『国産ブナ材の日』に思う〜ブナ林の復活

東北で20cmぐらいのブナの苗をいただき庭に植え育つブナ

2月7日は「国産ブナ材の日」
「2」と「7」でブナ。
弊社(中田工芸(株))が申請して設定できた記念日

弊社は創業77年になるが創業から約50年間は、東北地方(秋田、青森、岩手)のブナ材で木製ハンガーを作ってきました。現在、管轄内のブナ伐採は禁じられヨーロッパ(主にドイツ、東欧など)のブナ材を使用している。

近年、新潟や中部地方の山岳でブナの木を育て、利用していこうとの動きがあり、国産ブナ材の復活を後押しするために国産ブナ材を使ったハンガー製作も試みています。

画像は、自宅の庭のブナの木。約30年前に東北青森のブナ林から苗をいただき(許可を得て)、自宅に持ち帰り植えたもの。高さ3〜6mにもなるブナが8本生育している。日本では標高1000mクラスの深山に生えるブナですが、平地でどう育つのかも内心、注目している。

冬は葉を落とし、大空に向けて新しい芽が育つ。
春の新芽の美しさは絶品。
春を焦がれる気持ちが増す。

西北の風

この季節、北西の風が吹き、雪を降らす。
今日は「西北の風」が届いた。(ジョークはこれぐらいにして)

学友に定期的に送られてくる早稲田大学の広報誌。あまり熱心に見ないが「早稲田と慶應〜歴史の転換期を迎えて」と題して、両大学の現総長の対談があったので目を通す。

「大学の創立者、大隈重信と福沢諭吉は互いの家を行き来する親交があり、目指す未来像を共有していた」との談話。どんな未来像だとうと想像してみる。「民主主義」「学問の独立」「個人の尊厳と独立」「グローバル人材の育成(世界貢献)」などのキーワードが浮かぶ。

2022年に「早稲田スポーツ」が125周年を迎えた記念誌も同封されている。

「早稲田スポーツ 5番勝負」(5 Best Games o Waseda Sports)と題した記事。

No.1 (2006年) ラグビー部が日本ラグビーフットボール選手権で社会人「トヨタ自動車」相手に勝利  【早稲田28-24トヨタ】。FBに五郎丸 歩。結果は、ベスト4。
No.2 (2010年) 六大学野球で半世紀ぶりの早慶優勝決定戦。結果は【早稲田3-1慶應】。
No.3 (2011年) 競争部が大学駅伝三冠を達成。箱根駅伝勝利。
No.4 (2020年) 11年ぶりにラグビー大学日本一奪還。新国立競技場で勝利。【早稲田45-35明治】
No.5 (2020年) 野球、早慶戦1点ビハインドから9回2死から逆転本塁打。【早稲田3-2慶應】。早稲田六大学秋季リーグ戦優勝。

書いてみたけど、どれも結果をニュースで知っただけ、
TV中継見てないな〜。

CoCo壱番屋にて〜創業者の記事を読む

お昼をどこかで食べよう、と孫Kと二人で出かける。「どこにしよう?あそこかな、こっちかな」と言いながら豊岡市街地へ車を走らせる。クルクルとあちこち回りながら、結局「カレーが食べたい」との一言でCoCo壱番屋へ。食べて、ビールとコーヒー豆を買ってすぐに帰るつもりだったので本も持たず。入り口の「雑誌・マンガ本棚」にたまたまあったCoCo壱番屋の雑誌を手にする。

パラパラとページを捲ると創業者の宗次徳二さんの写真が目に飛び込む。

奥様と二人三脚で開店した喫茶店から始まって、カレー専門店を開業。創業時にお客はほとんど来ない時にでも、「このまま続けていれば絶対に大丈夫」との信念を持って継続。やがてその信念は身を結びCoCo壱番屋は日本一のカレー専門店になる。

その原動力は、『お客様 笑顔で迎え、心で拍手』という標語が表す通り、宗次氏の徹底した「顧客第一主義」。尊敬すべき素晴らしい経営者の一人だと思います。代表引退後は、積極的に社会貢献活動をされている。

特にクラシック音楽の普及支援活動として「宗次ホール」の運営、ストラディヴァリウスのヴァイオリンなどの世界の名器を演奏家に貸与されている活動は特筆もの。どういう経歴の人だろうと注目していました。

幸いにも、日本ヴァイオリンのヴァイオリン・ドクター中澤宗幸さんのご縁でこれまで2回、お目にかかったことがある。一つは、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」を池袋の東京藝術劇場で。演奏者は、後にショパン国際ピアノコンクール第2位になった反田恭平さん。

振り返ってみれば、凄すぎる貴重な時間でした。

“THE NAKATA ART DISPLAY”

今回のイベントのためにロンドンに送ったスペシャル・ハンガー。ディスプレイはロンドンのパートナーが行う。

展示会は “THE NAKATA ART DISPLAY” と名付けて、サヴィル・ロウのオーダーメイドのテーラー、メディア関係者、インフルエンサー(Instagramなど)の人たち、100名以上が来場される。

