アンティーク・ハンガーのコレクターから、300本を超えるハンガーをNAKATA HANGERに寄贈いただきました。どれもヨーロッパを中心とした19世紀〜20世紀前半にかけての貴重なものばかり。
2009年にNAKATA HANGER青山ショールームにて「カンブリアン・ハンガー展」としてご紹介したことがあります。「カンブリアン」と名付けたのは、奇妙な形状、不可思議なデザインや機能など、現在ではわからなくなってしまっている、突然姿を消してしまって現在のハンガーの形状に伝わっているのか不明であるなどが、5億年前のカンブリア紀の地球に存在した生き物に擬えたことです。
寄贈していただいたのは天野豊久氏。世界でも有数のハンガー・コレクター。
2009年のカンブリアン・ハンガー展の時にも、珍しいハンガーの解説をお願いしましたが、今回は我が社の社員向けに、お願いしました。文献や参考資料がほとんどなく、想像逞しくハンガーの由来を説明してくださる天野氏。
19世紀の産業革命、フランス革命などにより、ヨーロッパの市民の生活が変化したこと、機関車などの交通機関の発達で移動(旅行)などが活発になってきたことなど、多種のハンガーが誕生した理由ではないかとの解説はとても興味深い。
このブログで、カンブリアン・ハンガーを取り上げて、いきたいと思います。