近畿地区大会のお席〜淡交会

濃茶席

濃茶席は、招月庭二階 祥山にて。

お軸 「清渓繞竹林」(坐忘斎 筆)
風炉  雲華方円 (宗元 造)
釜   遠山霰 (十三代寒雉 造)
水指  瀬戸 末広形
花入  古銅獅子耳付

薄茶席

薄茶席は、招月庭二階 大観にて。宮津支部の皆さんでお席が設けられました。

お軸 「碧天雲静月」 (坐忘斎 筆)

裏千家淡交回〜第54回近畿地区大会

第54回の近畿地区大会を開催しました。今回は城崎国際アートセンターと西村屋ホテル招月庭の2会場をお借りして2日間で約1400名の近畿地区会員の皆さんに集まっていただきました。

「〜を開催する」との表現は、実は今大会は、淡交会但馬支部の主幹で開催し、私も副支部長として「式典」の担当として1年以上にわたって関わってきました。

城崎アートセンター大ホール

800名の皆さんに出席いただいた式典。城崎国際アートセンターの大ホールには出席者全員が入れないので、エントランスホールに設けた席にモニターでも中継。

式典は三部構成。第一部はお家元による「茶湯の儀」。第2部は開会の挨拶。主催者、お家元、来賓の祝辞と続く。第三部は、寄付者、功労者などへの表彰会、そして最後にお家元の講演。

一番心配していたタイムスケジュールがお家元にもご協力いただき、予定通りに進むことができ、ほぼ予定通りの式典を開催することができました。

平安神宮献茶式〜扶桑織部流

平安神宮(右近の橘、左近の桜)

平安神宮での献茶式。

経営者倶楽部の友人からお茶席の空きが出たので「いかがですか」との連絡が来て、急遽、京都へ。

貴賓館

正式には『平安神宮澄心会 献茶際春季大会』
写真の池に隣接した貴賓館では、薄茶をいただく。

席の待ち時間の調整のため、先に点心席へ。
「懐石 瓢樹」の点心。

今回の澄心会は、武家茶道の一派である「茶道扶桑織部」が席を持たれる。

初めての体験「四ツ頭茶礼」。
先に抹茶粉が入った茶碗が一人一人に配られ、4名の給仕役が茶筅と浄瓶(じんびん)を持って立ったまま、順番に茶を点てていく。日本古来の茶法と言われているそうだ。

茶席の合間に、時間がたっぷりあったので、平安神宮の神苑を楽しむ。

カキツバタの庭。

貴賓館から眺める「栖鳳池」。
新緑が美しい。

利休忌(淡交会支部総会)

総会後に薄茶を一服

千利休の命日は旧暦2月28日。新暦では3月〜4月。
毎年、この時期に淡交会但馬支部の「利休忌」並びに総会を開催する。

但馬支部は、今年の6月には「淡交会近畿地区大会」の担当となり準備を進めている。
6月22〜23日に、城崎温泉、西村屋招月庭と城崎国際アートセンターを会場にして、1400名のお客様をお迎えする大事業。

お茶の心を忘れず、みんなで気持ちよく準備して行こう。副支部長として微力ながら頑張りたい。

「芳心会」茶会〜大徳寺総見院にて

京都の大徳寺へ。
茶人である木村宗慎さんが主宰する芳心会の茶会です。

ちょうどお昼に、快晴の京都大徳寺に到着。
日差しはもう春だ。

茶席は、大徳寺総見院。
織田信長の菩提寺。秀吉が信長の一周忌に間に合うように建立させた大徳寺塔頭の一つ。

本堂から入る。
寄付きで身なりを整え、まずは「紅茶」をいただく。
昨年、木村宗慎さんはNHKの番組製作のために3度、ロンドンを訪問。その滞在中に買い集めた紅茶の道具や茶碗でいただく。作法がどうこう、というより異国風の趣向を凝らした雰囲気でいただく「茶」に、これからいただく抹茶への期待も膨らむ。

知人の建築家の岩崎泰さん、一昨年但馬コネクションのゲストとしてお招きした澤木政輝さん(毎日新聞社)と同席になり、ひとときの楽しい会話となりました。

木村宗慎さんの端正なお点前を拝見し、茶会のテーマ「光」に沿って工夫されたお道具の取り合わせとその説明を聞く。
茶の魅力を感じる体験となりました。

新茶会〜淡交会但馬支部

裏千家淡交会但馬支部の新茶会に出席。
会場は豊岡市民プラザ。
濃茶席でお濃茶をいただく。

新春の茶会での主菓子は「花びら餅」。

濃茶の後は、昼食会場へ。
新春のお祝いにと、和太鼓が披露された。
心身に響く和太鼓。
初春に相応しい溌剌とした演奏に感動しました。

演奏は「和太鼓集団 養父太鼓 鼓彩」のみなさん。
隣町の養父市の子どもたちを中心に活動している養父太鼓。
これまで知らなかったが、もう10年前に結成し、地域のイベントや老人福祉施設などで演奏活動をしているそうだ。
「日本太鼓ジュニアコンクール」で兵庫県大会でなんども優勝、全国大会でも入賞と素晴らしい成績も残している。