会場ではカクテルを準備。来場者はグラス片手に語らう。

NAKATA HANGER ブランドのコンセプト、ハンガーにまつわる質問がたくさん寄せられる。

手にとっているのは、創業間もない1950〜60年代(昭和20年代)に製作していたハンガー。薄っぺらで平らな初歩的なハンガーにも関心を持っていただく。

【社長と担当者の画像と報告による記述です】

NAKATA HANGER in London

SAVILE ROW W1 / CITY OF WESTMINSTER

NAKATA HANGERは、ロンドンのサヴィル・ロウにて紹介いただく機会を得ました。
弊社からは、社長と海外担当の営業がロンドンに行きました。

ご存知の通り、サヴィル・ロウは、日本語の「背広」(スーツ/上着とズボンの一組)の語源になったと言われるオーダーメードの名門高級紳士服が集中して店舗を構える通り。

展示会の店舗

ロンドンのメンズ・グッズを取り扱う会社よりのオファーで、NAKATA HANGERを紹介する展示会を共同で開催することになった。

事前に日本からスペシャル仕様のハンガーをロンドンに送り、展示する。

【社長と担当者の画像と報告による記述です】

Bill Evans “NEW CONVERSATIONS”

Bill Evans “NEW CONVERSATIONS”

Bill Evans : piano & electric piano

1 Song For Helen
2 Nobody Else But Me
3 Maxine
4 For Nenette
5 I Love My Wife
6 Remembering The Rain
7 After You
8 Reflections In D

Recorded in 1978

ビル・エバンスの多重録音ソロアルバム第3弾。第1弾 “Conversations with Myself”(1963年)、第2弾 “Further Conversations with Myself”(1967年)に続く。
邦題は「未知との対話ー独白・対話・そして鼎談」。
原題に対してちょっとしつこいですね。

このアルバムで使っているエレクトリックピアノはFender Rhodes。エレピの音というと私はすぐにこのエバンスのこの演奏のエレピを思い出す。もちろん、演奏が良いからなのだが。

  1. Song for Helen は、ビルの妻に捧げた曲なんでしょうか。出だし一発でエバンスです。5. I Love My Wife 、6.Remembering the Rain のビル・エバンスにしか醸し出せない音世界です。

カラーハンティング(Color Hunting)〜ドーモ・キニャーナ

ドーモ・キニャーナの改装設計を依頼しているガラージュから「カラーハンティングしていいですか?」って聞かれて「いいですよ、どうぞ!」って即答。そして数日後に見せてもらったのがこれ。

ドーモ・キニャーナの土と木の色調を一覧表としてフィードバック。
各フロアの写真とその土壁、木の壁、床、家具建具を「色」の視点でまとめたもの。

濃い茶色の板壁、ナチュラルな色の土壁、強烈なブルーなど、さまざまな色が混じり合っているが、全体として色のトーンに統一感があって、落ち着いた色調になっている。

ドーモ・キニャーナを構成する素材は、基礎となる駆体(鉄筋コンクリート)を除けば、「土」と「木」と「ガラス」の3種類のみ。自然素材(ガラスを石と見なす)だけでできていることによる快適性と美しさは抜群です。

『書くとはどういうことか』 梶谷真司・著

はじめからとりとめもなく書いたり、わかりやすく丁寧に説明しようとしていろいろ書いたいりしているうちに、結局何を言いたいのかわからなくなることがあります。
そのような時、自分にこう問いかけします。ーー「結局どういうことなのか」「要するに何が言いたいのか」ーーそして簡潔にひと言でまとめてみます。すると、自分が本当に言いたかったことの核心が見えてくるでしょう。
『書くとはどういうことか』 梶谷真司・著
(第3章 書くための「考える方法」より p91)

サブタイトル「人生を変える文章教室」は、いささかオーバーな気がするが、2005年以来、ブログ『KOH’s VIEW』を書いてきて、「書くとはどういうことか」「何のために書くのか」ということを、私もずっと考えてきました。その間に、TwitterやFacebookなどのSNSがスタートし、ますます「何のため?」「誰に向けて?」と疑問が深まり、筆を置いた(パソコンなら何というのだろう?(笑))時期もある。

この著書の一つの結論として「文章を書くとは自分と向き合うこと」とある。私もそうだなと実感している。

「書くことで考える」「考えるために書く」。この往復こそが「向き合うこと」になる。
その時に守るべき3つの原則が紹介してある。
1. 書いてから考える
2.長い文章を書かない
3. 手と目で考える

1.は、「考えてから書く」のでも「書きながら考える」でのもなく「書いてから考える」。2.は、テーマの素材を「単語」「語句」「短文」の形にする。3.は、目と手を使って紙の上(もしくはパソコン)に書き留める。つまり「考えていること」が目で見て、手で触れる部品のようになる。その上で、設計図(ストラクチャー)を考えながら取捨選択、配置を決めて組み立てていく。

この3原則を参考にしながら、「書き続ける」(自分と向き合う)ことを大切にしたい。

大雪のち晴れ

日本全国大寒波襲来。確かに今年1番の積雪。朝は水道管が凍って出ない。

でも、陽が照るとこの通り。

円山川向こう岸の山の木々が美しい。

ベランダから西を向く。
妙見山から蘇武岳へ連なる峰がくっきりと見える。
厳寒の凛とした空気が気持ちいい。