ヤブラン〜サマームスカリ? どっち?

ヤブラン(ユリ科)
葉がシュンランに似、ランの名がつくも、ユリ科。山地の木陰に生えているが、むしろ、公園や庭での植栽が目につきやすい。特に花穂が出ると、高さ五十センチにもなり、存在が知れる。リュウノヒゲに近いが、大柄で、花は下を向かない。古典の山菅(やますげ)を小野蘭山のように、本種にあてる見解もある。
『花おりおり その五』 湯浅浩史・著

庭に咲く。「何とかランだろうな」と思って写真撮ってアプリで調べてみると「サマームスカリ」と出る。初めて聞く名前。そこでネットであれこれ検索してみる。

サマームスカリは和名ヤブラン(藪蘭)とある。逆に、ヤブランでみると別名サマームスカリ、リリオペとあるが、ユリ科ではなくキジカクシ科??とある。

学名はLiriope muscariとあるから、「リリオペ」と呼ばれえたり「ムスカリ」と呼ばれたりするのだということはやっと分かった。どうやら同一とみて良さそうだ。

『花おりおり』の引用した説明に出て来る「小野蘭山」って?
調べてみると、江戸中期の大本草学者。中国から伝わった「本草学」には日本固有種を当てはめられないので、自ら山野に入って日本の本草学を作った人物。

ああ、知らないことだらけ。。。
(ちょっとしたいい「もの知り」になりました)

Bill Evans “Behind the Dikes: The 1969 Netherlands Recordings(Live)

Bill Evans “Behind The Dikes”

Bill Evans : piano
Eddie Gomez : bass
Marty Morell : drums 

1. Announcement By Michiel De Ruyter
 2. You’re Gonna Hear From Me
 3. Emily
 4. Stella By Starlight
 5. Turn Out The Stars
 6. Waltz For Debby
 7. `Round Midnight
 8. I Let A Song Go Out Of My Heart
 9. Alfie
 10. Beautiful Love
 11. My Funny Valentine
 12. Spartacus’ Love Theme
 13. One For Helen
 14. Quiet Now
 15. Someday My Prince Will Come
 16. Announcement By Aad Bos
 17. Very Early
 18. A Sleepin’ Bee
 19. Turn Out The Stars #2
 20. Autumn Leaves
 21. Quiet Now #2
 22. Nardis
 23. Granadas
 24. Pavane

Recorded on Nov.25-28, 1969

ビル・エバンスの1969年、オランダでのライブ演奏。海賊盤も出ていたそうだが、正規の手続き後、発売されたアルバム。

ビル・エバンス ファンなら、おそらく何回も、何十回も、何百回も、エバンスのアルバム演奏を聴いているはず。単に「好きだった」ではなく、実際に聴きたくなるのがエバンスだと思う。(マイルスも好きだけど「聴く」頻度は、圧倒的にエバンスなのです)

そこで、死後40年以上経って、眠っていた録音を聴けるとは有り難し。しかも音質の良い、イキイキとしたライブ演奏だから臨場感たっぷり。必聴!

23.Granadas、24.Pavaneは、オーケストラとの共演も面白い。エバンスのなかなか聴くことの少ない一面が楽しめる。

江原にシェアハウス誕生!〜『江原_101』

江原(豊岡市日高町)にシェアハウスがオープンしました。民家を改造して6部屋の個室を持つ多目的ハウスです。

電柱の陰になっていますが、ポコっと屋根が飛び出た建物が江原河畔劇場。住むのは芸術文化観光専門職大学(CAT)の学生たち。1年間の全寮制を終えた2年生が住む。

シェアハウスの名前は『江原_101』(えばらすぺーすいちまるいち)。

1階フロアは、ワンルームにして多目的に使用できる。(スタジオとネーミング)
演技やダンスのレッスン、仲間が集まって勉強会、セミナーなど。住む学生のアイデアで天井を打ち抜いてより広がりのある空間を演出。

