鎌倉から新潟から豊岡へ繋がる

鎌倉市に本拠を持つ「一般社団法人 木和堂」さんが来社される。新潟県魚沼市大白川のブナ林のブナを使ってハンガーを作るプロジェクトが進行中。新潟と中田工芸(株)を繋いでいただいたのが木和堂さんでした。

一般社団法人 木和堂
「日本の森と暮らしをつなぐ」をコンセプトに、子どもたちに豊かな森の恵みと職人の技を伝える場づくり、国産材を活かした製品プロデュースなどを行なっています。

ハンガーの生産現場と社長へのインタビューを映像に撮り、今後の展開に活かす目的で来られました。2年前に新潟県大白川のブナ林のある集落で宿泊した時に、お互いの事業・活動を紹介し合い、今回の訪問となりました。

全国の森林の現状を調査しながら、森林保護と活用、企業とのマッチングで経済効果をあげ、子どもたちに木の感触や木工の技を伝えている重要かつ素晴らしい活動をされているのに関心を強く持ちました。

NAKATA HANGERも、自然素材の持つ良さを最大限に活かし、モノを大切にするライフスタイル、生活習慣に貢献することをモットーにしているので、まさに、良き出会いと思っています。

木和堂と重なるように、鎌倉市で社会活動をされている「NPO法人 鎌倉あそび基地」を主宰されている水澤麻美さんを中心に、活動テーマに関連するヒト・バ・コトを紹介させていただく。

「鎌倉あそび基地」は「子どもが真ん中」の居場所づくり」に取り組む活動をされています。

最初に「豊岡市立 コウノトリ文化館」の活動、特にビオトープ作りや田んぼの学校などの活動記録などを友田達也館長より紹介していただく。

次に一般社団法人 暮らしの学校農楽」の作業場、そして経営する食堂「あるもんde鳥居」(その時に収穫した農作物で調理したメニュー)にて主宰者 木村尚子さんのお話を聞きながら食事。

最後に「NPO法人 かんなべ自然学校」「デモクラティク スクール TOIRO」の活動内容を主宰者の前田敦司さんのお話を聞く。

豊岡市にも素晴らしい「子どもの居場所」があることを再認識。これらの活動は、子どもに留まらず私たち大人も「忘れかけている大切なもの」に気づかせてくれた大切な1日となりました。

応援します!「がっせぇアート」

『がっせぇアート 応援チャリティー展』が開催されています。

日 時 : 2023年6月9日〜11日 9:30-16:00
会 場 : ショッピングタウンペア(養父市八鹿町八鹿1219)

NPO法人「がっせぇアート」は、アートを通して社会参加に何らかの障害がある人たちを支援する活動をしています。活動の一環として、毎年開催される「がっせぇアート展」への支援を目的としたチャリティ展。

『がっせぇアートの仲間たち』(但馬コネクション プレゼン記録)

がっせぇアートの活動を支援する作家さんや普段モノづくりをしている人たちの作品を販売し、アート展の開催資金に充てられています。

私も毎年楽しみにしているチャリティ展。
手作りでオリジナル、他では見かけない素晴らしい作品が並んでいます。
陶芸品、茶碗、ガラス食器、家具、家庭雑貨、オブジェ、カバン、織物、和洋服など。

明日6月11日まで開催されています。
みんなで行ってみてください。
心温まる掘り出し物がきっと見つかります。

第9回 おんぷの祭典、盛況裡に終了

中澤宗幸 音楽祭プロデューサー

9回目を迎えた「おんぷの祭典」も、本日のキッズコンサートとファイナルコンサートで、無事終えることができました。

私は午前は「但馬クリーン大作戦」で地区の清掃活動があったので、実行委員集合時間には遅れて参加。会場に到着した時がちょうどキッズコンサートの終了時間。会場から子どもたちやそのご両親など、ドッと退場して来られるのと遭遇。始めた時は、何人来ていただけるのか、などと心配していたのを思い出し、感無量。

演奏会終了後、(恒例の?)演奏者、実行委員、ボランティア全員集合で記念写真。

コンサートが無事終わってホッとした気持ちと、開催期間中に温め合った親交、みんなの心が一つになる最高の瞬間。(みんな素晴らしい笑顔ですね)

さてさて、来年は10回目のアニバーサリー。
どんな企画しようかと、みんなと相談しながら、今からドキドキしてきます。

今年もやるよ、劇団「遊学生」

昨年9月に「立光寺」(豊岡市日高町江原)で演劇公演『地獄変』を行なった東大生、慶大生の劇団「遊学生」がやってきた。今年も9月10日、11日の2日間で同じ「立光寺」で公演を行う予定。

今回の訪問は、今年の現役生たちが会場となるお寺さんや江原区長さんにご挨拶するのが目的。夕方には昨年のOBたちも加わって我が家で夕食パーティとなった。

東京から総勢9名。シェアハウス「江原_101」に住むCAT学生たちも合流。演劇や共通の話題など学生同士で会話が盛り上がる。劇団「遊学生」と江原101の学生とでコラボしよう、などの話も出たようだ。

