「神戸の阪急」へ〜古くは「そごう神戸店」

神戸・三ノ宮駅前、赤信号で立ち止まる。
ここに来るといつも頭に「そごう」の名前が頭に浮かぶ。

1933年(昭和8年)に三ノ宮駅前この場所で「そごう神戸店」として開店し、戦後もずっと神戸の百貨店の一番店として神戸の人に親しまれて来た百貨店。バブル期の1990年代初期には売上約1500億円を上げるが、バブル崩壊を経て売上が下降し2019年に阪急阪神百貨店の傘下になる。

戦後間もなく、父は但馬・豊岡の産品を担いで三ノ宮・元町商店街に行商に行く。産品の中に木製ハンガーもあり、その需要が結構あることに気付く。これがハンガーの製造販売する創業となる。その大口取引先として「そごう神戸店」だった。この話は父から何度も聞いていた。

「神戸阪急」ではなくて「神戸の阪急」になるのだ、との想いが伝わってくる。
かつて、「三ノ宮と言えばそごう」「神戸市民のそごう」であったことをおそらく意識してのキャッチコピーだろう。

現在は、大丸神戸店が売上で上回る。
大丸神戸店の南館、旧居留地ビルを利用した別館、レトロな雰囲気とファッションブランドが集まるエリアの中核となる。

阪急神戸店は、三ノ宮駅前、三ノ宮センター街に繋がる好立地。
神戸の鉄道の玄関口。

2030年を目標にした三ノ宮再開発が進行中。
二つの百貨店が競いながらの三ノ宮魅力度アップに期待していきたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です