iMacの新しい場所

私の書斎で使用していたiMacが、新天地で活躍している。
東京青山のNAKATA HANGERのショールームで画像と音楽を自動再生している。

昨年来、自宅のiMacの調子がどうもおかしい。あれこれ試みた挙句、新しいiMacに切り替える。長く使っていると愛着も湧いて、何度かブロブの記事にもしました。

どうも調子がおかしい(2023/04/07)
iMacからiMacへ(2024/01/16)
捨てられない画面(2024/02/01)

ショールームのテーブル。
2007年のショールームオープン以来、このテーブルで来店されたお客様の応対をさせていただいている。脇にiMac。商談に応じてホームページを開いて説明したり、他の情報を取ったり。

開店から閉店まで、自動的にハンガーや会社内外の光景を映し出す。音楽はオープン時に私が編集したプレイリストからジャズが静かに流れる。

今回のiMacは3代目。(私が使ってきたiMacがショールームで役に立っているのが嬉しい)

ショールームは、新青山ツインビルの西館1階にある。
現在、東館との間にある広場の改修工事が行われている。
三菱地所の所有・管理するビルなので、メンテナンスを怠らないのは流石だ。
NAKATA HANGERにとってベストロケーション。
ここに来ると、入居しあ経緯などを思い出し、感謝の気持ちが湧いてくる。

大白川(新潟県魚沼市)のブナを育てる

2階ガーデンの隅っこで、ブナの苗が無事に成長している。
2021年11月に新潟県魚沼市大白川のブナ林を視察した時にいただいたブナの苗。

その時に案内していただいたのは、スノービーチ・プロジェクトの世話をされている新潟大学名誉教授の紙谷智彦先生。この大白川地区のブナ林を再生して、山間地域の林業を、集落を活性化し、森を守ろうという取り組みをされている。

大白川のブナを使った木製品として、我が社のハンガーに使えないかとのオファーをいただいたのがきっかけでブナ林の訪問となりました。(仲介者は木和堂)神谷先生にお願いして、視察したブナ林の苗をいただいて帰り、庭に植えたものです。

このご縁を大切にし、大白川のブナ林の再生を願い成長を見守っています。

開校します! 豊岡みんなのけんちく学校

本物の「木」に触れる。
本物の「手」に触れる。
職人のわざを楽しむ
けんちく体験ワークショップ

一般社団法人 木和堂 HPより

鎌倉を拠点に活動する 「一般社団法人 木和堂」さんが、子ども達に豊な森の恵みと職人の技を伝える場として始めたプロジェクト。鎌倉での3年の活動経験を踏まえ、全国の子ども達に体験を広げて行こうとの思いで、今回の豊岡での「けんちく学校」が開校しました。

一般社団法人 木和堂
鎌倉みんなのけんちく学校

木和堂さんとは、ブナ林の再生を目指す新潟県大白川のブナ林のブナを利用したハンガーを製作できないかとのオファーをいただいたことが出会いでした。木和堂さんの「日本の森と暮らしをつなぐ」というコンセプトに共鳴し、活動の支援をさせていただいています。

6月15日(土)、16日(日)の2日間で「小さな家を建てよう」という体験授業です。
「設計」、「組み立ての技」(大工)、「屋根の技」(瓦職人)、「壁の技」(左官職人)のそれぞれの職人さんと一緒に家を建てます。

日程 : 6月15日(土)、16日(日)  10:15〜16:00
場所 : 里やま工房(豊岡市佐野314-2)
対象 : 小学校3年生〜中学生
定員 : 15名まで
参加費: 10,000円(2日間) プログラム毎の設定もあり

若干名余裕があります。
前日まで、受付をしています。

第70期がスタート

会社は4月決算、つまり本日5月1日は、第70期のスタートの日となります。

1946年4月(昭和21年)に父・敏雄が創業したハンガー・メーカー(中田工芸)として、今年は78年目を迎えました。私の祖父・要太郎が商売(荒物屋/中田要商店)を始めた1917年(大正6年)から数えると107年目となる。

木製ハンガーを作るきっかけとなったのは、太平洋戦争敗戦直後、満州(当時父は陸軍に属す)から帰還した父が、祖父が始めた荒物屋の店番をしている時に、木製ハンガー職人が店頭に営業に見えたのが、運命の出会いとなり、木製ハンガー創業の始まりでもあった。

そう考えると、祖父が始めた商売(荒物屋)から現在の会社が興ったとも言えます。ハンガー創業78年ですが、我が家の生業としてカウントすると創業107年となる。

創業の話はともかくとして、この本社屋は今年で築39年(1985年竣工)を迎える。私もこのツツジの向こうに見えるガラス壁を背に経営を行ってきました。

良い決算の時も、厳しい決算の時も、この満開のツツジが「今年もやるぞ!」と元気づけてくれる。

輪島塗の復興を願って

NAKATA HANGERの特別バージョンとして輪島塗のハンガーを製作、販売をしています。日本の伝統工芸である輪島塗と洋服と共に西洋からやって来たハンガーのコラボレーション。

輪島塗をお願いしているのが岡垣漆器店(千舟堂)さん。お正月明けにさせていただいた支援のお礼にと岡垣祐吾社長が来社されました。

1月1日の能登半島大地震で甚大な被害を受けた輪島とお世話になっている岡垣漆器店さんと漆器塗りの職人さんたちを支援しようと、不足する緊急物資とわずかながらの支援金をお送りしました。

岡垣社長のお話で正月の地震の時「家具は倒れるのではなく、飛んでくる」という発言は衝撃でした。そして、その後の現地の復旧状況、今後の輪島塗の動向などのお聞きする。

資金的な援助も重要ですが、漆職人さんたちからは「しごと」が必要とのこと。完全復旧はまだずっと先になるけど、漆塗りを絶やさないためにも、仕事(漆塗りハンガー)の注文も継続することをお約束する。

