初めての山口市〜中国・九州の旅(6)

最後の訪問(宿泊)地、山口市。今回は自由に行程を組み、移動距離をみながら宿泊地を決め、前日にネットでホテル予約。最後は、ここ湯田温泉。えっ?市内に温泉と思ったが、なるほどこういう立地かと眺める。城崎温泉の近くに住む者としては少し馴染めない。

ホテルを出発して車で約10分。曹洞宗の寺院「瑠璃光寺」。満開の梅が迎えてくれた。ここは梅と桜の名所。

国宝の五重塔。大内氏全盛期の象徴でもある。1442年(嘉吉2年)ごろに建立。

大内弘世公之像。
大内弘世(1356年〜1400年)。室町時代、大内家第25代当主。
足利義満に対し、応永の乱を起こし、敗れ没す。

京を愛し、京を模してこの山口の町を作り上げる。まさに山口は「西の京」と云われる所以である。

「枕流亭」。幕末にこの「枕流亭」で薩長連合を組むための密談を重ねたという。

元々は、豪商阿部家の「離れ」として存在。藩主毛利氏の参勤交代の時に山口での本陣に使われた。1960年に現在の瑠璃光寺横(香山公園)に移築された。

幕末、この枕流亭で薩長連合の密談が交わされた。

薩摩藩からは西郷隆盛、大久保利通、小松帯刀らがここに宿泊し、長州藩からは木戸孝允、伊藤博文、品川弥二郎、広沢真臣らがここに迎えた。

この2階の部屋は、ほとんど当時のままだそうだ。周りの風景こそ違え、この部屋で薩長連合の相談をし、倒幕、そして明治維新へと邁進した日本を思い浮かべる。

今回の旅の最後に相応しい訪問となった。