『にっぽんの里山を旅する』展〜今森光彦

美術館「えき」KYOTO(京都伊勢丹7階隣接)で開催されている今森光彦さんの写真展。私は昆虫を撮った『世界昆虫記』を購入し、美しい昆虫たちにすっかり魅了されたのが今森さんとの出会い。すっかり「昆虫博士」と思っていました。その後『里山物語』を知り、里山の生物多様性に関心を持った経緯があります。

今森さんが訪ねた日本の各地の一覧。

「木の記憶」として紹介されていたのが「和知の大カツラ」(兵庫県香美町)。何度も訪ねたことがあるが、木の根っこのところから川が流れているのに驚く。ここから水が湧き出ている。
今森さんは、近くにある泉の番人だ、と紹介している。

今回の写真展では、撮影の許可が下りているの印象に残る写真を紹介します。

新潟県十日町のブナ林。
以前、お隣の魚沼市大白川のブナ林再生にかけるプロジェクトで現地を訪ねたことがあるが、ブナ林の凜とした佇まい、生命の息遣いには感動します。

もう1人の親しくしていただいている「自然界の報道写真家」宮崎学さんの作品からも生き物(動物)の視点から見た現代社会の危うさを知り、衝撃を受ける。

自然界の写真を通じて「現代社会の現状」「忘れかけた生命の尊さ」「生き物の多様性で成り立つ自然」を思い起こし、そこから学ぶことがたくさんあるのだ、と感じた写真展でした。
2月2日まで、開催されています。

今日庵〜2026年初釜(初稽古)

裏千家の初釜(初稽古)。
昨年、大宗匠千玄室様がお亡くなりになり、初稽古として行われました。
西日本の淡交会支部の支部長の席で家元の新年のご挨拶と濃茶をいただきました。
家元のお話では「スピード、スピードの時代ではあるが、あえて一手間をかけることを大切にしたい」とのメッセージがありました。

濃茶席の次は薄茶席。
若宗匠のお点前、伊住禮次郎(宗禮)さんが後見として薄茶を一服いただく。
若宗匠(千宗史)は、1990年生まれの午年。

昨年、大宗匠(千玄室)が102才で亡くなられ、裏千家として新たな一歩が始まる年になる。

「新春能」〜大槻能楽堂

プログラム
能  「翁」    片山九郎右衛門/茂山千之丞
狂言 「縄綯」   茂山千五郎
復曲能「岩船」   観世喜正

大阪・大槻能楽堂「新春能」。
観世喜正の復曲能『岩舟』がお目当て。能好きの妻は喜正先生に手ほどきを受けている。昨年11月のニューヨーク公演では、ニューヨークでお世話になった友人にチケットをプレゼントしたり、京丹後市の安養寺の「蝋燭能」で鑑賞したりと、私も何度かお会いしご挨拶させていただいた方。

本格的な能舞台で鑑賞するのはまた格別。
全部で3時間半(休憩を挟み)に及ぶ舞台を堪能しました。
(私は往々にしてウトウトすることもある能ですが、今回の演目と本格舞台とが相俟ってか、楽しむことができました。)

『カンタービレ』 中澤きみ子・著

なぜ、その音は歌のように心に響くのか。
70歳を超えてなお現役で奏で続ける著者がつづる、”異色”の音楽人生と、その響きの源 ー 迷い道も回り道も、全てが音楽になった! 若き奏者たちへのメッセージも満載の自伝的エッセイ。
(『カンタービレ』 帯より)

きみ子さんと初めてお会いてから約12年。ヴァイオリン・ドクター(製作/修復)の中澤宗幸さんにお会いしたくて、千駄ヶ谷にある工房(株)日本ヴァイオリンを訪ねたのがきっかけでした。その後、間髪を入れずに始まった「子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭」(おんぷの祭典)で「アンサンブルウィーン東京」カルテットのヴァイオリニストとして、芸術監督の中澤宗幸さんの奥様として親しくお付き合いが始まりました。

きみ子さんとお話しする中で、長野県上田市の少女時代のこと、ヴァイオリンを始めた頃のこと、大学進学、宗幸さんのヴァイオリン工房(高田馬場)時代前後の出会いと結婚、ウィーンへの憧れと演奏活動のこと、など断片的ではあるけど、耳にはしていました。それがこの著書により、点が線となり、きみ子さんの音楽人生という面となって私の中に納まりました。

英才教育、音大、コンクール挑戦、コンサート活動、CD販売の(いわゆる)王道とは違い、ご自身の成長過程において、家庭環境やヴァイオリン指導者のアドバイス、ヨーロッパとの相性、様々な経験、体験を通じてヴァイオリン演奏を深めていかれました。

2015年6月の但馬コネクションでは「土と音楽」と題してお話をお聴きする
「小さい頃、お米づくりや畑をしている家のお手伝いをしてからお稽古に。弾き始めると爪の中に土が入っているのを先生に見つかってしまい、かーっと恥ずかしくなった乙女ごころ」
とのお話をされたのが今も特別な印象として記憶に残っている。

私は信条として、『人は誰もそれぞれの所与(生まれもって与えられた出発点)を持って人生が始まる。家族、出会い、経験を重ねていくのが人生。出発点を最大限に豊かなものとして満足できるかが大切』と考えています。他者と比較するものではない、と。

「迷い道も回り道もすべて音楽になった!」。
きみ子さんの音楽人生にぴったりの表現。
こんな素敵なヴァイオリニストのことをもっと知っていただきたい。
ぜひ「カンタービレ」ご一読を。お薦めです。

甘夏(アマナツ)

