フェンスに絡むバラを植える

もともとこのフェンスにはフジバカマが植っていた。
夏から秋にはグングン伸びてフェンスを超えて見通し悪いのと、花は突端に咲くのでカットすると花がなくなってしまう、と言うジレンマ。

晩秋から冬の間は、枯れた茎がぐしゃぐしゃとなって横たわる
どうもこの場所には合わないのです。

と言うことで、何に植え替えようかと迷いに迷ってたどり着いたのがバラ。

バラの知識は全くないので、ネットで「バラ フェンス 和風」で検索してたどり着いたバラの種類から3種類を選んで購入。6月に植えて、少し根付いてきたところ。

「マリーアン・ドゥ・ラマルティーヌ」〜棘がほとんどない→階段側に
敦煌」〜クリーム色から淡い黄色のグラデーションに咲く
「はつね」〜ゴールドにアプリコットを混ぜたような美しい花色

などとの解説が決めて。

さあて、どんな風になるのか、しばらく観察して、ここで報告していきますね。

幽霊とか宇宙人が今もどこかで〜「仮設劇場・立夏」

『仮設劇場・立夏』

芸術文化観光専門職大学(CAT)キャンパスの裏側駐車場に仮設劇場が登場。

芸術監督の河田奏太くん(3年生)曰く「劇場は様々な人間が出会う場所」。芸術家と、俳優やダンサーと、劇世界に生きる人と、知らなかった自分と、観客同士が出会う場。

今回のシアタープログラムは2本立て。
『走りながら眠れ』(作:平田オリザ、演出・舞台美術:河田奏太)
『幽霊とか宇宙人が今もどこかにいるかもって思う。』(作・演出:櫻井拓斗)

『幽霊とか宇宙人が今もどこかでいるかもって思う。』を観劇する。
客席は実習棟大道具部屋の中。
(これがなかなかいい劇場空間になっている)。

開演前に挨拶する作・演出の櫻井拓斗くん(4年生)

彼は東京オリンピック(2021年)開会式でダンスパフォーマンスに参加したり、昨年は『セッションハウス・アワード ダンス花2024』の「未来賞」(将来有望な若手に贈られる)受賞

シェアハウス「江原101」の住人なので普段から会うことも多く時々住人みんなで食事をしたりする頼もしい学生。

3人の学生が出演。(林 充希、松村寿々乃、吉松 響)

「今回のクリエーションはムーブメントリサーチ」「ものとの関係性から生まれる動き」「ものと人を合成することで変化する”動き”の面白さと可能性を実感する」(チラシより)

タイトルを意識してパフォーマンスから何を感じるのか、そんな思いを持って観ていました。が、それはどうもそうでないような。もっと抽象的なもので目の前の”踊り””肉体表現”そのものから感じるものなのか。

学生たちのクリエイティブな感性に向き合う体験はCATが開学したからこそ得られる楽しみでもある。

ムクゲ〜白赤黄の絶妙の美

ムクゲ(アオイ科)
韓国の国花。一日花だが次々と咲き、漢名の木槿花(もくきんか)が、韓国では無窮花(永久の花)に通じると愛される。栽培は中国で始まり、前九〜六世紀の「詩経」では、「舜」の名で載り、花を女性の顔に例える。日本には平安時代に渡来、『倭名類聚抄』に木波知春と載る。木蓮の意味。耐寒性はあるが、ハイビスカス属。
『花おりおり』 湯浅浩史・著

我が家では池の脇で木や笹や草の密集した中でひっそりと咲いている。ひっそりと感じるのだが、花そのものは艶やかというか派手というか、なんとも言えず美しい。

中国が原産。韓国の国花で無窮花(ムグンファ)と言う。日本には平安時代に渡来し、千宗旦(千利休の孫)が好んだので「宗旦木槿」(そうたんむくげ)とも呼ばれる。

なんともいろんな呼び名や各国にそれぞれの言い伝えがあったり。
やはり、この怪しい美しさの所為なのだろうか。

但馬部会と意見交換〜神戸経済同友会

今期の神戸経済同友会、特に2名の代表幹事は、各地域部会との意見交換会を精力的に開催し、地域ごとの課題と未来への提言をまとめています。

最近は「兵庫五国」という表現をよく耳にします。兵庫県は「摂津」「淡路」「播磨」「丹波」「但馬」の地域で構成されています。兵庫県は「ミニ日本」ともいうことができます。
日本海、瀬戸内海(太平洋)、雪国、島、都市、市町村、すべてが存在しています。

但馬の課題(解決すべき問題、期待したいことも含めて)として出た話題。

・芸術文化観光専門職大学が全学年が揃い、来春には初めての卒業生が出ることを踏まえ、学生たちが兵庫県において、やりがいを見つけ、定住することを積極的に推し進めよう。そのためには彼らが「起業」するためのサポートを検討する。
・JRの問題。城崎温泉駅〜鳥取までの列車本数が減り過疎が進む、観光客の集客に問題がある。
・労働人口減少により、外国人雇用を促進しないと、今後従業員の確保ができない
・但馬空港存廃の話題があるが、ぜひ存続を。

など、人口減少と学生など若い人たちの定着魅力を上げる、交通インフラの懸念などをそれぞれの参加者から訴えがありました。

梅雨の裏山と川の風景

庭も山も鬱蒼と木々が繁る。
木々の呼吸が聞こえてきそう。

冬は木々の葉が落ちて、屋根の左端から右端までスッキリと円山川が見える。
息が切れそうな円山川だ。

豊岡演劇祭2024プログラム発表

今年も豊岡演劇祭が近づいてきました。
今回発表された「豊岡演劇祭2024」は、公式プログラムを中心に掲載。フリンジも含めて全公演、パフォーマンスが掲載されているわけではない。7月中旬には再度詳しいプログラムが発表されるとのこと。

2019年に第0回がプレのような位置付けで開始され、2020年第1回はコロナ対策により入場制限(定員の半数)で行う。2021年はコロナ禍中止になり、2022年第2回、2023年第3回、そして2024年第4回ということになる。(回数のカウントはこれで良いのかな?)

