イヌタデ(タデ科)
標準和名よりも「赤まんま」の呼び名で親しまれる。かつて、秋のままごと遊びで、赤飯に見立てられた。花穂に紅く色づいた米粒ほどの蕾が並ぶ。萼片(花被)も紅く、花後もその色を保って果実を包む。刺し身のツマに使われる芽タデのヤナギタデに比べ辛みがなく、劣る意の「犬」がつく。
『花おりおり』 湯浅浩史・著
庭の隅っこの隅っこに咲くイヌタデ。
じっと観察しないと見過ごしてしまう。
「色おりおり」の解説で、刺し身のツマに使われるヤナギタデに比べて、辛味が劣るから「犬」だと。
なんともイヌタデにとって迷惑な話。
ツマにされるために咲いているのではないし、
劣っているからイヌとは、犬も迷惑ですね。