学校茶道研修会〜裏千家淡交会

茶道裏千家淡交会 近畿第一学校茶道連絡協議会の研修会に出席。
会場は西村屋ホテル招月庭(豊岡市城崎町)

近畿第一地区とは、滋賀県、奈良県、京都府、兵庫県北部(但馬)で活動する裏千家淡交会の地区。各地区の学校で生徒に茶道を指導している先生方が集まる会。

お点前は、香住高校の生徒、後見は村岡高校の男子生徒。
10代の若者がお茶を熱心に学んでいる姿を想像する。
頼もしく格好いいなあ、と感じる。

講演は大乗寺(兵庫県香美町香住)の山岨眞應服住職にお願いをしました。
題して「大乗寺と円山応挙」。

今年の2月に大徳寺聚光院のご住職様と関係の皆さまをご案内させていただいた時の山岨副住職のお話が忘れられない。
美に対する鋭い洞察と、ユーモアたっぷりの解説にすっかり魅了された経験があるので、今日の講演もとても楽しみにしていました。
やはり、大乗寺の実際の現場で襖絵を見ながらではないので、お話の内容が実感で気ないのが残念ですが、私自身は、しっかりと復習させていただきました。

大乗寺行かれたことのある人も多いでしょうが、ぜひ、山岨副住職のご案内は必聴ものです。CATの学生たちを連れて行く企画を組んでみたいと思っています。

淡交会但馬支部役員会の冒頭は「利休百首」

毎月、裏千家但馬支部役員会の会議をします。私は、但馬支部の副支部長として出席することにしています。以前は支部長・副支部長は、「来賓」扱いということで、役員で決定したことを追認しているだけでした。

人口減少、生活様式の変化、伝統文化継承の困難さに直面しているのが、現在の日本。これは茶道の裏千家でなく、多くの団体が抱えている問題でもある。

淡交会但馬支部も隆盛だった頃の4割に、会員数も減少している。高齢化が進と同時に若い人の入会(茶道志望)が減っていることが主な原因。

「茶道」は「敷居が高い」「お金が多くかかる」「厳粛な稽古が大変」など、不明瞭なイメージがあるのではないかと推測。少しでもイメージを変えるべく、社中(茶道指導同門)間の交流、会計の明瞭化などを進言し、少しでも減少を食い止めるために数年前から、支部長と副支部長も参加することにしています。

役員会の開始は「利休百首」をみんなで声を出して読み、その意味の解説を当番を決めて行う。これが、茶道に留まらず、日常の知恵、工夫、美的センスに大いに役に立つ。

駐日大使・大使夫人をお迎えして(2)

城崎中学校での交流授業を終えて、宿泊先の西村屋ホテル招月庭へ。
チェックインを済ませて大広間にて「お茶席」でお迎えする。
お迎えする側には、斎藤元彦兵庫県知事、関貫久仁郎豊岡市長も列席。

正客には、茶道を嗜んでいらっしゃる岸田祐子総理夫人。
各国大使のお手本に。

斎藤知事から岸田総理夫人へ、関貫市長からガーナ大使へ。
お越しいただいたお礼にそれぞれ記念品をお渡しする。

約30分のお茶席の後見を務めた裕美子(妻)。
英語で、お軸、茶道具の説明をし、豊岡にまつわる話を交えながらお茶をお出しする。
お菓子の神様を祀る中島神社との田道間守尊(たじまもりのみこと)物語、出石焼、高屋焼などご紹介する。

最後に岸田総理夫人に、豊岡でのここまでの印象など一言お願いしてお茶席を終了。
英語で後見を務めた裕美子(妻)もホッと。

東アジア窯址分布図を眺めながら

東洋陶磁美術館にある東アジア窯趾の分布図。
茶の湯の陶器を知り、学ぶにはとても役にたつ地図。

かつて「茶の湯文化学会」の中国ツアーで訪ねた窯趾を思い出しながら眺めると、位置とその光景を思い出す。

南昌→吉州窯→長沙→洞庭湖→鄱陽湖→景徳鎮

旅は南昌から始まった(2011/11/23)
憧れの廬山(2011/11/24)
中国最大の窯業地(2011/11/25)

今年の秋には、韓国南部の窯趾を回って見たいと考えているので、大いに参考になります。
慶州、釜山を拠点に訪ねてみたい。

これをみて、日本にもこれだけのたくさんの窯元があるのだから。全部は無理かもしれないけど、それをテーマに国内を車で旅する、ってのもありかな。

2019年には車で九州北部を旅する。
唐津→有田焼
芦屋釜の里(こちらは「窯」ではなく「釜」)
星野村 (玉露で有名)

シン・東洋陶磁〜東洋陶磁美術館

4月12 日にリニューアル・オープンした東洋陶磁美術館。(大阪市北区中之島)リニューアルしてから初めて行きました。増築部分のガラスに囲まれたエントランスが気持ち良い。

現在、リニューアルオープン記念特別展「シン・東洋陶磁 MOCOコレクション」開催中。
(2024.4.12〜9.29)

