「1月行ってしまって」〜ここまで雪が少ない

「1月行って、2月逃げて、3月去って」と父がよく言っていたが、時間が経つのは早い。今日は1月最後の日。お正月がもうとっくに前のことのようだ。

ここまで雪は少ないが、周辺はまだ灰色の冬の風情。

夏には赤い花が咲くサルスベリも、この時期はツルッツルの裸の幹と枝。

企業理念の大切さを学ぶ〜(株)川村義肢

今月の経営者クラブのゲストは、(株)川村義肢の川村慶 社長。高校時代からアメリカンフットボールを始め、大阪体育大学時代には関西大学リーグで大活躍。体格も大きく猪突猛進型の経営をされているのかと想像していましたが、会社とは何か、社員を大切に、企業理念に基づいてきめ細かく経営されている。

社員をソウルパートナー(魂の仲間)と呼ぶ。
経営理念:「ソウルパートナーとお客さまのQ.O.L向上を絶対あきらめない」
行動指針:5つのキーワード「常に研鑽」「最高の製品」「心を込めたサービス」「合理化努力で利益」「豊かな生活を築く」

川村社長は、自らの経営スタイルを「放牧経営」と呼ぶ。
社員に任せて思いっきり挑戦し、行動し、成果を出すように指導されている。時々「社長は楽ですね」と言われるが「とんでもない、通常よりも何倍もきめ細かく社員と接しています」と答える。

経営には、社長の覚悟と本気で社員とコミュニケーションをとることが必要だと再認識。川村社長から多くのことを気づかせていただいた。

豊岡病院で術後の検査、無事完了〜感謝

2016年3月11日。台湾で交通事故に会い、以後、この豊岡病院で治療を続けてきた。事故は、早朝のウォーキング(自宅でも、東京でも、海外でも必ず行う)中に、後方から来た車に撥ねられ、頭部を強打。意識不明となる。台湾(台北)で入院後、帰国してからこの豊岡病院で手術を受ける。

頭部内出血がメインの治療だが、合わせて左側の頬が骨折していることがわかり(外観からは全く通常通りでわからなかったのですが)、その手術も受けた。以後、ここ「形成外科」で手術後の経過を定期的にチェック。手術以来2年10ヶ月後の今回が最後となりました。もちろん、大成功。手術も含めてずっとお世話になったK医師(京大病院より)。冷静に丁寧に対応していただいた。感謝。

頭部のMRIによる定期検査がもう一つ残っているが、これも良好に推移している。

『社員を大切にするから黒字になる。甘いから赤字になる』近藤宣之・著

今まで多くの会社は「顧客満足」を第一に経営をされてきました。お客様の満足がなければ、商品を買ってもらえない。つまり利益が得られないからです。
しかし、私の経験上、顧客満足は社員満足があってこそ実現されるというのが真実です。
社員満足なしに顧客満足を追求すると、「やらされ感」や犠牲感だけが残ってしまいます。その証拠にもっとも徹底した顧客満足を追求するところが、社員にとってはブラック企業になっている例がたくさんあります。
『社員を大切にするからころ時になる。甘いから赤字になる。』近藤宣之・著
(「顧客満足の前に社員満足が大事」 (p176))

坂本光司氏(元・法政大学大学院教授)の「日本でいちばん大切にしたい会社」に選出され、以前から注目していた(株)日本レーザーの近藤宣之社長(現会長)の書籍。今回、経営者セミナーで直接お話を聴き、出版されている全ての近藤氏の本を読む。

近藤氏の仕事人生の様々な体験を語りながら、得た結論は「社員満足」が経営の原点という信念。クレド(働き方の契約書)、社員の総合評価表、人事制度改革など、具体的な資料も提示され、大いに参考にしたい。

私も会社経営で大切にしてきたのは、経営をオープンにし、社員一人ひとりが目標を持ち、社員の成長が会社の成長、会社の利益が企業存続と社員に還元される仕組みを作り、実行すること。

