Sensible Activities TAKENO〜夕暮れの竹野浜

漁村特有の「焼杉板」の家の間から見る日本海と竹野ビーチ。

ニール・ラック+荒木優光の”Sensible Activities TAKENO”に行ってみる。

夕暮れの 竹野漁港。

その場限りの「音風景」。耳を澄ませ、日常と非日常を漂う、回遊型サウンドパフォーマンス(音楽家・サウンドデザイナー 荒木優光)

指定された場所と時刻に行くと、ちっちゃなハンドスピーカーを手渡され、思い思いに海を、空を、集落を眺める。
夕暮れの海の風が優しく吹く。それぞれのスピーカーから時間差で「ピッ」「チーン」「カン」といった音が鳴る。それぞれの風景の中で小さい音が、ハッと何かを覚醒させてくれる。

これも演出?
夕陽に照らされた雲。
す〜っと、心地よい風が頬を撫でるように吹く。
素敵な時間。

豊岡演劇祭2025+神戸経済同友会観劇ツアー

いよいよ「豊岡演劇祭2025」が始まる。
今年のテーマは「演、縁、宴。」9/11〜23の13日間。

毎年に恒例になった神戸経済同友会の「豊岡演劇祭観劇ツアー」。
チャーたしたバスとマイカーで30名の皆さんが参加。観劇前のランチは城崎「さんぽう」にて。今年5月より豊岡市の新市長 門間雄司市長を招く。ご自身の紹介とお出迎えの挨拶をしていただく。

竹中香子さん(左)太田信吾さん(右)

16:00より『最後の芸者たち リクリエーション版』(ハイドロプラスト 太田信吾/竹中香子)を観劇。会場は出石永楽館。映画「国宝」で今や日々の永楽館見学者は800〜1000名という大ブレイク。

私は「最後の芸者たち」は2回目の観劇。映画監督・俳優の太田信吾さん、俳優の竹中香子さんのすっかり大ファンになる。公演後、太田さんと少しお話できたのが大収穫でした。

フィナーレは、最後の芸者(本物)の秀美さんが登壇。
秀美さんは最近、私の自宅にもいらっしゃって茶道のお稽古に加わっていただく。

出石から江原駅前へ。
神戸経済同友会の皆さんにはナイトマーケットに参加いただき、ビールやおつまみを購入し、
無事にバスをお見送りする。楽しんでいただけたようでホッと。

空き家再生からはじめよう

兵庫県主催のシンポジウムに参加。会場は、神戸国際会館9階大会場。
テーマ:『空き家再生からはじめるエリアマネジメント推進プログラム』
(   現在、進行中のプログラム。まだ申し込み可能。ご一覧を。)

私が住む豊岡市だけではなく、全国各地は今、空き家の増加が社会問題になっている。
人口減少、若者の地方から都会への移住、不動産相続の問題など、様々な要因で、特に日本の「失われた30年」の間に顕著になっている。
現在、全国で空き家は約900万戸、その内、居住目的以外の空き家が約380万戸ある。

その問題は身近にも差し迫り、私はご近所の空き家2軒を購入して(持ち主から依頼されて)リフォームを施し、芸術文化観光専門職大学の学生のためのシェアハウスを運営している。現在13名(建築家、舞台関係、広告関係の社会人3名含む)が住んでいる。

なんとかそれを起爆剤にして、エリアそのものを活性化し、さらなる空き家活用につながらないかと考えている。

シンポジウムの登壇者の一人、畑本康介氏(たつの市、緑葉社代表)。たつの市の歴史的建造物が建ち並ぶたつの市街地のエリアの活性化に取り組んでいる。一軒の空き家を再生してもインパクトはなく、エリアで捉えないといけないとの指摘。

西村浩氏(東京都、ワークヴィジョンズ代表)は、出身地の佐賀市の商店街の衰退を目の当たりにして、一念発起して荒廃しゆくエリアの再生を決意。

エリアを客観的に分析すると、民間の空き家、空き地、駐車場、耕作放棄地などがあるが、半分は公共空間である道路、河川、公園、広場、公共施設がある。この民と公が所有する不動産を繋いで考えることが重要だと、との指摘。とても参考になる。

