“shuffleyamamba”〜余越保子ダンス作品

久しぶりに観た本格的な舞踏(私はそう呼びたい)と音楽と映像が入り混じったパフォーマンス。学生時代に観た芝居や暗黒舞踏、音楽とパフォーマンスの公演を思い出す。

演出は余越保子氏。3年前にKIAC(城崎国際アートセンター)で滞在創作活動をしている時に訪れた「永楽館」に興味を持ち、以来、この舞台を想定して制作・演出したのが今回の演目。

公演後のトーク。(左から2人目が余越保子さん、3人目がゲルシー・ベルさん)

英訳された古事記にヒントを得て制作した『SHUFFLE』(2003年、ニューヨークで初演)と世阿弥の「山姥」のストーリーをシャッフルさせるという試み。日本の古典芸能における女性像をテーマに繰り広げられる。

実際に出演し、共同演出、音楽を担当したGelsey Bellさんの音楽も素晴らしかった。効果音、役者の背中に縛り付けた小型ラジオ(スピーカー)から流れでる音。ゲルシーさんの歌、謡曲、どれも面白く、素晴らしい。パフォーマンスと音楽とが高度に結びついた見事な舞台だった。

「但馬から世界へ」豊岡ロータリークラブでスピーチ

現・豊岡ロータリークラブ田中会長

豊岡ロータリークラブでゲストスピーチ。いただいたお題は「但馬から世界へ」。今回は2008年に続いて2回目のスピーチをさせていただく事になる。前回は、会社の歴史、内容を中心にお話をしたので、今回は、弊社でこの3ヶ月内に起きた実際の実例を紹介しながら、お話をさせていただく。

Amazon Prime Dayでの驚異的な売上、新規ホテル開業ラッシュ、ユニクロのオーダースーツ販売でのコラボ、海外進出など、弊社の最新の話題を紹介。今、経営環境、流通、経済の仕組みが大き変化していることを知っていただければとの思い。

最後の時間は、先日訪問して感銘を受けた「能作(株)」(富山県高岡市)の「産業観光」(モノづくりの現場を見学する観光)実例、2021年4月開校予定の「観光と演劇の専門職大学」と民間企業との関係をどう築くかなどの私見を述べさせていただく。

古い台北、新しい台北(Taiwan#5)

清の時代の街並みが残る「迪化街」(ディーホアジエ)。
この猥雑な台北のストリートに来ると生活感プンプン。楽しい気分になる。

こちらは、現代の台北、「台北101」。
高さ508m、地上101階。

台湾のビジネスパートナーの家族と一緒に、最上階のレストラン『頂鮮餐廳台北店』(ディンシェン)で食事。感謝の気持ちで台湾訪問を締めくくる。

坪林(ピンリン)地区の茶畑訪問

台北市から東へ高速道路で1時間足らずにある坪林地区を訪問。茶の産地で有名。3年前の台湾訪問の目的は、この坪林の茶畑を訪ねることだったが、直前の私自身の交通事故で実現しなかった。3年越しの思いが叶った。

この坪林地区の茶畑再生のシンボルは現在絶滅危惧種の「ヤマムスメドリ」。過疎、後継者難、自然環境悪化などの理由で廃れゆく坪林の茶栽培復活を掛けたプロジェクトのシンボルとなっている。

コウノトリの野生復帰に成功し「コウノトリ育むお米」で経済波及効果もある豊岡市の取組みを参考にするために始まった坪林再生(台湾大学)と豊岡市の交流がきっかけ。

茶生産農家を訪ね、茶の生産現場を見学、坪林茶業資料館では、茶のルーツ、世界各国のの茶文化の歴史的な普及とその茶作法の説明を聞く。地元の茶農家、地区の行政関係者、販売者の人たちとランチ。そして、坪林区の役所で歓迎を受ける。

3年前の交通事故現場〜台北市内

3年前の交通事故現場に行ってみる。
2016年3月11日、朝6時57分にこの横断歩道を渡っている時に、左折してきた乗用車に撥ねられ救急車で病院に運ばれた。(おそらく)右後方から左折してくる車のボンネットにフワッと乗せられる格好で空中を飛び、頭から地面に落下したものと思える。
(私自身の視界には車はなく、その直後に意識不明になったので詳細の実感はない)
(リンクした記事は、後日、その直前の記憶を頼りに書いたもの)

日課の朝のウォーキングで1時間近く歩き、泊まっているホテルに帰る直前であった。私自身の記憶はそれぐらいで、どの交差点なのかは不明だった。当時、一緒に来ていた妻が入院中の世話と警察との現場検証(路上ビデオ記録のチェック)を行ってくれた。

私が想像していたより狭い道。信号青で横断歩道を余裕を持って渡っていたところでこの事故にあった。その後2週間台湾の病院に入院し、飛行機に乗っていいかどうかの医師の判断を得て帰国。それからすぐに手術となった。

中山北路の東側歩道を南に向かっていた。
道路の上の青い交通表示には、「7:00〜9:00 直進のみ」の表示。つまり、左折・右折はできないので、時間を気にしながら左折して来たのだろう。

