ラヴェル『ボレロ』
パリ管弦楽団
指揮:シャルル・ミュンシュ『ボレロ』(Bolero)
作曲: モーリス・ラヴェル(Joseph-Maurice Ravel)
曲 : バレエ曲
クラシック・ファンならずとも、おそらく誰もがこのメロディとリズムは聴いたことがあるのではないか。
二つのメロディーが最初から最後まで、クレッシェンドで、ゆったりと繰り返され、最後にクライマックスを迎えて突然終わる。
心憎いばかりの効果である。
私にとっての『ボレロ』の思い出は、1978年ジャズの「ウェザー・リポート」の来日公演(中野サンプラザ)である。
PAのトラブルで開演が2時間以上も遅れ、幕開きまでの会場がザワザワしている時に、静かにこの『ボレロ』が会場に流れ始めた。そして盛り上がっていくボレロ。最大ボリュームで曲が終わると同時に、ジャコ・パストリウスのベースが鳴り響き、開幕。
この瞬間は、今でも脳裏に焼き付いて忘れられない一瞬です。
主役のボレロから離れてしまったが、名曲は名場面と共に身体に染み付いている。