舞踏 但馬風土記『城嵜霊湯縁起』〜大駱駝艦・田村一行舞踏公演

大駱駝艦・田村一行さんの舞踏公演が今年も2月にやってくる。

豊岡市民プラザ自主事業で今年で9回目。
(うち7回は観ている)毎年楽しみにしている公演。

振り返れば毎年この時期にこの舞踏公演のことを書いている。私が舞踏に嵌まった経緯は昨年の『但馬夜話蒐集録』〜舞踏 但馬風土記 に書きました。初めて観た衝撃は今でも忘れられない。

昨年6月にも但馬コネクションのゲストとしてお迎えし『但馬を踊る』というテーマで講演いただく。予定時間超過する熱い熱いお話でした。

このシリーズは市民参加型の公演が特徴。毎回、何人かの知人・友人も出演。今年はシェアハウス「江原101」に住んでいるRちゃんが出演する。さてさて、どんな身体表現か、今から楽しみにしています。

舞踏公演、未体験の方もぜひ観に行きましょう。

舞踏 但馬風土記 『城嵜霊湯縁起』
2024年2月18日(日) 14時開演
豊岡市民プラザ

一般2,000円 大学生1,000円 高校生以下 無料

『トロイアの女』〜SCOT吉祥寺公演

初めて『トロイアの女』を観劇したのは、今からもう50年近くなる。

東京神田の「岩波ホール」、演出は鈴木忠志(当時、早稲田小劇場)。
出演は、観世寿夫、市原悦子、白石加代子、蔦森皓祐ら。
(私の記憶には蔦森さんが一番残っている。その蔦森さんとは2018年の利賀村で再会。「また来年」とご挨拶して別れたのに、翌年亡くなり再会ならず。)

そして今回は吉祥寺シアターでの『トロイアの女』。利賀村で毎回お顔を拝見する著名人、劇団SCOTの俳優さんなどと少し声を交わす。

鈴木忠志トーク

昨年9月に利賀村でお会いして以来。なんだかいつもよりも若く見える(現在84歳)。
ご本人は「あと2年は頑張る」などと毎回お話されながら、今回上演の意義、経緯を聴く。

利賀村でもう30年にわたって上演され続けた『世界の果てからこんにちは』を映像で観る。「日本がお亡くなりになりました」のセリフに鈴木忠志さんの心情と信条が込められている

「まだやっておきたい作品がある」
「あと2年との思いが私の日常を支える」

まだまだ鈴木忠志さんの演出作品を観続けたい。

芸観大生がやって来た!〜たじたび★但馬ツアー

「芸観大生」、つまり「兵庫県立芸術文化観光専門職大学」の略称。
英語名称は、「Professional College of Arts and Tourism」略称「CAT」(シーエーティー)

正式名称が長いので、普段なんて呼ぼう?どう書こう?結構悩む。
地元で関心を持っている人同士ではCATでほぼ通るが、CATと言ってもピンとこないのも現実。そんな意味で「芸観大」はいいですね。

余談から始まってしまいました。

芸観大の学生劇団「但馬旅人生活拠点。」が主催。
「但馬に演劇を届けたい、世界に但馬を届けたい」という想いで但馬産の作品創作をする学生たち。

3部構成となっている。

第一部は『反復かつ連続』という演劇作品。
撮影禁止なのでお見せできない。音楽で言えば多重録音で一人で演奏して曲を作っていくような作品。シュールな作品だが、3回反復した後、最後の反復でバッハの曲が流れ、過ぎ去った賑やかな日々を回顧するシーンで終わる。なかなか憎い(見事な)演出でした。

第二部はレクリエーション。
カードにそれぞれが「ウハハ」の体験をカードに書く。心で、身体で感じた「ウハハ」(嬉しい、ワクワク、予期せぬ感動など)を集めて「ウハハ・シティ」を最終公演で立ち上げる試み。

江原河畔劇場2階フロア

第三部は、おはなし会。
HIBOCOの会のメンバーが加わって、演劇のこと、大学のこと、地域のこと、ウハハのこと、などの情報交換。

地域の人はどんな学生たちなのか、知りたい、出会いたい。
学生は但馬こと知りたい、訪ねたい。

たびたじの但馬ツアーは始まったばかり。
12月但東、1月出石、養父、豊岡、2月竹野、香美、新温泉と続く。
詳しくはこちら(オンライン予約)

芸観大の学生たちと出会ってみてはいかがですか。

「城崎松声會」〜秋の謡曲會

「城崎秋の謡曲會」に妻が出演。
テキサスの友人たちと一緒に聴く。

今年で86年を迎える謡曲グループ「城崎松声會」のメンバー。
指導は坂田文一郎さん。

先日の京丹後市安養寺での「蝋燭能」の折に「能」に興味を持つ人が減っていく中でいかに継承していくのかという課題が話題になりました。伝統の継承に「謡曲」が一役を果たしているのだろう、と思いながら聴き入る。

妻の【番組】(プログラムのこと)は『竹生島』。

メンバーが順にシテ、ワキにまわりながら、朝10時から午後3時40分まで続く。

今年の会場となったのは城崎「蓮成寺本堂」(れんじょうじほんどう)。

蝋燭能〜幽玄美への誘い(安養寺 京丹後市)

昨夜は、安養寺(京丹後市久美浜町安養寺125)の恒例の蝋燭能を鑑賞。
今年で13回目を迎える蝋燭能。演目は、狂言『口真似』、能『望月』。

観世喜正(観世流シテ方)さんの先代観世喜之さんの時代より安養寺とのご縁があり、観世喜正さんが毎月東京より来られて子供たちへ「丹後から能楽師プロジェクト」として指導されている。今回はそのプロジェクトから育った小学校6年生の女子が子役として舞台へ立つ。
(こうして長年の指導が少しずつ身を結んできているのが素晴らしい)

