秋のこの時期は、庭の花がとぼしくなる。そんな折だから、鮮やかに咲いたツワブキについ目を奪われる。
「庭の片隅でひっそりと咲くツワブキ」と以前紹介しましたが、今年は工事のために庭の環境が一変。炎天下に晒され続けましたが、ちゃんと真っ黄色に咲きました。
「テカテカした丸い大きな葉はエキゾチック」(『花おりおり』より)。と、あるように、その葉は花の可憐さとちょっと不釣り合い。花も目立つが葉も目立つ。
艶のある葉の蕗(つや・は・ふき)が訛って「ツワブキ」に。
この葉は、戦後沖縄の食糧難時代には、炒めて惣菜として食べたそうだ。その料理の名前は「チーパーフジュネー」という。どう言う意味なんだろう?
島根県の「津和野」と言う地名は、群生するツワブキを見て「ツワブキの野」と呼んだことから由来しているそうだ。
庭先の花から、名前の由来、沖縄料理、島根の町の名まで話が結びつく。
一足踏み込むとこんなに面白いことがあるんだな。