フェスティバルディレクターの平田オリザ氏は、5年後にアジアNo. 1の演劇祭に、とのビジョンで始まった豊岡演劇祭は着実に参加劇団、団体、観客数も伸びている。

今年の目玉として耳にしているのは、『リバーサイド名球会』。野外公演 in スタジアムと銘打って、スリーピルバーグズ(役者は 八嶋智人など)。コウノトリスタジアムで開催される。

私としては、読売テレビプロデュース『ムーンライト・セレナーデを聴きながら』にも注目したい。
作品の解説には、
「現代の高校生が出石出身の斎藤隆夫が生きた昭和15年にタイムスリップし、ジャズと出会う青春音楽活劇」
なんの事か全く理解できないところが興味を唆られる。(笑)

話は変わりますが、但馬コネクション9月のセッションは、この豊岡演劇祭がテーマ。
「2人のプロデューサーからみる豊岡演劇祭」と題して、最前線で活躍(苦労も)している
豊岡演劇祭若手プロデューサーのお話を聴きます。こちらもお楽しみに。

Terje Rypdal / Miroslav Vitous / Jack DeJohnette

Terje Rypdal / Miroslav Vitous / Jack DeJohnette

Terje Rypdal : g , g-synt ,organ
Miroslav Vitous : b , ep
Jack Dejohnette : ds

1. Sunrise
2. Den Forste Sne
3. Will
4. Believer
5. Flight
6. Seasons

Recorded in 1978

ギタリストのテリエ・リピダルは、ECMレコードを買い漁っていた頃から知っているが、このアルバムは、どちらかというとベースのミストラフ・ヴィトウスのクレジットを見て反応してしまいました。もちろんドラムのジャック・デジョネットもですが。

リピダルのペダル奏法はギターならではのエフェクト使って幻想的な音を出している。これだけだと、取り留めなく甘〜い音が続くだけ。それに、ヴィトウスのベースとデジョネットが加わって初めて音楽になる。なんだろうこの2人のベースとリズムは。

私の最近のお勧めは、3.Will(音声) です。

没40年、植村直己は何を残したのか

植村直己没40年を迎え、追悼と植村スピリットの継承を願う会が江原河畔劇場で開催されました。

イベントのタイトルは、『「語り」と「手紙」で綴る植村直己が残したもの』

第一部は、植村直己の学生時代からの友人である廣江 研氏。廣江氏は植村さんとは明治大学山岳部の同期。学生時代のエピソードを中心に語る。山岳経験も人付き合いも下手で一番ビリだった植村さんは、悪びれるわけでもなくコツコツと努力を続け、やがて登山仲間の困難、苦しい荷駅を買って出る体力と気力を身に付け、尚且つ、その謙虚な人柄に周囲は植村さんに一目を置くようになった。

その後、1970年代の植村の冒険時代(エベレスト登頂、アマゾン筏下り、五大陸最高峰登頂、グリーンランド犬ぞりなど)を友人ならではこそ知る数々のエピソード、また、妻・公子さんとの出会いや結婚生活のプライベートな一幕も披露。

どの話も植村直己の人物像を彷彿とさせる。

第二部は「妻への手紙」 朗読と演奏。

植村さんが冒険の最中に妻・公子さんに送った多数の手紙の中から選んだ文を朗読する。
なぜ冒険に出かけるのか、公子さんと一緒に暮らしていたい、など植村直己の心の葛藤が朗読から浮かび上がってくる。

朗読は、劇団青年団の知念史麻さんとCAT学生2人。
演奏はCATの音楽サークル「なまおと」のメンバー4名。

第三部は、「植村直己の生き方を語る」。平田オリザ(芸術文化観光専門職大学学長)の講演。

平田オリザさんは、高校時代に自転車で世界一周旅行を実行。その冒険の原点には植村直己への憧れがあ離ました。東京に生まれ育った平田さんが、青春時代からの憧れの植村直己の故郷の豊岡市日高町に引っ越してきて、そして植村さんの没40年の追悼の会で話をするのは、人生ってわからないものだな、と。

オリザさんのお話で、世界史の中で「冒険」「探検」の意味、背景は異なっているとの解説が興味深かった。

マルコ・ポーロ(東方見聞録)、コロンブスの新大陸発見、ヴァスコ・ダ・ガマ(希望峰、インド洋)、大谷探検隊(中央アジア)、リヴィングストン(アフリカ探検)

中世・近世の冒険・探検は、領土拡大、貿易、宗教の布教など、帝国主義的(政治的、経済的)は要素が強かった。20世紀に入り、エドモンド・ヒラリー(エベレスト初登頂)、堀江謙一(無寄港単独太平洋横断)など、より困難な方法で目標に挑んだり、人間や技術の可能性に挑戦したりする。

植村直己の冒険は、まさに日常から離れ、人間の可能性、未知の世界を探求する精神に溢れている。詩の賞「歴程」を受賞。植村直己の「冒険自体が詩の表現である」との理由。

平田オリザさんならではの「冒険」「探検」の考察でした。