
朝6時30分。
裏の山も川も見えない。

朝8時10分。
太陽が昇り、うっすらと裏の山が見える。

朝8時20分。
円山川が見える。
霧が少しずつ消えていく。

この霧が晴れると「今日は晴れ」だ。

マンサク

朝6時30分。
裏の山も川も見えない。

朝8時10分。
太陽が昇り、うっすらと裏の山が見える。

朝8時20分。
円山川が見える。
霧が少しずつ消えていく。

この霧が晴れると「今日は晴れ」だ。



10月11日から始まった江原を舞台にした「ヘンテコウィーク」が盛況裡に終了。
10日間でのべ2000人を超える人が来場。
江原の街で信じられない集客だ。



最終日の午前は「衣装のワークショップ」
江原の近所の子どもたちが大喜び。
学校から帰って来たら(宿題もせずに?)「101に行きた〜い!」と言う子どもたち。
子どもの姿が街から消えていた近年の江原が蘇ったよう。

いよいよ最終日の夜。
「十三人のヘンテコな住民たち〜生活を託すために〜」のパフォーマンスを終えての打ち上げ。シェアハウス江原101に住む住民学生と江原の子ども連れの家族が集まる。
おやついっぱい、ジュースいっぱいで子どもたち大喜びだ。

打ち上げが終わり、みんなで友田酒造の酒蔵でやっているインスタレーション「一次的二次創作」を見にゾロゾロと移動。

帰り道の広場。
東の空から昇る月を見ながら、無事に盛況裡にヘンテコが幕を下ろす。
ワクワク、ドキドキの素敵な10日間でした。
東京や京都から駆けつけていただいたゲストアーティストの皆さんとの出会いにも感謝。
来年の2回目を楽しみにしよう。

ずっと空き家だった家が劇場になった。
ヘンテコウィークの一幕。
江原本町(豊岡市日高町江原)の空き家。昔は表具屋さんだった。襖の修理をされている外を通りがかった時に見たことを覚えている。
ご家族のことは詳しく知らなかったが、空き家になっているのは知っていた。


アイデアと目的意識とがあれば、想像もできなかったことが目の前で繰り広げられる。

『幽霊とか宇宙人が今もどこかにいるかもって思う。』
演出・振付:櫻井拓斗
出 演 :松村寿寿々乃、林充希、吉松響
今年の7月に芸術文化観光専門職大学(CAT)で学生たちがチャンパスで企画した「仮設劇場・立夏」で初演された作品。
元々、この家にあった家具を背景に、新たに張ったベニヤの床。
「空き家がどんどん増えているのは問題だ」「空き家をなんとかできないか」と嘆き唱えるだけでは何も解決しない。
学生たちの持つ想像力と行動力に脱帽。

「老若男女、初心者大歓迎の脱力倒立教室」(渡邉 尚)
渡邉尚さんは、独学でジャグリング、倒立、軟体を研究。ダンスやサーカスの枠を超えた身体表現で活動。25カ国以上で出演や指導を行なってきているプロフェッショナル。


「倒立できたからと言ってなんなん?」と言われても困る。
みんな必死で取り組む。みんな楽しそう。
ヘンテコだからのプログラム。

「振付ってなんだ?」(斎藤綾子)
斉藤さんは大学で舞台芸術の舞踊を学ぶ。関西を拠点にダンサーとして活動されている。私はオブザーバーで参加させていただく。理屈よりも身体で感じながら理解する方が良いのか、いきなり関節を動かす運動が始まる。

「ゆるクラブ」(田中千尋、丸山るか)
田中さんは「鳥の劇場」(鳥取県鹿野町)で俳優を目指しながら制作アシスタントをされている。シェアハウスの住人丸山るか(CAT4年生)ちゃんと、江原河畔劇場のイベントで知り合い、意気投合。
リラックスした雰囲気で「ゆるく踊る」ことを楽しむ時間。
音楽は静か〜に、静か〜に、鳴る。
藤井風だったり、インドネシアの音楽だったり。
音楽と空間を楽しみながら3時間。
脱力して、ゆるく、時には倒立しながら、身体と向き合うそんな日でした。

「一次的二次創作」(作:」辻田康晴)
会期:10月11日〜20日 17:00〜20:00 (水曜日お休み)
場所:友田酒造(江原)


創作には垣根があるのか。創作に必要なことはあるのか。
一時的なことと二次的なこと、あるいは三次的なこととは。
(ヘンテコウィーク2024 案内冊子より)


辻田康晴君は芸術文化観光専門職大学の3年生(2期生)。専門の照明の知識経験を活かしたインスタレーション。
古い酒蔵の中で「光」と「水」と「香り」が織りなす不思議な空間。
訪れた人はプラのコップを受け取り、会場に入って自由に水を入れ、好きな場所に置く。以前の人が置いたコップを移動しても良い。何度繰り返しても水は変わらない。質もトータル量も。誰かが置いたコップは誰かによって動かされ、あるべき場所は変化する。香りを出す煙は赤青緑の光線を浮き立たせる。
何が一次的?何が二次的?を問う。

