「但馬を踊る」〜但馬コネクション(#65)田村一行氏 舞踏家(大駱駝艦)

今月のゲストは、大駱駝艦の舞踏家・振付家の田村一行氏。

待ちに待った田村一行氏。今年2月の豊岡市民プラザの公演『舞踏但馬風土記 但馬夜話蒐集録』の観劇後、田村さんにお願いをして実現しましまし。

私自身、学生時代に小劇場演劇に夢中になっている最中に「舞踏」と出会った。その時の衝撃は消えることがない。「舞踏って何?」「何がそんなに夢中にさせるのか」という素朴な疑問を抱き続けました。

舞踏の生い立ち、大駱駝艦結成の一幕、そして田村一行さんの舞踏に対する考え、などの思いを語っていただく。第一部の時間90分間を超過して、地域の原風景を舞踏にするアイデアを具体的に語っていただきました。

第2部になっても舞踏の話は尽きない。
参加者皆さんの顔を見ても、とても真剣且つ熱心。終わってみると「舞踏とは?」の質問が虚しく感じる。

詳しい記録は、後日但馬コネクションHPでアップする予定です。

応援します!「がっせぇアート」

『がっせぇアート 応援チャリティー展』が開催されています。

日 時 : 2023年6月9日〜11日 9:30-16:00
会 場 : ショッピングタウンペア(養父市八鹿町八鹿1219)

NPO法人「がっせぇアート」は、アートを通して社会参加に何らかの障害がある人たちを支援する活動をしています。活動の一環として、毎年開催される「がっせぇアート展」への支援を目的としたチャリティ展。

『がっせぇアートの仲間たち』(但馬コネクション プレゼン記録)

がっせぇアートの活動を支援する作家さんや普段モノづくりをしている人たちの作品を販売し、アート展の開催資金に充てられています。

私も毎年楽しみにしているチャリティ展。
手作りでオリジナル、他では見かけない素晴らしい作品が並んでいます。
陶芸品、茶碗、ガラス食器、家具、家庭雑貨、オブジェ、カバン、織物、和洋服など。

明日6月11日まで開催されています。
みんなで行ってみてください。
心温まる掘り出し物がきっと見つかります。

「伝える」は「蔦える」

裏庭の塀を覆うツタ。

年々、その範囲を広げていく。
しっかり繋がるための「伝える」は「蔦える」なのかも。

瑞々しい葉が重なりを避けるように開いている。
お互いを尊重しながら平等に陽に当たるように。

何か伝わってくるものがある今日のツタ。

エゴノキが満開だ

大岡山(兵庫県豊岡市/標高658m)。
今、エゴノキが満開だ。

「存在は、開花で突然知られる」(『花おりおり』湯浅浩史・著)。
確かに、花の咲いていない時期は、なんの特徴もないどちらかと言うと地味な木である。(大岡GC6番ティーグランド横にある)

「鈴なり」とはこういうことでしょうか。
近づくと、まるで小さな鈴のように可憐にぶら下がっている。

英語名は “snowbell”「雪の鈴」。
全く意義なしである。

1990年頃、ドーモ・キニャーナ建築中にエゴノキを知り、この可憐な花に魅せられ、家が完成したらエゴノキを植えようとその時に決めた。

ブログ「KOH’s VIEW」を開始した2005年3月、エゴノキを記事に。
「野鳥が好む庭にしよう」と考えた時に、私は迷わずエゴノキを植えた。実を食べに秋には多くの野鳥がやってくる。

トイレは図書室

棚に本が並んでいる。
ポストイットの解説付き。

「美術でよむ日本国憲法」
「おかん!おかん!」「現代美術は詐欺とちゃうねん!」
「contact Gonzo × やんツー」

?????
美術系の本かな?
ぐらいは判るけど。

なんと、この棚はシェアハウス「江原_101」のトイレ。

住人CAT学生の一人が「最近、トイレの時間が長くなってる」と言った意味が判る。
みんなアートに興味があるんだ。さすが、さすが。

こんな本が並んでいるトイレって、素敵ですね。

深夜の満月

満月の深夜。(6/5 0:02)

3階ベランダから見る夜空。
山の稜線が、はっきり、くっきり。
街路灯が狭い通路を照らす。

月の光に反射してする屋根瓦。

季節と時間が異なると、ご近所の屋根が一斉にキラキラと輝き出す瞬間がある。
幻想的な光景をいつか捉えてみよう。

第9回 おんぷの祭典、盛況裡に終了

中澤宗幸 音楽祭プロデューサー

9回目を迎えた「おんぷの祭典」も、本日のキッズコンサートとファイナルコンサートで、無事終えることができました。

私は午前は「但馬クリーン大作戦」で地区の清掃活動があったので、実行委員集合時間には遅れて参加。会場に到着した時がちょうどキッズコンサートの終了時間。会場から子どもたちやそのご両親など、ドッと退場して来られるのと遭遇。始めた時は、何人来ていただけるのか、などと心配していたのを思い出し、感無量。