自身の記憶にない部分をどうしても確認したかった。ただ、それだけ。
その後、相手側とは1年掛けて「事故補償」の交渉を行なう。台湾の日本語ができる弁護士と契約し、円満にそれは解決した。

事故直後の入院中の思いは、相手を恨んだり、ウォーキングを後悔したり、ではなく、むしろ「何が起きるかわからない人生、生きていることの感謝の気持ち」が湧いてきた。
私の心の中で味わった不思議な感情であった。

故宮博物院とコウノトリ野生復帰紹介のイベント

今回のホテルは、Grand Hyatt(台北君悦酒店)。ビジネスパートナーのWさんのオフィスに近い場所にある。台北101のすぐ隣にある便利な場所だ。

まず、故宮博物院。妻が茶道、煎茶を熱心にやっているので、すでに何度か訪れているが、鑑賞したいものは尽きないのが故宮博物院。

私自身は収蔵品を観ながら、前漢・後漢、隋、唐、北宋・南宋、元、明、清の中国の歴代王朝の時代を復習してみよう、今回のテーマだ。

午後は、台湾大学に置けるシンポジウムに参加。
台湾大学農業陳列館主催で展示は12月まで、その初日には、豊岡市長中貝市長とコウノトリ文化館の高橋館長が豊岡市の取り組みを紹介する。

事前に、発表原稿(パワポ)も送付し、文字は中国語。念入りな準備を行い、素晴らしいプレゼンでした。

同時通訳は、台湾大学卒業し現在京都大学の大学院に留学中の江さんが担当。江さんは、4月の但馬コネクションのゲストとしてお招きしたことがあります。これまでのいろんなご縁で繋がっているのを実感。

国を超え、人が繋がり、自然と野生生物の保護活動を通じて、これからの地球環境を考えさせられる会議でした。

台湾へ

関西国際空港

台風18号が台湾に近づく中、関西国際空港より台湾へ向かう。空港でのフライトアナウンスは全く台風の影響について触れないので、問題なく出発できそうでホッ。

特別揺れることもなく台湾の桃園国際空港に無事着陸。

私は3年前に台北で九死に一生を得た交通事故に遭った。死んでもおかしくない大事故であった。その後2年間は、仕事、日常生活も半分程度にして、回復に意識を集中。

今回は、3年が経ち元気になった姿を台湾で心配をかけ、大変お世話になっ人々にお礼をする旅でもある。

別の日撮影した「欣葉創始店」

懐かしのレストランで台湾料理。
1985年に初めて台湾来訪時に、初めて食べた台湾料理。ビジネスでお付き合いするWさんに連れて来ていただいた。以来34年間のビジネスパートナーとして、家族ぐるみのお付き合いである。

大好物の清蒸魚

「欣葉」は、地元の人にも人気の有名な台湾料理の店」。台北市内にはいくつかの「欣葉」があるが、できれば「欣葉創始店」に行ってみてほしい。

今年も「仕舞体験教室」〜観世喜正さんに感謝

今年で3回目を迎えた「仕舞体験教室」。
私の妻は第1回目から連続参加し、毎年楽しみにしている。

指導は、観世流能楽師の観世喜正 氏。観世喜正さんは、幼少の頃から父・喜之さんと一緒に但馬・丹後での舞台に何度も出演されている。そんな関係で、家元ご本人が東京と行き来しながら指導していただく。(こんな有難いことはありませんね)

豊岡市民会館自主事業として企画されている。今後の取組方針、予算の関係は分かりませんが、日常から少し遠くなって行ききつつ「能」という日本文化を継続、楽しめる文化的活動はぜひ存続して欲しいものですね。

観世さんによる解説と舞付のあと、「子どもコース」の発表。興味を持って本格的にお稽古をしている子どもさんも登場。みんななかなかの舞ぶりでした。
演目は、「草子洗小町」「岩舟」。

「大人コース」の演目は、「羽衣」と「猩々」。
一巡した後に、観世喜正さんと一緒に舞う。

Bill Evans “ALONE”

Bill Evans “ALONE”

Bill Evans : p

  1. Here’s That Rainy Day
  2. Time for Love
  3. Midnight Mood
  4. On a Clear Day (You Can See Forever)
  5. Never Let Me Go
  6. Medley: All the Things You Are/Midnight Mood
  7. Time for Love

Recorded in 1968

ビル・エヴァンスのソロピアノ演奏。エヴァンスのソロというと、多重録音の
“Conversations with Myself”(1963年録音)をよく聴いた。ソロをとるピアノ、バックをつけるピアノ、どちらもエヴァンス。なかなかスィングしているから面白い。

この”ALONE”は、それから5年後の演奏。正真正銘のソロ。スィングというよりも、滑らかな演奏が印象的だ。緊張感に心地良さを求めるなら前者。ゆったりと落ちついた気分を求めるなら後者。

ビル・エヴァンスの両手目一杯のピアノ演奏は、メロディー、ハーモニー、リズムと完璧だ。