世に連れ、歌に連れ、ホームコンサート

今年で3回目を迎えたホームコンサート。

ホームコンサートと言っても、演奏家を迎えて自宅で行なうコンサートもあるが、これは親しい友人が集まって、何か最低1曲は歌う、演奏する、踊るなどの特技(稽古始めたてでもOK)を持ち寄って行なう演奏会。要は「素人演芸会」なのです。

出場参加資格は「あまり上手すぎないこと」(笑)「ヒトの演奏にはリスペクトすること」そしてなんと言っても一番大切なのは「音楽が好きなこと」。

私の今年の曲は ”Sunday Song” (Richie Beirach)。ジャズのスイングと言うよりもECM系の静かなピアノ曲で美しいメロディとコード進行を繰り返す。学生時代からよく聴いていた大好きな曲。ボーカルでは、Beatlesの” In My Life”をジャズバラード風で。勢い余ってピアノ弾き語りで中島みゆきの「糸」をap bank風に。

レッスンしてくださったピアノMさん、ボーカルNさんに今年1年間の感謝を込めて。

恥も外聞捨て、楽しく披露するパフォーマンス。これが良い。
自分の出番も大事だが、1年を振り返りながらの会話も楽しい。
楽しいことも、悲しいことも、振り返りながらの演奏。

結局、一人、3曲、4曲。
Clasicあり、Jazzあり、J-Popあり、Rockあり、Folkあり、懐かしのStandard Songあり。
コロナで自宅待機中であったり、自粛のメンバーがあり、ちょっぴり寂しかったけど、次回に向けて「ピアノやるぞ」「バンドやろうよ」「来年の曲は?」とみんなやる気満々。

熱唱、熱演する画像もいっぱいあるのだけど、あまりにもプライバシー丸出しなのでアップする画像に一苦労。今年の締めくくりと来年に向けての楽しいホームコンサートとなりました。

『運動脳』 アンデシュ・ハンセン・著

運動をすれば気分が爽快になることは、わざわざ研究が証明しなくても知らぬ者はいない。だが、運動が認知能力(たとえば創造性、ストレスに対する抵抗力、集中力、知能など)に具体的にどのようにして絶大な影響を与え、またなぜ私たちに欠かせないのかといった理由については、あまり知られていない。事実、これに気づいている人は、ほとんどいないと言っていい。
『運動脳』 アンデシュ・ハンセン・著
(「おわりに〜ただちに本を閉じよう」より p359 )

2021年のベストセラーとなった『スマホ脳』の著者の第2弾。「運動」つまり「身体を動かすこと」が最高の処方箋だという事例が次から次へと紹介。神経科学の研究成果を裏付けとし(裏付けないものは「ない」と表明しつつ)、展開されている。

・脳の働きの研究結果より→脳は私たちの一部ではなく、脳が私たち自身なのだ
・身体を動かすことほど、脳に影響を及ぼすものはない
・定期的に運動を続けると運動(運動も一種のストレス)以外のストレスを抱えていてもコルチゾール(ストレス物質)の分泌量を減少させる。
・脳の重要な部位(海馬)を若返らせ成長を促す→週に3回、40分、早足で歩いただけ

その他にも、さまざまな実験から得られた運動と脳の関係の事例が多数紹介されている。「お酒はほうとうにストレスに効くのか」、「ウォーキングか、ランニングか、サイクリングか、その効果は?」、「うつ病予防は毎日20〜30分歩くことで気持ちが晴れやか」など。

「私自身」=「脳」と捉えれば気になるところ、大いに参考になる。

光の庭〜土の壁と光

穴の空いた屋根から光が差し込む。
地面から見上げると1階、2階、3階の窓が見える。
屋根からの陽光を各フロアにボーッと優しく届けるための「光の庭」。

土の大壁は、左官の久住章さん制作。風雨に晒され100年ぐらい経った表情にしようと塗ったもの。実際に30年経っても、その土壁の美しさは増すばかり。時間を超えた存在感がとても心地よい。

2022/08/26ブログにも紹介
「光の庭」〜雨も雪も降り落ちてくる

土壁〜差し込む朝日

土壁に差し込む朝日。
おや?なんだ?
3階改築に伴い撤去する寸前の足場の陰。

土壁の表面にある髭のような文様。但馬地方の木造家屋の中塗りの土壁。この後、仕上げ塗りをするための土ののりをよくするための仕掛け。「すさ」と言う。藁屑、糸屑などを使う。ドーモ・キニャーナ設計では仕上げ塗りをする予定だったが、この「すさ」の文様が美しいので、中塗りでストップ。過度に飾らない素朴な味が気に入っている。