ヘンテコウィークも3日目を迎える。
この「ヘンテコ案内所」(江原101)にもすでに数百人の訪れたそうだ。


9:00
「江原さんぽ」(案内人:竹内ミズキ)。ミズキ君が江原101に住み始めて2年余りの間に江原の長老や地元の歴史に詳しい住民にインタビューをして、江原の街を歩きながら、その歴史や生活ぶりを紹介していくツアー。様々な情報を得て、それを的確に解説していくミズキ君の「江原愛」には頭が下がります。今回のヘンテコ企画全体も含めて江原の未来に期待が膨らみます。

10:30
「無性にさみしい、のような、どこまでも個人的なことについて」(作・演出・出演:小島瑚乃美、柳田あやな)。


鉄板焼き器のスイッチを入れ、2人のダイアローグで始まる。やがて粒がポップコーンになって飛び散る。リアルな2人、テレビ画面に映る2人、壁と天井に映し出される2人、屋外に出て笛を吹きシャボン玉を飛ばす2人。寂しくも美しい作品でした。

13:00
江原の秋祭り。
江原の荒神社に子供から大人まで大集合。




シェアハウス江原101の前の広場が御旅所(休憩地点)。
隣保の人とシェアハウス江原101の学生が揃ってお祓いをしていただく。

ヘンテコウィークのオープニングにも出演した江原地区の若者たち。普段はそれぞれの仕事、生活ですれ違うことが多いが、こんなに意気のいい青年たちがいるとは、誠に頼しい。
何かジーンとくる1日でした。

ヘンテコ2日目は、清々しい朝の光を浴びながら始まった。
ヘンテコ案内所(シェアハウス江原101)の裏側は円山川堤防。


9:00
二人芝居「忘れてしまったことなど」(コココーララボ。出演:松田弘子、山内健司)人と天使のお喋りの短編演劇。
シェアハウスを設計プランしている時から描いていた「屋外の舞台」がここに実現た想い。
空き家→リノベーション→シェアハウス→空間の活用→屋外との連携
私としてもとても嬉しい瞬間でした。



10:00
ヘンテコ・フリーマーケット。出店者と通りすがった人のためのゆるゆるしたマーケット。

15:30
言語遊戯「HESOVIDEO」(へそビデオ)第1回世界大会 in 江原
これが一体なんなのかさっぱりわからない。だから面白い。
これぞ本当にヘンテコだ。


ファシリテーターは俳人の岩田奎くん。(今や俳句界の若手ホープ)
「へそ」にも「ビデオ」にも意味は無し。説明不可能。
お題(例)「ふろしき」が出るとその単語の前か後ろに単語を連ねる。2人対決で、観客が面白いと思う方に手を挙げ多数決で勝負を決める。全くナンセンスなのだが、やっているうちにのめり込んでくるから不思議なものです。

19:00
「日高かるた選考お披露目会」(日高地区コミュニティきらめき日高チャレンジ補助金事業)
日高地区のかるたを作りたいとの江原住民の熱い想いと群馬県で有名な「上毛かるた」の日高版を作りたいと思っていた群馬出身のシェアハウス住人の思いが一致して実現しました。


夏休みの宿題として日高小学校と日高東中学校の生徒に募集して400以上の句が集まる。その中から厳選してお披露目となった。
選考委員は、岩田奎(俳人)・加藤進吾(江原住民)・櫻井拓斗(群馬出身)・竹内ミズキ(ヘンテコ企画者)。
(かるた選考の、プロあり、創造性あり、ユーモアあり、実績あり、の最良メンバーです)
ますます期待が膨らむヘンテコな2日目でした。

スローガン「人に惹かれる。まちが好きになる。」。
江原・日高が好きになる新しいフェスティバル「ヘンテコウィーク」がいよいよ始まりました。

オープニングは江原の「立光寺」さん。時は夕方の6時。
境内に椅子を並べて大勢のご近所さん、江原の住民、金融機関の日高支店の人たち、同僚の学生たちが集まる。
何やらお神輿を担ぐ衣装を纏った男子がウロウロとし始める。

突然、男子たちが踊り出す。
一体何が始まるのか!?

今回のヘンテコを企画したシェアハウスの学生と江原の青年たち(30〜40代)が12名が出演。9月から時々集まって秘密(?)の特訓を重ねて本番を迎えたという。(息子Sも出ているなんて私は全く知りませんでした。)
境内にモーツァルトのピアノ曲が流れ、
「私は◯◯です! ◯年前に江原に帰ってきました! 家族は妻と息子一人、娘一人、祖母との5人暮らし! 仕事は◯◯! 空き家が増えた江原ですが自分たちの力で住んで楽しい江原にしていきます!!」
と、一人ひとりが順番に大声で叫ぶように自己紹介をしていく。(なかなか感動的)
一人終わる度に、大きな拍手が沸き起こる。
こんなシーンが江原で見られるなんて!
江原もなかなか捨てたもんではないな。
企画した学生たちも大したもんだ。
ヘンテコウィーク、大いに期待してます。
本日11日より10月20日まで毎日、江原のどこかで何かヘンテコなことが行われています。
「ヘンテコ案内所」は、シェアハウス「江原101」(豊岡市日高町江原101)。
案内所に行けば、プログラムや見どころもすぐにわかります。
ぜひ、覗いてみてください。

裏の堤防に出る。
江原河畔劇場の白と雲の白。

円山川の川面を背景にススキが風に靡く。
向こう岸に白鷺が一羽。

秋を感じる朝。
裏山の谷筋から差す朝日を浴びて白く立ち込める霧。

爽やかな朝。
少し色づき始めた庭のモミジ。