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カキツバタ(アヤメ科)
『万葉集』には、この花の歌が少なからず。だが、続く平安人の評価は冷たい。菅原孝標女が『更級日記』に、「紫ゆかり」と記した『源氏物語』には顔出さず、紫色のものは、なべて素晴らしいと誉めた清少納言も「かきつばたぞ少しにくき」と。花茎が短く、葉に花が隠れるように咲く。
『花おりおり』 湯浅浩史・著
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昨日まで咲いていなかった。今朝、畑のチェックに裏庭に出てみると鮮やかな紫色の版が咲いている。今年、初めてのカキツバタ。
冬の間、ひっそりとしていた庭の池が一気に艶っぽくなった。
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カキツバタの下には、ヒツジグサの白い花が咲く。