本社ビルに寄り添うカシの木

江原駅東口前にある本社。
玄関を挟んで、西側と北側の狭い花壇に植えたカシの木。
特に北側(玄関左側)のカシの木は全面ガラスの壁を通してオフィス内から見える。
直接日差しは入らず、デスクから青空が透けて見えたり、時々野鳥がとまったり。

西側のカシの木は、西陽が差し込むのを適度に抑えてくれる。

2年に一度ぐらいの頻度で伸びた枝の剪定をする。

1985年に竣工した本社ビルも、来年で築40年となる。
カシの木もずっと元気に育ってくれて、益々愛着が湧いてくる。


鳥取県の木工会社視察

木製ハンガーがメインなのですが、その関連製品として轆轤(ろくろ)技術やNCを使って削る部品など、我が社で全て製作することはできない。現在、会社近隣で4社の木工会社に協力していただきながら生産体制を組んでいる。

が、それぞれ職人の高齢化、機械の更新、発注数増減など、不確実、不安定な課題を抱えているのが現状。そこで、色々と情報を集めて、新たに木工関連企業、金属加工企業、その他材料・資材の取り扱い企業など、新たなネットワークを構築する必要がある。

今回は鳥取県の木工会社を訪問し、工場の見学をさせていただく。社長と面談する中で、なんと40数年前に我が社と取引をしていたことが判明。(私は駆け出しの頃、言われてみればなんとなく記憶がある)。

この会社のメインの製品はグランドゴルフのクラブ。大手スポーツメーカーからの注文で、間違いなく日本最大のシェアでしょう。塗装技術も素晴らしい。

お互いの現状のニーズ、可能性を確認しながら、なんとか前向きに話を進めていこうと確認。

兵庫県産業振興功労賞

令和6年度兵庫県功労者として表彰していただきました。

防災、消防、自治、福祉、学術教育、文化、農林水産、など22部門の中の「産業振興」部門で表彰いただきました。今年度の表彰者は全部門で211名。そのうち「産業振興」部門は26名。

商工会議所、商工会、組合などの功労に対する受賞者が多い中で、企業経営を対象に表彰いただけたのはより嬉しく思います。
と同時に、これからも会社経営をしっかりと次世代にバトンタッチしていかねばならないと肝に銘じる。

表彰式は5月31日に兵庫県公館で行われました。
普段、あまり県政(県庁)とも関わりのないので、この近辺を訪れるのは初めて。
この兵庫県公館は、明治35年(1902年)に兵庫県本庁舎として建設される。会議室など各部屋も威厳があり、広いのがとても印象的。

貴重な体験でした。

総会〜お弁当こうのとりの里

協同組合「お弁当こうのとりの里」の総会を開催。
私は専務理事として総会の進行役を務める。

豊岡市の企業が出資して、社員福利厚生として昼食ランチのお弁当を提供するために設立した協同組合。現在、但馬最大の昼食お弁当を調理し各企業にデリバリーしている。創業して56年になる。
「お弁当こうのとりの里」は創立50周年

近年の人口減少(企業就業者数も減少)、コンビニ利用や軽食傾向の昼食、お弁当持参など、食の多様化が進み、食数は減少傾向にある。経営環境が大きく変化する中で、厳しい決算を迎える。と同時に、これからのお弁当ビジネスをどのようにしていくのか、議論する。

弊社の強みは、
(1)当日調理(朝5時から調理を開始)、出来立てのお弁当をデリバリー(但馬一円に。遠方に  は9時前には配車した自動車が出発していく。
(2)カロリー計算をしてバランスの良い献立。
(3) 可能な限り安全安心な地元食材を活用。

もっともっと価値をアピールしいこう。近日中にホームページを立ち上げて、利用者にも新規さんにも、メニューなどを掲載していく予定です。

総会の後の懇親会。理事が集まり、それぞれの業界や企業の近況報告を行う。理事は製造業、IT関連、土木建築業、観光産業などに属する企業、団体のトップ。但馬の経済情勢、人材確保、外国人受け入れなど有意義な情報交換の場となりました。

第70期へ〜経営方針大会

創業78年を迎えた会社は第70期を迎える。(法人化して70年)
3代目社長から経営方針が発表される。

10年前の経営方針大会で当時の幹部が発表した30年後のNAKATA HANGERとギターのマーティン社(アメリカ)というプレゼンを引き合いに、10年経っての評価を語る。

2023年にロンドン・サビルロウで紹介されたNAKATA HANGERは、その後順調に顧客(ファン)を伸ばしている。

本年度より取り入れる「マイスター制度」の説明。生産現場からスタートし、営業職にも取り入れる。技術だけでなく、態度、信頼も重要な要素となることを説明する。

チャレンジなくして、何も始まらない(生まれない)。
本年度のスローガンは「やってみよう」。

第70期がスタート

会社は4月決算、つまり本日5月1日は、第70期のスタートの日となります。

1946年4月(昭和21年)に父・敏雄が創業したハンガー・メーカー(中田工芸)として、今年は78年目を迎えました。私の祖父・要太郎が商売(荒物屋/中田要商店)を始めた1917年(大正6年)から数えると107年目となる。

