カシの木から一斉に新緑の葉が一斉に芽吹く。
快晴の日差しは春そのものだ。
もう咲いたぞ〜マンサク
待ち遠しい春。
そんな折に、「まず(まんず)咲く」からマンサク。
ここのところ冬空が続く日々。春はまだかと焦る気持ちがマンサクのところに足を運ばせる。まだ、1分(ぶ)も咲いていないが、たくさんの花芽が膨らみ始めている。
もうすぐ春だ。
竹〜節目が多いほどに人生は豊か
竹は外見から見ると一本一本が独立しているように見えますが、地下茎で繋がっており、運命共同体です。しかも、親の栄養で成長した後は、自分の身を太らせることなく、子供のためにせっせと栄養づくりに励むのです。子供は子供で、その栄養を無駄なく使い、構造的にも立派な親にいち早くなります。
竹にある節は竹にとって大切なものです。人生においてもよく「節目」という言葉が使われます。人生における節目とは何でしょうか。人生における心の区切り、それは、一人一人違うと思います。自分に課題を課し、それが成し遂げられたときが自分にとっての節目かも知れません。節目の多い人ほど、風雨や雪の重みにも耐えうるすばらしい人生を送ることが出来るのではないでしょうか。
『人物のまち福島 第2集』 佐久間辰一・著 (「竹」より p13)
昨日の続き。副題「社会人として大切なことは植物から学んだ」が示している通り、この冊子に登場する植物たち。竹(タケ)、桜(サクラ)、蕎麦(ソバ)、紫陽花(アジサイ)、スギナなど10種。それぞれに個性、特徴、なぜそうなのかと不思議なことだらけ。その謎解きは私たちが生きていく教訓がいっぱい詰め込まれている。
第2集のトップバッターとして「竹」。竹と言えば、地下茎、節、成長の早さ、しなやかなどの特性の不思議を解き明かしながら「竹」を知る。
竹の成長の早さの秘密は、幹の先端だけでなく、節ごとに成長点を持ち、一斉に成長する構造からきている。
「人生の節目」というが、人生を見つめ、節目を正しく持つこと、それがすなわち自分の成長の糧となる、ということですね。
「竹」から大事なことを学びました。
カンツバキ〜灰色風景に桃紅色がよく目立つ
カンツバキ(ツバキ科)
サザンカの園芸品種と認められているが、異説もある。若い枝や葉柄、葉の裏面などに毛があるが、サザンカより少ない。葉は長さ2.5〜6cmの長楕円形で、先端はとがり、基部はくさび型形。表面は濃緑色で光沢があり、ふちには鋭い鋸歯がある。遅咲きで12月〜2月に開花する。花は桃紅色の八重で直径7〜9cm。花弁は14〜18個で大小あり、先端は浅く裂け、ふちは波うつ。
『日本の樹木』山渓カラー名鑑
ウォーキングコースの桜並木の間に咲く。
冬の灰色の風景に真紅の彩りを与えてくれる。
よく目立つ。
ゴヨウマツ〜天に向かってまっすぐに
ゴヨウマツ(マツ科マツ属)
山地に自生していますが、庭木や盆栽にもよく利用されて、身近な樹木のひとつです。幹はまっすぐに育ち、枝は水平に張り出します。葉は長さ2〜6cmで、少しねじれていて、上部にごくわずかにギザギザがあります。裏面は白色を帯び、葉の断面は三角形です。雄花はその年にのびた枝の下部に、雌花は先端につきます。実は翌年の10月に熟してまつかさが開きます。
『よくわかる樹木大図鑑』平野隆久・著
天を目指して真っ直ぐに大きくなり、枝は水平に伸ばす。昨年から我が家の庭に合流だが、広葉樹が多い我が家の庭では異彩を放つ。これまで小屋の陰になっていたが、小屋を撤去したら、スクスクと成長を加速。
天高く真っ直ぐに成長するのだろうか。
これからが楽しみだ。
ヤブコウジ〜知らぬ間に密集してる
ヤブコウジ(ヤブコウジ科)
