門の脇で〜ユズリハ

ユズリハ(ユズリハ[トウダイグサ]科)
『枕草子』にユズリハの不思議な使用法が書かれている。大みそかに亡き人への供物の敷物にするという。平安時代には、お盆のように大みそかに祖霊が帰ってくると信じられていたのである。ユズリハの葉柄は赤く、得意的。この赤がいわれのある木にさせたのか。正月の歯固めの植物にも敷いた。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

朝の陽光浴びて、ひときわ輝く葉が目に入りドキッとする。
毎日、眺めている(目に入っている)のに、あまり気づくことがないのに。
門を入ってすぐのところに生えている。名の通り周囲の木々に囲まれその存在を「ゆずって」いるのか。

よく知られているのは、名の由来は新しい葉が開くと古い葉が垂れ下がるから、と。
子に座を譲るという意味で一家の繁栄を願い新年の縁起物として正月に飾る。

今の我が家にぴったりかもしれないユズリハ。
気づいて良かったです。^ ^;;

iMacからiMacへ

愛用のiMacともいよいよお別れ。
2017年に購入したので7年のお付き合い。

この半年、全般に作動が遅く、アプリによっては立ち上がりに数分かかるものあり、苦慮していた。確かに膨大なジャズやロックやクラシックの曲をダウンロードし、iPhoneで撮った写真も同期しているのでデータ量は多い。先日、Appleショップのスタッフにも聞いてみたが、それだけの所為でもなさそう。

ネットで調べるとiMacの寿命は4年とある。「Appleの公式調査による」とあるから鵜呑みにしていいかどうかは??

ちょうどNAKATA HANGERの青山ショールームのiMac(エントランスで映像と音楽再生に使用する)が壊れたのでそちらと交換することでもう少し活躍してもらうこともできる。

と言うことで「慎重に」判断して「新調する」決断をする。

旧型の27インチから新型の24インチになるのがちょっと残念。
それが最大なので仕方ない。

電源を入れると自動的に世界の「こんにちは」「Hello」「你好」「Bonjour」「Buon giorno」、、、と続く。「halo」はインドネシア語。

旧iMacから新iMacへの乗り換えは、Wi-Fiを使って移行アシスタントを使えば簡単にできる。「簡単」と言っても慣れないと、データが壊れたり、削除されたりしないかと内心はドキドキ。データが多いとクルクル回りながら「検索中」の表示が長いので心配にもなる。期待と不安が交錯する。

約4時間半かかって無事に移行完了。
初期画面も変わる。
私もドキドキからワクワクに移行。

懐かしの”グロービス”時代

書斎の本棚が本と書類でいっぱい。
いよいよ一部移動しないと新たな本やファイルが収まらなくなってきた。

何を移動するか悩んだ末に、まずはグロービス時代の教材ケース・スタディを移動しよう。
もちろん捨てられない。

2001年〜2005年にビジネス・スクールのグロービス東京校に通う。
この5年間は集中して経営について学ぶ。1992年に先代社長(父)から経営を引き継ぐ。バブル崩壊の厳しい舵取りをしながら、改めて経営の基本を学びたいと言う思いでグロービスに入学。いわゆるMBAの教科を受講する東京通いが始まった。

1ヶ月に最低2回東京へ、と言う生活が始まる。
その2、3年前に借りていたマンションが大いに役立つ。一緒に学ぶのは基本的に大手企業の若手中堅ビジネスマン。名刺交換するとみんな知っている有名企業ばかり。三菱商事、伊藤忠、ゴールドマンサックス、ソニー、リクルート、ベネッセ、沖電気、新日鐵、伊勢丹、資生堂、、、、。特に三菱商事のS君とは、その後家族ぐるみで一緒にイタリア旅行に行ったりと、今でもかけがえのない仲間。毎回クラスが終わると近くの居酒屋でいっぱい飲んで帰ったのが懐かしい。

KOH’s VIEW 「グロービスで学ぶ」 2005/4/21

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2週間毎にクラスがあり、最終講はレポートを提出して3ヶ月で1教科が終了する。

教材はすべてハーバード・ビジネス・スクールのケース・スタディ。
英語原本もすべて配布されるが、日本語訳のものでクラスは進む。

人生で何かに集中して取り組むことはいくつかあるが、40代のこの時期はこのグロービスにコミット。ケース毎に「あなたがこの会社の社長ならどうする?」と言う形式。ケースを読み、データを読み込み、着目点を決め、実行するための戦略・戦術を練る。週末の土日はほとんどケースと向き合い、結論を導き出し、次回のクラスに臨む。クラスではディベート形式でそれぞれの意見を述べ合う。正解はない。

これはBusiness Strategy(経営戦略)の私の最終回レポート。(思い出いっぱい!)
「英国EMIのスキャナー事業はアメリカにいかに進出すべきか?」と言うケース。