「遊学生」江原公演の後に豊岡演劇祭が始まる。今年も ”熱い9月” になりそうだ。

「すぐそこに演劇があるまち」(豊岡市ガイドブック)

豊岡市のガイドブック「すぐそこに演劇があるまち」が面白い。

表紙からしてグッと惹き付けられる。今春、演劇のまちづくりを標榜する豊岡市が現在取り組んでいる活動や施設を紹介する冊子。市民の理解を得るのはもちろんのこと、Uターンや移住を検討している人たちへのアピールを狙っている。

「城崎国際アートセンター」(KIAC)「芸術文化観光専門職大学」(CAT)「江原河畔劇場」などの演劇関連施設と共に、CAT学生たちが生活するシェアハウス「江原_101」も紹介していただきました。

衝撃の表紙なので、やはり表と裏を開いてご紹介したい。

昨年9月、豊岡演劇祭公演『最後の芸者たち』(ハイドロブラスト/太田信吾・竹中香子)。私もKIACで観劇しましたが、最も印象に残った演目の一つ。太田信吾さん「芸者文化の未来を探る」、竹中香子さん『身体を「記録媒体」として活用する』のメッセージ。すっかりファンになってしまいました。

さてさて本題(?)のシェアハウス。
昨年8月にオープンしたCAT学生のシェアハウス「江原_101」(豊岡市日高町江原101)を紹介していただきました。

近所にあった空き家を改修。それぞれの個室、2階部分を吹き抜けにしたスタジオ、みんなで集まって料理をしたり談笑できるキッチンスペースを完備。

相手希望により購入した空き家、一緒に住もうとしている学生5人組、改修設計できる建築家との偶然の出会いとタイミングで実現しました。

共有部分は学生たちの憩いの場であり稽古場。今後は、住んでいる学生が中心になって地域の人や学生たちを招いてイベントも企画する予定。今年の豊岡演劇祭でのフリンジや演劇ファンの人たちの交流できる場としても提供できればと考えています。

すでに、但馬コネクションをこのスタジオを利用して開催しています。

学生たちが卒業後も自由に戻って来られる場所となるのが一番の楽しみです。
どうぞ、一度立ち寄ってみてください。

アンサンブル・ウィーン東京 at 稽古堂

アンサンブル・ウィーン東京の演奏会、(稽古堂イブニングコンサート)

ルードヴィッヒ・ミュラー(ヴァイオリン)、中澤きみ子(ヴァイオリン)、坂口昴平(ヴィオラ)、マイケル・ウィリアムズ(チェロ)。

ウィーン・東京は第1回より不動のメンバーで参加し、祭典を代表するカルテット。

今回の演奏曲目
感傷的なワルツ(チャイコフスキー)
テルツェット Op.74 B.148(ドヴォルザーク)
弦楽四重奏曲第76番 ニ短調 『五度』(ハイドン)

5月31日は中澤きみ子さんの誕生日。プログラムの演奏曲の終了後、ピアノの碓井俊樹さんが演奏者の後ろ側にそっと登場し、Happy Birthdayを演奏。会場みんなの大合唱できみ子さんのお祝いをしました。きみ子さん「いい年になりました」とご挨拶。数々の演奏会、多くの演奏家との共演を経て、人生経験豊かな深みのある演奏は、聴衆の心に響く。まだまだお元気で若々しいきみ子さん。おんぷの祭典はこれからも続きます。毎回演奏を楽しみにしています。

第9回 おんぷの祭典、始まる

今年で9回目を迎えた「おんぷの祭典」(正式名称:子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭)が始まりました。

2013年に中澤宗幸さんと出会う。代々木にある(株)日本ヴァイオリンの工房にノーアポで飛び込む。運良く、北京から帰国したてのご本人にお会いすることができました。音楽談義はあっという間に2時間以上に及び、宗幸さんの音楽に対するご経験、弦楽器の修復・チューニングを通じて世界の一流演奏家と接した時のお話など、興味深いお話ばかり。

「これからの時代は一流の音楽家こそ街へ出て音楽を奏で、街角に音楽流れ、市民が親しむ」この宗幸さんの一言に心が揺れました。そして、但馬コネクションにゲストとしてお迎えし、中澤宗幸さんのお話を但馬の仲間と一緒に聴いたところから、トントンと事が進み、1年も経たずに第1回目の「おんぷの祭典」が始まりました。中澤さんの音楽に対する思いとそれに共感する熱き仲間の思いが響き合った。

コロナ禍で3年間の縮小版コンサートを余儀なくされたが、4年ぶりに客席をフルに並べ、稽古堂イブニングコンサートが開催できました。開演前の画像なので、空席が見えますが、本番が始まるともちろん満席。9年間で「おんぷの祭典」を楽しみにしていてくださる市民の方が増えてきたことを実感。

これから6日間、豊岡のあちこちで音楽が流れる。

突然の公演が素晴らしかった。会場は「江原_101」

突然の案内には「4月に制作を決意した作品の完成の目処が立ったので公演日程をお知らせします」とある。芸術文化観光専門職大学(CAT)のミズキ君から。公演場所はシェアハウス「江原_101」。作品タイトルは『帰依と忘却』。