2人の講師に共通しているのは、補助金活用、ボランティアだけでは不十分で、持続性を持った再生にしていかないとダメだとの指摘。

まずは、地域がどうであったら良いのか、どうしたいのかというエリアビジョンを描くことが重要。そして不動産投資や民間と行政の連携の仕組みを構築していくことなど、示唆に富む内容が詰まったお話の連続でした。

以前からある兵庫県「空き家対策」補助金の制度は、県民局から説明に来られたこともあり、承知していました。しかし、初期投資に対する一定割合の助成金だったりすることもあり、事業として捉えないと利用できるものでない印象。個人住宅は、その資金と先への見通しがないところから「空き家」になっているわけだから。

今回示された兵庫県の支援策は、それを「エリア」で捉えた支援というところがポイントになる。マネジメントに取り組む「団体認定」と「団体立ち上げ」と「運営資金」を支援するもの。

これらを考慮に入れて、なんとか地域を再活性化できないものか、考えてみたい。

SCOT SUMMER SEASON 2025〜第50回を迎える

2018年に久しぶりに利賀村訪ね、以後1回飛ばしたが、今年で7回目のSCOT SUMMER SEASON。

「久しぶり」と言うのは、実は50年前の1976年、鈴木忠志の早稲田小劇場が東京から利賀村(現・富山県南砺市利賀村)に引っ越し。センセーショナルな「事件」でした。
鈴木忠志追っかけファンの私は当然ながら、利賀山房開場記念公園に行く。
「宴の夜・一」「経政(つねまさ)」(観世寿夫出演)の観劇。

当時は、1960年代からの小劇場全盛の演劇界。
寺山修司「天井桟敷」、唐十郎「状況劇場(赤テント)、太田省吾「転形劇場」、佐藤信「劇団黒テント」、そして鈴木忠志「早稲田小劇場」など群雄割拠。特に私は鈴木忠志の「わせしょう」の大ファンでした。

今回はその利賀村での活動50年目の記念の年。
自分の50年を振り返る利賀村でもありました。

野外劇場(設計:磯崎新)

毎年恒例の「世界の果てからこんにちは」の終演後の鈴木忠志さんの舞台挨拶。
今年86歳になられたこと。これからもSCOTの活動を継続していくこと。利賀芸術公園の存続を南砺市の田中幹夫市長にも協力をお願いしたいことなど、挨拶される。
これからも健康に留意され、1年でも長く現役でいていただきたい。

「果てこん」は男性ばかりの出演なので、女性陣も一役舞台を盛り上げようと、ダンシングチームを結成。パンプキンガールズ? 最近は、劇団で育てたカボチャを観客に「お土産」として配ることになっている。今年は2000個を目標に栽培したそうだ。

パンプキンガールズの右から2番目は、芸術文化観光専門職大学を今年3月に卒業して的だんSCOTに入団した丸山るかさん。シェアハウス江原101の住民でもあったるかちゃんの応援も兼ねての利賀村でした。

舞台創造講座成果発表会〜豊岡市民プラザ

シェアハウス「江原101」住民の櫻井歩都君から前日にお知らせが来る。

谷川俊太郎の『二十億光年の孤独』を題材に3日間で舞台技術を学び、創作した作品を受講者が「舞台転換」「音響操作」「照明操作」実際に担当する成果発表の場。

受講者には櫻井君、酒井陽君のシェアハウス住民2人。
ダンス出演にはCAT学生蛭田絵里香さん。演出は、CAT教員の田上豊さん、舞台美術は杉山至さんなど。みんな親しくしている仲間たち。

(左より)田上豊(演出) 吉木均(舞台監督) 吉本有輝子(照明) 藤田赤目(音響)

朗読劇とダンスで合わせて30分の作品を終えた後、教授陣から講評。
3日間講座の様子と作品の出来栄えを評価。
受講者それぞれの個性にも触れながら、舞台技術の奥義を指南。

