McCoy Tyner “ENLIGHTENMENT”

McCoy Tyner  “ENLIGHTENMENT”

McCoy Tyner: p
Azar Lawrence: ts, ss
Juni Booth: b
Alphonse Mouzon: ds

1. Presenting the McCoy Tyner Quartet
2. Enlightenment Suite, Part 1 – Genesis
3. Enlightenment Suite, Part 2: The Offering
4. Enlightenment Suite, Part 3 – Inner Glimpse
5. Presence
6. Nebula
7. Walk Spirit, Talk Spirit

Recorded on July 7, 1973

久しぶりに聴くマッコイ・タイナー。
私が学生時代に初めてジャズのコンサートに行ったのがこのマッコイ・タイナーだ。その強烈な演奏は今でもはっきりと覚えている。

この”Enlightenment”の録音の1年後の来日だったので、ほぼこの録音と同じ演奏だ。たまには灼熱の演奏に浸るのも良いもんだ。

KOH’s VIEW  2005/03/20 参照

Red Garland “GROOVY”

Red Garland  “GROOVY”

Red Garland : p
Paul Chambers : b
Arthur Taylor : ds

1. C-Jam Blues
2. Gone Again
3. Will You Still Be Mine?
4. Willow Weep For Me
5. What Can I Say, Dear
6. Hey Now

Recorded on Dec. 14, 1956, and May 24, Aug. 9, 1957.

グルービー(groovy)。
「いいノリだね」とか「スィングしているね〜」と言う意味合いで語る。まさに、その「groovy」がタイトルになったレッド・ガーランドのアルバム。

「タイトルに偽り無し」の名盤だ。

録音当時は、マイルス・ディビスのコンボでピアノを弾いていたレッド・ガーランド。ジャズ特有のリズム「バック・ビート」を強調したピアノは、まさにソウルフルで粋だ。

ポール・チェンバースの、こちらもポール特有のウォーキング・ベースも素晴らしい。1950年代ジャズが存分に楽しめる必聴盤だ。

Keith Jarrett “The Melody At Night, With You”

Keith Jarrett “The Melody At Night, With You”

Keith Jarrett : p

1. I Loves You Porgy
2. I Got It Bad And That Ain’t Good
3. Don’t Ever Leave Me
4. Someone To Watch Over Me
5. My Wild Irish Rose
6. Blame It On My Youth / Meditation
7. Something To Remember You By
8. Be My Love
9. Shenandoah
10. I’m Through With Love

静かに、静かに、静かに。
熟考する時、考え続けた後の放心の時、そして眠りにつく時。
いつも、いつも、聴く。
私の密かな、名曲、名演のアルバムなのだ。

このアルバムには、もう一つ一生忘れられない思い出がある。

かつて、コウノトリの郷公園参与だった故・池田啓(いけだ ひろし)氏の追悼の会を行なう時の企画をさせていただいたことを思い出す。ジャズとワインが大好きだった池田さん。趣味が一致して、我が家で深夜までワイン飲みながら、ジャズを聴いた日々。

悲しさと無念の思いを断ち切れないまま、池田さんを追悼する曲に、このキース・ジャレットのアルバムを会場に流し、みんなで池田さんを想いながら聴いた。

キース・ジャレットがソロで弾くスタンダード曲。
一度、聴いてみてください。

Keith Jarrett “The Köln Concert”

Keith Jarrett “The Köln Concert”

1. Köln, January 24, 1975 Part I
2. Köln, January 24, 1975 Part II a
3. Köln, January 24, 1975 Part II b
4. Köln, January 24, 1975 Part II c

Recorded on Jan.24,1975

キース・ジャレットは、全くの即興(インプロビゼーション)によるソロ・ピアノという演奏スタイルで、1970年代ジャズ界に大きなセンセーションを巻き起こした。

その前後にも何枚ものキースによるソロ・ピアノのレコード(CD)がリリースされているが、最も人気なのはこの「ケルン・コンサート」だ。

キースはジャズ・ピアニストとして最も人気のある一人だが、ジャズ特有のフレーズ、ブルージーな演奏というよりも、フォークロア(アメリカ民踊)的なところもあるし、叙情的なメロディーが印象的。

もう何十回聴いたかわからないぐらい聴いているが、秋の静かなひと時には、このケルン・コンサートが聴きたくなる。

この秋は、実際にケルンを訪れたあとなので、あの大聖堂の空間を思い出しながら聴くと格別だ。

Eric Dolphy “FAR CRY !”

Eric Dolphy “FAR CRY !”

