ユキノシタ〜名前の疑問から湧く興味

ユキノシタ(ユキノシタ科)
人家近くに分布。種子はできず、長くのびる側枝の先からふえる。いわばクローン植物であり、古く、薬用としてもたらされ帰化したとみられる。民間では、生葉を搾り、幼児のひきつけや火傷の治療に。漢名・虎耳草。斑らのある有毛の丸葉にちなむ。和名は白い舌状の花弁に基づき「雪の舌」か。また、矢を入れて背に背負う靭の舌というふたの部分が葉と似ているからとの説も。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

なぜこの季節に「ユキノシタ(雪の下)」??

ではなくて「雪の舌」なんだそうだ。
雪=白い花、舌=花弁が舌状

ちなみに、漢名は「虎耳草」。
葉っぱが、丸くて毛があるので虎の耳。
(知ってみると耳にも見える)

クローンだったり、薬用だったり。

植物の名前一つでいろんな興味が湧いてくる。

ムラサキツユクサ〜庭の隅っこで咲いている

ムラサキツユクサ(ツユクサ科)
株立ち、葉は細長い。草姿や花は三弁が同形同大で、色も異なるが、花の性質はツユクサと同じ。早朝開いて午後は閉じる。雄しべには多数の毛があり、その毛は細胞が一列に並んでいるので、細胞の観察や実験の材料としてよく使われた。近縁のオオムラサキツユクサは花が大きく5センチにも。
『花おりおり その三』 湯浅浩史・著

昨年暮れから庭の工事をしている。土を掘り返し、木を移植し、どこに何があるのか、ちょっと分かりづらい。

そんな中で、ひっそりと庭の片隅で可憐にさく紫の花を見つけると嬉しくなる。

白い花が爽やかに満開 エゴノキ

庭のエゴノキの白い花が満開だ。
私はこの花が咲くのを毎年、楽しみにしている。
26年前に家が完成した時に、まず植えたのがこのエゴノキ。
今も、毎年この時期に可憐な花を咲かせる。

このブログを開始した2005年にもさっそくアップしている

英語名は、スノーベル(snowbell)。まさに「白い鈴」。

我が家の庭のコンセプトは「野鳥が喜ぶ庭」。
このエゴノキの白い花は、やがて秋になると実をつける。
向こうの裏山から円山川を渡って、野鳥がいっぱいやって来る。

ミント退治 !?

天気予報見ながら、今日は庭の草取り。

まずは、増えすぎたミントを間引かないと、これから夏にかけてどうしようもなくなる。

途中、妻のお茶(茶の湯)の友人がやって来てティータイム。お茶の一服の差し入れあり。

ミントは根を四方八方に伸ばしているが、引っこ抜き易いので短時間で間引くことができる。もううちょっとマメにならないといけない、と反省です。

アズキナシ〜爽やかに咲く白い花

アズキナシ(バラ科ナナカマド属)
山地に生え、高さ10〜15mになる。樹皮は灰黒褐色でざらざらし、老木になると縦に裂け目が入る。若枝や実は白色の皮目が目立つ。葉は互生し、長さ5〜10cmの卵型または楕円形で、ふちに重鋸歯がある。裏面は灰緑色。5〜6月、枝先に福散房花序をだし、直径1〜1.5cmの白い花を開く。花弁は5個。果実は長さ8〜10mmの楕円形で紅色に熟す。
山渓カラー名鑑『日本の樹木』より)

白い花が3〜4個束になって咲く。花の下側に葉が茂るので下からは目立たないのがちょっと残念。でも、近づいて見るととても可愛いくて、清楚な花たちだ。

移植してしばらくして残念ながら枯れてしまいました。無念の思いで、地面すれすれのところで一度伐採したのですが、20年以上を経て、その株から若枝が生えてきて、今はこのように株立ちで4〜5mmになっている。いろいろあったけど、返ってサワサワと爽やかに茂る。

タンポポ〜在来?帰化?

タンポポ(キク科タンポポ属)
キク科タンポポ属は約400種が、主として北半球の寒帯、温帯、暖帯に自生し、日当たりのよい野原、道ばたなどに群生する。日本には約22種が野生し、セイヨウタンポポ、アカミタンポポなどが帰化している。

タンポポ戦争
帰化植物セイヨウタンポポ、アカミタンポポが日本各地の都市を中心に、その分布地域を広げ、日本在来のカントウタンポポなどがしだいに駆逐され、その姿を消している。

山渓カラー名鑑「日本の野草」より

よーく観察すると、タンポポの花びらが透き通った黄色が美しい。

図鑑や花辞典で「タンポポ」を調べても出てこない。「なんで?」と思ったけど、なるほど日本には20種を超えるタンポポが自生しているので、「◯◯タンポポ」と探さないと出てこないんだ。

いつも踏んづけているこんな場所に咲いている。
周囲はまだまだ芽吹く直前なので、ひときわ、黄色いタンポポが目立ちます。

4月1日のバーベキュー

ここ数日、20℃を越す日が続き、桜は満開。木々の芽が膨らみ始め、空にはツバメが活発に飛び回る。

とうとう居ても立っても居られなくなり、我が家ではバーベキューと相成りました。まだ、4月1日だと言うのにキツネにつままれた気分。

夜も更け、裏山から満月が昇ってきた。

きっと山にはキツネがいるに違いない。

ヤマザクラも早い!

ヤマザクラ(バラ科)
明治の中頃にソメイヨシノが台頭し、主役を退くまで、サクラと言えばまず本種をさした。花と葉の展開は同調し、淡い花の中に、まだ赤みの強い、伸びきっていない葉が混ざる。この趣に情緒を感じる人も少なくない。東北南部以南に自生。萼(ガク)は無毛で、萼片は鋸歯(きょし)を欠く。材は浮世絵の版木にも。
『花おりおり その二』  湯浅浩史・著

今年のサクラ開花は異常なぐらい早い。
ソメイヨシノが咲いてから咲き始めるヤマザクラ。

私はこの清楚で可憐なヤマザクラが好きです。
開花と新芽が同時に始まり、より自然な佇まいがいい。

12年前のこのヤマザクラ。
陽当たりが変わると勢いを得て、大木となったヤマザクラ。

眺めていると、但馬空港へ向かう飛行機が。
快晴の夕暮れは気持ちいい。