神戸経済同友会幹事会〜兵庫の発展と神戸港の歴史

神戸経済同友会の幹事会と車の定期点検を兼ねて神戸へ。
会場はホテルオークラ神戸。往時の神戸を連想しながら海岸通りを歩く。昔から神戸は好きな街なんだけど、人口減少(転出増)が気になる。なぜなんだろう?

代表幹事の井谷憲次氏(TOA(株)取締役会長)より「令和6年度 事業計画(案)」の発表があり了承される。

一貫して兵庫経済の発展を目的とするのが神戸経済同友会。会員自身と各社の成長そのものが地域課題を解決し経済の活性化に繋がる、という趣旨。(言わずともその通りなのですが)。
今回特に強調されたのは、企業規模、個人や地域の特性を超えて、多様な交流の場を設けて活動すること。

2025年の大阪・関西万博を控えて兵庫経済も活性化し万博の成功に寄与したいものです。特に兵庫県北部に位置する但馬への誘客が重要なポイント。私たちにとってもインバウンドにとっても兵庫県の多様性を知ってもらい楽しんでもらいたい。

今月の会員講話は、(株)大森廻漕店の須藤明彦 代表取締役会長。

昨年、創業150年を迎えられた会社と神戸港の歴史を重ねながらのお話。明治維新(1968年)と共に開港した兵庫港(現・神戸港)。大森廻漕店は5年後の1873年に創業。

興味深かったのは、神戸港は「戦争と災害」により発展成長してきたこと。有事に発展するのは必要とされる裏返しでもある。平時では意識しないが、まさに重要な役割を果たしている証でもある。

西南戦争(明治10年、下関へ兵士、物資を運ぶ)、日清戦争(明治27年)日露戦争(明治37年)、第一次世界大戦(大正3年〜7年)、関東大震災(大正12年)、満州事変(昭和6年)、朝鮮動乱(昭和25年)と続く。

大森氏は「皮肉にも」と前置きして発表されましたが、まさに戦争と災害時に人的物的輸送が急増する。その度に、港湾が増強され、整備され、拡大していく因果関係がある。

昭和43年に摩耶埠頭に日本初のコンテナターミナルが完成し、神戸港は日本を代表する港湾として飛躍していく。ポートアイランド(昭和45年)、六甲アイランド(昭和60年)へと続く。

そして阪神淡路大震災(平成7年)が発生。
神戸港の復権へと現在に繋がる。
港から見た近現代史はなかなか興味深いお話であり、多くの学びとなりました。

AIの話(ChatGPT)〜神戸新聞但馬親交会

『AIの急激な進化に人間はどのように向き合うべきか』というタイトルの講演会(神戸新聞但馬懇話会主催)に参加。講師は関西学院大学副学長で工学部教授の巳波弘佳(みわ・ひろよし)氏。

ChatGPTの出現で人間社会は大きく変わる。今後AIは社会や私たちの仕事にどのような変化生じるか、AIを有効に活用していくにはどのようにしたら良いのか。具体的に現代社会、未来の姿はどのようになっているのか。

2022年11月にリリースされたChatGPTの利用者はたった2ヶ月で1億人を突破。開発したOpenAIの創業者でありCEOのサム・アルトマンの解任と復帰のドタバタ劇は大きな話題になりました。それだけ現代社会への浸透とAIのリスクを伴った影響の大きさを物語る。

AIを利用してえる情報の不確実さ、個人情報漏洩、雇用を奪う(あるいは創出する)などのメリット、デメリットが議論されている。

現時点で言えることは、まずAI技術を正しく理解すること、AIにできることとできないことを正しく理解し、どう活用するかを考えることが大切と言える。

これからのAI活用の入り口としてとても有意義な講演でした。

中小企業全国懇話会に参加

中小企業全国懇話会の第17回全国交流会に参加する。2年毎の開催だがコロナで中断して5年ぶりの開催となった。会場はニューオータニホテル。5年ぶりと言うこともあるのか、過去最多の1100名の参加者。

全国懇話会は、日本政策金融公庫と取引のある企業が地域エリア単位で組織された異業種交流の懇話会を束ねたもの。

今年は政策金融公庫(元の中小企業金融公庫)の設立70周年、懇話会設立60周年の節目と重なり、その記念映像が披露されました。

映像が始まる。60年前の京都で最初の懇話会ができた当時のことを語る映像が出る。どこかで見たことのあるお顔。表情も語り口もよく似てる。そうだ岩井さんだ!とすぐに分かる。そう、奥城崎シーサイドホテルの岩井美晴さん(字幕もでました)。そういえば岩井さんは元・中小企業金融公庫です仕事されていました。