「シン」は、「新」「真」「心」を現す。

東洋陶磁美術館は、住友グループから寄贈された「安宅コレクション」、韓国陶磁の「李秉昌(イ・ビョンチャン)コレクション」、民藝運動の中心作家の「濱田庄司」作品が館蔵されている。東洋陶磁としての世界第一級のコレクション。

「MOCO」(もこ)。ちょっと変な発音が気になるが、the Museum of Oriental Ceramics Osakaの頭文字をとったもの。

東洋陶磁美術館と言えば、
国宝「油滴天目茶碗」(南宋時代・12〜13世紀、建窯)

ハンズオンコントローラーというシステムがあり、箱の中に手を入れ茶碗を動かすことで、画面に天目茶碗をあたかも持って上から下からぐるりと観ることができる。

国宝「飛青磁花生」(元時代・14世紀、竜泉窯)

これら二つの国宝や重要文化財として指定されている東洋陶磁が多数。

中国、朝鮮半島の青磁の色合いの移り変わりなど、一堂に鑑賞でき、歴史の変遷と合わせてとても興味深い。

またまたドイツからのお客さま

晴天で気持ちの良い春の日。
友人家族のところにドイツからお客さまが来る。
お茶の稽古に合流して、茶を一服差し上げ、昼食は点心を一緒に。

強行軍の旅行なのか、しばし3階のテラスでリラックス。

彼と彼女は初めての来日。
東京、京都、但馬(養父、江原、城崎)を訪問。
明日から沖縄に行くそうだ。

次回、夏に来たらカヌーしようと約束。
Have a good trip !

天空の茶室

昨年5月に完成した3階のリノベーション。計画をする時から「ここでお茶を」と企む。
この季節を待ってやっと実現。

名付けて「天空の茶室」

吹き抜ける春の風を感じながら円山川を臨む。

向こうには山桜。

利休忌と総会〜裏千家淡交会但馬支部

利休忌。

利休忌(りきゅうき)は、安土桃山時代の茶人である千利休(せんのりきゅう)の忌日(1591年2月28日)に、利休の門弟たちが遺徳をしのぶ行事です。

利休忌では、利休の姿を描いた軸と菜の花を飾り、利休に供えるお茶を点てて、薄茶をいただきます。菜の花を飾るのは、利休が生涯菜の花を愛したためとも、切腹の日の茶室に飾られていたためともいわれています。

表千家では、7代目如心斎が制定した「七事式」の中、「廻り花」「茶カブキ」などを行ない、互いに茶の湯の修練に励みます。

裏千家では、利休忌は3月28日で、宗家三大忌の一つです。

AIより

利休の命日は3月28日であるが、淡交会但馬支部では、前後の日曜日に総会も合わせて行う。私(裏千家淡交会但馬支部副支部長)は、総会の議長を務める。

総会前には、茶席で一服の茶をいただく。

茶室を守ろう〜県立豊岡高校

我が母校の県立豊岡高校のシンボルとも言える達徳会館。

達徳会館は、兵庫県立豊岡高等学校の敷地内にある近代化遺産です。1896年(明治29年)に建てられた擬洋風建築で、2008年に兵庫県指定文化財に登録されました。
達徳会館は、旧制豊岡尋常中学校の本館として建てられました。正門を入ってすぐ右手にあり、創設当初の校舎で現在まで残る唯一の建物です。1972年(昭和47年)の大火を免れました。
AIより

私の父母、弟、二人の息子、みんな通った高校。息子が豊高生の時は、PTA副会長、会長を連続で5年間務めたが、実は中に入ったことがない。シンボルには違いない。

達徳会館の奥にあるのが、豊高のお茶室。

戦前の豊岡女学校時代からあった茶室の一部を継承して戦後建てられた茶室。老朽化が進み、雨漏り、壁の崩れ、随所に修理必要な箇所がある。2年後の達徳会150周年に向けて、茶室の改修工事を行うことを推進する動きがある。

淡交会但馬支部としても支援し、茶道を学ぶ学生をバックアップすると同時に淡交会としても活発に利用しようと計画中です。

淡交会但馬支部の役員会

原則毎月第一日曜日の朝は、淡交会但馬支部の役員会。
幹事長以下、役員、青年部、各地区の世話役など約20名の役員が集まる。そこに、支部長と副支部長が参加する。私は副支部長として。

会議の始めに「利休百首」を読み上げ、意味を再認識する。
「利休百首」は、千利休が和歌の形を借りて残した教えと言われ、茶道の原点を学ぶことができる。実際には、後世まとめられたものと考えられる。裏千家11代 玄々斎が点前作法の種別、道具の扱いなどを書きまとめたものとされる。

茶道を現在(以前、5年ほど習う)は嗜んではいませんが、一首、一首、何かとヒントになります。

会場は、豊岡駅前のアイティ7階の市民プラザの会議室。
明るくて気持ちの良い場所。
淡交会但馬支部の初茶会、利休忌、総会などもこの市民プラザの会場を借りて行います。