと夜10時を回っている。
1週間の共同作業、何度か飲食を共に。ある日は朝5時から、ある日は夜9時まで撮影。
ここで今回はお別れ。明日早朝に車で空港に出発する。
映像作家はもう数日残って撮影を続行。

今回の当社の担当者たちも安堵と疲れと名残惜しさと入り混じった表情。
みんな今回の成果を楽しみにしながら打ち上げは終了。

撮影は続くよどこまでも〜NAKATA HANGER取材

ロンドンよりNAKATA HANGERの取材と映像を撮るために来社
約1週間かけてのプロジェクト。
NAKATA HANGERのブランドコンセプト、会社の経営方針、ハンガーはロンドンでの展示会やWebsiteでご紹介しているが、製作現場や職人技、工場の環境など、実際に来て、見て、触れて、職場の空気に触れて初めて伝わるものがある。

会社の撮影はもちろんですが、職人の日常は?会社があるところはどんな町?
撮影は続く。

職人の住む神鍋高原。

会社のある江原駅前のスーパー。

古民家を改修した宿。

果たしてどんな作品に仕上がるのでしょうか。