2階フロアからは、1階のスタジオが見える。向こう側のスペースは、居住者のミーティングやワーキングスペース。1階に風呂、シャワールーム、トイレ。2階にもトイレと小さなキッチンあり。正面奥の窓の外は円山川が流れる。

2階のワーキングスペース奥からベランダに出ると円山川と向こう岸には山がある。江原の住民も知る人ぞ知る絶景なのです。

再び1階スタジオに戻って、建物正面側(道路に面している)を見る。白と青のテーブルが見えるところは、靴のまま入れる「土間スペース」。玄関よりも間口の広い扉をつけて、仲間や近所の人たちが気軽に集まれる。

8月28日は全員集合でオープニング。

住民学生たち、建築設計ガラージュさん、私の家族と劇団青年団のお子さんS君とシェアハウスに興味を持つ謎の人 I君(^.^)で記念のショット。(右)個室のドアは閉め(左上)、スタジオでは空間の広さを確認し(左下)、キッチンでは乾杯の準備が進む(中央)。みんな嬉しそう!!

『江原_101』をよろしくお願いします。
どうぞ遊びに来てください。

野菜?雑草?これ畑?

1ヶ月全く手を入れずにきた。
畑は無惨にもこの状態。
植えたナスもトマトもピーマンもジャガイモも、どれがどれだか分からない。(> _ <)
猛暑なので、なんて呟いても現実は変わらない。

よーし!と、思いきって真ん中に飛び込む。
農作業器具なんて役に立たない。
手前から手で草を引っこ抜きながら進む。

中央は、ジャガイモ畑だったのです。
思っていたよりも、しっかりと収穫できた。
「やっぱ、私には畑は無理だよな」と消沈しつつあった気持ちが立ち止まる。

「窓」には花と鳥がいる

「これは何でしょう?」と問いかけたいが、答えはタイトルに書いてしまった。表道路側の窓には、目隠しのために障子紙を貼っている。もう30年前になるが、私や家族や建築設計の象設計集団の人たちとで、障子紙を何度か折りたたみ、その端っこをハサミで切り、模様を作っていく。テーマは花と鳥。

いろんな色が透けて見える。下側の緑色は玄関横のササ。左側の緑色は道路向こうのお店先のテント。1枚目の写真の赤色は、何だろう?ちょうど赤い色の車が通り過ぎるところだったのだろうか?

こんなのもあります。
雁が列をなして飛んでいく。

ガラスには障子ノリで貼ってあるので、水洗いしたら綺麗に剥がれる。象設計集団のTさんが「飽きたら、また貼り替えてくださいね」とおっしゃってからもう30年。飽きるどころか、毎日、ハッとするようなシーンを発見しながら楽しんでいます。

「光の庭」〜雨も雪も降り落ちてくる

ドーモ・キニャーナ1階(半地下)のホール(と、いちおう呼んでいる)に差し込む自然光。ピアノの横のガラス窓の向こう側は外。雨も冬には雪も降ってくる。この空間を「光の庭」と呼んでいます。

光の庭に出て、上を向くとこのように屋根に穴が空いている。

下から上へ向かって一本の大きな樹木のような設計コンセプト。上部に行くほど

細い枝が伸びてる。

光の庭の地面には蹲(つくばい)。お茶事するときに時々使う。地面の湿気を吸い上げる土壁にはシダが生える。

別の和室の縁側から見た光の庭。

茶籠

茶籠は茶道の点前道具一式を持ち運びするためのもの。茶箱の中の籠形式のものを言う。

旅の最中に野点で一服。立ち寄ったどんな場所でもそこで一服できる。旅でなくて日常生活の中の一コマで一服。そんな想いが膨らむ。

茶碗、茶杓、茶筅、棗、仕覆など一式がキッチリと収まっている。

茶箱のお点前の稽古はしたことがないが、なんか手順がいっぱいありそうだ。

カブトムシシンダ

今朝、カブトムシが死んだ。
孫が習っているピアノの先生からもらった幼虫から育てたカブトムシ。
「カブトムシじゃあなかったらどうしよう?」と言われながらもらった幼虫(イモムシ)が、見事なカブトムシに育つ。

