匍匐性ってどうやるの?

わーっ、どうしよう。
8月に草刈りをしたのを最後に、演劇期間(?)は野良仕事はお休み。

この丈になると、私が使っている軽量級の草刈機では歯が立たない(文字通り)なのだ。なんとか芝生のような匍匐性(ほふくせい)の草むらにしたいと思っているのですが、どうもうまくいかない。

私の植物のお師匠さん(勝手にそう言っているだけですが)から、草刈りカットを続ければ、そのような植生になっていくよ、とのアドバイスをいただいているのだが。

そうそう「これだ」と思った植物が生えている土(地面)を見つけたら、少し剥がして植え替えるのもあり、だとも聞いた。

まだまだ長い苦闘が続きそう。

DEVOAの足跡〜ファッションセミナーより

DEVOA 西田大介氏

研究対象は素材とパターン構築人体に基づいた独自の仮説論により、服を通じた体幹バランス変化を考える。
DEVOA Concept より

ファッションブランド“DEVOA”をご存じでしょうか。人体の骨格・筋肉などの構造に着目するところから始まる服作り。代表でありデザイナーの西田大介氏のセミナーに参加しました。

西田氏とはもう15年前に独特のハンガー「アナトミー・ハンガー」を共同製作した時からのお付き合いだ。今回は久しぶりに出会い、お話ききました。初めてお会いした時の、情熱とファンション哲学は微塵とも変わらない。

西田さんを招聘したのは豊岡カバンストリートにある“APARTMENT”主催者の下村氏。

APARTMENTは、「月額会員制のアトリエやショップを備えた複合施設。自由なものづくりを大切にする、カバンを作りたい人、買いたい人との出会いの場所」(APARTMENTのHPより)

ものづくりを目指す人やファッション好きな人たちが学び、意見交換し、交流する場として、定期的なセミナーを企画しているとのこと。注目です。

“First Song” Charlie Haden

“First Song” Charlie Haden

Enrico Pieranunzi : piano
Carlie Haden : bass
Billy Higgins : drums

1.First Song
2.Je Ne Sais Quoi
3.Polka Dots And Moonbeams
4.Lennie’s Pennies
5.Newbreak
6.All The Way
7.Si Si
8.For Turiya
9.In The Moment

ベースのチャーリー・ヘイデンの1990年のアルバム。私の好きなベーシストのひとり。1960年代にLiberation Music Orchestraを結成し、戦争、人種差別、貧困などに苦しむ人々の心情に寄り添う演奏を展開。ドン・チェリー、カーラ・ブレイなどのフリージャズ系のミュージシャンともともに。また、キース・ジャレットとのトリオやデュオの演奏もいい。

名前の通り、最初の曲 “First Song”がオススメ。静かに始まるピアノに、ベースが絡まるように曲が始まり、進んでいく。味わいのある10分07秒の演奏をじっくりと聴く。

『山月記』(豊岡演劇祭2022)

久しぶりに養父神社(養父市)にやってきた。境内に向かう階段から眺める景色。手前にJR山陰本線が通り、平行して流れるのが円山川。

境内で開演を待つ観客。
小説家中島敦の『山月記』をひとり芝居で演じる公演。そのストーリーがこの神社の佇まいの中でどのように演じられるのだろうか。

夕方6時。段々と空が黒ずんでいく。どこから虎が出てくるのだろうと想像を駆り立てられる。

ひとり芝居『山月記』。演じたのは小菅紘史(右側)。音楽チェロ演奏は中川裕貴。

照明の中に浮かび上がったり、暗闇に消えたり、境内独特の空気感を取り込んだ迫真の演技に観客皆が引き込まれる。

『スーパーハッピーYBランド2022』(豊岡演劇祭2022)

やぶ市民交流広場(YBファブ)での『スーパーハッピーYBランド2022〜チルチル&ミチルのハッピーツアーズ』公演に行く。

昨年オープンした「やぶ市民交流広場」は初めて。良いホールだと周囲の友人から聞いていたので、ぜひ行ってみたいと思っていました。YBホールの「初めて」が、音楽コンサートではなく、演劇やダンスになりました。

多田淳之介 構成・演出の観客参加型の演目。YBホールの天井裏から楽屋、搬出搬入口、スタッフルームなど、全館を回っていく劇場ツアーになっていて、普段入れないバックヤードを見学できる仕掛けになっている。出来立てのホールを使う心憎い演出ですね。