劇場がくっきりと

自宅裏の円山川。
堤防沿いに生えているケヤキが葉を落とし、くっきりと江原河畔劇場が見える。
川面に逆さに映る光景は、この季節の楽しみの一つ。

穏やかな円山川。
この風景を一変させる雪がそこまでやってきている。
と、思うと余計に愛おしい。

フルート 三上明子さんを偲ぶ

ドーモ・キニャーナでの三上明子さん

昨日、フルート・コンサートを聴きながら、今年9月24日に急逝された三上明子さんのことを思い出す。

三上明子さんは、私の義理の妹と高校時代の同級生。絵画と音楽と分野は違えど仲の良い友人同士。そんなご縁で、私の自宅(ドーモ・キニャーナ)で、三上さんのコンサートを開催した。(1996〜1997年ごろ。記録を調べないといけない)

三上さんは、東京芸術大学を経て、20世紀最大のフルート奏者の一人マルセル・モイーズにも師事し、日本を代表するフルート奏者。多くの後進の育成に励まれていました。

ロシアから来日し、東京など全国でコンサートをしているオペラ歌手を伴っての演奏会。

会場準備や演奏者への気遣いや、自宅だったので余計に緊張していた私に対して、気さくに声をかけていただき、飄々とされている姿が印象的。フルートを演奏する立ち姿を写真で振り返ると、三上さんの声や表情、当時のことが懐かしく甦ってくる。

あまりにも早い旅立ちですが、安らかにお眠りください。
合掌。

上野星矢 フルート・リサイタル〜やぶ市民交流広場ホール

養父市芸術監督 青柳いずみこプレゼンツ「珠玉のクラシックシリーズ第2弾」と銘打ったコンサート。第2弾は「上野星矢 フルート・リサイタル」。

10月30日の第1弾「宮田大チェロ・リサイタル」も素晴らしい演奏に酔いしれましたが、今回は、青柳いずみこさん自身のピアノ演奏も聴けるコンサートということで楽しみにしていました。

サティの『3つのグノシエンヌ』(ピアノソロ)で静かに始まり、ルーセル『笛吹たち』、ドビュッシーの『「牧神の午後」への前奏曲』と続く。フランス音楽に造詣深い青柳さんらしい選曲。フルートもフランス音楽にぴったりのイメージがする。(私見ですが)

ドビュッシー『シランクス』(フルートソロ)、『月の光』は、川島麻実子さんのバレエと共演で第1部が終了。第2部もカプレ、フォーレ、プーランクと、フランスの作曲家の曲が並ぶ。弦楽器で演奏するロマン派音楽とはまた違ったアンニュイな気分というか愁いを感じる演奏を楽む。

フランス音楽もいいですねー。

Nandee & Himiko at Tajima Airport

但馬空港ロビーで「クリスマス・ジャズコンサート」。
昨年に引き続き2回目なのに、このロビーでジャズが聴ける!っていう楽しみが定着してきている感じが嬉しい。

やびきあきこ(Nandee)vocal.、菊池ひみこpiano、白石宜政bass。

出だし、”A Days of Wine and Roses”(酒バラ)の菊池ひみこさんのピアノ。いきなりノックアウトされる。アドリブのグルーブは半端じゃない。目の前で響いてくる生々しいジャズピアノ。

多彩なキャリアを積んで鳥取に移住した菊池ひみこさんが中心の「鳥取ジャズフェスティバル」のことは、Nandeeさんから度々聞いている。ぜひ、行ってみたいと思っている。これまでの秋開催から来年は春に開催します、とひみこさん。行かなくては。

Nandeeさんも今日はノリノリ。John Lennonの”Imagine” 最高!

霧立ち昇る

快晴の朝。
3階から南方向を望む。

葉っぱを落とした落葉広葉樹の木々の枝の隙間から朝日が臨く。
逆光のシルエットが美しい。

裏山の下は円山川。
霧は、上流から流れるように立ちこめてきたり、山を越えてやってきたり、その日の気象条件で様々な姿を見せる。今朝は、川から霧が立ち昇ってくる。

朝日は、山々の谷間筋を突き抜けるようにして街に届く。
南側にある集落から順番に、浅倉、岩中、宵田、そして江原に届く。
我が家の庭にも数分後には届くかな。

12/8 John Lennon

1980年12月8日、ジョン・レノン撃たれる。
” I’m shot “と2度叫び倒れる。
あれから42年経っても、この日はいつもジョン。

学生時代の1976年、アメリカひとり旅の最中にNYのセントラルパークでジョンとヨーコと偶然、出くわす。” Hello! I love Beatles “と話しかけると” Thank you,Thank you “と気さくに答えてくれたジョン。この一瞬の出来事は私の一生の宝物。

過去のブログにもジョン・レノン。

ジョン・レノンに出会った思い出!(2007/8/19)旅日記
ジョン・レノン あれからもう25年が経った(2005/12/8)
John Lennon “DOUBLE FANTASY”  (2008/12/8)