ネットのカゴの中に木の枝を入れ、エサは熟したバナナや果物。変態(幼虫から成虫へ変わる)を観察する孫。あの幼虫がこんな立派なツノを持った成虫になるのは神秘だ。

孫がカブトムシの世話をする。
一夏の出来事。

『瓢箪から人生」 夏井いつき・著

ふーむ、なるほど。俳句を作る=自然に親しむだし、酒は十分愛しているし、人生色々行きつ戻りつだし、山頭火終焉の地となった松山在住だし、山頭火と同じく、温泉のあるあったかい地で俳句三昧の日々をすごしてのポックリ往生を目指しているし、まさにピンポン!ではないかと、我ながら納得してしまう。(笑)
『瓢箪から人生』 夏井いつき・著
(「瓢箪から悲喜交々の人生だ」 p326)

夏井いつきさんが『第4回 種田山頭火賞』(2021年)を受賞された時の思いを綴っている。時々観る MBS『プレバト‼︎』俳句コーナーでの夏井いつきさんしか知らないけど、番組でのやり取りを見ていてまさにそうだろうな、と一致する。(ご本人がそうおっしゃっているのだから間違いない)

ブログもそうだが、「書く」「書いて伝える」「心に届く表現」まあ、偉そうに言えないけど、いつもどうしたら上手く書けるのかと思っている。人生の一コマ、出会い、自然の中での発見や気づき、など。そこで「俳句」と言うのが私の中で登場するのだが、どうも得意ではない(下手)( >_<) 。こんな私でもなんかヒントにならないかと読む。が、「やってみないとわからない」と言うのが実際のところ。

夏井いつきさんの波瀾万丈(ストレートで「豪快」と「繊細」の入り混じった)人生は、山頭火賞受賞に充分匹敵する魅力がある。ご一読を。

余談になりますが、

種田山頭火賞の第3回受賞者のピアニスト碓井俊樹さんは、兵庫県豊岡市の音楽祭「子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭」(おんぷの祭典)の音楽監督。知り合い、お付き合いが始まって8年になる。精力的に世界を飛び回って音楽活動されている。もちろん、お酒(ワイン)もお好きなのは言うまでもない。但馬コネクションでもピアノ演奏もしていただきました。

魚返明未 Solo Live at Lydian [part 2]

魚返明未 Solo Live at Lydian [part 2]

1. If I Should Lose You
2. Billie’s Bounce
3. Basin Street Blues
4. I Thought About You
5. I Mean You
6. The Nearness of You
7. 三つの風 Part 1

Recorded on September 27 , 2019

連続でアップしておこう。8/20の記事『魚返明未 Solo Live At Lydian 2019.9.27』の続編。同日のLydianでのライブの後半、スタンダードを集めた演奏。

ジャズのピアノ・ソロ演奏は、たくさんのアルバムが出ている。ビル・エバンス、チック・コリア、キース・ジャレット、ポール・ブレイ、山下洋輔、佐藤允彦など、枚挙にいとまがない。ジャズ・ピアニストならほとんど誰もがソロの演奏はしている。(ピアノはそういう楽器ですもんね)

そんな中で、自分が気に入っているアルバムはいくつかあるけど、「気に入ってる」要素は何んだろう?と考えてみる。あくまで個人差があるし、主観的なものだから、正解はない。

この魚返明未のソロ演奏を聴いていて、アドリブ全体の緩急、ジャズ馴染みのフレーズが登場してもそれが魚返風の味つけがされ新鮮だったり。1曲の中に何かストーリーを感じる。1曲1曲説明するのは難しいが、起承転結があるような、聴いていて惹き込まれる。

私の好きな上記のピアノ・ソロのアルバムの中に魚返明未さんの名前が入りました。