ヒュウガミズキ〜なぜヒュウガ?

ヒュウガミズキ(マンサク科)
マンサク科の花木で早春に咲く。最初の発見地は丹後の大江山山系の杉山。シーボルトが弟子の二宮敬作と共に見いだしたと伝わる。それにしてはなぜ「ヒュウガ」か。日向でも近年発見されたというが、少ない。丹波にも産し、麓次郎氏はかつてその地を治めた明智日向守光秀にあやかったかとも。
『花おりおり その三』 湯浅浩史・著

葉が出る前のヒョロヒョロっとした細い幹に咲く可憐な黄色い花が美しい。早春に「まず咲く」マンサクに少しを遅れをとって咲くヒュウガミズキ。同じマンサク科とあるから納得だ。

「花おりおり」の解説が面白い。最初の発見地は丹後なのになぜ「ヒュウガ(日向)?」。そこに明智光秀が出てきてビックリだ。丹後の大江山というから意外と近い場所、同じ気象条件だから定着しているのだろうか。グッと親しみが湧いてきた。

ユキヤナギ〜今年は早いぞ

ユキヤナギが咲き始めた。
いつもの年よりも半月以上、早くやってきた。

名前から連想する訳ではないけれど、
クリスマスリースを思い浮かべてしまった。

サンシュユ〜鮮やかなイエロー

薄ピンク色の梅の横で咲く鮮やかなイエローの花はサンシュユ。

4年前に「庭の隅から移動」してきたサンシュユが元気よく咲いた。その後に移植した梅の木とともに、広場の早春を彩る。

思えば、20数年前に亡くなった祖父母が住んでいた「はなれ」(離れ家)の傍でひっそりと咲いていた。気づくことのなかったサンシュユ。

今こうして眺めていると、ふと当時のことを尋ねてみたくなる。

ヒイラギナンテン〜通り過ぎてばっかりだ

ヒイラギナンテン(ナンテン[メギ]科)
ナンテンの実が終わりを告げる頃、この花は咲き出す。葉はヒイラギのような鋸歯を持つが、ナンテンに近い。姿だけでなく、花にも特色があってちょっとブドウの香りがする。さらに、感性豊かな人から教えてもらった。香りが重いと言うのである。確かに身をかがめた方が匂う。中国南部原産。
『花おりおり その二』 湯浅浩史・著

裏門横の壁下にひっそりと咲ている。地面から40cmぐらいの低い位置に咲いているため、歩きながら見下ろす感じでいつも通り過ぎている。

ヒイラギナンテンンは低木の常緑広葉樹。あまり変化せず、いつも見下ろしてばかりなので、しゃがんでじっくりと観察しなくては。それにブドウの香りがするとあるので確認しなくてはいけないなあ。

梅〜古木、でも艶やかに咲く

我が家の梅が咲いた。

3年前に中之郷(豊岡市)のある集落にあった梅の木。
伐採予定のその古木をいただき、広場に移植した。

まだまだ、一部の枝にしか咲かない花。
まだちょっと不自然な花の付き具合。
でも、古木と言うには失礼なほど、艶やかに咲いる。

マンサク〜まんず室内で

もうそろそろ庭のマンサクが咲く頃かな?と、近づいて観察する。
1月下旬の大雪の時だろうか。
枝が折れて、逆さずりになったまま、ぶら下がっているのに気づく。

よく見ると蕾がいくつも付いている。
捨てないでリビングで水につけておくと、見る見る開花。

いつもなら、まだ肌寒い庭で震えながら眺めるマンサク。
こうして室内でじっくり観察すると、花弁がクルクルと巻き面白い。

マンサクは元々日本固有種だが、どうやらこれはシナマンサクだ。
中国中部原産の落葉小高木。
特徴は、花色が鮮やかな黄色、花弁はマンサクよりも少し長く、花弁基部が暗赤色。

来週ぐらいには、庭で咲くマンサクが観られるかもしれない。
木々には春はすでにやって来ている。

雪の朝

朝7時。
凛とした空気。
くっきりとした進美寺。

定点観測(書斎の窓の外)している温度計はマイナス4.5度。
大きい氷柱(つらら)が垂れ下がる。

夜の雪

夜の雪。
庭のヤマボウシ、トネリコ、サイフリボク。
葉を落とした木々に積もる雪。

雪が積もったカエデ。
小枝が美しい。