いずれあやめかかきつばた

カキツバタ

確かにその美しさに圧倒されてしまう。

「何れ菖蒲か杜若」(いずれあやめもかきつばた)
菖蒲(あやめ)も杜若(かきつばた)もその美しさは優劣つけ難く選択に迷う。

どちらも優れていて優劣をつけにくいこと。

アヤメもショウブも、漢字で書くと「菖蒲」。
カキツバタは「杜若/燕子花」と書く。
花を見ると3つともよく似ている。(ややこしいですね)

見分け方は、花びらの付け根。
アヤメは網目状、ショウブは黄色い模様、カキツバタは白い筋

もう一つの見分け方は、育つ場所。
アヤメは陸地、ショウブは水辺、カキツバタは水の中。

白い筋、池に咲いているので確かにカキツバタだ。

そうそう、尾形光琳の『燕子花図屏風』もありますね。

植え替え初心者の奮闘 第2弾

今日は、アジアンタム。

購入して以来、緑を美しく保ちながら順調に育っていたアジアンタム。ある日突然、葉の多くが茶色の変色して枯れ始める。どうして?と疑問に思うが初心者の私には理由がわからない。

理由はともかく、アジアンタムも春を待ちに待っての植え替え開始。

例によってまずはYouTubeで「アジアンタム植え替え」で検索。

観葉植物用の腐葉土だけではダメで、鹿沼土と赤玉土を1:1:1で混ぜる、と解説。急きょ、ホームセンターへ行き購入。(混ぜる器(?)、古い土を捨てるバケツ、作業手袋、、あれないこれない、ですったもんだ。)

なんとか植え替え完了。
葉っぱを落とした茎も少しは残すように、との解説。

再び、イキイキとした薄い緑色の葉がいっぱいになるのを期待しながら。
ま、なんとか明るいうちに植え替え完了。
植え替え三昧の週末でした。

コデマリ〜2年経っていい感じ

コデマリ(バラ科)
中国原産。茎は叢生して高さ1.5〜2mになり、先はしばしば垂れ下がる。葉は互生し、長さ2.5〜4cmの菱形状。
『日本の樹木』 山と渓谷社

我が家のコデマリは2年前に植えた新しい仲間。リビングからよく見えるところなので、根がつくかどうか、ハラハラドキドキしながら見守っていました。

今年やっと白い花を咲かせ、コデマリらしく茎が根本から密集して伸び、花もたわわに「手鞠」になってきた。

新緑のカエデをバックに一段と映える。

シラユキゲシ〜隅っこで忘れてしまう

シラユキゲシ(ケシ科)
これが「ケシ」かと思わせる外見。葉は小さいフキのよう。花が咲いても、四枚の花びらと短いかたまった雄しべは、ベゴニアと誤解されそう。「白雪」の名は優雅だが、切ると濁った赤い汁が出て、ケシ科の素性をのぞかせる。中国中南部の二千メートル以下の山地の落葉樹林に生え、地下茎でふえる。
『花おりおり その三』 湯浅浩史・著

妻が「シラユキゲシ咲いてるね」と言うから、「えっ?どこ?」と返事する。知らなかった(忘れていた)のは、迂闊であった。こんなに可憐な白い花が、ここにあるなんて。

土壁と庭のモルタルのヘリの隙間に生えている。
こんなに本当に隅っこで咲くシラユキゲシ。
冬の間は、屋根から落ちてきた雪で埋まりっぱなし。
お隣には、これもカエデの種が飛んで(落ちて)きて芽を出したカエデ。

隅っこで植物がこんなふうに命を繋いでいるのはちょっと感動だ。

ボクハン〜それにしても妙な

ボクハンツバキ(ツバキ科)
一目で見分けられるツバキ。小輪だが二色のコントラストが鮮やか。外側は濃い紅色、中心に雄しべが白く弁化した短い花弁が端正に重なり合う。この特殊な咲き方は唐子咲きと呼ばれる。卜伴の名以外に京都をはじめ関西では月光とも。京都では大徳寺真珠庵や大仙院、宝鏡寺などで知られる。
『花おりおり その三』 湯浅浩史・著

ボクハン。漢字で書くと「卜伴」。

花の形状といい、名前の響きといい、漢字の文字といい、なんとも妙だ。

植えたはずもない紅い椿を庭の隅っこで発見した時、中心にある雄しべがモジャモジャとしていて「なんだこりゃあ」と驚いたのを覚えている。(2006年4月のブログ)
さっそく辞典やネットで調べ、判明しました。おそらくどこかで植えていらっしゃるご近所から、鳥が種を運んで来たのだろう。