木製ハンガーを作るきっかけとなったのは、太平洋戦争敗戦直後、満州(当時父は陸軍に属す)から帰還した父が、祖父が始めた荒物屋の店番をしている時に、木製ハンガー職人が店頭に営業に見えたのが、運命の出会いとなり、木製ハンガー創業の始まりでもあった。

そう考えると、祖父が始めた商売(荒物屋)から現在の会社が興ったとも言えます。ハンガー創業78年ですが、我が家の生業としてカウントすると創業107年となる。

創業の話はともかくとして、この本社屋は今年で築39年(1985年竣工)を迎える。私もこのツツジの向こうに見えるガラス壁を背に経営を行ってきました。

良い決算の時も、厳しい決算の時も、この満開のツツジが「今年もやるぞ!」と元気づけてくれる。

輪島塗の復興を願って

NAKATA HANGERの特別バージョンとして輪島塗のハンガーを製作、販売をしています。日本の伝統工芸である輪島塗と洋服と共に西洋からやって来たハンガーのコラボレーション。

輪島塗をお願いしているのが岡垣漆器店(千舟堂)さん。お正月明けにさせていただいた支援のお礼にと岡垣祐吾社長が来社されました。

1月1日の能登半島大地震で甚大な被害を受けた輪島とお世話になっている岡垣漆器店さんと漆器塗りの職人さんたちを支援しようと、不足する緊急物資とわずかながらの支援金をお送りしました。

岡垣社長のお話で正月の地震の時「家具は倒れるのではなく、飛んでくる」という発言は衝撃でした。そして、その後の現地の復旧状況、今後の輪島塗の動向などのお聞きする。

資金的な援助も重要ですが、漆職人さんたちからは「しごと」が必要とのこと。完全復旧はまだずっと先になるけど、漆塗りを絶やさないためにも、仕事(漆塗りハンガー)の注文も継続することをお約束する。

豊岡高校校長室にて校長先生と

以前にもこのブログでご紹介しましたが、岡垣社長の曽祖父は兵庫県立豊岡高校の校歌を作詞した岡垣徹治氏

私の母校である豊高の校歌と共に何か深いご縁を感じます。

「宇宙品質」って凄い!〜東海バネ工業

日経新聞(2024/2/18付)の1面トップ記事は、
【「H3」打ち上げ再挑戦で成功〜宇宙開発競争に弾み】

昨年の打ち上げは失敗し、日本の宇宙開発が懸念される。
そんな中で、今回は見事に成功。
先日の月面着陸成功も含めて、今、日本の宇宙開発に注目が集まる。

3面の関連記事「日の丸宇宙技術 結集」の中に「東海バネ工業」が目に入る。工場は豊岡にある注目の会社。

前社長の渡辺良機氏とは懇意にさせていただき何度か工場見学もさせていただく。渡辺社長(当時)には但馬コネクションのゲストとしてお迎えし貴重なお話をお聞きしました。

第1段エンジンを切り離すのに使用されているのが東海バネ工業さんのバネと紹介されている。

過酷な環境でも耐えられる材質や加工技術を開発し「宇宙品質」に磨きをかけてきた。

「宇宙品質」にコミットとは凄い。
東海バネ工業さんの挑戦するバイタリティと企業理念に改めて敬服し、大いなる刺激をいただく。

能登半島地震被災から輪島塗りを応援します

千舟堂HPより

NAKATA HANGERの漆ハンガーでコラボしているパートナーは、輪島市の千舟堂(岡垣漆器店)さん。その輪島が今回の能登半島地震で壊滅的な被害を受け、多くの漆塗り職人さんたちも家の倒壊や職場を火災で消失し、避難生活を強いられていると、現地からの声が届く。

中日新聞(1/29 能登半島地震のニュース・生活情報)より

そんな中で『岡垣祐吾社長は2/4から開催されるニューヨークの展示会に予定通り出展する決断】との報道。『経済を回すことが復興へつながる』との判断。

地元を離れることの苦渋の判断、ためらいもあったと思いますが、岡垣社長のご判断を応援したいと思います。ニューヨークでのビジネスの成功を祈っています。

「価値組」宣言〜NAKATA HANGER

繊研新聞(ファッション業界新聞)の第一面【2024年 価値組 宣言!】(2024/01/25)
として弊社の記事が掲載されました。
『贈答、自家需要を掘り起こす〜消耗品から”福かける”道具へ』

創業(1946年)以来、木製ハンガーの専門メーカーとして、ファッションの店舗ディスプレイやホテル客室などの業務用を提供して来ました。現在もファッション業界に軸足を置きながら、新たにNAKATA HANGER ブランドで高付加価値ハンガーの提案を行なっている。

昨年、英ロンドンのサビル・ローで大々的にNAKATA HANGERを紹介していただく。イギリスを中心にヨーロッパ各国、アメリカ、アジアでは香港、シンガポール、台湾、ドバイ(UAE)などへ販路が広がっています。

製造現場では「自分たちが提供できる価値」の見直しを行い、生産性向上、利益率改善、残業減など事業の再構築を図っています。
「働きがいと働きやすさを実感できる会社」を目指す。

以上の内容が記事として掲載していただきました。