境内に入り、蝋燭に灯されたアプローチから館内へ。
開演前にご挨拶される藤村ご住職。

能舞台を取り囲むように座席が設られている。

「沖縄燦燦」〜歌えよ踊れ

「沖縄燦燦」公演(江原河畔劇場)
沖縄の島々に古くから伝わる歌謡や伝承をもとに創作された沖縄版ミュージカル。沖縄の熱風が会場いっぱいに吹き込む。笑顔とエネルギーに溢れた素晴らしい舞台。ヴァイオリンと三線とパーカッションの生演奏。ヴァイオリンの音色が愛を奏で、情熱的な踊りを伴奏し、南国の星空の下のロマンを表現する。三線は沖縄の香りを運び、演奏者の沖縄民謡の歌唱が素晴らしい。和太鼓とシンバルとを組み合わせたパーカッションで沖縄のリズムを叩き出す。

初演から11年。世界各地で演じられ、今年の10月に200回目の公演を終えたそうだ。

燦燦の掛け声でグー!

舞台でも終演後も、ともかく笑顔いっぱい。
沖縄の風に乗せられ思わず記念撮影。
こういう写真はあまりアップしないのですが、あまりにも素敵な笑顔を届けたくて。

今日は(10/28)もう1回17時から、明日(10/29)は11時からの公演あり。
ぜひ、行ってみよう。

「沖縄燦燦」
日 時:2023年10月28日 13時 / 17時
        10月29日 11時
場 所:江原河畔劇場(豊岡市)

U-35 ギャラリートーク/ガラージュ

梅田グランフロントのシップホール

U-35(Under 35 Architects exhibition 2023)の会期中(10/20〜30)に、会場であるうめきたシップホール2階にて、毎日ギャラリーイベント、トーク、レクチャーが開催される。

本日は、若手建築家集団「ガラージュ」のギャラリートーク(16:00〜17:00)が行われたので参加しました。

トークは『現場日記』という52分の映像作品にまとめられた「改修 ドーモ・キニャーナ」の設計から工事、竣工までを記録した日記映画。(トーク現場の写真が撮れなかったのが残念)

映像を流しながら、ガラージュ3人が説明を加えていく形式でトークが行われた。最後の5分は施主である私がいきなり指名される。ガラージュに依頼した経緯、これからの期待を込めてコメントしました。

他には、シェアハウス「江原_101」のリノベーションの経過や住民である芸術文化観光専門職大学(CAT)の学生たちがシェアハウスで繰り広げるパフォーマンスの映像もある。

展示会場ではリアルにシェアハウスの住民であるCAT学生によるパフォーマンスも行われる。

“U-35″〜35歳以下の若手建築家による展覧会

U-35(Under 35 Architects exhibition 2023) がいよいよ10月20日から、大阪梅田のグランフロントで開催されます。

建築家集団「ガラージュ」も選出され、イベントに出展します。

U-35は、35歳以下の若手建築家による建築の展覧会。公募・推薦により7組の建築家・設計者が選出され、図面や模型、映像を用いて建築作品が展示され、トーク、レクチャーなどが予定されている。

ドーモ・キニャーナ3階

豊岡市日高町江原に拠点を置く建築家集団「ガラージュ」は、展示とギャラリー・トークを行ないます。

ガラージュのギャラリーイベント
日程:10月24日(火) 16:00〜17:00
会場:グランフロント(うめきたシップホール2階)

作品(テーマ)は、シェアハウス「江原_101」のリフォームの経緯とドーモ・キニャーナ3階の改修設計、工事など。

特に、シェアハウス「江原_101」は芸術文化観光専門職大学(CAT)の学生たちが居住し、ダンス・演劇や観光マネージメントなどの学びと創造、地域社会との連携など、注目を集めています。

都合のつく方、興味のある方、地域づくりに関心のある方、会場に行ってみましょう。

展覧会:U-35(Under 35 Architects exhibition 2023)
日 時:2023年10月20日〜30日
会 場:グランフロント大阪(うめきたシップ2階)

永楽館歌舞伎が戻ってきた

コロナ禍で中断していた永楽館歌舞伎が4年ぶりに再開されました。
コロナ影響で日程調整が困難。片岡愛之助さんの日程に合わせて、今回は9月になりました。
待ちに待ったファンが連日詰めかけ、全ての公演はチケット完売。

この永楽館の空間が良い。
「お帰りなさい、愛之助さん」の気持ちで開演を待つ観客。

今年の演目は、
一、菅原伝授手習鏡(車引)
二、お目見得 口上
三、釣 女 (常磐津連中)

抹茶を一服。
歌舞伎の休憩、自席でいただくのもなかなかおつなもの。

お水(これはこれで美味しい)はペットボトル。
折りたためる茶杓。
コンパクト収納の茶筅。
道具も大事!

なんやかやと永楽館歌舞伎は面白い。
愛之助さんも「ライフワーク」として永楽館での歌舞伎を続けていくと宣言。
なんとか、これからも続けてもらいたいものです。

「江原_101」は小さな舞台でもあるのかな?

『とても小さなある舞台』by 渡邊のり子 at 江原_101

豊岡演劇祭2023のフリンジの会場として多くの方に来ていただきました。

小さな箱型の作品を展示します。
舞台はおよそ5cm四方の箱。様々な小物が箱の中で出会い、対話し、そこで生まれたストーリーはまるで1つの舞台を観ているかのよう。
(「作者・渡邊のり子氏の作品に寄せるコメント」豊岡演劇祭2023のサイトより)

作品の展示をご覧なりながらシェアハウスの見学も。