「舟遊茶会」〜大覚寺大沢池にて

「舟遊茶会」に招かれ、大覚寺(京都市右京区嵯峨)へ。

今回の茶会の亭主は友人Sさん。
最初にSさんのお点前で濃茶をいただく。

その後、待合にて薄茶席のお道具を拝見する。
薄茶はこれから乗る船上でいただく。

大沢池に浮かぶ舟が薄茶席。
桜満開の時期を狙ってこの日に予定されたのでしょうが、思わず桜の開花は早く、その名残が少しだけ。返って、山々の新緑が美しい。

船頭さんが漕ぐ船に乗り、ゆっくりと大沢池を回りながら薄茶をいただく。時にさっと小雨が降り、時にはあっという間に青空が広がる。湖面に吹く風が心地よい。

船を降りると、大広間に案内される。
大きなテーブルは、有栖川宮家より寄贈されたもの。
最後にこのテーブルで煎茶をいただく。

茶会名の通りメインは船上での茶席ではあるが、お濃茶席の設え、お道具もかなり時間をかけて準備されたのが伝わってくる。(写真を撮れないのが残念)

心和む気持ちのいいお茶をいただきました。
感謝。

「福」を呼ぶ茶碗

昨日、裏千家今日庵での初釜でいただいた「福引き 当たりの品」

それは茶碗。
お家元の箱書あり。

「松古窯 芳山」とある。松坂万古焼(三重県)の佐久間家の五代芳山。
茶碗のことは詳しくないので、これ以上説明できないのが残念。
これを機会に少し勉強しなくてはならないと痛感。
万古焼

松古窯 佐久間芳山

「蔦」

裏千家今日庵にて初釜

裏千家今日庵(京都市上京区)にて執り行われる初釜に列席させていただきました。裏千家淡交会但馬支部の副支部長をさせていただいている関係で毎年ご案内をいただいている。

濃茶席

これまでに数回、初釜に列座させていただいていますが、今年は椅子席での立礼(りゅうれい)で執り行われました。

平成茶室「聴風の間」にて濃茶をいただく。

千 宗室家元より新年のご挨拶があり、その横には千 玄室大宗のお姿も。今年100歳になられるが、背筋がピンと矍鑠(かくしゃく)とされている。ご挨拶の後、家元のお点前により濃茶をいただく。

裏千家初釜には恒例の川端道喜「花びら餅」。川端道喜は室町時代後期から続く老舗和菓子のお店。とろーっとしたお味噌がとても美味しい。

薄茶席(福引の当たり品と)

濃茶席の後は2階「看月の間」にて薄茶をいただく。お点前は千 宗史若宗匠、半東は伊住禮次朗様。薄茶をいただいた後、初釜恒例(?)の福引があり、その席の約40名ほどの客でくじを引く。「当たり」は卯年にちなんで「卯」の一文字が書いてある、との説明で、一斉にくじを開く。なんと、開いた私のくじの真ん中に「卯」の文字が!

何くじか当たりがあるのかと思っていたら(過去の初釜ではそうだったので)、なんと今回は一つ。「福」が私にやって来た!

幸先の良い1年が始まりました。

我が家の初釜 2023年

露地

お正月恒例の我が家の初釜。
こちらは2019年の初釜の様子
今日は雪のない穏やかな日となりました。

妻が昨日から準備し、調理した懐石料理。

初炭、懐石料理、濃茶、薄茶と、普段稽古している人が交代しながら亭主を務める。稽古ではいつもできていることが、本番になると点前が止まってしまう。本番の魔物が取り憑いてしまう。これは他人事ではないのでよく分かる。場数を踏むしかないのだろうか。

私はお詰めの役をすることになりましたが、半端な経験しかないので教えを乞いながら務めることに。お茶事は初めての人もいらっしゃるので、初歩的な解説もあり、私も一から学ぶいい機会となる。

薄茶

10年ちょっと前に東京の社中で稽古したことがあるが中断して久しい。
年が改まったのを受けて、今年は少し茶道を嗜んでみたいと思うのですが、さてさてできるのか。時間と気持ちをうまく持っていかないといけない。

