但馬とコネクト〜冒険、地球、アート、生き物

植村直己冒険館を案内していただいた職員の方と

アイヌ文化に興味を持ち、北海道に通う吹田バーバラさん。但馬コネクション翌日の恒例の「但馬案内」は、やはりここからだろう。

植村直己冒険館」。北極圏12,000kmを犬ゾリ単独行、北極点到達。冒険の準備としてエスキモー少数民族の人たちと暮らした植村さんの行動に、バーバラさんが興味がないわけはない。

関野吉晴氏の冒険賞受賞記念写真の前で

外せないもう一つの訪問理由は、第3回植村直己冒険賞(1998年)を受賞された関野吉晴氏(武蔵野美術大学教授)。バーバラさんは、この関野氏の人類学に興味を持ち、武蔵美で関野氏の授業を受講。ここでご対面。

玄武洞

バーバラさんのリクエストで玄武洞を案内。
冷たい雨の中だったが、春の訪れも間近だ。

城崎国際アートセンター

城崎温泉街を通り、一番奥にある「城崎国際アートセンター」へ。
館長の田口さんからアートセンターの現況を聴く。日本の演劇、パフォーミングアーツのレベルが高まっている。KIAC(城崎国際アートセンター)の利用申込み審査は、年々レベルが上がっている。国内、国外でKIACの存在感と期待が高まっているのが嬉しい。

コウノトリ文化館

最後は「兵庫県立コウノトリの郷公園」内にある「豊岡市立コウノトリ文化館」へ。
高橋館長から説明を聴く。高橋館長は、但馬コネクションの第1回目のゲストであり、但馬コネクションのスタッフ仲間。

バーバラさん、但馬を気に入ってくれたでしょうか。
但馬コネクションのネットワークが広がっているのを実感できて、私も有意義な1日となりました。

「アイヌ文化に惹かれて」但馬コネクション3月(No.54)

この3月から7年目に入った但馬コネクション。回を重ねること54回。各分野で活躍している但馬の友人・知人をゲストに半分。東京・京都・大阪など但馬外で活躍されている方たちが半分。それが但馬コネクションのこだわり。大いにコネクションを広げて行こう。

今回のゲストは、神戸在住の吹田バーバラさん。バーバラさんドイツ出身、結婚で来日し日本はもう約40年。ドイツの大学で建築を学んだが、もともと文化人類学に興味があり、日本の縄文時代に興味を持ち、「グレートジャーニー」で有名な関野吉晴氏(武蔵野美術大学教授)と出会う。アイヌ文化を知り、北海道に通うように。年間3ヶ月は白老町などでアイヌの人たちと過ごす。

参加者にアイヌの衣装を着せて解説するバーバラさん。着ているのは、但馬在住のドイツ出身のD君。

日本列島の北は、縄文文化→擦文文化→オホーツクとアイヌの文化が混じり合って進行する。江戸時代に始まって明治に至るアイヌ民族の被差別の歴史を無視はできないが、今回はアイヌ民族の言葉、信仰、住居、生活習慣、伝承、衣装などの文化を中心に話を聴く。

西洋(例えばゲルマン民族)は、民族同士の戦いの歴史だが、自然災害(火山、地震、台風など)の脅威に晒されている日本は自然災害との戦い。民族、部族の敵味方がある時は協力して自然と戦った。日本人の優しさはここから来ているのではないか、と指摘。バーバラさんならでは比較文化論が面白い。

再訪しよう〜か行庵

造園中の自宅庭の参考にと、八代地区(豊岡市日高町)へ。
但馬空港へ行く曲がり角までは、しょっちゅう通るが、それをまっすぐに奥に入って行くのは、本当に久しぶりだ。目的地からさらに次の目的地へ行く道中に見つけた「か行庵」。

保存会の方が作成した等身大の人形

かつてこの地で開業をされていた「井東医院」の空き家を地元の人が保存会を作って、建物を修復し、「か行庵」と名付けて、地元の住民のコミュニティの場として活用されている。地元の新聞でこの記事を見付け、いつか訪ねてみたいと思ってた。

こちらにも等身大の人形さまが。古くから生えていただろうカシの木やツバキなど、昔の農村の佇まいをそのまま再現しているところが面白い。

「喫茶日 毎週金曜日と第3日曜日、10:00〜16:00」とある。
写真展や映画の上映会もある。

喫茶はこの日お休みだったが、どのような方達がどんな思いで活動されているのか、また訪ねてみよう。

もうちょっと先かな、春

晴れると曇って時雨れて。
でも、一進一退で春の足音は聞こえて来る。
目を凝らすと、紅葉落葉樹の木々は、何となく紫がかってきている。

翠(みどり)の円山川にカモ。
水温む、までにはあと一歩だ。

「瑞風」ここがスゴイ!〜NAKATA HANGER

雑誌「和楽」(4・5月号)。
日本美を探す春の旅!特集の一環で「瑞風」が紹介されています。

「美しい日本をホテルが走る」のコンセプトのもとに誕生した寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。10両編成ながら、定員は橙でも34名という大変贅沢なつくりで、真のラグジュアリーを味わえると、運行開始以来話題になっています。(p187)