「豊岡市民プラザ/NPO法人プラッツ」が主催しているアートスクール。
市民を対象にしたこういた舞台芸術に触れ、学べる講座をもう何年も継続している。

こういった地道な活動が、地域の文化を育み、支えているのだと実感する。
駱駝館田村一行さん市民参加の舞踏公演音楽コンサート・フェスティバル裏千家淡交会の会議開催など、市民プラザ(豊岡駅前アイティ7階)は頻繁に利用している。

豊岡市民プラザのファンとしても、これからも注目し応援していきたい。

一人芝居『わき道』公演 at シェアハウス「江原_101」

脚本 中辻英恵
演出 辻田康晴
出演 小林 桜
制作 武部好琴

粗筋
この作品はある演劇部に所属する女子生徒と顧問、先輩の関係性を女子生徒の台詞のみで描く一人芝居である。(中略)
一人喋る少女の言葉だけで、複雑な心情変化、少女の置かれる環境変化を丁寧に鮮明に描いていく。
(プログラムより)

シェアハウス「江原101」に住む芸術文化観光専門職大学(CAT)の学生による一人芝居。
演出の辻田康晴君と制作の武部好琴さんは「101」の住人。
元々、住民たちが自由に使える「スタジオ」(2部屋を繋いで)を備えたのは、ワークショップやミーティングを開いたり、演劇・ダンスの稽古をしたり、近隣の人たちにも来ていただき、自分たちの作品を発表するため。多目的に使える空間が活発に使用されているのは嬉しい限り。

演劇の美学が育ったのは間違いなく中辻さんの台本の丁寧さ、文学としての綺麗さの影響を受けているなと改めて思いました。自分が今も演劇活動に熱中しているのは、中学高校時代に演劇だけは本気でやってきたからだなと思います。
(演出:辻田康晴 プログラム・ノートより)

今日は私の反抗期で、型の中で生きることへの初めての抵抗です。滑稽な私の抵抗を見て、この作品の登場人物を好きになってらえると嬉しいです!
(役者:小林 桜 プログラム・ノートより)

CAT2年生の小林桜さんの溌剌とした演技。おそらく約60分の一人芝居は初めてだろうし、台詞が機関銃のように次から次へと飛んでくるのを受け止める。
一人芝居を観る時にいつも感じるのは、最初の10〜15分ぐらいは「役者」を追いかけ、観ているが、一人の人物(主人公)となっているのに気づく瞬間がくる。
小林さんの姿が変わって見えてくるのが不思議であり、面白い。

『タジタジ道中膝栗毛』〜江原河畔劇場

『タジタジ道中膝栗毛』を観劇。

「ご当地もん」芝居なんだけど、役者の村井まどかさんのガイド(演技)が奇想天外でまるで知らない土地に来たみたいにワクワク。

舞台は、1台の台車の上にビールケースを逆さにして乗っけて、バスの乗降口と運転席の通路に見立てたシンプルなもの。背景には横長のスクリーン幕があり、そこに進行と共に映像が流れて行く。見慣れた風景が現れたり、シルエットで表現されたり、トンネルが異空間に変化したり、縦横無尽に舞台背景が変わっていく。

村井まどかさんの演技は劇団青年団の公演で何度か観たことがあるけれど、一人芝居となるとこれまた抜群の演技。最高!

作・演出は、田上豊さん。今春から江原河畔劇場の芸術監督に就任、芸術文化観光専門職大学の助教でもあります。上演後、感想を述べたり、これからのことを話し合ったりする。

役者の村井まどかさんをはじめ、舞台美術の杉山さん、照明の井坂さん、舞台監督の島田さん、それに落語指導をされた春歌亭丹馬さんなど、知っている方、親しい方など関わっていらっしゃって、演劇がグッと身近になりました。