それから15年以上経って、庭の大改造に伴って、こちらの広場に植え替えて3年ほど、元気を取り戻して、今年はたくさんの蕾をつけている。

アッという間に咲いた シデコブシ

シデコブシ(モクレン科)
変わった名は神道の四手に基づく。しめ縄や玉串に下げる紙と、本種の垂れ気味の花びらが結びつけられた。花弁と萼は区別しにくく、両方合わせて花びらは十二〜十八枚。同属のコブシは全国に分布するが、本種は東海地方の丘陵にのみ自生。湿地の周辺に林をなす。花色は白から濃いピンクまで。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

モクレンかなと勝手に思っていたが、根本の植えた時に一緒に埋めた樹種名の札を見ると「コブシ」と書いてある。がコブシって白い花だったはず、とネットで調べる。これはシデコブシというのが結論になった。

花おりおりによると、自生しているのは東海地方の丘陵のみ、との解説。こうして植物を調べていくのもなかなか面白い。

ヒュウガミズキ〜なぜヒュウガ?

ヒュウガミズキ(マンサク科)
マンサク科の花木で早春に咲く。最初の発見地は丹後の大江山山系の杉山。シーボルトが弟子の二宮敬作と共に見いだしたと伝わる。それにしてはなぜ「ヒュウガ」か。日向でも近年発見されたというが、少ない。丹波にも産し、麓次郎氏はかつてその地を治めた明智日向守光秀にあやかったかとも。
『花おりおり その三』 湯浅浩史・著

葉が出る前のヒョロヒョロっとした細い幹に咲く可憐な黄色い花が美しい。早春に「まず咲く」マンサクに少しを遅れをとって咲くヒュウガミズキ。同じマンサク科とあるから納得だ。

「花おりおり」の解説が面白い。最初の発見地は丹後なのになぜ「ヒュウガ(日向)?」。そこに明智光秀が出てきてビックリだ。丹後の大江山というから意外と近い場所、同じ気象条件だから定着しているのだろうか。グッと親しみが湧いてきた。

ヒイラギナンテン〜通り過ぎてばっかりだ

ヒイラギナンテン(ナンテン[メギ]科)
ナンテンの実が終わりを告げる頃、この花は咲き出す。葉はヒイラギのような鋸歯を持つが、ナンテンに近い。姿だけでなく、花にも特色があってちょっとブドウの香りがする。さらに、感性豊かな人から教えてもらった。香りが重いと言うのである。確かに身をかがめた方が匂う。中国南部原産。
『花おりおり その二』 湯浅浩史・著

裏門横の壁下にひっそりと咲ている。地面から40cmぐらいの低い位置に咲いているため、歩きながら見下ろす感じでいつも通り過ぎている。

ヒイラギナンテンンは低木の常緑広葉樹。あまり変化せず、いつも見下ろしてばかりなので、しゃがんでじっくりと観察しなくては。それにブドウの香りがするとあるので確認しなくてはいけないなあ。

ポトス〜上にも下にも、どっちに伸ばす?

ポトス(サトイモ科)
英名 Pothos、和名 黄金葛(おうごんかずら)
耐暑性は強く、耐寒性に弱い
原産地は、ソロモン諸島
花は10年に一度咲くか、咲かないかぐらい貴重なもの

調べると、ざっとこんな解説がある。ポトスは、オフィスや公共スペースなどでよく見かける。きっと育てやすい観葉植物なんだろう。

葛(かずら)と言うから、蔓性の観葉植物。
支柱を立てれば、上向きに茎が伸びてタワーのようにもなるし、高いところに置いたり、吊るしたりすると、葉が垂れるように伸びてくる。

まだ株は小さく、置き場所も決めていない。
しばらく成長を見守り、置く位置を決めていこう。

カンガルーアイビー〜元気いいぞ!

カンガルーアイビー(ブドウ科)
常緑つる性多年草
原産国:オーストラリア

原産国からカンガルーの名が付いている。シッサス属(Cissus)に属し、つる性植物。葉に僅かに切れ込みが入っている。葉は柔らかく、ツルがどんどん伸びる。

育てている観葉植物の中で、一番元気よく育っている。
しっかりと育てて、垂れ下がるのが楽しみ。