いろんなホール施設を回りながら、それぞれの場所で「幸せの青い鳥」探しをする。小さい子供たちが目を光らせながら、ホールを巡る。

『Madama Butterfly』(豊岡演劇祭2022より)

『Madama Butterfly』
ノイマルクト劇場+市原佐都子/Q

衝撃的な演劇だ。「マダム・バラフライ」といえば、誰もプッチーニの『蝶々夫人』だと知っているが、この演劇は、日本(女性)から見た西洋(男性)の相違(違和感)、コンプレックス、を大胆な性表現で描く。衝撃的なのは、この内容(筋書き)だけでなく、役者が映像と渡り合うシーンが延々とつづく。その異次元とも言える演出にさらに興味が惹きつけられる。女優の竹内香子(きょうこ)の演技も素晴らしい。感動!

上演後のアフタートーク。作・演出の市原佐都さん(中央)はKIACの芸術監督。質問を投げかける豊岡演劇祭アドバイザーの相馬千秋さん(右側)。相馬さんご自身もフランスで学び活動された経験をお持ちである。

海外(スイス、チューリヒのノイマルクト劇場)で制作することで発見すること、例えば、西洋と日本の感性の違い、人種の壁など、苦労話も交えながらトークは進む。

ドイツからの客人に江原を案内する

江原河畔劇場2階スタジオより

ドイツから「豊岡演劇祭」を観に豊岡へ来られたA氏。江原河畔劇場を案内する。A氏は日本文化、特に日本の演劇を専門にしておられる大学教授。

昭和初期に建てられた建物は、役場から商工会館、そして劇場へと変遷してきた歴史を説明。窓から望む円山川の景観の素晴らしさには、どなたも感動していただく。

夜は、家族とドイツ留学から帰国したばかりの学生家族を招いて食事会。ドイツと日本の文化や教育についての話題で時間が過ぎていく。

シェアハウス案内(観劇一休み)

9月15日開幕の「豊岡演劇祭2022」から連日、1〜2演目ずつ観劇。観るだけなのに、7日続くとさすがに頭がボーッとする。もちろん、心地よい疲れ。

今日は午前中に会社で仕事をし、他の予定なし。茶道の稽古にやってきた友人、知人をシェアハウスに案内する。

7月29日から始動し始めたシェアハウスだが、8月中は住人たち(CAT学生)は、それぞれの活動で関東へ、九州へ、と散り散りに出かけて行って不在がち。その間にも、シェアハウス内部の建具などをリフォームしてより完成度高める。

『落ちて水になる』 松本成弘・越後正志/作・制作

「豊岡演劇祭2022」フリンジ
『落ちて水になる』 松本成弘・越後正志 / 作・制作

友田酒造さん(豊岡市日高町江原)の酒蔵空間を活かしながら制作した作品。酒造りの歴史が刻まれた道具、家族の暮らしと共にあった家具が、天井が吊るされ、水が滴り落ちる。
古くて静寂の土蔵空間に、ゆっくりと時間が流れていく。

打合せ時の画像(作品はトタン扉の中にある)

トーク『江原の昔話を語ってもらう』は、大屋根が架かる酒蔵の前で開催。写真がないのが残念ですが江原や旧・日高町内在住の方、CAT在学生、まちづくりや建築に興味のある学生たち、(東京や福岡からも)、記録映像を撮るスタッフ、マスコミの方など、20〜30名ほどの様々な人が集まりました。

戦後の江原地区の変遷を語る。本通り商店街の日高町役場(現・江原河畔劇場)〜日高郵便局の間には約70店舗の商店があったこと、友田酒造の裏側の小径は、かつての山陰街道であったこと、昭和20〜30年代には、日高グンゼ工場(日高町久斗)には1250名の女性従業員が、神戸製鋼日高工場には約500名の男子工員が従事していたこと、昭和40年代には、山陰本線江原駅には、阪神間から神鍋スキー場に来るスキーヤーでごった返したこと(週末には1日1万人以上が乗降した)、などなど。

わずか(?)50〜60年前の時代の風景も生活も、今とは全く違っていることにみんな驚く。私の住む「江原」、追って少しずつ関連記事をアップしていきます。