おめでとう!米田覚士さん〜ブザンソン国際指揮者コンクール優勝

おんぷの祭典祝祭管弦楽団(リハーサル)

「おんぷの祭典2024」(豊岡市/子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭)で管弦楽団の指揮をする米田覚士さん。

フランスのブザンソン国際指揮者コンクールで優勝の朗報が飛び込んできた。
TBS NEWS DIGより

写真からもわかるように陽気な米田さんのお人柄が滲み出る。1年後に若手登竜門コンクールで優勝されて、改めてこんな有望な音楽家に出演していただいていることに(自分自身が)驚いています。

「おんぷの祭典2024」のプログラムより。
ヴァイオリンの辻彩奈さんは、18歳でモントリオール国際音楽祭で優勝。第1回おんぷの祭典に参加していただいた時には高校生でした。

メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」のリハーサル。指揮:米田覚士さん、ヴァイオリン:辻彩奈さん

2014年に始めた「おんぷの祭典」も11年が経ちました。
若い音楽家の皆さんが、どんどん世界で活躍している姿を見ると、何とも誇らしく思う。

音楽が好きで出会い、意気投合して始まった音楽祭。音楽家とのネットワークも広がる。
まさに「豊岡で世界と出会う」音楽祭として市民に愛され、豊な文化として定着していくことを願うばかり。

人材発掘と資金調達〜エリアマネジメント第2弾

尼崎市開明庁舎(尼崎市開明町2-1-1)。

尼崎市立開明小学校であった建物を改修し、阪神尼崎サービスセンターや中央地域振興センター等の地域住民への行政サービス拠点としての役割を果たしている。艦船のように見える外観や旧校長室の奉安庫など、昭和12年(1937)の建設当時の面影が残っており、平成19年(2007年)に国の登録有形文化財に登録された。
駅探LOCAL より

8月の「空き家再生からはじめるエリアマネジメント推進プログラム」(神戸国際会館)NI引き続き、2回目のプレスクールに参加する。

会場の尼崎市開明庁舎は、まさにその先駆け、旧小学校の校舎を再利用している。学校の後は、日本生命尼崎ビルになり、その後尼崎市のサテライト庁舎へと。

今回のテーマは、「地元での人材発掘と資金調達の方法」。ゲストスピーカーは、小友康広氏(上町家守舎/岩手県花巻市)齋藤翔太氏(稲とアガベ/秋田県男鹿市)

小友氏は、2016年に閉館した花巻市のマルカン百貨店の空き店舗(ビル)の再生事業を行なっている。斎藤氏は、男鹿市の旧駅舎を利用して醸造所を作り、新しい酒づくりに挑戦している。

それぞれ異なった経緯ではあるが、資金調達の極意をご自身の進行中のプロジェクトでの経験談を交えながら語る。金融機関との付き合い方、地元の有力者、若者のハートを掴む心得など、とても参考になる。地元を愛する情熱が全ての原動力であるのは共通している。

彼岸花→曼珠沙華→寺山修司の連鎖

どんなに猛暑が続こうとお彼岸になるとちゃんと咲くんだね。

彼岸花(ヒガンバナ)がこの辺りでは一般的な呼び名だが、この艶やかな赤色は、曼珠沙華(マンジュシャゲ)の呼び名を想起させる。

「曼珠沙華」はサンスクリット語で manjusaka の音写。
仏教経典に出てくる天界の花。「赤い花が空から降る吉兆」。

寺山修司の短歌には、曼珠沙華が多数登場する。
「曼珠沙華咲けり母なき子のために」
「曼珠沙華咲くや野辺には母恋う子」

寺山にとって曼珠沙華は、「死」や生死を超えた「彼岸」の世界。母や故郷への郷愁なのだろう。

こんな歌もある。
「曼珠沙華どれも腹出しぬ女ばかり」

赤く艶やかなイメージ。
女性の生々しさや官能性に結びつけた挑発的な表現は寺山ならでは。

清楚な蕾も一気に華やぐ不思議な花ですね。

「餓鬼の断食」〜『STUDY』 装飾を歓迎する環境←→拒否する身体

豊岡市役所の近くの路地にあるミリオン座
もともとパチンコ屋さんだったビルの1階が今や、演劇やパフォーマンスのメッカになりつつある。周囲の壁はパチンコ台の名残りが生々しい。

「餓鬼の断食」
『STUDY〜修飾を歓迎する環境←→拒否する身体』

川村智基:テキスト・演出    櫻井拓斗 :振付
池田 翔:サウンド      本多悠人 :ドラム
川口隼弥:俳優        箱崎このみ:俳優

ユニット(と呼べば良いのだろうか)「餓鬼の断食」のメンバーの一人である桜井君は今春、兵庫県立芸術文化観光専門職大学(豊岡市)を卒業した1期生。U-35のコンテンポラリー・ダンサーとしてグランプリを受賞した若手のホープ。在学中はシェアハウス「江原_101」の住民として親しい(まるで息子みたいな)。演出の川村君とのクリエーター同士の出会いでこの企画が始まった。