今回の移動は、このケース・スタディの教材とそれに対するレポート。今、久しぶりにパラパラとページを繰って見ると、これだけやったのかと我ながらに驚く。

私にとって有意義に過ごした大切な人生の1ページ。

冬の合間

ぐずぐずする天気が続くが、どちらかと言えば暖かい冬。
周期的に快晴の日がやってくる。

自宅裏の円山川。
静かな佇まいに心が和む。

ケヤキの葉が落ちて、江原河畔劇場が透けて見える。
川面にはカモが群れている。

ツバキ 白玉〜ひっそりと

ツバキ 白玉(ツバキ科)
名とイメージの一致するのは蕾。小ぶりの蕾が、丸くて白い。花の咲き始めは開き切らない筒咲きながら雄しべは、やや展開する。蕾の色や形は加茂本阿弥に似るも、一回り小さい。古くから茶花に好まれ、森富夫氏によれば、白玉椿の名は室町時代、堺の天王寺屋宗達の茶会記に四回出るという。
『花おりおり その五』 湯浅浩史・著

どうもツバキは我が家の庭では育たないジンクスがある。確かにここぞという場所に植えていないというハンディ(?)はあるものの、普段からあまり目にすることがない。妻も茶花にツバキをと庭に出るが、どうもこれぞというのがなくて残念がっていることが多い。

神戸経済同友会幹事会〜兵庫の発展と神戸港の歴史

神戸経済同友会の幹事会と車の定期点検を兼ねて神戸へ。
会場はホテルオークラ神戸。往時の神戸を連想しながら海岸通りを歩く。昔から神戸は好きな街なんだけど、人口減少(転出増)が気になる。なぜなんだろう?

代表幹事の井谷憲次氏(TOA(株)取締役会長)より「令和6年度 事業計画(案)」の発表があり了承される。

一貫して兵庫経済の発展を目的とするのが神戸経済同友会。会員自身と各社の成長そのものが地域課題を解決し経済の活性化に繋がる、という趣旨。(言わずともその通りなのですが)。
今回特に強調されたのは、企業規模、個人や地域の特性を超えて、多様な交流の場を設けて活動すること。

2025年の大阪・関西万博を控えて兵庫経済も活性化し万博の成功に寄与したいものです。特に兵庫県北部に位置する但馬への誘客が重要なポイント。私たちにとってもインバウンドにとっても兵庫県の多様性を知ってもらい楽しんでもらいたい。

今月の会員講話は、(株)大森廻漕店の須藤明彦 代表取締役会長。

昨年、創業150年を迎えられた会社と神戸港の歴史を重ねながらのお話。明治維新(1968年)と共に開港した兵庫港(現・神戸港)。大森廻漕店は5年後の1873年に創業。

興味深かったのは、神戸港は「戦争と災害」により発展成長してきたこと。有事に発展するのは必要とされる裏返しでもある。平時では意識しないが、まさに重要な役割を果たしている証でもある。

西南戦争(明治10年、下関へ兵士、物資を運ぶ)、日清戦争(明治27年)日露戦争(明治37年)、第一次世界大戦(大正3年〜7年)、関東大震災(大正12年)、満州事変(昭和6年)、朝鮮動乱(昭和25年)と続く。

大森氏は「皮肉にも」と前置きして発表されましたが、まさに戦争と災害時に人的物的輸送が急増する。その度に、港湾が増強され、整備され、拡大していく因果関係がある。

昭和43年に摩耶埠頭に日本初のコンテナターミナルが完成し、神戸港は日本を代表する港湾として飛躍していく。ポートアイランド(昭和45年)、六甲アイランド(昭和60年)へと続く。

そして阪神淡路大震災(平成7年)が発生。
神戸港の復権へと現在に繋がる。
港から見た近現代史はなかなか興味深いお話であり、多くの学びとなりました。

舞踏 但馬風土記『城嵜霊湯縁起』〜大駱駝艦・田村一行舞踏公演

大駱駝艦・田村一行さんの舞踏公演が今年も2月にやってくる。

豊岡市民プラザ自主事業で今年で9回目。
(うち7回は観ている)毎年楽しみにしている公演。

振り返れば毎年この時期にこの舞踏公演のことを書いている。私が舞踏に嵌まった経緯は昨年の『但馬夜話蒐集録』〜舞踏 但馬風土記 に書きました。初めて観た衝撃は今でも忘れられない。

昨年6月にも但馬コネクションのゲストとしてお迎えし『但馬を踊る』というテーマで講演いただく。予定時間超過する熱い熱いお話でした。

このシリーズは市民参加型の公演が特徴。毎回、何人かの知人・友人も出演。今年はシェアハウス「江原101」に住んでいるRちゃんが出演する。さてさて、どんな身体表現か、今から楽しみにしています。

舞踏公演、未体験の方もぜひ観に行きましょう。

舞踏 但馬風土記 『城嵜霊湯縁起』
2024年2月18日(日) 14時開演
豊岡市民プラザ

一般2,000円 大学生1,000円 高校生以下 無料

今朝の主役は月

朝7時。
薄っすらと白くなった2階ガーデンと裏山。
月が見えますか?

もう少し上に向けると。
見えますね。

有明の月。