「山陰海岸ジオパーク」で交流会〜神戸・鳥取県経済同友会(その1)

「山陰ジオパーク館」谷本勇館長(左端)

山陰海岸ジオパーク館」(兵庫県新温泉町)に集合。
「神戸経済同友会」と「鳥取県経済同友会」と合同で、「山陰海岸ジオパーク」活性化について意見交換する企画を行いました。

展示品を見ながら、谷本館長による「山陰海岸ジオパーク」の概要を聴く。

ジオは、ギリシャ語で地球を意味する「ガイヤ」が語源。4つのプレートがぶつかる日本列島では、いつ、どこで地震が起きてもおかしくない状況である、などわかりやすく、興味深い説明が続く。

日本列島誕生の話が興味深い。日本列島の始まりは、2500万年前に始まり、1500万年前に日本海が拡大し、300万年前に日本列島が現在に近い形になった。

大陸と引き離される過程で複雑に出来上がってきたのが山陰海岸。地球規模で見ても珍しい地形、そして世界的な発見「地磁気逆転」説を産んだ玄武洞など、見どころは多い。

浜坂港を後にする。

講義のあとは、実際に遊覧船に乗って、山陰海岸の岸壁、奇岩、を実地に見学する。この日は、波は静かで予定の運航よりも10分延長してフルコースで見学。

「山陰海岸ジオパーク推進協議会」松浦幸浩事務局次長乗船後は、再びジオパーク館に戻り、「山陰海岸ジオパーク推進協議会」松浦事務局次長より「山陰海岸ジオパークの現況」というプレゼンをお聴きする。

「ユネスコ世界ジオパーク」と「日本ジオパーク」があること。
その認定の仕組み、活動方針、研究・教育活動、経済・ツーリズム活動、住民参画、認知向上の取り組みなどについての講義を受けました。

昨年は、「日本ジオパーク」の再認定審査を受け、イエローカードが出たのは記憶に新しい。今年8月には「世界ジオパーク」の認定審査が待ち受ける。

イエローカード(条件付き再認定)は、2年以内に改善なければレッドカード(認定取消)となる。

具体的に何が課題なのか、それをどのように改善しようとしているのか質問をしました。

その回答は、
・ エリアが鳥取県、兵庫県、京都府、の3府県にまたがり、協調した取り組みが出来にくい(出来ていない)。
・ 行政が担当部署となり、2〜4年で職員の移動があり、継続した取り組みがやりにくい(出来ていない)。

なんとも次の質問、意見に進めない回答に困惑しました。

民間の経済団体として「経済」について何か支援が出来ないだろうか、との想いについてのヒントが掴めなかったのは、残念。

遊覧船による山陰海岸ジオパークの岩壁、奇岩の見学。

白っぽい、赤っぽい、黒っぽい、緑っぽい。
ゴツゴツ、デコボコ、カクカク、シマシマ、ツルツル。
急な山肌、岩にしがみ付く木、洞門。
途中に現れる集落。

素人ながら、見どころいっぱいの海岸に改めて(30年ぶり?)感動の連続でした。今度は、家族や友人を連れて来よう。
(画像はこの次にアップ)