Joe Zawinul “CONCERTO RETITLED”

Joe Zawinul “CONCERTO RETITLED”

1. From Vienna With Love
2. My One And Only Love
3. Riverbed
4. Concerto Retitled
5. Del Sasser
6. Sharon’s Waltz
7. His Last Journey
8. In A Silent Way

Released in 1976

1曲目 ” From Vienna With Love” で始まる。

第5回「おんぷの祭典」は先週で終わる。今年もウィーンからやって来て素敵な演奏を聴かせてくれた携えてやって来てくれた二人。
ヴァイオリンのルードヴィッヒ・ミュラーさんとチェロのマイケル・ウィリアムズさんに感謝を込めながら聴く。

ウェザー・リポート(Weather Report)のリーダー格のジョー・ザヴィヌルは、ウィーン生まれ。ジョーのファンタスティックなピアノとキーボードを聴くにはベストなアルバムだ。

ウェザー・リポート来日公演の生演奏を思い出す。ベースのジャコと共に、ジョーのキーボード演奏は私にとっては永遠の宝物。残念ながら2007年に75歳で亡くなる。

参加メンバーには、
Miroslav Vitous , Jack DeJohnette ,Herbie Hancock
Pepper Adams,Joe Henderson , Blue Mitchell
の名前もクレジットされている。

Cedar Walton “MIDNIGHT WALTZ”

Cedar Walton “MIDNIGHT WALTZ”

Cedar Walton : p
David Williams : b
Jimmy Cobb : ds

1.Bremond’s Blues
2.Turquoise
3.Cedar’s Blues
4.Midnight Waltz
5.Holy Land
6.Theme For Jobim
7.Dear Ruth
8.The Vision
9.Bolivia
10.Ugetsu

Recorded in 2005

持っているレコードやCDからお気に入りを選曲して作ったジャズ・ジャイアントの「ベスト盤」を楽しんでいる。
(厳密に言うとiTunesのマイフェイバリット・プレイリスト)
それはそれでいいのだが、新鮮味に欠けてくる。

そんな思いの時に出会ったのがシダー・ウォルトンの「ミッドナイト・ワルツ」。録音は2005年、私が入手したのは5年ぐらい前。

ずっと昔シダー・ウォルトンの来日公演を思い出しながら、改めて聴いてみてこれがなかなか新鮮、とてもいいのだ。 全曲シダー・ウォルトンのオリジナル曲。録音も素晴らしく、どれもグルーヴィーな演奏。おすすめです。

この記事を書くためにちょっとネットで調べてみて知ったのですが、シダー・ウォルトンは2013年8月に亡くなっていますね。

素晴らしい演奏に感謝。

Charlie Parker “WITH STRINGS”

Charlie Parker “WITH STRINGS”

1. What Is This Thing Called Love
2. April In Paris
3. Repetition
4. Easy To Love
5. I’ll Remember April
6. Just Friends
7. You Come Along (From Out Of Nowhere)
8. April In Paris
9. Summertime
10. I Didn’t Know What Time It Was
11. They Can’t Take That Away From Me
12. East Of The Sun (West Of The Moon)
13. I’m In The Mood For Love

Recorded in 1949,1950

チャーリー・パーカーのアルトサックスは、どのアルバムを聴いても、その凄さが伝わってくる。ある曲はキラキラ輝き、ある曲では奔放にサックスを吹き上げ、ある曲では艶っぽい音色で迫ってくる。

チャーリー・パーカーの愛聴盤は何枚かあるが、まずはこの”WITH STRINGS”から紹介します。

ストリングスの甘い響きをバックに甘いムードで、、、、と、並みの「ストリングスもの」ならそうくるが、ここは天才チャーリー・パーカーはひと味もふた味も違う。

バックのアレンジされた演奏でアドリブに多少制約がかかるが、それをもろともとしないで、パーカーのアルトは奔放に疾走する。気持ちいい。

1940〜1950年代の録音が多いので、音質、コンセプトなど、1枚を通して聴くアルバムが少ないのですが、この1枚はぜひ通しで聴いてみてほしい。

Brad Mehldau “LIVE IN TOKYO”

Brad Mehldau “LIVE IN TOKYO”

