突然の公演が素晴らしかった。会場は「江原_101」

突然の案内には「4月に制作を決意した作品の完成の目処が立ったので公演日程をお知らせします」とある。芸術文化観光専門職大学(CAT)のミズキ君から。公演場所はシェアハウス「江原_101」。作品タイトルは『帰依と忘却』。

開演時間までの間に、来た人からマッチを擦って線香に火をつけ立てる。準備されたノートに名前を記入する。

席の座布団に座る。目の前にあるのは、天地ヒックり返したガラスの水槽。プロジェクターが水槽に向けてスタンバイ。19:00開演。観客で立てた線香を逆さの水槽の中に入れ、煙が水槽の中に充満して行くのを見ながら劇は始まる。

作・演出・出演は、ミズキ君。映像に撮った全裸のミズキ自身が水槽の中の煙に映り出される。(事前に、実際にこの水槽に身体を折り畳み全裸で撮った映像)手前と奥のガラスに反射する光と煙に映り出される全裸の身体が絡み合い、ちゃんと聞き取れない音量にしたミズキ君のセリフが聞こえてくる。お経のようでもある。

何かが加わるわけでもなく、ただ静かに静かに45分間、なんとも不思議な時間が流れる。最後に水槽から出る映像のミズキ君が映って公演は終わる。

4月に亡くなったミズキ君の祖母の帰依、そして母への感謝をモチーフにしたという。シュールでアバンギャルドな作品だ。頭で理解するものではなく「何を感じるか」。
ひょっとしたら「突然の案内状が届く」ところから作品が始まっていたのではないか。

私にとって、とても興味深く、好きな公演でした。
なかなかやるぞ。

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