演奏会終了後、(恒例の?)演奏者、実行委員、ボランティア全員集合で記念写真。

コンサートが無事終わってホッとした気持ちと、開催期間中に温め合った親交、みんなの心が一つになる最高の瞬間。(みんな素晴らしい笑顔ですね)

さてさて、来年は10回目のアニバーサリー。
どんな企画しようかと、みんなと相談しながら、今からドキドキしてきます。

今年もやるよ、劇団「遊学生」

昨年9月に「立光寺」(豊岡市日高町江原)で演劇公演『地獄変』を行なった東大生、慶大生の劇団「遊学生」がやってきた。今年も9月10日、11日の2日間で同じ「立光寺」で公演を行う予定。

今回の訪問は、今年の現役生たちが会場となるお寺さんや江原区長さんにご挨拶するのが目的。夕方には昨年のOBたちも加わって我が家で夕食パーティとなった。

東京から総勢9名。シェアハウス「江原_101」に住むCAT学生たちも合流。演劇や共通の話題など学生同士で会話が盛り上がる。劇団「遊学生」と江原101の学生とでコラボしよう、などの話も出たようだ。

「遊学生」江原公演の後に豊岡演劇祭が始まる。今年も ”熱い9月” になりそうだ。

「すぐそこに演劇があるまち」(豊岡市ガイドブック)

豊岡市のガイドブック「すぐそこに演劇があるまち」が面白い。

表紙からしてグッと惹き付けられる。今春、演劇のまちづくりを標榜する豊岡市が現在取り組んでいる活動や施設を紹介する冊子。市民の理解を得るのはもちろんのこと、Uターンや移住を検討している人たちへのアピールを狙っている。

「城崎国際アートセンター」(KIAC)「芸術文化観光専門職大学」(CAT)「江原河畔劇場」などの演劇関連施設と共に、CAT学生たちが生活するシェアハウス「江原_101」も紹介していただきました。

衝撃の表紙なので、やはり表と裏を開いてご紹介したい。

昨年9月、豊岡演劇祭公演『最後の芸者たち』(ハイドロブラスト/太田信吾・竹中香子)。私もKIACで観劇しましたが、最も印象に残った演目の一つ。太田信吾さん「芸者文化の未来を探る」、竹中香子さん『身体を「記録媒体」として活用する』のメッセージ。すっかりファンになってしまいました。

さてさて本題(?)のシェアハウス。
昨年8月にオープンしたCAT学生のシェアハウス「江原_101」(豊岡市日高町江原101)を紹介していただきました。

近所にあった空き家を改修。それぞれの個室、2階部分を吹き抜けにしたスタジオ、みんなで集まって料理をしたり談笑できるキッチンスペースを完備。

相手希望により購入した空き家、一緒に住もうとしている学生5人組、改修設計できる建築家との偶然の出会いとタイミングで実現しました。

共有部分は学生たちの憩いの場であり稽古場。今後は、住んでいる学生が中心になって地域の人や学生たちを招いてイベントも企画する予定。今年の豊岡演劇祭でのフリンジや演劇ファンの人たちの交流できる場としても提供できればと考えています。

すでに、但馬コネクションをこのスタジオを利用して開催しています。

学生たちが卒業後も自由に戻って来られる場所となるのが一番の楽しみです。
どうぞ、一度立ち寄ってみてください。

Welcome back! Ludwig and Michael

ルードヴィッヒ・ミュラー(Ludwig Muller)さん。

ウィーン室内管弦楽団、カダケス管弦楽団のコンサートマスターを務める。ソリスト、芸術監督、指揮者として、ウィーン学友協会、ザルツブルグのモーツァルテウム及び海外公演などの演奏会シリーズを務めている。

ミュラーさんは、コロナ禍で渡航ができず、4年ぶりにおんぷの祭典に参加。前回来られた時は、娘さんも同行する家族思いのミュラーさん。

マイケル・ウィリアムズ(Michael Williams)さん。

オーストラリアでディプロマ取得後、ヨーロッパで学ぶ。オーストラリア室内管弦楽団の主席チェリストとして世界各地を巡る。1995年ウィーン室内管弦楽団のソロ・チェリストに就任。

マイケルとは何度か居酒屋で食事をしたり、我が家で抹茶を一服差し上げた時に、突然「バッハを弾きたい」とチェロを取り出し、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を聴かせていただいたこともあった。

2014年のおんぷの祭典第1回目に出会って9年になる。毎回、親しく会話できるそんな関係がとても嬉しい。もっともっと音楽の話も聞きたいが、食べる話が多い。(^_^;;

2018年に私がウィーンを訪れた時には、ルードヴィッヒとマイケルのそれぞれの家族と出会う。ハイリゲンシュタットのホイリゲ(新酒のワインを提供するワイン酒場)で、一家総出で食事をご馳走になったこともある。

音楽祭もプライベートも、親しいお付き合いに感謝。