Eric Dolphy : bass clarinet, flute, alto sax
Booker Little : trumpet
Jaki Byard : piano
Ron Carter : bass
Roy Haynes : drums

1. Mrs. Parker of K.C.
2. Ode to Charlie Parker
3. Far Cry
4. Miss Ann
5. Left Alone
6. Tenderly
7. It’s Magic

Recorded  on Dec. 21,1960

36才で逝ったエリック・ドルフィー。
よく「夭折の天才」と言われるが、亡くなって50数年経った今も、永遠に聴きたいドルフィー。確実にジャズファンの中に生きている。

翌1961年の名盤   “AT THE FIVE SPOT”    “LIVE AT THE FIVESPOT VOL.2”  にも劣らない素晴らしい演奏が聴ける。ファイブ・スポットと同様、トランペットのブッカー・リトル との共演盤。

ジャッキー・バイアード(P)、ロン・カーター(b)、ロイ・ヘインズ(ds)と大物揃いのリズム部隊。

“Left Alone” でのドルフィーのフルートは格別だ。

Miles Davis “THE CELLAR DOOR SESSIONS 1970”

Miles Davis “The Cellar Door Sessions 1970”

Miles Davis : tp with wah-wah
Gary Bartz  : ss and as
Keith Jarrett : fender rhodes el-p., fender contempo org.
Michael Henderson : b
Jack DeJohnette : ds
Airto Moreira : perc on [CD 2-6]
John McLaughlin : g on [CD 5-6]

・”What I Say”         Miles Davis
・”Honky Tonk”        Miles Davis
・ “It’s About That Time”   Miles Davis
・ “Improvisation”      Keith Jarrett
・ “Inamorata”         Miles Davis
・ “Sanctuary”         Wayne Shorter

Recorded on Dec. 16-19 , 1970

Miles Davis、1979年12月、Washington D.C.でのライブ録音を収めた6枚組のボックス・セット。(2005年発売)

演奏曲目(上記)は、順序を変えながら、ほぼ毎日演奏されたもの。

1970年のマイルスは “Bitches Brew” の大ヒット、フィルモアやワイト島のロック・フェスティバルなど数万人規模のコンサートに連続出演。

そんな折に、ワシントンD.C.の小さなライブハウスで4日間の完全な演奏が聴けるのがこのアルバム。

2キーボードのうち、チック・コリアが抜けて、キース・ジャレットのエレクトリック・キーボードが聴ける貴重な演奏。

デ・ジョネットのドラム、ヘンダーソンのベース、モレイラのパーカッションが加わって、よりファンキーな演奏が心地よい。

このアルバムを知ったのは、先日読んだ「ピーター・バラカン音楽日記」。私にとって「未知のミュージック」の扉を開いてくれる。

「次の音」を模索しているマイルスの演奏だと思うと、聴いているこちらも気合が入る。(笑)

Chick Corea  ”TRILOGY”


Chick Corea “TRILOGY”

Chick Corea (p)
Christian McBride (b)
Brian Blade  (ds)

1   You’re My Everything
2   Recorda Me
3   The Song Is You
4   Work
5   My Foolish Heart
6   Fingerprints
7   Spain
8    This Is New
9    Alice in Wonderland
10 It Could Happen to You
11 Blue Monk
12  Armando’s Rhumba
13  Op. 11, No. 9
14  How Deep Is the Ocean?
15  Homage
16  Piano Sonata: The Moon
17  Someday My Prince Will Come

Guest musicians
Jorge Pardo (fl. on “My Foolish Heart” and “Spain”)
Niño Josele (g.  on “My Foolish Heart” and “Spain”)
Gayle Moran Corea  (vo. on “Someday My Prince Will Come”)

Recorded in 2010,2012

大好きなチック・コリアChic Corea。

Return to ForeverCircleNow he sings,Now he sobsCrystal Silence、ほとんど全てのチック・コリアのアルバムは聴いてきました。

ちょっと油断?、最近のチック・コリアのチェックを怠っていたのですが、久々にチックを堪能できるアルバムに出会いました。2015年にリリースされたものですが。

ソロやエレクトリックな演奏もあるが、やはりアコースティックなトリオ演奏がいい。クリスチャン・マクブライドChristian McBride(ベース)とブライアン・ブレイドBrian Blade(ドラム)という新しい組み合わせも最高だ。

チック・コリアはニューヨークのブルーノートで、
クリスチャン・マクブライドは神戸のライブハウスで、
お二人にはサインをもらった経緯もあり、私にとっても夢の組み合わせだ。

