
どんなに猛暑が続こうとお彼岸になるとちゃんと咲くんだね。

彼岸花(ヒガンバナ)がこの辺りでは一般的な呼び名だが、この艶やかな赤色は、曼珠沙華(マンジュシャゲ)の呼び名を想起させる。
「曼珠沙華」はサンスクリット語で manjusaka の音写。
仏教経典に出てくる天界の花。「赤い花が空から降る吉兆」。

寺山修司の短歌には、曼珠沙華が多数登場する。
「曼珠沙華咲けり母なき子のために」
「曼珠沙華咲くや野辺には母恋う子」
寺山にとって曼珠沙華は、「死」や生死を超えた「彼岸」の世界。母や故郷への郷愁なのだろう。

こんな歌もある。
「曼珠沙華どれも腹出しぬ女ばかり」
赤く艶やかなイメージ。
女性の生々しさや官能性に結びつけた挑発的な表現は寺山ならでは。

清楚な蕾も一気に華やぐ不思議な花ですね。