Brad Mehldau   Piano

1. Intro
2. 50 Ways to Leave Your Lover (Paul Simon)
3. My Heart Stood Still (Lorenz Hart, Richard Rodgers)
4. Roses Blue” (Joni Mitchell)
5. Intro II
6. Someone to Watch Over Me (Gershwin, Gershwin)
7. Things Behind the Sun (Drake)
8. C Tune
9. Waltz Tune
10. From This Moment On (Porter)
11. Alfie (Burt Bacharach, Hal David)
12. Monk’s Dream (Monk)
13. Paranoid Android (Greenwood, O’Brien, Yorke)
14. How Long Has This Been Going On? (Gershwin, Gershwin)
15. River Man (Drake)

Recorded on Feb.15, 2003

ブラッド・メルドーの2003年来日公演。
すみだトリフォニーホールにて、ピアノ・ソロ演奏。

 

2012年7月、サントリーホールで聴いたメルドーのコンサートを思い出す。その時は、トリオ演奏だったが、研ぎ澄まされた音とベース、ドラムとの緊迫したインタープレイが印象的だった。

 

このアルバムはピアノ・ソロ。

キース・ジャレットとも、リッチー・バイラークともまた異なる緊張感が漂う。高ぶる感情を抑えたクールな演奏だ。

一番のお気に入り曲は、”50 Ways to Leave Your Lover” (ポール・サイモンの曲)。

“Someone to Watch Over Me”(ガーシュイン作曲)もなかなか。

特に、”Paranoid Android”(Radioheadの曲)は、レディオヘッドの曲がこうなるんだ、と面白い。

Miles Davis “DOO-BOP”

Miles Davis “Doo-Bop”

Miles Davis (trumpet)
Easy Mo Bee (produce)

1.Mystery
2.The Doo-Bop Song
3.Chocolate Chip
4.High Speed Chase
5.Blow
6.Sonya
7.Fantasy
8.Duke Booty
9.Mystery (Reprise)

Recorded in 1991

ジャズで誰が好き?と聞かれたら即「マイルス」。

1940年代のビバップ、50年代のクールジャズ、1960年代のモードジャズ、1970年代のクロスオーバー、1980年代のヒュージョン。 マイルスはどの時代も間違いなく先頭走ってきた。マイルスいればこそのジャズの変遷である。

この”Doo-Bop”は1991年9月28日他界したマイルスの遺作。ラッパーのイージー・モ・ビーが作成したバック・トラックにマイルスがトランペットを乗せている。

私はこのアルバム”Doo-Bop”を但馬コネクションの開始までの間、会場に流している。低音域で刻むラップのリズム、ミステリアスでクールなマイルスのトランペット、これから何が始まるのだろうと好奇心を沸き起こしくれるような気がしてくる。ワクワク、ドキドキ感がこれから始まるセッションに力を与えてくれる。

Oregon “IN CONCERT”

Oregon “IN CONCERT”

Paul McCandless : oboe, english horn
Glen Moore : b, eb, fl, p
Ralph Tower : g, 12 strings g, mellophone, p
Collin Walcott : sitar, tabla, mridangam, violin

1. Introduction
2. Become, Seem, Appear
3. Summer Solstice
4. Undertow
5. Silence Of A Candle
6. Tryton’s Horn
7. Yet To Be

Recorded in 1974

Oregonはよく聴く。

オレゴンのメンバーは、

ポール・マッキャンドレス(オーボエ、ホーンetc)
グレン・ムーア(ベース、ピアノetc)
ラルフ・タウナー(ギター、ピアノetc)
コリン・ウォルコット(シタール、タブラ、ヴァイオリンetc)

の4人組。

それぞれマルチプレイヤーだ。 彼らのCDは、オレゴンとして、それぞれのソロとして、結構持っている。 以前、紹介させてもらったのは、 Glen Moore and David Friesen “IN CONCERT” “MUSIC OF ANOTHER PRESENT ERA” オレゴンのCDの中では何と言ってもこの “In Concert”を一番たくさん聴いているだろう。

それは“Silence Of A Candle”が入っているため。 アジアン情緒たっぷりの甘いメロディー、静かに始まり徐々に盛り上がる演奏、コリン・ウォルコットのシタールが最大の聴きものです。

