


5月。
毎年、この満開のツツジ共に会社の新しい年度(第71期)が始まる。
昨年もこのブログで、創業の経緯などの記事をアップしています。
第70期がスタート (2024/05/01)

70期は、海外販売が大きく伸びる。
毎日、海外からのメールやホームページからの注文をいただき、東京青山のショールームにも海外からのお客様(インバウンド)が来店される。
71期の開始は新たに社員5名を迎え、営業部門も生産部門も目標に向かってチャレンジが始まる。
カキツバタ
5月。
毎年、この満開のツツジ共に会社の新しい年度(第71期)が始まる。
昨年もこのブログで、創業の経緯などの記事をアップしています。
第70期がスタート (2024/05/01)
70期は、海外販売が大きく伸びる。
毎日、海外からのメールやホームページからの注文をいただき、東京青山のショールームにも海外からのお客様(インバウンド)が来店される。
71期の開始は新たに社員5名を迎え、営業部門も生産部門も目標に向かってチャレンジが始まる。
入社28年、生産部門最高幹部として会社に大きな貢献をしていただいた赤江浩司さんの最後のプレゼンが行われた。これまでの会社での経験と仕事に対して大切にしてきたことを後輩幹部に託す思いを語ってもらう。
“NAKATA HANGER 2044” 。
つまり20年後の会社はどのようになっているか、なっていたいのかを示す最後のページ。
赤江君は、過去の経営方針大会のプレゼンで、ギターのフェンダー工場(アメリカ)と比較しながら、NAKATA HANGERの未来を語ってくれたことがありました。全社員が「世界」を具体的にイメージした瞬間でもありました。
今回も理想の「ものづくり」「工場」をイメージを示しながら、工場管理の要諦となるキーワードを残してくれました。
プレゼンの最後の後輩へのメッセージは
「最後まで諦めず、未来を考え描け」
「自分は退職するが、魂は置いていきます」
心に響き、残る言葉を最後にプレゼンが終了。
大いなる会社への貢献に感謝と
これからも充実した人生が続くことを祈ります。
乾杯!
あっという間の1年でした。
2024年は、前年のロンドン進出への足掛かりを得た結果、イギリスへの輸出が大きく伸びる。また、AmazonUSAや海外向け(英語バージョン)自社サイトからのオーダーも好調。NY、香港、シンガポールなどは以前より、今年はアフリカ、中東、東南アジアなどの国からもオーダーをいただく。
海外売上が伸びたのが特筆すべき1年となりました。
会食中に正面スクリーンには、過去のNAKATA HANGERが登場した映像を流がれる。
NHK「ルソンの壷」での私がNHK大阪のスタジオで収録した場面(2011年の私が登場)、海外向けのNHK WORLD-JAPANのインタビューなど、懐かしいシーンだ。
YouTuberのヒカキンにも登場。あのノリでNAKATA HANGERを紹介してくれている。ハンガーは誰かがヒカキンにプレゼントしたものを、配送の梱包を開け、緩衝材(プチプチ)の中からハンガーを取り出すところから。
今年入社した新入社員が見るのは初めてなので、会社の紹介にもちょうど良い演出となリました。
2025年も良き年となるよう一本締めで今年を締め括りました。
11月は中田工芸(株)下期がスタートする。(上期下期の年2回の経営方針大会)
近年そうなんですが、今期に入って会社見学の依頼をたくさんいただき、多くの見学者をお迎えしました。それは、ハンガーの製造工程の見学ばかりではなく、弊社の経営方針と働き方改革の取り組みに興味を持っていただいているものと思います。
様々な問題を抱える製造業(業種を選ばず)。人手不足、コスト高、人口減少による市場の縮小、グローバルな経済環境の激変などなど。量と安価の競争原理から付加価値勝負へと移行しています。
この時代の変化と流れの中で、ものづくりのこだわりを直接ユーザーに見てもらう「オープンファクトリー」が注目されている。有名な新潟県燕三条の会社を見学したことがあります。
(株)諏訪田製作所 (爪切り)
マルナオ(株) (箸)