サウンド系の池田君、本多君は、東京芸大出身のミュージシャン。俳優の川口君と箱崎さんの演技もよく訓練された動きで緊張感あふれて素晴らしい。

8月には自宅隣のGN-houseに宿泊しながら稽古を積み、今回の本番はシェアハウス「江原_101」に宿泊しながらの本番。素晴らしい若手クリエーターとの出会いに興奮しています。これからの彼らの作品に注目していこう。

『STUDY』の観劇後は、市役所前広場のナイトマーケットへ。
市役所前の道路を通行止めにして大道芸が大人気。キッチンカーや屋台もたくさん出店。
これも演劇祭の大切な場所。

出演者、関係者、市民が交流する場として発展していくことを期待しながら楽しむ。

Sensible Activities TAKENO〜夕暮れの竹野浜

漁村特有の「焼杉板」の家の間から見る日本海と竹野ビーチ。

ニール・ラック+荒木優光の”Sensible Activities TAKENO”に行ってみる。

夕暮れの 竹野漁港。

その場限りの「音風景」。耳を澄ませ、日常と非日常を漂う、回遊型サウンドパフォーマンス(音楽家・サウンドデザイナー 荒木優光)

指定された場所と時刻に行くと、ちっちゃなハンドスピーカーを手渡され、思い思いに海を、空を、集落を眺める。
夕暮れの海の風が優しく吹く。それぞれのスピーカーから時間差で「ピッ」「チーン」「カン」といった音が鳴る。それぞれの風景の中で小さい音が、ハッと何かを覚醒させてくれる。

これも演出?
夕陽に照らされた雲。
す〜っと、心地よい風が頬を撫でるように吹く。
素敵な時間。

豊岡演劇祭2025+神戸経済同友会観劇ツアー

いよいよ「豊岡演劇祭2025」が始まる。
今年のテーマは「演、縁、宴。」9/11〜23の13日間。

毎年に恒例になった神戸経済同友会の「豊岡演劇祭観劇ツアー」。
チャーたしたバスとマイカーで30名の皆さんが参加。観劇前のランチは城崎「さんぽう」にて。今年5月より豊岡市の新市長 門間雄司市長を招く。ご自身の紹介とお出迎えの挨拶をしていただく。

竹中香子さん(左)太田信吾さん(右)

16:00より『最後の芸者たち リクリエーション版』(ハイドロプラスト 太田信吾/竹中香子)を観劇。会場は出石永楽館。映画「国宝」で今や日々の永楽館見学者は800〜1000名という大ブレイク。

私は「最後の芸者たち」は2回目の観劇。映画監督・俳優の太田信吾さん、俳優の竹中香子さんのすっかり大ファンになる。公演後、太田さんと少しお話できたのが大収穫でした。

フィナーレは、最後の芸者(本物)の秀美さんが登壇。
秀美さんは最近、私の自宅にもいらっしゃって茶道のお稽古に加わっていただく。

出石から江原駅前へ。
神戸経済同友会の皆さんにはナイトマーケットに参加いただき、ビールやおつまみを購入し、
無事にバスをお見送りする。楽しんでいただけたようでホッと。

「KLAVIER QUARTETT」但馬コネクション#82

昨年の但馬コネクション#74「円熟の室内楽 DUO & TRIO」の演奏家たちによるセッションを今年も再び開催できることになりました。会場はドーモ・キニャーナ。

ピアニストの児嶋一江さん。25年来親しくさせていただいている。
児嶋さんの挨拶でコンサートが始まる。

ドイツの至宝と言われるチェロのクリストフ・ヘンケルさんを迎えて、東京・大阪公演に先駆けて、公開リハーサルとしてこの夜は但馬コネクションの仲間と一緒に鑑賞。

高木和弘(ヴァイオリン)     田中佑子(ヴィオラ)
クリストフ・ヘンケル(チェロ)  児嶋一江(ピアノ)

ブラームス  :ピアノ四重奏曲ハ短調 Op.60
R.シュトラウス:ピアノ四重奏曲第3番ハ短調 Op.13

特にリヒャルト・シュトラウスのピアノ四重奏曲は、シュトラウス若き日の傑作と言われている情熱的で力強く劇的な曲と演奏に、みんな圧倒される素晴らしい演奏。

演奏終了後は、恒例のお料理とワイン片手に交流会。
ヘンケルさんからは「3回やると家族になる」と早くも「次回」を連想させるような発言も。

私にとってのサプライズもありました。15年ぶりに来日したジャマイカのグレゴリーが、セッション開始直前に現れ、一緒にコンサートを聴くことに。世界陸上東京に出場のジャマイカ選手団と一緒に来日する話は知っていたが、まさかその最中に目の前に現れるとはビックリ。