茶籠

茶籠は茶道の点前道具一式を持ち運びするためのもの。茶箱の中の籠形式のものを言う。

旅の最中に野点で一服。立ち寄ったどんな場所でもそこで一服できる。旅でなくて日常生活の中の一コマで一服。そんな想いが膨らむ。

茶碗、茶杓、茶筅、棗、仕覆など一式がキッチリと収まっている。

茶箱のお点前の稽古はしたことがないが、なんか手順がいっぱいありそうだ。

近畿地区大会のお席〜淡交会

濃茶席

濃茶席は、招月庭二階 祥山にて。

お軸 「清渓繞竹林」(坐忘斎 筆)
風炉  雲華方円 (宗元 造)
釜   遠山霰 (十三代寒雉 造)
水指  瀬戸 末広形
花入  古銅獅子耳付

薄茶席

薄茶席は、招月庭二階 大観にて。宮津支部の皆さんでお席が設けられました。

お軸 「碧天雲静月」 (坐忘斎 筆)

裏千家淡交回〜第54回近畿地区大会

第54回の近畿地区大会を開催しました。今回は城崎国際アートセンターと西村屋ホテル招月庭の2会場をお借りして2日間で約1400名の近畿地区会員の皆さんに集まっていただきました。

「〜を開催する」との表現は、実は今大会は、淡交会但馬支部の主幹で開催し、私も副支部長として「式典」の担当として1年以上にわたって関わってきました。

城崎アートセンター大ホール

800名の皆さんに出席いただいた式典。城崎国際アートセンターの大ホールには出席者全員が入れないので、エントランスホールに設けた席にモニターでも中継。

式典は三部構成。第一部はお家元による「茶湯の儀」。第2部は開会の挨拶。主催者、お家元、来賓の祝辞と続く。第三部は、寄付者、功労者などへの表彰会、そして最後にお家元の講演。

一番心配していたタイムスケジュールがお家元にもご協力いただき、予定通りに進むことができ、ほぼ予定通りの式典を開催することができました。

平安神宮献茶式〜扶桑織部流

平安神宮(右近の橘、左近の桜)

平安神宮での献茶式。

経営者倶楽部の友人からお茶席の空きが出たので「いかがですか」との連絡が来て、急遽、京都へ。

貴賓館

正式には『平安神宮澄心会 献茶際春季大会』
写真の池に隣接した貴賓館では、薄茶をいただく。

席の待ち時間の調整のため、先に点心席へ。
「懐石 瓢樹」の点心。

今回の澄心会は、武家茶道の一派である「茶道扶桑織部」が席を持たれる。

初めての体験「四ツ頭茶礼」。
先に抹茶粉が入った茶碗が一人一人に配られ、4名の給仕役が茶筅と浄瓶(じんびん)を持って立ったまま、順番に茶を点てていく。日本古来の茶法と言われているそうだ。

茶席の合間に、時間がたっぷりあったので、平安神宮の神苑を楽しむ。

カキツバタの庭。

貴賓館から眺める「栖鳳池」。
新緑が美しい。

利休忌(淡交会支部総会)

総会後に薄茶を一服

千利休の命日は旧暦2月28日。新暦では3月〜4月。
毎年、この時期に淡交会但馬支部の「利休忌」並びに総会を開催する。

但馬支部は、今年の6月には「淡交会近畿地区大会」の担当となり準備を進めている。
6月22〜23日に、城崎温泉、西村屋招月庭と城崎国際アートセンターを会場にして、1400名のお客様をお迎えする大事業。

お茶の心を忘れず、みんなで気持ちよく準備して行こう。副支部長として微力ながら頑張りたい。

「芳心会」茶会〜大徳寺総見院にて

京都の大徳寺へ。
茶人である木村宗慎さんが主宰する芳心会の茶会です。

ちょうどお昼に、快晴の京都大徳寺に到着。
日差しはもう春だ。

茶席は、大徳寺総見院。
織田信長の菩提寺。秀吉が信長の一周忌に間に合うように建立させた大徳寺塔頭の一つ。

本堂から入る。
寄付きで身なりを整え、まずは「紅茶」をいただく。
昨年、木村宗慎さんはNHKの番組製作のために3度、ロンドンを訪問。その滞在中に買い集めた紅茶の道具や茶碗でいただく。作法がどうこう、というより異国風の趣向を凝らした雰囲気でいただく「茶」に、これからいただく抹茶への期待も膨らむ。

知人の建築家の岩崎泰さん、一昨年但馬コネクションのゲストとしてお招きした澤木政輝さん(毎日新聞社)と同席になり、ひとときの楽しい会話となりました。

木村宗慎さんの端正なお点前を拝見し、茶会のテーマ「光」に沿って工夫されたお道具の取り合わせとその説明を聞く。
茶の魅力を感じる体験となりました。