青年団公開リハーサル「日本文学盛衰史」

城崎国際アートセンター(KIAC)にて、滞在制作されていた劇団「青年団」による「日本文学盛衰史」(原作:高橋源一郎、作・演出:平田オリザ)の通し稽古の一般公開があった。KIACの客席は100名以上の満席。

先日、高橋源一郎氏と平田オリザ氏のトークショーを聴いたあとなので、とても楽しみだ。

終演後、観客の質問に答える平田オリザ氏。

明治時代の代表的な作家が続々登場。
戯曲は4つの葬儀の場を設定しながら次から次へと進んでいく。

【一場】北村透谷、【二場】正岡子規、【三場】二葉亭四迷、【四番】夏目漱石の葬儀の場へ、

森鴎外、田山花袋、島崎藤村、高浜虚子、石川啄木、国木田独歩、与謝野晶子、島村抱月、樋口一葉、、、が訪れて、それぞれが思い出話をする。

明治維新以後の、日本の近代化、富国強兵、自由民権運動など、近代国家への移行の苦悩を描く。

明治以降の文学の変遷に、現代の時事ニュースを織り交ぜながら、ユーモアたっぷりに進んでいく。挙げ句の果てには、芥川龍之介、太宰治、織田作之助、川端康成まで登場し、奇想天外な展開の中で終幕を迎える。

「国民国家を作るために生まれた言葉は、産み落とされた瞬間から、大きく、その質を変容させ、作家たちを翻弄していく」(平田オリザ)

登場作家の小説を読んでいるのと、そうでないのとでは、当然ながら理解、面白さは異なるだろう。しかし、そう感じさせない戯曲と演出は、平田オリザさんの日本近代化の歴史、文学への深い理解と巧みな演出によるもの。

面白い芝居に満足でした。

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