この写真、冬らしくないですね。
今年の春に植えた甘夏(アマナツ)が立派な実をつけた。

名前から連想したわけではないけど、こんな冬に実をつけるんだと不思議な気持ち。

ところで、夏みかんと甘夏は一緒のもの?別のもの?と気になる。
ちょっと調べてみると、成り立ち、味などいくつかの点で違うようだ。
夏みかんは、江戸時代に山口県で偶然発見された原種に近い柑橘。甘夏は夏みかんの突然変異として昭和初期に発見された、とあります。
「発見される」ってところが、どうもピンと来ない解説ですが、皮や収穫時期にも違いがあるようなのでもう少し詳しく調べる必要がありそう。味は、夏みかんは酸味と苦味が強く、甘夏はほのかな甘味でそのまま食べやすい。

全部で6個、どれもドシっと堂々と生っている。
一応、1年目の実績として記録しておこう。
来年は、この場所で一から花を咲かせ、受粉してどれだけ実が生るか楽しみ。

恒例になったコウノトリ但馬空港クリスマス・ジャズ・コンサート

年々観客も増えて、これを楽しみに来る常連さんも多い。
演奏するのはボーカルのNandeeと「鳥取JAZZスペシャルクインテット」。

ピアノ菊池ひみこ、ギター松本正嗣、トランペット井上拓美、ベース國清晃生、ドラム植野友綺さんたち。


今回は特別に鳥取大学Jazz&Fusion研究会の現役学生のメンバが参加。
ビッグバンドの演奏が聴ける。

クリスマスソングを中心に歌うNandee。
あっという間のステージでもっと聴きたいと会場がざわめきながらアンコールで締めくる。
恒例になった感のある但馬空港ホールでのクリスマス・コンサート、ぜひ続けていただきたい。

先週はこちらも恒例となった我が家のクリスマス・ホームコンサートでも一緒に楽しむ。実は、この空港コンサートとの日程調整も恒例になってきました。(^ ^)
いずれにしても楽しく年末を迎えることのできるコンサートです。

グルメはグルメでお返しを

いつもは車で来るけど、今夜は電車でやってきた城崎温泉。6月に親しい夫妻と行った現代日本料理「SHOWRYU」(京丹後市:一晩一組の古民家を利用したレストラン)ですっかりご馳走になってしまったので、今夜は城崎にやってきました。そのお返しに。
(そんな前置きはともかく、お互いに飲んで食べて語るのが大好きだってことだけです)

西村屋「さんぽう」

今年の出来事は?今年一番良かったことは?お茶事の話、お互いの子供たちの話、これまでのお付き合いしてきた30年の思い出、但馬コネクション、おんぷの祭典、見つけた美味しいレストランの話などなど。(要は何でもよいのだけど)

ほぼ今夜の最初のお客として来て、最後の客となる。
食べて、飲んで、しゃべった楽しい夜でした。

食材はもちろん、薬味もほぼ地元のものがこだわりのお店。
神鍋高原固定種ワサビ「北村わさび」、酵母の生きる手作り「今しぼり醤油」、但馬栃の花蜂蜜「井戸養蜂場」、琴引浜天然釜炊き結晶「塩の華」

6年前の「さんぽう」オープン前、オーナーさんより「忌憚の無いご意見を」と試食会に呼んでいただいたことがあります。その時と比べても、どんどんお料理が進化してると思います。料理長さんもフロア支配人も、その時以来頑張ってされているのが伝わってきてとても嬉しい気持ちで、帰路のつきました。

夕暮れのウォーキング

なんだかんだとサボっていたウォーキング再開。
円山川と稲葉川の合流地点の景色。

自宅裏の堤防を少し行くと普通見ることのできない、川を縦に見る地点がある。
この下は溶岩が固まってできた崖があり、円山川はそれにぶち当たって90度曲がっている。

江原の堤防から見た江原河畔劇場。この角度から見る劇場はお勧め。
夜になると劇場建物の電気が漏れて川面に映るシーンは特にお勧め。

夕方5時を過ぎるとあっと言う間に辺りが暗くなる。
西の空を見上げあると、夕陽に染まって雲が深紅に染まっていくのが美しい。
3日後は冬至ですね。

Xmas Concert 1925 〜音の窓サロンコンサートvol.4

但馬在住の演奏家たちで構成されている「但馬クラシック音楽協会 音の窓」が開く、サロンコンサート。「音の窓」メンバーとは親しい友人もいたり、実際に(妻が)習っている先生もいらっしゃったりということでクリスマス・コンサートに行きました。
第1回目のコンサート

中でも、今回の(私にとっての)目玉は、作曲家で打楽器奏者の小野史敬(ふみひろ)さん。豊岡市の地域づくり協力隊として今年東京より移住して来られる。それ以前は10年以上ドイツで音楽活動をされていました。ジョン・ケージとご自身の曲と2曲演奏を聴く。会場の天井の高い「TOYOOKA 1925」の空間で打楽器が鳴り響き、迫力のある演奏。豊岡でJ・ケージの曲を聴けるのも稀な機会でした。

フルート、サキソフォン、ピアノ、ソプラノの演奏家それぞれの演奏の後、演奏者みんなによるクリスマスソング「Love came down at Christmas」の演奏を聴き、さらに最後は「きよしこの夜」を会場みんなで斉唱してコンサートは終了。

話のテーマが変わりますが、ここにあるピアノは、近々、但馬空港ビルに運ばれる。みんなで気軽に弾けて、ミニコンサート、サロンコンサートに利用する目的でクラウドファンディングで購入したピアノ。私も少し寄付させていただきました。今度は新しい場所でもっともっと活躍してくれることを期待しよう。このような小さい規模の音楽会ができる小ホールが豊岡にあったら、いいなあ、と思いつつ聴いていました。