竹は外見から見ると一本一本が独立しているように見えますが、地下茎で繋がっており、運命共同体です。しかも、親の栄養で成長した後は、自分の身を太らせることなく、子供のためにせっせと栄養づくりに励むのです。子供は子供で、その栄養を無駄なく使い、構造的にも立派な親にいち早くなります。
竹にある節は竹にとって大切なものです。人生においてもよく「節目」という言葉が使われます。人生における節目とは何でしょうか。人生における心の区切り、それは、一人一人違うと思います。自分に課題を課し、それが成し遂げられたときが自分にとっての節目かも知れません。節目の多い人ほど、風雨や雪の重みにも耐えうるすばらしい人生を送ることが出来るのではないでしょうか。
『人物のまち福島 第2集』 佐久間辰一・著 (「竹」より p13)
昨日の続き。副題「社会人として大切なことは植物から学んだ」が示している通り、この冊子に登場する植物たち。竹(タケ)、桜(サクラ)、蕎麦(ソバ)、紫陽花(アジサイ)、スギナなど10種。それぞれに個性、特徴、なぜそうなのかと不思議なことだらけ。その謎解きは私たちが生きていく教訓がいっぱい詰め込まれている。
第2集のトップバッターとして「竹」。竹と言えば、地下茎、節、成長の早さ、しなやかなどの特性の不思議を解き明かしながら「竹」を知る。
竹の成長の早さの秘密は、幹の先端だけでなく、節ごとに成長点を持ち、一斉に成長する構造からきている。
「人生の節目」というが、人生を見つめ、節目を正しく持つこと、それがすなわち自分の成長の糧となる、ということですね。
「竹」から大事なことを学びました。