誰も知らない1100人の中でなんかごく親しい方の映像と出会えてなんかほっとする。

総会後は講演会。講師は帝京大学スポーツ局長の岩出雅之氏。あの大学ラグビー帝京9連覇を果たしたラグビー部監督。

今開催中のラグビー・ワールドカップの日本代表チームに多数帝京大学OBが選ばれている。姫野、堀江、流、坂手、松田など、今注目の選手ばかり。どう言う指導をしたのか、彼らがどのように成長したのか、若い世代と接するのに何が大切なのか。多くの学びを得ました。やはり、強いチームには、素晴らしい指導者が存在することを再認識する。

交流会最後は懇親会。ニューオータニの大宴会場には1100名の会員と中小企業長官はじめ経産省、財務省官僚など100名を超えるメンバーが集結。1200人の乾杯で立食パーティが始まりました。

開会挨拶と来賓挨拶で30分以上。乾杯が終わるとお料理コーナーに我先に長蛇の列。大きいイベントはなかなか難しいですね。

「ダイバーシティ&インクルージョン」〜平田オリザ×大原あかね対談

「豊岡演劇祭2023」連携プログラムとして、平田オリザ氏と大原美術館代表理事の大原あかね氏による対談に参加。日本政策金融公庫と豊岡市との共催で実現しました。

ます先に、それぞれから自己紹介を兼ねて、取り組んでいらっしゃる事業の意義と現状の報告。お二人とも共通しているイシューは「文化が果たす役割とは」。

オリザさんの「古代は医療と宗教と芸術は一緒だった」。人間の身体、精神、創造力の一体化という意味でしょうか。オリザさんのお話は何度聴いても納得がいく。大原さんのお話の中で大原美術館の子どもたちへの開放、そして寄附、入場料で運営しているとの説明がとても印象に残る。大切なことです。

後半は、会場からの質問も受けながら、
二人の対談が進行する。

小さな世界都市 豊岡の挑戦〜地域活性学会

地域活性学会の研究大会(豊岡市)市民公開講座プログラムに参加。

(調べてみると)
地域活性学会とは、2008年に全国大学地域再生ネットワークが主催となり、内閣府が後援して「地域再生フォーラム」を開催するところから始まる。大学研究者、国・地方自治体の職員、NPO、産業界などのメンバーで構成。社会、政策課題である地位活性化をアカデミズムの立場で支援するのが目的で創設される。

豊岡市民の参加は意外と少なく、全国からお見えになった大学関係者、行政職員の方が多数。

記念講演は、平田オリザさんが登壇。「小さな世界都市 豊岡の可能性〜芸術文化と観光の観点から〜」と題して講演。ご自身のこれまでの作品を紹介し、どうして豊岡が演劇に関わるようになったかの経緯を説明される。(ここは、何度聴いても面白い)

但馬には自然(海山川)、温泉、食、地場産業などコンテンツは揃っている。あとは、インバウンドなどにいかに認知され、回遊してもらい長期滞在を実現するのか。ナイトアミューズメントとして演劇や文化が寄与する。世界的演劇祭のアヴィニョン、映画祭のカンヌとほぼ同じ人口規模の豊岡市は、大きな可能性を秘めている。

パネルディスカッションのテーマは「ローカルとグローバル、環境と経済、演劇と日常」。
登壇者は、卯野裕也君(かばん産業)、西村総一郎君(城崎温泉)、渡辺瑞帆さん(演劇、建築家)、宮垣健生君(金融機関)など、地元の経済、文化活動の先頭を走る30〜40代の若手。

印象に残ったのは、100年のスパンで自身の企業や地域を考え、世界の潮流を鋭く捉え、その変化に対応するには、どうしたら良いのか、という思考性。とても頼もしく、期待し、応援していきたいと思いながら拍手をおくりました。

「とくまるゼミナール」〜NAKATA HANGER 参加

「とくまるゼミナール」は、「まちのプロに習う」をキャッチフレーズに、お店のオーナーやスタッフが講師になり、プロならではの専門的知識や技術を無料で教示する取組み。

江原駅前商店街が中心になって数年前から開催しているゼミナール。商店が中心になって、アイロンの掛け方、布団の選び方など、お料理講習などがあり、なかなか面白い取組みだなあ、と思っていました。

