工事中!〜ドーモ・キニャーナ

10月よりリフォーム工事が続く。
「光庭」に組み立てられた「足場」。

リフォームといっても難工事である。
土壁に気遣いながら、大工、屋根、建具、家具などを一新する。

土壁は、左官の久住章さん作。
「出来たその時から100年前の表情」がテーマで30年前に完成。
我が家の大切な土壁。

完成はもう少し先ですが、今回のリフォームの目的の一つは「自然を取り込む」(裏山と円山川を望む)。内と外の曖昧(あいまい)さを残しつつ、快適性をより向上させること。

“Double Quartet / DQ✴︎The Live!”〜菊池ひみこ

“Double Quartet / DQ✴︎The Live!” 菊池ひみこ

菊池ひみこ : piano, keyboard
松本正嗣   : guitar
斎藤 誠   : bass
市原 康  : drums
篠崎正嗣  : violin
田尻 順    : violin
増田 直子   : viola
柏木 広樹   : violin cello

01. Make Up In The Morning
02. Bud Powell
03. In A Sentimental Mood
04. Spanish Medley [Danzas Espa?olas #5 “Andaluza”/My Spanish Heart/Armando’S Rhumba
05. A Night In Tunisia
06. Butterfly
07. Got A Match ?

Recorded in Sep. 2005

鳥取市在住の菊池ひみこさん。まだ、実際にライブなどで生で聴いたり、お会いしたりしたことはないけど、そのピアニスト、作曲・編曲家としての凄いキャリアは見聞きしていました。特に、最近はボーカルの師匠Nさんから近況を度々聞いている。今週末に豊岡で生で聴けるので、その予習も兼ねて聴いている。コウノトリ但馬空港「クリスマスJAZZコンサート」

“Double Quartet”のタイトル通り、ジャズ・カルテット(ピアノトリオ+ギター)と弦楽カルテット(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)の二つのカルテットの共演。

菊池さん作曲の01.Made up in the Morning、チック・コリアの02.Bud Powell, 04.My Spanish Heart、08.Got a Mach、ハービー・ハンコックの06.Butterflyなど、多彩な選曲で、尚且つ菊池ひみこさん風に編曲したどれも味のある演奏ばかり。

特に06.Butterflyは、ハンコックのアルバム”Thrust”の中のお気に入り。ひみこさんのキーボードでの演奏にも惹き込まれる。

薪ストーブ〜今シーズンは遅めのスタート

今年の晩秋は比較的暖かい日が続いた。
10月から自宅の工事が進行中ということもあって、薪ストーブの「始球式」は12月に入ってからになった。

今シーズンの「第一灯」は、孫Kにしてもらおう。ハンガーの端材なので、ほんのちょっとの着火剤で簡単に火が付く。

ガラス戸とガラス屋根。
晴れた日は日差しがいっぱいなので、さらに心地よい。

初冠雪なんですが

自宅の3階から神鍋高原方向を見ると山々がうっすらと白い。
今冬、初雪なんだ。
孫から雪で遊びたいと催促を受けて、神鍋高原へ。
奥神鍋のスキー場は、雪で白くなっているところは5合目ぐらいから。

神鍋の噴火口をグルリと回りながら、ここは「北の壁」。
雪どころか輝く太陽の下で雪はなし。

雪で遊ぶ代わりに県立但馬ドームへ。
孫は芝生の中にあるアスレチックで遊び、私はウォーキング。
快晴の神鍋高原の清々しい空気を吸って最高の気分。

『リセットの習慣』 小林弘幸・著

今回のテーマは「リセット」です。
題材としているのは、やはり「自律神経を整えること」が中心ですが、その知見を十分に活かしながら、「今この瞬間から人生をリセットする」ことを念頭に置いて書いて来ました。
本文中でも紹介しましたが、私の大好きな言葉に「闇深ければ、暁近し」と言うものがあります。辛く苦しい時期であればあるほど、希望が見えてくる瞬間は近い。そんな意味合いの言葉です。
『リセットの習慣』 小林弘幸・著
(「おわりに」により p253)

著者の小林弘幸氏の著書は、結構読みました。小林氏は順天堂大学医学部教授、自律神経研究の第一人者。交感神経、副交感神経に興味があり、その関係図書を読んだ折に著者を知りました。

今回は、短い文章(1テーマを2ページで)でそのポイントが解説してあるので、気になるテーマを見つけて、どこからでも読める。

悪い流れの時には、理由もわからず、どんどんそれに乗ってしまって止められない、という経験はよくあること。著者は『人の体は「流れに乗る」のは得意だが「流れを変える」のは苦手、それを止めるのがリセット。人生のリセットは、ゴールではなく、スタートを目指して生きること』と指摘する。

「あ、そうだそうだ」「なるほど」「それできそう、いいね」など、思いつくヒントがいっぱい。気楽にリセットしてみる方法満載。

・深い呼吸を意識する。忙しい、緊張、落ち込んでいる時は呼吸が浅い。
・よく噛んで食べる。唾液が持つ免疫力向上、自律神経が整う。
・朝はリズム感(ロック)で交感神経高め、夜の睡眠は歌詞のないゆっくりな曲(クラシック、ジャズ/バラード)で副交感神経を高める。
・ピアノ演奏、プレゼンの緊張対策は、「心」よりも「技」が結果的に心の余裕が生まれる。
・集中力が続かない時は、「10分」の休憩を入れる。「10分の魔法」

など、など。

今日から12月

3階のベランダから南を望む。
進美寺へつづく裏山の木々も色づき、葉を落とし始めた静かな朝。
比較的穏やかな暖かい日が続いてきた。
庭のモミジもあと少し紅い葉を残すだけ。

西を向くと妙見山から神鍋へ山の稜線が続く。
初雪も間近。

左官の久住章さん〜「シュトックマルモ技法」って?

