平成筑豊鉄道(株)〜第3セクター経営の難しさ

今回のゲストは、平成筑豊鉄道(株)の河合賢一社長。
「いつか鉄道会社の社長に」と若い頃からの夢に挑戦し、見事、公募された大3セクターの平成筑豊鉄道の経営者として活躍されている。

公務員(県庁)を経験した後、九州産交バス(株)に転職。当時、九州産交バスは、産業再生機構による事業再生の直後で、人事一新、経営の立て直しをしていた。グループ会社の社長公募に応募し、主任の立場から一気に社長に就任。

事業を軌道に乗せている最中に「社長降格」し部長へ。社内事情がいろいろあるにせよ、厳しい試練も経験された。

河合社長のすごいところは、その厳しい試練、決断の時も、現実を受け止め「めげない」メンタリティの強さだ。私も、これは経営者としてとても重要な資質だと思う。

その後、平成筑豊鉄道(株)の社長公募に応募し、見事社長に就任。

もともと「鉄道ファン」であった河合社長の夢に一歩前進。公務員と民間企業の経営と、官民両方の経験を生かし、第3セクターの経営をされている。

ただ、「第3セクター経営」は難しい、とも。
(平成筑豊鉄道だけでなく、一般論だが)補助金に頼り、「潰れない」という社員意識と甘い経営体質、金銭感覚。顧客は利用する市民なのでその民意が大切、地域行政の首長の交代などで、経営方針が一気に変わる可能性があり、経営者は不安、不安定な状況にあることが多い、など。

私も身近に「第3セクター」による経営の実態を見聞きすることが多いので、大いに納得することが多かった。

「じゃあ、どうする?」という答えを見出さないといけないですね。