客室には、特別に仕上げた「瑞風仕様」のNAKATA HANGERを使用していただいている。「ハンガーにまで」とありますが、普段何気なく使用しているハンガー。
ここまでのこだわりに敬意を表しつつ、お客様の「ふく(服と福)がかかりますように」と心込めて製作しています。

台湾事故から3年〜人生の節目に感謝

2018年10月台湾訪問(空港から台北市内へ)

あれから3年。

2016年3月11日、朝6:50(?)、場所は台北市。
毎日の日課の早朝ウィーキングのため、6時にホテル部屋を出て数ブロックをグルリと1周して、ホテルに戻り着く寸前の横断歩道で車に撥ねられた。
空中を飛び、頭から落ち、意識不明。
気がつくと救急病院。
救急車で運ばれたらしい。

ビジネスとプライベートで、もう30年以上台湾を訪問しているが、その日は3月と言えども震えるほど寒い日出でした。

2018年10月。台北市中心部

3年経ち、事故の怪我からはほぼ回復して、事故以前のペースで生活ができていることにまずは感謝しなければならない。

奇しくも、3月11日は東日本大震災の日。
私にとっても大きな「人生の節目」に日である。

サンシュユ〜庭の隅から移動

サンシュユ(ミズキ科)
別名ハルコガネバナ・アキサンゴ。享保年間(1720年頃)に渡来した。高さ5~15mになる。樹皮は帯褐色で鱗片状にはがれる。葉は長さ3~10cmの卵状楕円形で、先は鋭くとがる。裏面はう有毛で、主脈の基部に褐色の毛のかたまりがある。3月頃、葉に先立って枝一面に散形花序をつけ、黄色の小さな花を20~30個密に開く。
『日本の樹木』 山渓カラー名鑑

つい3日ほど前には、咲いていなかったサンシュユの花。
曇ってどんよりとした景色に、黄色の花が目立つ。

庭の大改造によって、塀ぎわの隅っこから、仮ではあるが広い場所に移動。
再移動もあるかも知れないけど、この場所も似合っているぞ。

謎の超巨大ダンボールは?〜HIKAKINさん

HikakinTVに登場。
ヒカキンさん、700万人突破おめでとうございます!!
UUUM事務所さんからナカタハンガーをサプライズでプレゼント!
NAKATA HANGERを選んでいただきありがとうございます。

HIKAKINさんのネーム入れ、こちらこそ大変光栄です。

喜んでいただけたようで、こちらも幸せです。
NAKATA HANGERの「ふく掛け」。
いっぱい、服と福を掛けてくださいね〜。

『縄文時代の歴史』山田康弘・著

縄文時代と現代を比較し、縄文時代をある種の「楽園」「ユートピア」として語ろうとする論調の中では、しばしば「極端に少ない人口」という観点が抜け落ちていることも、あわせて指摘しておきたい。人口の増加と集中による社会変化のあり方は、これまでに述べてきた通りである。また、縄文人はお互いが支え合い、助け合って生きてきたという話が出されることもあるが、それは個人間に多少のあつれきがあったとしても、基本的にはいつの時代も一緒で縄文時代に限ったことではないだろう。過去に対する過度の美化には慎重でありたい。
『縄文時代の歴史』 山田康弘・著

上記にあるように、筆者は縄文時代の歴史を極めて冷静に分析し、現代社会の矛盾と安易に対比することに懸念を持っている。(この視点は、私に対する警告でもあった)

次々に発掘、科学的な解析、調査が進む縄文時代。確かに私が学生時代に学んだ縄文時代とはかなり異なってきているのを感じる。

縄文文化の本質として、
・ 繁縟な装飾を持つ土器、土偶、土器
・ 狩猟採取経済
だけでなく
・ 急激な温暖化と冷涼化を伴いながら総体的には安定した気候
↪︎ 日本列島の各地方、各地域で個性的な環境適応が起こる
↪︎ 自然の資源化とその利用技術の発達
↪︎ 定住生活と居住形態
↪︎ 生業形態、集団構造、精神文化の発達
↪︎ 資源交換ネットワークの発達

「気候」「各地方で異なる」「交換ネットワーク」で考えていくのがとても興味深い。その視点でさらに調べてみたい。