北川フラム塾〜「空海から芸術の根源を探る」

代官山ヒルサイド・テラス

北川フラムさんとのご縁は、1989年の「アパルトヘイト否!国際美術展」を日高文化体育館(現豊岡市日高町)で開催した時に始まりました。美術展は、大型トレーラーで世界中から集まった美術絵画を日本全国を巡回するというもの。そのプロデューサーが北川フラムさんで日高町での実行委員長を私がしていました。打ち合わせを兼ねて、北川さんは私の自宅にも宿泊したり、逆に中新田町(宮城県)の北川さんのご自宅に泊めていただいたこともありました。

その後、30年余り経って、芸術文化観光専門職大学の臨時講師として豊岡に来られた時に久しぶりにお会いしたのを契機に、北川フラムさんからイベント情報をいただいていました。

北川フラム塾は、ヒルサイドテラスA棟にある(株)アートフロントギャラリー(代表取締役会長北川フラム)の事務所。

『空海から芸術の根源を探る』〜故郷・ネットワーク・祝祭の舞台

興味があるけどなかなか難しいテーマ。ゲストの安藤礼二は、近著『空海』に基づき活き活きと朗々と延々と空海のお話が続く。必死にポイントと思しきキーワードを書き留めるが珍紛漢紛。書き留めたメモは、大きな私の宿題となる。

講義後、北川さんにご挨拶。会場脇にある控室のテーブルで暫しお話ができたのがとても嬉しかった。そこで、36年前のアパルトヘイト否!の事務局をされていた前田さんにもお会いできてびっくりでした。「当時の資料がありますか?当時の美術展の記録を残したい」などの言葉をいただき、またお会いするのをお約束する。

シェアハウス「江原_101」の新しい住民たち集合

やっと(いつもの年より遅い)、満開になった庭のサクラ。
今夜はやっと(みんなそれぞれ忙しい)シェアハウスに新しく入居する学生たちが揃ったので歓迎の食事会。

予定より早く来れる学生とは、一緒に料理(ほとんど妻が準備していますが)とテーブルセッティング。これが我が家の流儀。(みんなで準備して、みんなで楽しんで、みんなで後片付け)

今回の新入居者は、学生5人と退居したCAT卒業生の弟(舞台制作スタッフ)の6人。
出身は、群馬県、石川県2名、長野県、岡山県、大阪府とさまざま。(これがまた楽しく面白い)

CATに入学した動機やこれから学んでいきたいことなど自己紹介を兼ねて発言。みんなしっかりとした将来像や目標を持っている。卒業した先輩たちにも負けず劣らず活発な学生たち。

みんな話したらないのか、あれこれ話しながらの後片付け。

新しい住民たちも活発で上手く快適にシェアハウスに住んでいけそうなメンバーだと感じる。豊岡(江原)で充実した人生を過ごしてもらいたいと思いながら終了。

友人夫妻の作品展〜但馬ドームギャラリー

神鍋高原は雪。
今冬は2回の「大雪」(昔と比べると普通の降雪ですが)でスキー場も大勢のスキー客で賑わっています。今日はスキーではなくて雪の中の「但馬ドーム」へ。

各種イベントや(今回初めて知りましたが)「センター棟ギャラリー」など文化活動もできる拠点にもなっている。センター棟中央には囲炉裏がある。

ギャラリーで開催されている友人の作品展「吉谷夫妻(絵画)および岡田國次(建物模型)」の鑑賞に来る。友人吉谷くんは、幼稚園・小学校・中学校・高校とずっと一緒の幼なじみ。彼は武蔵野美術大学に行き美術の世界へ。小学生の頃から、授業中に教科書で隠しながらノートに漫画ばかり描いていたの覚えている。高校時代は文化祭や運動会で大看板を描いたり、舞台の大道具を作ったり。

武蔵美で出会って結婚した祐子さんも絵画を学んでいる。佑子さんは12年前にくも膜下出血で突然亡くなり、その遺作の展示会でもありました。そんな二人の個展。

彼女の描いたものをこのように展示されて観るのは初めて。
森に棚田は、おそらく吉谷家の周囲の山野を描いたものだろう。
ロマンチストの祐子さんだったので、物語や伝承を彼女なりにイメージして描いたものかな。

長い付き合いの友人夫妻の絵画をこうして鑑賞するのも感慨深い。