やっとここまで〜難工事

ベランダに庇(ひさし)を出す工事が進行中。
やっと本日、この仮設のプラ段ボールとおさらばなのだ。

30年前に自宅(ドーモ・キニャーナ)を建てた時、3階ベランダの設計時にも、庇を作るか、無しで行くか、相当議論した個所。結局、なしで雨ざらしのベランダで30年間やってきた。

今回、室内室外が混じり合っていた3階を総室内化する改装計画で、ガラスで庇を出す決断をする。昨年10月よりスタートして、やっと今日、ガラスが入る。

早朝、円山川にかかっていた霧もすっかり晴れ、今日は快晴。
絶好の工事日和だ。

お昼になるが、ガラスが入ったのは、壁側(左側)の2枚だけ。
楽勝とは行かなくても、何度も下見をして、下準備をして、迎えた今日の工事なので、もう少し進と思っていたが、なかなか手こずっている。

陽は西に傾き、夕暮れが迫る。

ガラス屋さんが下で受け渡す人も入れて約8名、ガラス装着後、ステンレス金物を溶接で止める職人さん、施工を依頼している工務店、設計者の建築家3名、と総勢約15名が見守る中、工事は終盤を迎える。

とうとう陽は沈み、暗闇の中で続く。

なんとか終わる見通しはたったが、立ち去る関係者は一人もいない。
朝からの緊張の仕事がやっと終わりそうだ。

土壁に取り付ける、三次元に傾く傾斜角、先端はガラスのみ、屋根の上での作業。
確かに難しい条件がいくつも重なったガラス庇工事。

完成した暁には、今日の職人さんたちの仕事ぶりを一生、忘れることはない。
素晴らしい職人さんたちでした。
このベランダに立つ時、必ず浮かんでくる気持ちと言葉。
感謝。