小さい低木で、草のようだ。現代人は実を見て初めて認識しよう。ところが古代では、そうではなかったらしい。『万葉集』に五首詠まれる山橘は本種とされる。大伴家持は「この雪の消残る時にいざ行かな山橘の実の光るも見む」(巻十九-四一二六)と、その趣を愛でる。名は藪柑子で、小さい実を柑橘と見た。
『花おりおり その二』 湯浅浩史・著
知らない間に密集している。
「草のようだ」と記されているように最初に「野草辞典」見ても分からず、少しあれこれ参考にしながら「樹木辞典」で特定できました。
高さ10〜20cmぐらいだから迷った。調べてみると、地下茎を伸ばして増えるというから、これからも生息域を広げていくのだろうか。
「いつ、伸ばすのだろう?」
興味を持って観察していこう。
いろ(紅葉)いろ(黄葉)
西湖根場(さいこねんば)集落の紅葉が美しい。
楓(かえで)と銀杏(いちょう)のコントラストが鮮やか。
秋、いっぱい。
秋が作り出す「赤、青、黄」。
住所は、
山梨県南都留郡富士河口湖町西湖根場2710
見慣れない漢字の配列が新鮮だ。^ ^
ツワブキ〜艶ある葉の蕗(つや・は・ふき)
秋のこの時期は、庭の花がとぼしくなる。そんな折だから、鮮やかに咲いたツワブキについ目を奪われる。
「庭の片隅でひっそりと咲くツワブキ」と以前紹介しましたが、今年は工事のために庭の環境が一変。炎天下に晒され続けましたが、ちゃんと真っ黄色に咲きました。
「テカテカした丸い大きな葉はエキゾチック」(『花おりおり』より)。と、あるように、その葉は花の可憐さとちょっと不釣り合い。花も目立つが葉も目立つ。
艶のある葉の蕗(つや・は・ふき)が訛って「ツワブキ」に。
この葉は、戦後沖縄の食糧難時代には、炒めて惣菜として食べたそうだ。その料理の名前は「チーパーフジュネー」という。どう言う意味なんだろう?
島根県の「津和野」と言う地名は、群生するツワブキを見て「ツワブキの野」と呼んだことから由来しているそうだ。
庭先の花から、名前の由来、沖縄料理、島根の町の名まで話が結びつく。
一足踏み込むとこんなに面白いことがあるんだな。
本格的な秋がじわじわとやってくる
9月下旬からのドイツの旅を終え、その間の仕事関連の郵便物や書類のチェックを終え、久しぶりに庭をチェック。
まず目を引くのは、鮮やかな白い花を咲かすシュウメイギク。秋の花にしては明るく元気溌剌と言った感じで嬉しくなる。
庭の紅葉は、まだまだこれから紅葉といったところ。
冷え込みと同時に、これからみるみる紅くなって行くのが、楽しみだ。(そも後の清掃が待っているが)
裏庭の塀の蔦。
毎年、黄と紅が混じり合った美しい表情を見せてくれのを楽しみにしているが、今年はどうも元気がない。猛暑のせいか。
こちらは、いち早く紅葉するナツハゼ。
ブルーベリーの紅葉と競うように紅くなる。
どうも今年の紅葉は、ナツハゼに軍配が上がる。
イヌタデ〜何でイヌ?
イヌタデ(タデ科)
標準和名よりも「赤まんま」の呼び名で親しまれる。かつて、秋のままごと遊びで、赤飯に見立てられた。花穂に紅く色づいた米粒ほどの蕾が並ぶ。萼片(花被)も紅く、花後もその色を保って果実を包む。刺し身のツマに使われる芽タデのヤナギタデに比べ辛みがなく、劣る意の「犬」がつく。
『花おりおり』 湯浅浩史・著
庭の隅っこの隅っこに咲くイヌタデ。
じっと観察しないと見過ごしてしまう。
「色おりおり」の解説で、刺し身のツマに使われるヤナギタデに比べて、辛味が劣るから「犬」だと。
なんともイヌタデにとって迷惑な話。
ツマにされるために咲いているのではないし、
劣っているからイヌとは、犬も迷惑ですね。