多湿が創り出すグラデーション

以前、テキサス州から来た友人が「美しい!これが日本の美しさ」と何度も何度も述べる。乾燥地帯のテキサス州では、遠くの山も近くの山も同じ色なのだ。(確かに私も実感したことがある)

多湿の日本では、山々の重なりは紫色がかった山が遠くになるごとに、その色を薄くしながらグラデーションを描く。日本画に描かれる「ぼかし」の感性もここから来ているのかもしれない。

海抜650mの大岡山から豊岡盆地を見下ろす。東北地方に大雨を降らしている前線が伸びる。但馬地方では雨が降り続くことはないが、前線にともなって発生する雷が時々遠くで聞こえる。平地はきっと蒸し暑いだろうが、ここは気持ちの良い風が通り抜ける。

打ち下ろしのゴルフコースの緑とのコントラストが美しい。

毎日のように夕立がやってくる今年のお盆。
不安定な天気だがこんな美しい光景も創り出す。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です