大理石のテーブル?

手で触ってみても大理石そのものなのだが、実は「シュトックマルモ」(擬似大理石)という左官の技法で塗って仕上げたもの。

製作した左官の久住章さんから、直接「シュトックマルモ技法」について解説を聞く。

もともとヨーロッパで始まった左官の技法。イタリアでは、本物の大理石が手に入るのであまり発達しなかったが、ドイツ、フランスで大理石調の仕上げとして発達した。

1990年代初頭、南紀白浜に建設された「川久ホテル」のロビーの巨大な円柱にこの技法が使われている。左官の久住章さんがドイツで習得し、約1年間かけて日本の左官職人に伝授し、24本の巨大な円柱を仕上げた。その製作方法まで解説していただく。

大理石を大きな面積に使うと必ず繋ぎ目が出るが、左官でやると大きな面でもシームレスに完成する。こんな凄い技法をいとも簡単に習得し実現してしまう久住章さんは、「日本一の左官職人」、いや「世界の天才左官職人」と呼ぶのに異論はないですね。

感謝感激〜左官の久住章さん再訪

今月初めの訪問から再び、左官の久住章さんのご自宅を訪ねる。用件は後ほど書くとして、木々の中に建つ久住邸の美しい土壁とその佇まいには、訪れる度に、惚れ惚れする。

広〜い庭。庭というより森と言った方が良さそうだ。落葉広葉樹の木々は葉を落とし、地面は落ち葉の絨毯。

庭(森)の中に、ご自宅、左官道具の詰まった作業場、倉庫などが点在する。すべて美しい曲面でデザイン設計された土壁。

さて今回の用件は、お風呂の相談。

現在、自宅の改築プロジェクトが進行中。浴室の設備に大きな変更が生じ、プランそのものを見直ししなければならなくなった。技術的に、建物の構造的に、可能かどうか、重大な決断が必要になる。そこで咄嗟に「ここは久住さんに訊ねてみよう」と思い連絡し、この度の訪問となった。恐れ多くも「日本一の左官屋久住さん」に即答快諾を得て、これ以上ない感謝感激です。

プランは土、モルタル、タイルを使用するので、空間、総重量、防水、作業そのものの手順、など相談は根本的なものばかり。

改築の設計を依頼している建築家(ガラージュ)、実際に作業していただく地元の左官職人、水道配管屋さんにも帯同してもらう。関係者最強のメンバーで久住さんのアドバイスを受けることができて最良の一日となる。

『大アジア史』 宇山卓栄・著

文明は民族も思考と行動の累積であり、民族の持つ世界観を表します。日本や中国、朝鮮半島などの東アジアはもちろんのこと、東南アジアやインド、中東や中央アジア、トルコに至るまで、アジア民族の足跡を幅広く辿ります。
同じアジア民族でも何が異なり、何が同じなのか。アジア各民族の思考パターンや習性とは。こうした問題意識とともに、アジア人やアジア文明を、つまり「我々とは何か」を、読者の皆様と考えていきます。
『民族と文明で読み解く 大アジア史』 宇山卓栄・著

本書の「はじめに」にもあるが、教科書で習ってきた歴史だけでは、現在のアジアの情勢、ひいては世界情勢は理解できない。それぞれの民族のルーツとその歩んだ歴史を知ることによって初めて「現代」が読み解ける。

本流だけの歴史知識ではなく、ちょっと違った視点で民族や国の歴史を知ると、歴史の「なぜ?」が見えてくることもある。

例えば、中国の主要統一王朝「秦→漢→晋→隋→唐→宗→元→明→清」9つ続くが、漢民族が作った王朝は秦、漢、晋、明の4つ。これを知ると、北方遊牧民、南方農耕民族などの興亡という中国の歴史が見えてくる。

水洗いできないウール製製品からウォッシャブルな綿製品へ移行により、ヨーロッパの病原菌との戦いが改善された。18世紀以降、綿の需要が高まり、量産する必要性から紡績機・織機の機械化、アメリカ南部のプランテーションなどにより、イギリスの産業革命、アメリカの奴隷制などに繋がっていく。

7世紀、中国は日本を「倭」と記述しているが、「倭」は「付き従う者」という意味。日本ではこれを嫌い「和」を使うようになり、さらに「大」をつけて「大和(やまと)」とした。

それぞれ諸説あるので、鵜呑みにはできないが、様々な視点、思想、研究を知ることで、歴史の幅が広がり、民族問題、国際問題など「現代」を読み解く大いなるヒントになる。