グレゴリーは、かつて高校のALTとして江原に約5年間在住。その間にジャマイカの彼女と結婚し赤ちゃんも2人産まれる。結婚披露宴はドーモ・キニャーナで行う。そんな家族のような付き合い。

グレゴリーのレゲエ調の歌で、第2部の交流会も大フィーバーとなる。音楽家同士もこの場で出会い、意気投合。クラシックとレゲエが融合した夜にもなりました。

ライトトラップ(light trap)の夜

今夜は、昨日から孫と約束していた昆虫採集のライトトラップ。
裏山からお月さんが顔を出し始めた7時過ぎを見計らって準備。

広場のススキを透して眺めると秋の気配が漂ってくる。

山に向かって照明を当てる。
(孫KはYouTubeなどで、ライトトラップを調べているようだ)
私は白い布か何かを照らして、そこに集まってくる虫を捕まえるのかと思っていたが、そうでもない。お目当てはクワガタ。

(途中、夕食を挟んで)約1時間、照らし続けたけど、クワガタは来ない。
この照明方法は、神社の森とか林でやるのだろう。
それとも白熱球色のライトなどには寄って来ない。一番いいのは水銀灯。

明後日が満月だが、もう十分明るい月光。
昆虫は捕れなかったけど、秋の気配を感じる夜を楽しめた。

燃える空、虹の空

3階へ上がる階段の先の窓が真っ赤か!
急いでベランダに出ると西の空が燃えている。

文字通りの「夕焼け」だ。
季節と天気と夕暮れ時間とが合わさってこんな真っ赤に染まる空が出現する。

東の空には虹が出る。
夕刻6時半を過ぎて虹を見るのは初めてだ。

虹は見ている間に消滅する。
ほんの数分の現象。

だから自然(地球)って面白い。
何十年住んでいても同じことがない。

空き家再生からはじめよう

兵庫県主催のシンポジウムに参加。会場は、神戸国際会館9階大会場。
テーマ:『空き家再生からはじめるエリアマネジメント推進プログラム』
(   現在、進行中のプログラム。まだ申し込み可能。ご一覧を。)

私が住む豊岡市だけではなく、全国各地は今、空き家の増加が社会問題になっている。
人口減少、若者の地方から都会への移住、不動産相続の問題など、様々な要因で、特に日本の「失われた30年」の間に顕著になっている。
現在、全国で空き家は約900万戸、その内、居住目的以外の空き家が約380万戸ある。

その問題は身近にも差し迫り、私はご近所の空き家2軒を購入して(持ち主から依頼されて)リフォームを施し、芸術文化観光専門職大学の学生のためのシェアハウスを運営している。現在13名(建築家、舞台関係、広告関係の社会人3名含む)が住んでいる。

なんとかそれを起爆剤にして、エリアそのものを活性化し、さらなる空き家活用につながらないかと考えている。

シンポジウムの登壇者の一人、畑本康介氏(たつの市、緑葉社代表)。たつの市の歴史的建造物が建ち並ぶたつの市街地のエリアの活性化に取り組んでいる。一軒の空き家を再生してもインパクトはなく、エリアで捉えないといけないとの指摘。

西村浩氏(東京都、ワークヴィジョンズ代表)は、出身地の佐賀市の商店街の衰退を目の当たりにして、一念発起して荒廃しゆくエリアの再生を決意。

エリアを客観的に分析すると、民間の空き家、空き地、駐車場、耕作放棄地などがあるが、半分は公共空間である道路、河川、公園、広場、公共施設がある。この民と公が所有する不動産を繋いで考えることが重要だと、との指摘。とても参考になる。

2人の講師に共通しているのは、補助金活用、ボランティアだけでは不十分で、持続性を持った再生にしていかないとダメだとの指摘。

まずは、地域がどうであったら良いのか、どうしたいのかというエリアビジョンを描くことが重要。そして不動産投資や民間と行政の連携の仕組みを構築していくことなど、示唆に富む内容が詰まったお話の連続でした。

以前からある兵庫県「空き家対策」補助金の制度は、県民局から説明に来られたこともあり、承知していました。しかし、初期投資に対する一定割合の助成金だったりすることもあり、事業として捉えないと利用できるものでない印象。個人住宅は、その資金と先への見通しがないところから「空き家」になっているわけだから。

今回示された兵庫県の支援策は、それを「エリア」で捉えた支援というところがポイントになる。マネジメントに取り組む「団体認定」と「団体立ち上げ」と「運営資金」を支援するもの。

これらを考慮に入れて、なんとか地域を再活性化できないものか、考えてみたい。