これをもう一歩進めて、会社そのものを評価していただくことが大切だとの認識で「オープンカンパニー」を目指そうと、社長が表明をしました。
現在、組織の見直しを行い、部課を廃止し、チーム制に移行する取り組みをしています。海外進出も順調に進み、アジアの香港、シンガポール、台湾。さらに昨年よりロンドンへのアプローチが順調に進んでいます。社員は、20代、30代社員が増え、タイ人(国際線CA経験者)も迎え、インバウンド、海外の顧客の掘り起こしにも力を入れています。
今年は冒険家の植村直己さんが北米のデナリ(旧呼称マッキンリー)で消息を絶って40年に準えて、新しいことをやろう!チャレンジ!と呼びかける。新たに、パリへの展開も計画する。
私の書斎で使用していたiMacが、新天地で活躍している。
東京青山のNAKATA HANGERのショールームで画像と音楽を自動再生している。
昨年来、自宅のiMacの調子がどうもおかしい。あれこれ試みた挙句、新しいiMacに切り替える。長く使っていると愛着も湧いて、何度かブロブの記事にもしました。
どうも調子がおかしい(2023/04/07)
iMacからiMacへ(2024/01/16)
捨てられない画面(2024/02/01)
ショールームのテーブル。
2007年のショールームオープン以来、このテーブルで来店されたお客様の応対をさせていただいている。脇にiMac。商談に応じてホームページを開いて説明したり、他の情報を取ったり。
開店から閉店まで、自動的にハンガーや会社内外の光景を映し出す。音楽はオープン時に私が編集したプレイリストからジャズが静かに流れる。
今回のiMacは3代目。(私が使ってきたiMacがショールームで役に立っているのが嬉しい)
ショールームは、新青山ツインビルの西館1階にある。
現在、東館との間にある広場の改修工事が行われている。
三菱地所の所有・管理するビルなので、メンテナンスを怠らないのは流石だ。
NAKATA HANGERにとってベストロケーション。
ここに来ると、入居しあ経緯などを思い出し、感謝の気持ちが湧いてくる。
2階ガーデンの隅っこで、ブナの苗が無事に成長している。
2021年11月に新潟県魚沼市大白川のブナ林を視察した時にいただいたブナの苗。
その時に案内していただいたのは、スノービーチ・プロジェクトの世話をされている新潟大学名誉教授の紙谷智彦先生。この大白川地区のブナ林を再生して、山間地域の林業を、集落を活性化し、森を守ろうという取り組みをされている。
大白川のブナを使った木製品として、我が社のハンガーに使えないかとのオファーをいただいたのがきっかけでブナ林の訪問となりました。(仲介者は木和堂)神谷先生にお願いして、視察したブナ林の苗をいただいて帰り、庭に植えたものです。
このご縁を大切にし、大白川のブナ林の再生を願い成長を見守っています。
本物の「木」に触れる。
本物の「手」に触れる。
職人のわざを楽しむ
けんちく体験ワークショップ一般社団法人 木和堂 HPより
鎌倉を拠点に活動する 「一般社団法人 木和堂」さんが、子ども達に豊な森の恵みと職人の技を伝える場として始めたプロジェクト。鎌倉での3年の活動経験を踏まえ、全国の子ども達に体験を広げて行こうとの思いで、今回の豊岡での「けんちく学校」が開校しました。
木和堂さんとは、ブナ林の再生を目指す新潟県大白川のブナ林のブナを利用したハンガーを製作できないかとのオファーをいただいたことが出会いでした。木和堂さんの「日本の森と暮らしをつなぐ」というコンセプトに共鳴し、活動の支援をさせていただいています。
6月15日(土)、16日(日)の2日間で「小さな家を建てよう」という体験授業です。
「設計」、「組み立ての技」(大工)、「屋根の技」(瓦職人)、「壁の技」(左官職人)のそれぞれの職人さんと一緒に家を建てます。
日程 : 6月15日(土)、16日(日) 10:15〜16:00
場所 : 里やま工房(豊岡市佐野314-2)
対象 : 小学校3年生〜中学生
定員 : 15名まで
参加費: 10,000円(2日間) プログラム毎の設定もあり
若干名余裕があります。