パンフレットによると、なんと今回は30講座もある。「作る」「体験」「学ぶ」「キレイ・癒し」の4つの分野で開催される。

中田工芸(株)は初参加で、「学ぶ」分野で協力させていただきます。「作る」でハンガーを作るもありですが、そう簡単ではないので、インターネット活用についてのセミナーを開きます。

考えてみますと、ネット販売の黎明期2000年前後に開始したのが「Hanger-Network」と言うサイト。本屋さんで html 言語で自前のサイトを制作する解説本を買ってきて、私自らが立ち上げました。(めちゃくちゃ懐かしい)
リニューアルした時のブログ記事

ユーザー様の反応は好評で、ネットでハンガーが売れるんだ、と言う強く実感したものでした。これが現在の弊社のNAKATA HANGERに繋がっている。

話はそれましたが、8月22日と8月29日にセミナーを開催します。
興味のある方はご連絡ください。

地方観光の将来は?〜神戸新聞政経懇話会

神戸新聞但馬懇話会の総会と講演会に参加。会場は但馬空港多目的ホール。
メンバーは1市5町の商工会、商工会議所の会員や各市町長、県会議員など、政治・経済関係者。

総会後の講演会。講師は鳥海高太郎 氏(航空・旅行アナリスト)。鳥海氏は、テレビ番組のコメンテーターとしてよく見かける人気アナリスト。自ら国内外を旅しながら、現地からレポートする。曰く「パソコンとWi-Fi(ネット接続)があれば、どこにいても仕事ができる」と。

「城崎温泉」を前提にして、東京・京阪神からの交通機関の現状を一覧。鉄道旅なら姫路城とのセットで、飛行機旅なら鳥取エリアとのセット、車旅なら天橋立とのセットという提案。

但馬在住の私の経験からしても、この提案は賛成(納得)です。我が家に来る外国人(旅している)は結構姫路城を訪ねる。鳥取とは山陰海岸ジオパークや但馬牛、松葉ガニ、蕎麦、田舎料理など、もっともっと自然景観と食で勝負できると思う。丹後半島も知ればなかなか興味深い歴史、集落、産業、食がある。

最高級とまではいかなくても、旅の楽しみは、泊まってみたいホテル・旅館があると最高だ。今夏の和歌山の旅でも実感している。

「地域密着を磨き直す〜コロナ禍の地元メディア」(神戸経済同友会)

ホテルオークラ神戸にて、神戸経済同友会の幹事会に参加。年度末ということもあり、理事、幹事、会員などの異動多数。資料にて内容を確認、承認を行う。

幹事会前、各テーブルにてランチ・タイム。好きなテーブルで自由席な。たまたま座った席の隣には、日本銀行神戸支店長の竜田博之氏。初対面なので名刺交換をさせていただき、いつか但馬部会にて日本経済のお話をお聞きしたいなどと歓談。

今回の「会員講和」は、(株)神戸新聞社の高梨柳太郎 社長。コロナ禍における地元メディアのあり方、購読者の変化などがテーマ。

出だしの、ご自身の神戸新聞入社(1980年ごろ〜今日まで)の関西を中心とした様々な事件、災害など、駆け出し記者としての経験、その後の重大事件の取材経験のお話が興味深い。

グリコ森永事件(誘拐されたグリコ社長宅は西宮市)、山口組長射殺事件、阪神淡路大震災、神戸連続児童殺傷事件(少年A)、、、こう並べると記憶に残る、日本中の関心を集めた大事件、大災害が神戸を中心として兵庫県内で発生していたんだな、と思い直す。記者として東奔西走された頃が目に浮かぶようでした。

ちなみに高梨社長とは、同じ大学(早稲田)の同じ学部(政治経済学部)、学科は政治(高梨氏)と経済(私)で異なるが、同じ年の卒業。そんな会話もしたことがあります。

日本海沿岸地域経済同友会サミット in 鳥取

日本海沿岸地域経済同友会の代表幹事サミットに出席。

日本海沿岸とは、北海道から沖縄までの日本海に面した13の道府県の経済同友会が集まって日本海沿岸地域の経済・文化交流を目的とする。もちろん、兵庫県もこの但馬で日本海に接する。(団体名は神戸経済同友会なんですけど)