話は、新年茶会に戻りますが、もっと茶会に相応しい会場がないものかと考えてみる必要もありそうだ。雪降るこの時期、ということで豊岡市市街地の便利な場所という設定であろうが、もう少し神社、お寺、公民館など、各地に赴いても良いのではないだろうか。
至り尽せりの茶席でなくても、新年を祝う質素で厳かな茶もいいのではないだろうか。

我が家の初釜

毎月、但馬コネクションの会場となるホール。
集まるときは数十人入る部屋も、人がいないとまた違った趣の表情を見せる。

ここ数年は、1月3日を我が家の初釜の日と決めている。

囲炉裏に火を入れる。
ここが「腰掛待合」となる。

炭手前(初炭)。
鸞(せいらん)の羽箒。
この初釜でデビュー。
昨年、ご縁があって我が家に参った羽箒。
その物語と共に我が家で受け継いでいかなければならない。

初炭の後は、懐石をいただく。
お料理は、すべて妻によるもの。毎年、大好評。
飯、汁、向付け、お屠蘇。
厳かにこうしていただく時の美味しさは格別。
味覚って不思議なものだな、と毎回感じる。

懐石の後、主菓子をいただいて初座が終わる。

菓子は、
御銘は「九重の月」(ここのえのつき)。
御製は「とらや」

九重とは、宮中のこと。京都の御所を煌々と照らす月に雲がかかる。穏やかな年の始まりを感じますね。

(余談)「とらや 赤坂本店」は、昨年10月1日にリニューアルオープン。設計は、建築家・内藤廣氏。弊社の青山ショールームから歩いてすぐの場所。私は迂闊にもまだ行っていないが、ある作戦を立てて、先にお菓子に我が家に来ていただいた。(^_^)v

濃茶が終わり、後炭、続いて薄茶。

お稽古しているみなさんが熱心なことは、普段妻からよく耳にしている。
その真剣味が、お点前に現れている。

正客も真剣だ。

自分で作った茶碗で点てる陶芸家のMさん。
どんな気持ちで点てているのか?
1年前から稽古を始めて、稽古仲間から茶碗の感想を聞きたいと自作品を提供してくださった。

みんなの感想は「使うほどに、茶碗が育っている」と。
(なんか、凄すぎる感想だ)

こちらの花入もM氏作。
花は白玉と柳。

今回来れないのは、ドイツに里帰りしている夫婦と年始で商売の忙しい男子2名、女子1名。

ほとんどが一人で着付けができるようになったが、振袖などできない人には美容師のBさんが手伝ってくれた。

私は、2年半前の事故以来、遠ざかってしまったお茶。
今日は仲間に入れていただく。
素晴らしいお稽古仲間のみなさんだ。

東京の銀杏から京都の紅葉へ〜裏千家淡交会懇話会へ

今日の東京は快晴。
街路樹の銀杏が真っ黄色に色づく。
これから京都へ移動するために代々木公園駅へ。

京都駅から地下鉄を乗り継ぎ「蹴上」で下車。
ウェスティン都ホテル京都へ到着。
京都東山の紅葉は散り始め。
こちらも快晴で気持ちいい眺めだ。

「茶道裏千家淡交会 平成30年度 全国役員懇話会」に出席。
新理事長は千容子ご婦人、副理事長には千敬史ご子息。
お家元は、会長となられる、人事の発表がありました。

お家元のご挨拶の中では、若い人の登用、若者への茶道のアピールを強調されていました。ご自身は、少し時間の余裕を持ち初心に帰り、茶の道を極めたいという思いを語られました。

京釜特別鑑賞茶会〜大西清右衛門美術館

京都・大西清右衛門美術館。
開館二十周年を記念して開かれる茶会に出席いたしました。

400年に渡って代々続く大西清右衛門の茶の湯釜が展示されている。その時のテーマにより、展示される釜が変わり、何度来てもいつも初めて観る御釜が並んでいるので、興味深い。

茶席では、2代目「浄清」(1594~1682)の釜が掛けられている。
江戸時代初期の釜です。

茶席のあとの「たん熊」のお弁当。
京都の充実した時間でした。

鶴見茶屋〜深まる秋を感じながら

深まる秋を感じながら、ここはコウノトリ郷公園。

今日の目的は、「鶴見茶屋」でお茶を一服を頂くのを楽しみに。

むかしは、コウノトリはツルと呼ばれた。昭和初期には、出石の鶴山では鶴見客相手に茶店があったという。

お茶を点てているのは、県立豊岡総合高校茶道部の皆さん。
(春は県立豊岡高校。年2回の鶴見茶屋が開かれる)

この鶴見茶屋のきっかけは、コウノトリ郷公園で、ここを訪れたお客様が、コウノトリを眺めながら、一人、野点でお茶を一服されていたのを、コウノトリ文化館のスタッフが見かけ、お話をしたのが始まり。

その方は、羽箒の収集と調査研究されている下坂玉起さん。但馬コネクションのゲストにお迎えし、羽箒のお話をお聴きしました。

「コウノトリ饅頭」。
これが美味しいのだ!
知る人ぞ知る豊岡の隠れ名物の「鹿饅頭」の別注バージョン。

今年で4年目を迎える鶴見茶屋。
年々お客様が少しずつ増えているそうだ。

季節を感じながら、コウノトリ観ながら、饅頭をいただきながら、
素敵な一服の茶でした。