兵庫県主催のシンポジウムに参加。会場は、神戸国際会館9階大会場。
テーマ:『空き家再生からはじめるエリアマネジメント推進プログラム』
( ↑ 現在、進行中のプログラム。まだ申し込み可能。ご一覧を。)
私が住む豊岡市だけではなく、全国各地は今、空き家の増加が社会問題になっている。
人口減少、若者の地方から都会への移住、不動産相続の問題など、様々な要因で、特に日本の「失われた30年」の間に顕著になっている。
現在、全国で空き家は約900万戸、その内、居住目的以外の空き家が約380万戸ある。
その問題は身近にも差し迫り、私はご近所の空き家2軒を購入して(持ち主から依頼されて)リフォームを施し、芸術文化観光専門職大学の学生のためのシェアハウスを運営している。現在13名(建築家、舞台関係、広告関係の社会人3名含む)が住んでいる。
なんとかそれを起爆剤にして、エリアそのものを活性化し、さらなる空き家活用につながらないかと考えている。
緑葉社 畑本康介 氏
シンポジウムの登壇者の一人、畑本康介氏(たつの市、緑葉社代表)。たつの市の歴史的建造物が建ち並ぶたつの市街地のエリアの活性化に取り組んでいる。一軒の空き家を再生してもインパクトはなく、エリアで捉えないといけないとの指摘。
リノベリング/ワークヴィジョンズ 西村浩 氏
西村浩氏(東京都、ワークヴィジョンズ代表)は、出身地の佐賀市の商店街の衰退を目の当たりにして、一念発起して荒廃しゆくエリアの再生を決意。
エリアを客観的に分析すると、民間の空き家、空き地、駐車場、耕作放棄地などがあるが、半分は公共空間である道路、河川、公園、広場、公共施設がある。この民と公が所有する不動産を繋いで考えることが重要だと、との指摘。とても参考になる。
2人の講師に共通しているのは、補助金活用、ボランティアだけでは不十分で、持続性を持った再生にしていかないとダメだとの指摘。
まずは、地域がどうであったら良いのか、どうしたいのかというエリアビジョンを描くことが重要。そして不動産投資や民間と行政の連携の仕組みを構築していくことなど、示唆に富む内容が詰まったお話の連続でした。
以前からある兵庫県「空き家対策」補助金の制度は、県民局から説明に来られたこともあり、承知していました。しかし、初期投資に対する一定割合の助成金だったりすることもあり、事業として捉えないと利用できるものでない印象。個人住宅は、その資金と先への見通しがないところから「空き家」になっているわけだから。
今回示された兵庫県の支援策は、それを「エリア」で捉えた支援というところがポイントになる。マネジメントに取り組む「団体認定」と「団体立ち上げ」と「運営資金」を支援するもの。
これらを考慮に入れて、なんとか地域を再活性化できないものか、考えてみたい。