豊岡高校校長室にて校長先生と

以前にもこのブログでご紹介しましたが、岡垣社長の曽祖父は兵庫県立豊岡高校の校歌を作詞した岡垣徹治氏

私の母校である豊高の校歌と共に何か深いご縁を感じます。

ハンガーに夢もかけて〜日経新聞「文化欄」記事

日本経済新聞(2024/03/04付)の終面「文化欄」で紹介していただきました。

日本のハンガー・コレクターの第一人者である天野豊久氏へのインタビュー。19〜20世紀初頭に誕生した欧米のハンガーを収集。これらアンティーク・ハンガーを通して当時の産業革命や市民革命による人々の生活の変化をハンガーを通して考察しているのが興味深い。

天野氏との出会いが面白い。

このブログ【KOH’s VIEW】の始めたのが2005年。
当時、ハンガー関連の記事も断続的にアップ。関心のある方からのコメントをいただいたり、逆に私がインターネットで「ハンガー」で検索して様々な情報得ていました。

そんな中で、アンティーク・ハンガー収集の天野さんのwebサイト(当時のまま)を発見。同時に天野さんもハンガー・メーカーである弊社のホームページを閲覧しながら、私のこのブログ【KOH’s VIEW】もチェックされていました。

「いつかきっと実際にお会いすることも」と予感していたところに、天野氏からメールをいただき実際にお会いする。2009年には、天野氏の収集されたアンティーク・ハンガーを「カンブリアン・ハンガー展」という企画で弊社の東京青山ショールームで開催。
「カンブリアン・ハンガーを語る天野氏」
ハンガーが取り持つご縁で、食事しながらハンガー談義。友好関係が今日まで続く。

昨年、天野氏からこのアンティーク・ハンガーを全て寄贈いただき現在は弊社の本社に保管。近い将来、世界のハンガー資料館(仮称)として展示公開して行きたいと計画中です。

ハンガーを介した天野氏とのご縁で、フランスのハンガー蒐集家ダニエル・ローゼンストローチ氏の来日時にお会いしたり、今回日経新聞の記事でお互いの交流を知っていただくことができるのも嬉しい限り。

「服かけ」は「夢も、願いも、福もかける」。

こんなハンガー作ってみました〜猫ハンガー

ちゃんとそう見えますでしょうか?

2月22日は猫の日。(だ、そうです)
ニャン、ニャン、ニャン。

ということで猫のハンガー作ってみました。

2月22日は猫の日ということで、「洋服が好き、猫も好き」という人のためのジャケットハンガーを試作しました。今年はスモークブラウンカラーの落ち着いた色味のハンガーで、さらに本物の猫らしい耳を目指しました。ニャオ😺

NAKATA HANGER SNS より

猫が好きでもそうでなくても、なんか使ってみたい。
そんな気がしますがいかがでしょうか。

海を渡るハンガー〜漆塗りハンガー

NAKATA HANGERの最高峰
日本を代表する伝統工芸の一つ漆塗りとNAKATA HANGERが融合。
漆(英名 japan)とハンガー(服掛け)。
日本と西洋の生活文化の出会いをイメージしています。

イタリアにルーツがあると言われるデザイン。
一枚のブナ材から職人が一本一本を南京鉋で削り出す。
出来上がった木部本体は、能登輪島へ行き、輪島塗りで仕上げる。

まさに、漆(ジャパン)が海を渡りヨーロッパへ。
昨年は「背広」の語源となったロンドンのSAVILE ROW(サヴィル・ロウ)で漆塗りのハンガーを紹介し注目をいただく

「価値組」宣言〜NAKATA HANGER

繊研新聞(ファッション業界新聞)の第一面【2024年 価値組 宣言!】(2024/01/25)
として弊社の記事が掲載されました。
『贈答、自家需要を掘り起こす〜消耗品から”福かける”道具へ』

創業(1946年)以来、木製ハンガーの専門メーカーとして、ファッションの店舗ディスプレイやホテル客室などの業務用を提供して来ました。現在もファッション業界に軸足を置きながら、新たにNAKATA HANGER ブランドで高付加価値ハンガーの提案を行なっている。

昨年、英ロンドンのサビル・ローで大々的にNAKATA HANGERを紹介していただく。イギリスを中心にヨーロッパ各国、アメリカ、アジアでは香港、シンガポール、台湾、ドバイ(UAE)などへ販路が広がっています。

製造現場では「自分たちが提供できる価値」の見直しを行い、生産性向上、利益率改善、残業減など事業の再構築を図っています。
「働きがいと働きやすさを実感できる会社」を目指す。

以上の内容が記事として掲載していただきました。

New York Times で紹介されました

New York Times(Nov.18,2023)にNAKATA HANGERの紹介をしていただきました。

現社長(3代目の社長として)が、これまでのハンガービジネスの変遷を紹介。ファッション業界で認められた美しいデザイン、仕上げ、フィット感。それは洋服を正しく保つための曲面、湾曲、厚みなどを伴った技術の裏付けがあることなど、記事で紹介いただきました。

The gift concept was Mr.Nakata’s idea, but he was influenced by his grandfather’s company motto : Fuku wo kakeru, or “Hanging clothes is happiness.

Mr.Nakata, the third generation to head the company, became president in 2017 and has realized one of his farther’s dreams by selling its products to the rest of the world.

創業以来代々の「世界へ」との想いを書いてくれているのも嬉しい。

ロンドンの知人から「読んでるよ!」と写真入りでメールが届く。
香港のビジネスパートナーからも連絡が入る。
リアルタイムで世界に繋がっているだと実感できる。
New York Timesに感謝です。