開演時間までの間に、来た人からマッチを擦って線香に火をつけ立てる。準備されたノートに名前を記入する。

席の座布団に座る。目の前にあるのは、天地ヒックり返したガラスの水槽。プロジェクターが水槽に向けてスタンバイ。19:00開演。観客で立てた線香を逆さの水槽の中に入れ、煙が水槽の中に充満して行くのを見ながら劇は始まる。

作・演出・出演は、ミズキ君。映像に撮った全裸のミズキ自身が水槽の中の煙に映り出される。(事前に、実際にこの水槽に身体を折り畳み全裸で撮った映像)手前と奥のガラスに反射する光と煙に映り出される全裸の身体が絡み合い、ちゃんと聞き取れない音量にしたミズキ君のセリフが聞こえてくる。お経のようでもある。

何かが加わるわけでもなく、ただ静かに静かに45分間、なんとも不思議な時間が流れる。最後に水槽から出る映像のミズキ君が映って公演は終わる。

4月に亡くなったミズキ君の祖母の帰依、そして母への感謝をモチーフにしたという。シュールでアバンギャルドな作品だ。頭で理解するものではなく「何を感じるか」。
ひょっとしたら「突然の案内状が届く」ところから作品が始まっていたのではないか。

私にとって、とても興味深く、好きな公演でした。
なかなかやるぞ。

円山川カヌー(江原→出石川合流地点)その2

カヌーの川下りで一番(?)の楽しみは河原でのランチ。
カヌーでないと渡って来れない河原だと、ワクワク感も上がる。

恒例(いつも一緒に川下りするカヌ友のT君とはいつもこれ)のキスの干物。「🎵あなたの〜キスを数えましょ〜」と唄いながら焚き火で焼く。
炎天下の河原で焚き火。これがなかなかいいんですよ。
飲むのはビール(もちろんノンアルコール)。

今回初登場は、今話題沸騰の「ヤングコーン」。
買い出し先のスーパー「ガンピー」でこの季節売っている。生産者は「暮らしの学校の〜ら」。普段よく知っている生産者、スーパーなので思わず手が出る。

若いコーン(とうもろこし)なのだが、髭のようなモジャモジャの繊維を焼いて食べるのがミソ。食べられるのを知るまでは、豚の餌にしていた、とも聞いたが、なんとなんとこれがちょっと変わった食感でなかなか美味しい。マヨネーズつけて聞くが、オリーブオイルもいけます。
(カヌーの話題がどこかで変わってしまった) >_<

今日の豊岡は34℃(帰宅後のニュースによると)。泳ぎ出したくなるのもよくわかる。ランチも終わりルンルンで漕ぎ出す。

ここから下流の円山川の流れはほとんどゆるい。(流れが見えないぐらい)
それに加えて、午後は必ず下流から上流に向かって吹き上げる海からの風が吹く。川の波も風の影響で海の波のようにこちらに向かってくる。パシャ、パシャ、とカヤックに当たる波の音が聞こえるぐらい大きくなる。

この辺りから、ルンルン気分から寡黙になって歯を食いしばってパドルを漕ぐ。
さあ、もうすぐゴールだ。

円山川カヌー(江原→出石川合流地点)その1

江原河原から出発 (向こうに進美寺山が見える)

快晴!
今年の最高気温30℃超え。
絶好のカヌー日和だ。

出発地点は、円山川の江原河原。

以前から約束していた「カヌーで円山川下り」。その日がやってきた。

カヤックの艇庫になっている自宅のガレージから4艇のカヤックを運び出す。途中、堤防を超え河原まで行くとみんな汗だくだ。

下流のゴール地点にカヤックを積んで帰る軽トラを配置し、昼の食材をスーパーで買い出しし、出発地点の河原まで運ぶ。これで2時間がかかる。(出発までが大変なのです)

出発してすぐに見えてくるのが、シェアハウス「江原_101」。いつも岸から見る円山川だが、逆から見ると岸壁と竹藪の向こうにハウスが見える。

川面から見る江原河畔劇場は、また一味違う。

日置橋を越え、上流を振り返る。
この視野の中に、自宅、会社、江原駅、江原河畔劇場、小学校、スーパー、ホテル、銀行、街のほとんどが凝縮されている。

カヌー初心者も30分ほど漕いで少し余裕かな。
みんなで記念撮影、パシャ。

さらに下って土居井堰にやってきた。

土居地区の国道沿いには黄色い花が群生している。
車から見ると綺麗さに目が留まる。
が、どっこいこのオオキンケイギクは外来種。在来の草花を駆逐しながら拡散していく。元々は道路沿いの景観のために蒔いたワイルドフラワーの種から育ったものと言う。今は、豊岡市をあげて駆除対策に追われている。

カヌーで気をつけなければならないのが井堰越え。一旦、カヌーから降りて、ロープで引っ張りながら越えていくのだが、人工物の中の流れは危険が多いので最大の注意を払う。