学生時代に観た唐十郎・赤テントの芝居の中で、この曲が使われていたと思うのだが。勝手に結び付けて記憶しているのだろうか。赤テントの芝居とよく似合う曲なのだ。 ぜひ、聴いてみてその感想を聞かせていただきたいものです。

Miles Davis “FOUR & MORE”

Miles Davis “FOUR & MORE”

Miles Davis (tp)
George Coleman (ts)
Herbie Hancock (p)
Ron Carter (b)
Tony Williams (ds)

1. So What
2. Walkin’
3. Joshua/Go-Go (Theme and Announcement)
4. Four
5. Seven Steps to Heaven
6. There Is No Greater Love/Go-Go (Theme and Announcement)

Recorded on Feb.12,1964

超・高速 “So What” 。マイルスがこんなにトランペットを吹き込んでいる演奏は他にないではないか。

“So What” と言えば誰もが、アルバム「 Kind of Blue」を思い出す。「クール!」と言った形容詞はまさにここから来たのではないか。クール・ジャズの原点の演奏だ。

その完璧とも言えるゆっくりとしたテンポの”So What”とこの高速”So What”を聴き比べるのも面白い。

このアルバムは、1964年2月12日のNYリンカーンセンターでの演奏。黒人地位向上のための慈善ライブ。マイルスが演奏前のメンバーに「ノーギャラだ」と伝えたという。そんなエピソードを知ると、まさにこの演奏の魂が伝わってくる。マイルス必聴のアルバムだ。

Pat Metheny “Bright Size Life”

Pat Metheny “Bright Size Life”

Pat Metheny (g)
Jaco Pastorius (b)
Bob Moses (ds)

1.  Bright Size Life
2.  Sirabhorn
3. Unity Village
4.  Missouri Uncompromised
5.  Midwestern Nights Dream
6.  Unquity Road
7.  Omaha Celebration
8.  Round Trip/Broadway Blues

Recorded on Dec. 1975

パット・メセニーが好きになったのは、1982年録音の”TRAVELS”というアルバムからです。1曲目の”Are You going with me?” に惚れ込んだから。

あの頃、バーベキューしながらよくこの曲を聴いたのを思い出す。(なぜか、バーベキューとセットなのだ)。(^_^)d

その後、”Still Life” “Secret Story” “What’s it all about” など(まだまだあるけど)パットのアルバムは結構、聴いてきたけど、迂闊にもこのデビュー作は聴いたことがなかった。大好きなベースのジャコ、ドラムのボブ・モーゼスと最初からやっているではないか。

まあ、至極当然というか納得のトリオ。最初からパットが醸し出す風景は顕在なんだな。

Booker Little “Booker Little and Friend”

Booker Little and Friend
Booker Little (tp)
Julian Priester (tb)
George Coleman (ts)
Don Freedman (p)
Reggie Workman (b)
Pete La Roca (ds)

1. Victory and Sorrow
2. Forward Flight
3. Looking Ahead
4. If I Should Lose You
5. Calling Softly
6. Booker’s Blues
7. Matilde

Recorded on July, August, 1961

最近、このブッカー・リトルがお気に入り。ブッカー・リトルと言えば、エリック・ドルフィーと共演したライブ録音の”Live at the Fivespot”を思い出しますね。実際に私の愛聴盤として、もう何百回と聴いたことでしょう。

ドルフィーのeccentricな演奏と対照的な、リトルの流れるようなフレーズが印象的。ドルフィーばかり目が(耳が)いってましたが、演奏に憂いを与え、どこか優しさを感じるリトルのトランペットあっての演奏ですね。

1961年10月にわずか23歳の若さで逝ってしまったリトル。再度、注目して聴いてみたい夭折のトランぺッターです。

John Coltrane “LIVE AT BIRDLAND”

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John Coltrane “LIVE AT BIRDLAND”

John Coltrane – ts, ss
McCoy Tyner – p
Jimmy Garrison – b
Elvin Jones – d

1. Afro Blue”
2. I Want to Talk About You
3. The Promise”
4. Alabama”
5. Your Lady”

Recorded on Oct. 8, 1963 (#1-3) Nov. 18, 1963 (#4-5)

久々に聴くコルトレーン。

2. I Want to Talk About Youのバラードを聴く。

いろんなことが頭の中に蘇ってくる。
学生時代から聴き続けたジャズ。
特にこの時代のコルトレーンは永遠ですね。