社員を「大切にする」は、社員待遇を良くし、自主性を高め、公平な社員評価を、というイメージが強いが、それは単に「甘い」こと。「大切にする」には、会社理念(クレド)、社長の信念に基づいた人事評価制度、日々の社員とのコミュニケーションなど、その下地となる社長の行動がベースにないといけない。

もう一つの行き着くところは「社長が変われば、会社は変わる」という事実。経営者として最も重要な心得。肝に銘じないといけない。

Eric Clapton 映画『12小節の人生』”LIFE IN 12 BARS”

アップリンク渋谷にて、映画『エリック・クラプトン〜12小節の人生』(LIFE IN 12 BARS)を観る。今、ヒット上映中のクイーン『ボヘミアン・ラプソディ』とは違い、クラプトン自信の過去からの映像、画像、演奏、インタビューの実録ドキュメンタリーである。自身のインタビューはもちろん、関わった家族、恋人、ミュージシャン、音楽関係者など、生々しいコメントが続く。

「3大ギタリスト」(クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ページ)、「ギターの神様」と賞賛されたクラプトンだが、人生はそうはいかない。複雑な家庭環境、女遍歴、ドラッグ中毒、アルコール依存症など、波瀾万丈の人生だ。クラプトンにとって人生は音楽、音楽が人生であるのが伝わってくる。

赤裸々に語る過去。ジョージ・ハリソンの妻パティ・ボイドを寝取るまでの葛藤、ジミー・ヘンドリックスやデュアン・オールマンの死に直面、4才の息子コナーがニューヨークのビルから転落死。

パティとの関係を悩み歌う「レイラ」”Layla”、コナーを失って歌う「ティアーズ・イン・ヘブン」”Tears in Heaven”。

ロックファン必見ですぞ。

雪化粧〜これでもここまで少雪の冬

朝6時半の雪景色。

それでも、今年は雪は少ない冬なのだ。
これぐらい降ってもお昼には雪が溶け始める。

雪と靄(もや)で、向こうの山が見えない。

50cm以上積もるぐらい降ると、辺りがシーンと静まりかえり白銀の別世界になる。そんな冬の日があって欲しいような、欲しくないような。

経営者セミナー(3日目)

▪️ 泉谷渉(産業タイムズ社社長)
 ・日本の車を全てEV(800万台)にしたら、原発5基分の電力が必要。
 ・予測として2030年でEVは5〜6%ぐらいだろう。
 ・本命は、48ボルトマイルドハイブリッド。(現時点で日産ノートeパワー)
 ・中国マーケット自動車−4%。中国の衰退。次はインド。
 ・昨年の株価下落で中国は200腸炎が消え、時価総額670兆円。(日本700兆円)
 ・今後伸びるのは車載向け半導体

▪️近藤宣之(日本レーザー会長)
 ・企業の意義は働く人を幸せにすること。
 ・感謝・成長・利他の理念にあう人財採用
 ・透明性と納得性の高い人事制度

▪️大山健太郎(アイリスオーヤマ会長)
 ・プロダクト・アウト → マーケット・イン → ユーザー・イン
 ・競争のないビジネスをやりたい。(生活者視点のモノづくり)
 ・「メーカーベンダー」商品開発→生産→流通開拓→小売
 ・「園芸」「ペット」の市場を創造した。(ホームセンターにて)

▪️デービッド・アトキンソン(小西美術工藝社社長)
 ・これまで50年間で世界経済は3.6%成長。
 ・人口増加要因で1.8%、生産性向上で1.8%。(半分ずつ)
 ・アメリカの成長率が高いのは、人口の急増要因。(1989年2.4億人→現在3.2億人)
 ・GDP = 人口 × 生産性
 ・生産性(国)=付加価値(金利、税金、利益、給与)÷人口
 ・生産性(企業)=付加価値(売上−外部仕入)÷社員数
 ・人口が急減する日本は、生産性向上を真剣に果たさなければならない。