ぜひ、一聴を。

Bill Evans “AFFINITY”

Bill Evans “AFFINITY”

Bill Evans   (p, keyboard)
Marc Johnson (b)
Eliot Zigmund  (ds)
Larry Schneider  (fl, ts, ss)
Toots Thielemans (harmonica)

1.  I Do It for Your Love (Paul Simon)
2. Sno’ Peas (Phil Markowitz)
3. This Is All I Ask (Gordon Jenkins)
4. Days of Wine and Roses (Henry Mancini, Johnny Mercer)
5. Jesus’ Last Ballad (Gianni Bedori)
6. Tomato Kiss (Larry Schneider)
7. The Other Side of Midnight (Michel Legrand)
8. Blue in Green (Miles Davis, Bill Evans)
9. Body & Soul” (E.Heyman, R.Sour, F.Eyton, J.Green)

Recorded on Oct.30-Nov.2, 1978

ビル・エヴァンスと言えば“Waltz for Debby”“Portrait in Jazz”、”Explorations”などのトリオ演奏を聴くことが多い。実際にビル・エヴァンス演奏の愛聴盤アンケートでも必ずトップに並ぶ。

これはトゥーツ・シールマンス(Toots Thielemans)のハーモニカとの共演。トリオで聴くビルのクールで凛とした演奏とはちょっと趣が異なる。リーダーとして演奏をリードするのが常のビルが、リラックスしてトゥーツとの共演を楽しんでいるような雰囲気で演奏が進む。ビルの違った一面を楽しむことができる。

1.I Do It for Your Love(ポール・サイモン作曲)、7. The Other Side of Midnight(ミッシェル・ルグラン作曲)のエレピー演奏。聴きどころ満載。

何かをしながらのBGMとしても、しっかり聴き込んでも、楽しめる名盤。

Joe Zawinul “CONCERTO RETITLED”

Joe Zawinul “CONCERTO RETITLED”

1. From Vienna With Love
2. My One And Only Love
3. Riverbed
4. Concerto Retitled
5. Del Sasser
6. Sharon’s Waltz
7. His Last Journey
8. In A Silent Way

Released in 1976

1曲目 ” From Vienna With Love” で始まる。

第5回「おんぷの祭典」は先週で終わる。今年もウィーンからやって来て素敵な演奏を聴かせてくれた携えてやって来てくれた二人。
ヴァイオリンのルードヴィッヒ・ミュラーさんとチェロのマイケル・ウィリアムズさんに感謝を込めながら聴く。

ウェザー・リポート(Weather Report)のリーダー格のジョー・ザヴィヌルは、ウィーン生まれ。ジョーのファンタスティックなピアノとキーボードを聴くにはベストなアルバムだ。

ウェザー・リポート来日公演の生演奏を思い出す。ベースのジャコと共に、ジョーのキーボード演奏は私にとっては永遠の宝物。残念ながら2007年に75歳で亡くなる。

参加メンバーには、
Miroslav Vitous , Jack DeJohnette ,Herbie Hancock
Pepper Adams,Joe Henderson , Blue Mitchell
の名前もクレジットされている。

Cedar Walton “MIDNIGHT WALTZ”

Cedar Walton “MIDNIGHT WALTZ”

Cedar Walton : p
David Williams : b
Jimmy Cobb : ds

1.Bremond’s Blues
2.Turquoise
3.Cedar’s Blues
4.Midnight Waltz
5.Holy Land
6.Theme For Jobim
7.Dear Ruth
8.The Vision
9.Bolivia
10.Ugetsu

Recorded in 2005

持っているレコードやCDからお気に入りを選曲して作ったジャズ・ジャイアントの「ベスト盤」を楽しんでいる。
(厳密に言うとiTunesのマイフェイバリット・プレイリスト)
それはそれでいいのだが、新鮮味に欠けてくる。

そんな思いの時に出会ったのがシダー・ウォルトンの「ミッドナイト・ワルツ」。録音は2005年、私が入手したのは5年ぐらい前。

ずっと昔シダー・ウォルトンの来日公演を思い出しながら、改めて聴いてみてこれがなかなか新鮮、とてもいいのだ。 全曲シダー・ウォルトンのオリジナル曲。録音も素晴らしく、どれもグルーヴィーな演奏。おすすめです。

この記事を書くためにちょっとネットで調べてみて知ったのですが、シダー・ウォルトンは2013年8月に亡くなっていますね。

素晴らしい演奏に感謝。