前日まで、受付をしています。
会社は4月決算、つまり本日5月1日は、第70期のスタートの日となります。
1946年4月(昭和21年)に父・敏雄が創業したハンガー・メーカー(中田工芸)として、今年は78年目を迎えました。私の祖父・要太郎が商売(荒物屋/中田要商店)を始めた1917年(大正6年)から数えると107年目となる。
木製ハンガーを作るきっかけとなったのは、太平洋戦争敗戦直後、満州(当時父は陸軍に属す)から帰還した父が、祖父が始めた荒物屋の店番をしている時に、木製ハンガー職人が店頭に営業に見えたのが、運命の出会いとなり、木製ハンガー創業の始まりでもあった。
そう考えると、祖父が始めた商売(荒物屋)から現在の会社が興ったとも言えます。ハンガー創業78年ですが、我が家の生業としてカウントすると創業107年となる。
創業の話はともかくとして、この本社屋は今年で築39年(1985年竣工)を迎える。私もこのツツジの向こうに見えるガラス壁を背に経営を行ってきました。
良い決算の時も、厳しい決算の時も、この満開のツツジが「今年もやるぞ!」と元気づけてくれる。
NAKATA HANGERの特別バージョンとして輪島塗のハンガーを製作、販売をしています。日本の伝統工芸である輪島塗と洋服と共に西洋からやって来たハンガーのコラボレーション。
輪島塗をお願いしているのが岡垣漆器店(千舟堂)さん。お正月明けにさせていただいた支援のお礼にと岡垣祐吾社長が来社されました。
1月1日の能登半島大地震で甚大な被害を受けた輪島とお世話になっている岡垣漆器店さんと漆器塗りの職人さんたちを支援しようと、不足する緊急物資とわずかながらの支援金をお送りしました。
岡垣社長のお話で正月の地震の時「家具は倒れるのではなく、飛んでくる」という発言は衝撃でした。そして、その後の現地の復旧状況、今後の輪島塗の動向などのお聞きする。
資金的な援助も重要ですが、漆職人さんたちからは「しごと」が必要とのこと。完全復旧はまだずっと先になるけど、漆塗りを絶やさないためにも、仕事(漆塗りハンガー)の注文も継続することをお約束する。
以前にもこのブログでご紹介しましたが、岡垣社長の曽祖父は兵庫県立豊岡高校の校歌を作詞した岡垣徹治氏。
私の母校である豊高の校歌と共に何か深いご縁を感じます。
日本経済新聞(2024/03/04付)の終面「文化欄」で紹介していただきました。
日本のハンガー・コレクターの第一人者である天野豊久氏へのインタビュー。19〜20世紀初頭に誕生した欧米のハンガーを収集。これらアンティーク・ハンガーを通して当時の産業革命や市民革命による人々の生活の変化をハンガーを通して考察しているのが興味深い。
天野氏との出会いが面白い。
このブログ【KOH’s VIEW】の始めたのが2005年。
当時、ハンガー関連の記事も断続的にアップ。関心のある方からのコメントをいただいたり、逆に私がインターネットで「ハンガー」で検索して様々な情報得ていました。
そんな中で、アンティーク・ハンガー収集の天野さんのwebサイト(当時のまま)を発見。同時に天野さんもハンガー・メーカーである弊社のホームページを閲覧しながら、私のこのブログ【KOH’s VIEW】もチェックされていました。
「いつかきっと実際にお会いすることも」と予感していたところに、天野氏からメールをいただき実際にお会いする。2009年には、天野氏の収集されたアンティーク・ハンガーを「カンブリアン・ハンガー展」という企画で弊社の東京青山ショールームで開催。
「カンブリアン・ハンガーを語る天野氏」
ハンガーが取り持つご縁で、食事しながらハンガー談義。友好関係が今日まで続く。
昨年、天野氏からこのアンティーク・ハンガーを全て寄贈いただき現在は弊社の本社に保管。近い将来、世界のハンガー資料館(仮称)として展示公開して行きたいと計画中です。
ハンガーを介した天野氏とのご縁で、フランスのハンガー蒐集家ダニエル・ローゼンストローチ氏の来日時にお会いしたり、今回日経新聞の記事でお互いの交流を知っていただくことができるのも嬉しい限り。
「服かけ」は「夢も、願いも、福もかける」。