平井鳥取県知事より歓迎の挨拶。
鳥取県の人口は日本で一番少ない(55万人)が、歴史的には弥生時代の大陸・朝鮮半島との交流や弥生人の人骨多数、脳も発見される時代文化があり、鳥取藩(江戸時代)は32万石(全国13位)の石高を誇った。日本海沿岸の海運(アクセス)を復活させなければならない、などお話。

基調講演は、谷口博昭氏(現・建設業技術者センター理事長)の「日本海国土軸の今とこれから」。

・国家の長期的意思決定には、ビッグピクチャー(全体俯瞰図)が重要。
・地方創生は、ITに流されず、農林水産業、観光業、建設業、医療福祉の充実が肝要。
・全総計(全国綜合開発計画)は、FORCAST(経済成長率、投資額、新規事業に縛られ制約が多い(夢なし))から、BACKCAST(信頼得られる程度の未来像、俯瞰図を描き、これまでの延長上ではなく、パラダイムシフトを起こす(夢あり)に変換すべき。

特別講演は、鳥取選挙区選出の石破茂衆議院議員の「これからの日本海沿岸地域の活性化」。

・日本の最大の問題は、人口減少。現在1年に60万人減少。(毎年、鳥取県が無くなっていく規模)。80年後は日本の人口は5200万人(半減)。資本主義は人口増でないと発展しない。
・2番目の問題は金利。ゼロ金利では、お金の価値が0なのだから、市場メカニズムが働かない。必要なところにお金が回っていかない。
・3番目の問題は、「贅沢願望」がないこと。『恋愛と贅沢と資本主義』(ヴェルナー・ゾンバルト・著)の例(ルイ14世時代の宮殿の贅の限りを尽くしやがて庶民にも広がる)を説明しながら、消費が拡大、資本主義が発展していった。現在は逆。

サミット会議後は、ホテルニューオータニ鳥取に移動し、懇親会。各テーブルには、他府県の同友会メンバーが混じり情報交換。私は富山県、石川県、新潟県、鳥取県の方と同席。ここ数年、富山県(利賀村の演劇祭に通い)、新潟県(ブナ林の再生、スノーピーク、燕三条)、石川県(金沢の茶会など)に通っているので、話題がたくさんあり。漆塗りハンガー(石川県輪島)、ハンガーのブナ材(新潟ブナ林)、などハンガーの話題で盛り上がりました。

平田オリザ氏講演〜淡交会但馬支部文化講演会

茶道裏千家淡交会但馬支部による文化講演会。今年の講師には平田オリザ氏をお招きし開催しました。テーマは「演劇によるまちづくり〜芸術文化観光専門職大学が目指すもの」。会場には、淡交会会員を中心に約250名が参加。

昨年4月に開学した芸術文化観光専門職大学(CAT)の学長として、なぜ芸術文化と観光なのか、どんな学生たちが何を学んでいるのか、などまず大学の紹介のお話し。

・先進国で公立大学で「演劇学部がないのは日本だけ」。韓国は多数あり、プロの俳優、マネージメントの人材を育てている。
・シンガポールを例に、名物=マーライオンやブランド・ショッピング(為替の変動)を打ち出してもリピーターは来ない。質の高い芸術文化(オーケストラ、演劇など)でリピーターを獲得している。
・CATの来年春(2023年度)の受験応募者はこれまでを凌ぐ。現在、日本全47都府県から学生が来て学んでいる。約90%が第一志望として入学している。

・豊岡市人口は約75,000人。減少が続いている。例えば、豊岡高校昨年の卒業生198名のうち、地元に残る学生は4名。外で学び、戻って来たくなる「魅力ある豊岡」を目指さなければならない。希望する業種、企業の有無ではなく、文化的であるかどうか、教育、娯楽、環境(健康、食文化など)、そして「芸術」「文化」の存在が大切。
・豊岡(但馬)出身で都市に住む息子(娘)家族の子ども(孫)に「演劇おもしろいよ」「ダンスしたら」なんて薦めたら、孫たち世代が豊岡で学び、定住するのもあるかも。これを「Mターン」と呼ぶ。(ユーモアを込めて)

私は、講演の終わりの「謝辞」の役割。
平田オリザさんのお話は、演劇、文化、教育、社会現象、観光(海外も含めて)について、一つ一つ納得するお話ばかり。
「何度お聴きしても、いつもワクワク、ドキドキしてきます」と申し上げ、お礼の言葉としました。