※備忘録的な項目として記述。内容については、多岐、意味深い、時代背景、予測の根拠など全て記述できないのが無念ですが、今後引き続き理解を深め、実行に移して行きたい。

経営者セミナー(2日目)

▪️ 上念司(経済評論家)
 ・世の中(経済)はモノとカネのバランスで成り立つ。
 ・モノが少ないとモノ価値が上がり、お金が少ないとお金の価値が上がる。
 ・コアコアCPI(食料、エネルギーを除いたもの)は2.0%が必要。(現0.3%)
 ・今年の消費増税での駈込み需要はない。

▪️ 森勇介(大阪大学大学院教授)
 ・心理学のテクノロジーでトラウマは解消できる。
 ・POMR(Problem Oriented Medical Record)問題指向型診療録
 ・田中万里子(サンフランシスコ州立大学名誉教授)との出会い

▪️ 井上康生(全日本柔道男子監督)

▪️ 田坂広志(多摩大学大学院教授、田坂塾塾長、ソフィアバンク代表)

▪️ 土井英司(エリエス・ブック・コンサルティング社長)

▪️ 青山繁晴(参議院議員)

経営者セミナー(1日目)

全国経営者セミナーに参加。
テーマは「揺れ動く!2019年の世界と日本」
3日間かけて、全14コマのゲスト講演を聴く。(分科会2つ含む)

主催者の開会挨拶の中で現在の企業数のお話があった。今後、企業数は減少すること、特に小規模企業(99%が中小企業)は激減するのではないか、との予測のもと、今回のテーマが設定してある。
・ 日本の全企業数=386万社 → 99%が中小企業である。
・ 創業100年以上の企業数=5万社。
・ 200年企業=3000社。(世界では7000社、ドイツ1500社、フランス300社)

14名のゲストの講演会を聴く。(ここでメモを網羅することはできないが、備忘録として私にとってのキーワードを記録しておきたい。

▪️ 池上彰(ジャーナリスト)
 ・これまでの元号は中国古典から。今度は日本の古典からの可能性も。
 ・日露首脳会談は不調。外務省は2島返還を準備開始している?
 ・7月の衆参解散選挙あり。(参院だけでは自民2/3を割るであろう)
 ・日韓関係は、韓国の建国の歴史から考える必要がある。(建国神話)

▪️ 松本晃(元・カルビー会長兼CEO)
 ・ライザップは構造改革をしなくてはならない。すでにシナリオは書いた。
 ・会社は、Commitment & Accountability (約束と結果責任)
 ・No Meeting , No Memo 会議ばかりしても意味がない。
 ・会社の金は1円もない。お客からいただいている。
 ・うまくいく会社=Vision、Plan、Leadership

▪️ 天野博(ノーベル賞、名古屋大学教授)
 ・LEDにより電力の削減ができる。2020年7%削減1兆円規模。
 ・GaNの開発→無線電力供給の開発ができる

▪️ 櫻井よしこ(ジャーナリスト)
 ・世界地図を逆さ(富山県が作成した地図)をみると日本の位置が見える。
 ・太平洋(アメリカ) ⇆ ユーラシア大陸(中国)の緩衝地帯が日本。
 ・北極海の資源、ルートも考える必要がある。

2019年TOKYO始まりだ

今年初の東京。

2018年は、台湾事故(2016年3月)後の体調、体力も完全復活し、東京滞在も元のペースに戻った。でも、年間で50日ぐらいかな。(それ以前は100日を超えていたので半分以下にはなりました)

2017年に社長交代をして、私自身、会長としての立場でどのように会社に関わるか、貢献するのか。こういう思いがそもそも大切なんだろう、と思っておくしかないのが正直な今の心境。

もちろん、「大局的に」「グローバル・マーケットを意識して」「経験を生かして」とかの言葉は頭にあるが、それをどのように会社とアクセスするのか、試行錯誤が続く。